どうも!KENT(@kentworld2 )です!
長年新作が発売されなかった「F-ZERO」シリーズ。
キャラクターデザインを担当した今村孝矢さんによると、新作が出ない要因として
『F-ZERO』については、同じ任天堂のレースゲームには絶大な人気を誇っている『マリオカート』シリーズがすでにあり、また『F-ZERO』の新作を作るには大きなコストがかかるため (ソース )
もちろん、何度も考えたんですよ。でも余程なにかアイディアがないと世には出せないな、と (ソース )
というものがありました。
作るとなったら開発が大変で、革新的なアイデアもない。
様々な要因によって新作が絶望視されていた「F-ZERO」ですが、2023年9月14日。
「F-ZERO 99」という形で復活を遂げました!
本編ではなく、最大99人でのバトルロイヤルを主軸とした派生作ではありますが、実際にプレイしてみたところ・・・
なるほど!確かにこれは革新的なアイデアがある新作で、過去作と明確に差別化を図っています。
そのうえでグラフィックをスーパーファミコン風にすることで開発コストを抑えているので、同シリーズの復帰作としては最適解に感じました。
今回はそんな「F-ZERO 99」をプレイして感じたことを語っていきます。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 近未来都市を舞台にしたレースゲーム。
- 最大99人のプレイヤーとレースを繰り広げる。
- グラフィックやコースレイアウトはスーパーファミコン版をベースにしている。
初リリース日 | 2023年9月14日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | レース |
価格 | 無料(Switch ONLINE加入者限定) |
推定クリア時間 | 1プレイ5分 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
繰り返し遊びたくなる中毒性
本作のルールは超シンプル!
最大99人のプレイヤーとコースを走行して1位を目指す!これだけです。
1プレイは5分程度なので、空いた時間にサクッと遊べます。
ですが、中毒性が高いので、気が付いた時には1〜2時間が過ぎてしまうことがありましたw
なぜこんなにもハマってしまうのか?
大きな要因として、なかなか1位になれないというものがあります。
50位内に入れば良い方で、下手をしたら完走すらできないことがあります。
ですが、その大変さが繰り返しプレイする動機付けになっているのも確かで、自分にとって納得が行かない順位になった時は再挑戦したくなりました。
また、1レースを終えると色んな数値が蓄積されるのも中毒性を高めています。
グランプリに参加するために必要なチケットポイントやライバルを破壊した時に貰えるグレード、貯めることでレベルが上がっていく経験値。
やり込んでいくと全て溜めたくなるので、システムを理解するごとに再プレイの意欲が高まっていきます。
特に溜めたくなるのが、チケットを入手できるポイントです。
チケットを集めるとグランプリに参加できます。
こちらは複数のコースを続けてプレイするモードで、総合ポイントを競っていきます。
ですが、そこは「F-ZERO」のグランプリ。
一度でもマシンが壊れたら失格になりますし、あまりにも順位が低いようだと強制退場させられるので、全てのコースを完走するのでさえも簡単なことではありません。
「マリオカート」と比べたら過酷すぎますが、この厳しさが再挑戦したくなる意欲を高めているのも確かで、例え失格になっても悔しくなって再挑戦したくなります。
つまり、もう一度グランプリに参加するためにチケットを集めることになるんですねw
いやぁまさか、「F-ZERO」のバトロワでこんなにも中毒性を生み出せるとは思いませんでしたよ。
F-ZEROのシステムをバトロワ向けにアレンジ
最大99人のプレイヤーとオンライン対戦をする。
「F-ZERO」ファンでしたらそんな妄想を1度や2度はしたと思いますが、現実的に考えると難しいものでした。
なぜなら、「F-ZERO」は攻撃的なレースゲームだからです。
スピンアタックでライバルをふっとばしたり、体力を消費してブーストで爆走したり。
自分の命を削ってでも上位を目指すことになるので、そのままオンライン化したらとんでもないことになってしまいます。
最大99人ものプレイヤーがコースを走行したらスピンアタック合戦になってしまいますし、体力ゲージの概念によってリタイアするプレイヤーが続出してしまうことでしょう。
しかし、本作ではそのような懸念を最小限に抑えているので感心しました!
