どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「スプラトゥーン3 エキスパンション・パス サイド・オーダー」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。
いやぁ良い意味で予想を裏切られましたw
「スプラトゥーン」はマルチプレイ中心のゲームで、どうしても1人用のコンテンツは埋もれてしまいがちです。
なので今回の「サイドオーダー」も1人用ということで期待値を抑えていたんですが、想像以上にハマってしまいましたw
ぼくは「スプラトゥーン」ガチ勢ではなく、エンジョイ側の人間なんですが、このサイドオーダーはそんな者でもぶっ通しで遊んでしまう中毒性があります。
プレイしたら最後。数時間ぶっ通しで遊んでしまうので、よく考えられて作られていると思いました。
ただ、気になるところもいくつかあるので、本記事ではそういった点も含めて語っていきます。
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- 「スプラトゥーン3」の大型追加コンテンツ。
- 入る度にマップが変わる「秩序の塔」を舞台にフロアを攻略していく。
- 「カラーチップ」を使ったカスタマイズ要素を搭載。
初リリース日 | 2024年2月22日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | TPS |
価格 | 3,000円(税込) |
推定クリア時間 | 1プレイ1時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
スプラトゥーン3 エキスパンション・パス サイド・オーダーとは?
まずは「サイドオーダー」の概要について簡単に紹介します。
本作は人気アクションシューティングゲーム「スプラトゥーン3」の大型追加コンテンツ。
別売りのエキスパンション・パスを購入することで遊べる1人用のモードで、本編とは独立したストーリーを楽しむことができます。
主人公となるのは、オクトリング・ハチ。
彼・彼女は住人が消えて色を失ったハイカラスクエアで目覚めることになり、ひょんなことからドローンとなってしまったテンタクルズのヒメと共に「秩序の塔」の最上階を目指していきます。
ゲームシステムで特徴的なのが、繰り返し遊べるように調整されていることです。
攻略の舞台となる「秩序の塔」は入るたびにマップが変わるほか、色んなルールが用意されています。
敵が大量に出現するポータルを全て破壊したり、ボールを指定の場所まで運んだり。
フロアごとに異なる攻略法が求められます。
加えて「カラーチップ」を使ったカスタマイズ要素も搭載。
パレットにセットするチップによって能力が強化されていきます。
爆発で与えるダメージが増えたり、ヒトの姿でいる時の移動速度がアップしたり。
マルチプレイで言うギアのように強化できます。
しかし、上の階に行けば行くほど難易度が上がっていき、最上階までに力尽きるとどんなに進んでいても一階からやり直さなければいけません。
その際にはそれまで手に入れたカラーチップもすべて失ってしまいますが、真珠に変換され、塔に挑戦する前にプレイヤーの基礎能力を強化できます。
残基数を増やしたり、アーマーを強化したり。
難易度を下げることができるので、例えゲームオーバーになっても再挑戦したくなるように作られています。
そんな「スプラトゥーン3 サイドオーダー」ですが、ぶっちゃけどうなのでしょうか?
ここからはプレイして感じたことを語っていきます。
良いところ
RPG的な育成要素
本作をプレイして特にハマったのが、RPG的な育成要素です。
ゲーム開始直後はブギの火力が弱かったり、連射の速度が遅かったりするので、もどかしく感じるかもしれません。
しかし、沢山の「カラーチップ」をパレットにセットすると一変。
ブキがチート級に強くなったり、スペシャルウェポンをバンバン使えるようになるので、無双していく気持ち良さを味わうことができました。
本編でもギアを使って能力を強化することはできますのが、こんなにも大胆に変わることはないので、育成する楽しさは「サイドオーダー」の方が強く感じました。
登場するカラーチップは60種類以上。
入手できるチップはプレイするたびに変化しますが、フロア毎に3つの中から選べるので、ある程度は自分好みにカスタマイズできます。
ただ強いカラーチップを選択すると難しいフロアを攻略しないといけないので、その際はハイリスクハイリターンな駆け引きが展開されます。
このスリル感はゲームならではで、
なんて葛藤を味わうことができました。
前提として、本作はゲームオーバーになったら最初からやり直しになる厳しいゲームです。
失った時のペナルティが厳しめに調整されているので、迂闊に難しいフロアに挑戦することができません。
カラーチップを使った育成はそんなリスクを常に背負った状態で行うことになるので、特に終盤のフロアではハラハラドキドキの体験を味わうことが出来ました。
コンボを繋げていく爽快感
このようにRPG的な側面が強い「サイドオーダー」ですが、もちろんアクションシューティングゲーム的な楽しさもあります。
敵を狙い撃つ楽しさは健在ですし、インクを発射する時の心地良さも継承されています。
本作はそのうえでラッキーコンボシステムを搭載。
敵を短時間に連続で倒していくとラッキーコンボが加算されていき、アイテムを落とす確率が上がっていきます。
このアイテムがですね、戦況をひっくり返すものがあるので、積極的にラッキーコンボを狙ったり、カラーチップでドロップする確率を増やしていく必要があるんですよね。
特に大きいのが「ディスクパーツ」でしょうか。
これを3つ集めるとヒメドローンがサウンドバーストを発動して、ポータルからしばらく敵が出なくなります。
すると、ポータルを破壊する隙が生まれたり、特定のエリアを濡れる時間ができるので、特に敵が大量に出現するフロアでは一発逆転する気持ち良さを味わえました。
難易度が高いフロアだと思うようにクリア条件を達成することができず、もどかしく感じる場面に直面するかもしれません。
ですが、落ち着いてラッキーコンボを狙って色んなアイテムを取っていけば状況が一変するかもしれないので、敵を短時間に効率よく倒していくのは重要なことだと思いましたね。
繰り返しプレイする楽しさ
本作は繰り返しプレイする楽しさがあります。
攻略の舞台となる「秩序の塔」は全30フロア。
1フロアクリアするのに2〜3分で終わるので、1周の長さは大体1時間程度。
上手い人だと30分や40分で終わります。
こうして聞くとボリューム不足に感じてしまいそうですが、何度も繰り返し遊べるよう工夫されているので、ぼくはクリアしてからも「秩序の塔」にもぐっていました。
なぜ、繰り返し遊びたくなるのか?
理由は色々ありますが、一番大きいのが、色んな種類のパレットが存在することです。
パレットを変えると使えるブギセットが変わるほか、入手できるカラーチップの傾向も変化します。
そのためパレットごとに攻略法も変わっていくので、例え同じようなフロアでも新鮮な体験を味わえるんですよね。
でこのパレット、最初は1種類しかありません。
新しいパレットを入手する場合、10階毎に戦うボスを倒した時に手に入るカギを集める必要があります。
しかし、入手できるカギはパレットごとに変化するので、
ボスを倒してカギを入手する
↓
一定数集めて新しいパレットを入手
↓
新しいパレットでボスを倒してカギを入手する
なんてローテーションを生み出すことに成功しています。
突き詰めていくと何十周もすることになるので、よく考えているなぁと思いました。
他にも敵を倒すごとに図鑑の情報が追記されていったり、真珠を集めてハッキングやアイテムを購入できたり。
繰り返し遊びたくなる要素が満載なので、入るたびにマップが変わる要素と相まってローグライク的な魅力を感じました。
ローグライク、最近めちゃくちゃ流行っていて、インディーズでは「HADES」や「ヴァンパイアサバイバーズ」、「スレイザスパイア」。
メジャー系では「風来のシレン」や「ポケモン不思議のダンジョン」などが有名で、どのタイトルも繰り返し遊べるよう工夫されています。
今回の「サイドオーダー」はそんなローグライクゲームの中毒性を取り入れているので、「スプラトゥーン」が元来持つ魅力と相まって爆発的な中毒性を生み出している印象です。
惜しいところ
似たようなフロアが多い
本作のステージはプレイするごとに攻略するフロアが変わっていきます。
しかし、用意されているルールや仕掛け・ボスの種類が少ないので、繰り返しプレイしていると何度も似たようなフロアに遭遇しました。
そのためローグライクゲームとしてみると体験の多彩さに欠ける印象で、人によっては単調に感じてしまうかもしれません。
まあ同じようなフロアでもパレットによって攻略法が変わっていくので、色々変えて遊ぶと新鮮さを維持できるんですけどね。
「オクト・エキスパンション」の多彩な仕掛けを見た後に本作をプレイすると、思ったほどバリエーションがないと感じました。
せめてボスやルールをあと3種類は用意してほしかったですねぇ。
人によっては繰り返しプレイする動機が薄い
良いところでも挙げたように、本作は繰り返し遊べるよう工夫されています。
パレットによって入手できるご褒美が違っていたり、プレイすればするほど真珠が溜まったり。
見返りがあるのは確かなんですが、最終的な報酬はゲームの世界観をより深く楽しんだり、本編で使えるコンテンツです。
新しいダンジョンが追加されるとか、「ポケモン不思議のダンジョン」みたいなものはありませんので、人によっては1回エンディングを見ただけで満足してしまうかもしれません。
個人的にもダンジョンの種類はもっとほしいと思いました。
確かにパレットを変えるとか、ハッキングの効果を弱くするとか。
そういうことをしたら新鮮さは維持できますが、土台は一緒なのである程度プレイしているともっと根本的な変化がほしくなってきました。
50階~99階の高いタワーを登っていく「もっと不思議」的なダンジョンが出現したり、新しいボスが追加されたり。
まだまだやりようはあると思うんですよ。
まあ本作は「ハイカラシティ」とセットで販売されている3,000円の追加コンテンツになるので、価格相応といえばそうなんですけどね。
土台が良くできているだけに、もっと肉付けして欲しいです。
注意点
ストーリーは控えめ
本作は1人用のゲームではありますが、ストーリー要素は控えめです。
ドローンになってしまったテンタクルズのヒメとか、住人が消えて色を失ってしまったハイカラスクエアとか。
興味深い設定はありますが、ストーリー自体は一直線に進んでいくので、ミステリー小説みたいな展開は期待しないことをおすすめします。
個人的には終盤の展開にグッと来るものがありました。
ネタバレになるので詳細は伏せますが、今回も「スプラトゥーン」好きなら印象的なシーンが用意されているので、そこは期待しても良いと思いますね。
スプラトゥーン3 エキスパンション・パス サイド・オーダーのレビューまとめ
ここまで「スプラトゥーン3 エキスパンション・パス サイド・オーダー」の良い点や惜しい点を語っていきました。
簡単にまとめると
- スプラトゥーンにローグライクの要素をミックスした新感覚のゲーム!
- 物足りないところはあるが、スプラの新しい可能性を提示している!
といった感じです。
元々ローグライクゲームは中毒性が高い傾向にありますが、そこにスプラの要素を加えるとこんなにも面白くなるんですね!
そういう訳でぜひこの路線の新作も作って欲しいです!
確かに今回の「サイドオーダー」も長く遊べるように作られていますが、追加コンテンツということでフルプライスのゲームと比べたら肉付けが足りていませんからね。
「カラーチップ」や敵キャラクター、ルールなどをもっと増やした新作を展開したら大化けするんじゃないかと思います。
現状ナンバリングタイトルだけが展開されている「スプラトゥーン」ですが、派生作品も展開したらさらに可能性が広がるんじゃないか?
今回の「サイドオーダー」はそんな希望を感じましたね。
こんな人には特におススメ。
・ローグライクゲーム好き。
・スプラトゥーン好き。
こんな人にはおススメできない。
・繰り返し遊ぶのが苦手な人。
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