まず、スピンアタック合戦になってしまう懸念について。
「F-ZERO」シリーズではスピンアタックをして他のマシンを吹っ飛ばすシステムが存在します。
このシステムによってライバルを強制退場させる爽快感を生み出していますが、オンラインでそれが出来てしまうとレースとして成立しなくなる恐れがあります。
ですが、本作ではクールダウンの概念を追加しているので、頻繁に使うことができなかったりします(ジャンプ台に乗ることですぐに回復できますが)。
加えて相手にスピンアタックをしてもほとんど吹っ飛ばないので、大した玉突き事故は起こりません。
このようなアレンジによってスピンアタック合戦の懸念を最小限に抑えられています。
(もし「F-ZERO X」や「F-ZERO GX」のバランスをそのまま採用していたら悲惨なことになっていたでしょうねw)
他にもスタート地点の道幅をめちゃくちゃ広くしていたり、ブースト使用時に体力ゲージが大幅に減るように調整されていたり。
激戦になり過ぎないようにアレンジされているので、大抵のレースでは半数以上のプレイヤーが完走できるようになっています。
過去作をプレイした者からすると、丁度良いバランスに落とし込んできた印象です。
パーティゲーム的な逆転要素の追加
そして本作最大の革命がパーティゲーム的な逆転要素の追加です!
マシン同士がぶつかると「スーパースパーク」という黄色い弾を落とします。
この弾を一定数集めると「スカイウェイ」という上空に伸びるコースを一定時間走行できるんですが、公式チートなんじゃないかと思うくらいぶっ飛んでいますw
走行中は常にブーストが発動して、コースのレイアウトはシンプル。
ブーストパネルも設置されているので、上手く利用すれば下層のマシンをごぼう抜きすることができます。
これだけでも発明品ですが、さらに凄い点があります。
それは、下位のプレイヤーほど「スーパースパーク」を集めやすい構造になっていることです。
「スーパースパーク」はマシン同士がぶつかることで出現します。
ということは後ろを走っている下位のプレイヤーほど拾いやすい訳なので、
「スーパースパーク」のゲージが溜まりやすい → 「スカイウェイ」に行きやすい → コースを高速で走行しやすい
といった感じで逆転できる可能性が高まっていきますからね。
考えれば考えるほど革新的なアイデアに感じます。
ファン感涙のF-ZERO要素
このように本作は「F-ZERO」をベースに大幅なアレンジを加えていますが、”らしさ”もしっかりと残されています。
「ミュートシティ」「ビッグブルー」といったお馴染みのコースやBGM。
「ブルーファルコン」「ファイアスティングレイ」といったお馴染みのマシン。
見た目のカスタマイズ要素、近未来都市の世界観。
スーパーファミコン版をベースにしたグラフィックやコースレイアウト。
どの要素もファンとしては感涙もので、初めてみた時は「F-ZEROが帰ってきた!」と口に出したくなりました!
↑個人的に好きなコースはダントツでビッグブルー。
青空の開放感ある風景とBGMがめちゃくちゃシンクロしているので、走行していると清々しい気持ちになれます。
惜しいところ
説明不足
Switch ONLINEのバトロワゲームでありがちなことですが、今作も説明不足なところがあります。
ジャンプした直後に下ボタンを押したまま着地すると速度を保てるとか。
そんなことがTIPSにサラッと書かれていたりするので、「え?そんなの聞いてないよ!」と思いましたw
一応、初めてゲームを起動した時にはチュートリアルモードをプレイすることになりますが、最低限のことしか教えてくれません。
もし本気で上位を狙いたい場合、TIPSを積極的に読むことをおすすめします。
注意点
あくまでもスーパーファミコン版がベース
映像を見てもわかるように、本作はスーパーファミコン版がベースとした作品です。
後の作品とは違って2Dのゲームなので、コースには高低差がありません。
正直なところ、「F-ZERO X」や「F-ZERO GX」のような反重力のコースを走行したいという気持ちがあります。
しかし、それをやったら膨大なコストが掛かってしまいますし、多くのプレイヤーはスーパーファミコン版を基準としているでしょうから、「F-ZERO」の復帰作としてはこれが最適解でしょうね。
F-ZERO 99のレビューまとめ
革新的なアイデアで「F-ZERO」を復活させた意欲作!
バトロワゲームで重要な中毒性もしっかりと持ち合わせていて、任天堂の発想力に驚かされました!
ファンとしては本作の影響で「F-ZERO」の知名度が上がって正当進化した新作が出てくれないかと期待しています。
(「F-ZERO GX」のようなグラフィックで反重力のコースを高速で走行したい!w)
こんな人には特におススメ。
・バトロワ好き。
・F-ZEROファン。
こんな人にはおススメできない。
・レースゲームが苦手な人。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |