【レビュー】深夜廻 [評価・感想] 2Dホラーゲームの佳作に深化した夜廻。PSVRでのプレイがおすすめ！

深夜廻/PS4(通常版) / (限定版)
深夜廻/PSV(通常版) / (限定版)

PS4/PSV「深夜廻」は懐中電灯を灯して街の中を探索していくホラーアドベンチャーゲームの２作目です。

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良いところ

深化した音使い

バクンッ・・・バクンッ・・・バクンッ・・・バクンッ・・・

バクンッバクンッバクンッバクンッ・・・

ブシャァァァァァ～！！！！！

ホラーゲームと言えば臨場感が重要視されますが、本作は見かけによらずかなりありました！

スクリーンショットだけを見ると「まさかぁ」と思いますよね？

でも、実際にプレイしてみるとそんな事はないんです！

非常に沢山の音をリアルに収録しているため、本当に夜道を探索しているかのような臨場感を味わえました。

臨場感は前作もありましたが、今作はさらに沢山の音が収録されており、より恐怖度が増しています。

例えば足音。

コンクリートの道路、公園や裏山の土で出来た地面、入り組んだ地下水道など地形によって鳴る音が変わり、しかも説得力がある音なので臨場感が増しました！

そしてお化け！

様々な種類のお化けがいますが、いずれも近付くと現実世界ではなかなか聞けない奇妙な音が聞こえてきて不安を煽ってきます。

今までに聴いたこともない音だけど、お化けが出てくると感じさせる音使いなのが何気に凄い！

グラフィックはPS1レベルだけど、音使いはPS4レベルです！

深化した恐怖

ぎゃぁぁぁぁぁぁ～！！！！

恐怖度はホラーゲームの中でもかなりのレベルです。

今作も敵に触れたら一発アウトで、一部を除いてセーブポイントからやり直しになります。

下手をしたら５分くらい前のところまで戻されてしまうので、ちょっとショックを受けてしまうんですね。でも、それが良い感じに恐怖度を加速していると思いました。

ゲームを進めると何度か難関ポイントに遭遇すると思いますが、そこを突破してからはセーブをしたくてたまらなくなるんですね。

そんな時に厄介なお化けがこっちに近寄ってきた時の恐怖度と言ったらね！

得体の知れないものが近寄ってくる事での恐怖と戻される事での恐怖のダブルパンチが溜まりません！

上手い！と思ったのが絶妙な感覚で設置されているセーブポイントとチェックポイント。

戻されても心の骨が折れないギリギリの感覚で設置されているので、ゲームオーバーになってもつい、リトライしてしまうんですよね。

プレイステーションVRで味わえる最高の臨場感＆没入感

これは副次的なものではあると思いますが、プレイステーションVRを装着してプレイするとさらに臨場感。そして没入感を味わえます。

ゲームを開始すると、このようなメッセージが挿入されます。

しかし、ゲームプレイ中、画面だけに注視する事はなかなか出来ません。

そこでプレイステーションVRですよ！

プレイステーションVRを装着するとVR空間内の約2.5メートル先に巨大なテレビスクリーンが映し出されているかのように表示されるので、嫌でも画面に注視できるんです！

この状態でイヤホンやヘッドフォンを装着（できるだけ音量を大きめに設定）してプレイすると最高の環境で「深夜廻」を楽しむ事が可能で、本作の恐怖を存分に堪能出来ます。

↑恐怖度をイメージするとこんな感じ。

上に行くほど恐怖度が高まるので、ぜひ、最高の環境で「深夜廻」をプレイしてみてください！

前作はPSVITAでしか発売されませんでしたが、今作はPS4でも発売されたのでプレイステーションVRを使えるのが嬉しいですね。

ダブル主人公で見どころ満載のストーリー

ストーリーの面白さは前作から大幅にアップしていました！

今作では主人公がユイとハルの２人になったんですが、それがストーリーを面白くしています。

２人の主人公は友達同士。しかし、会いたいのに会えない状態が続きます。

合流するために片割れがいる方面へ向かうもののなかなか会えず、もどかしく感じますが、二人の友情を感じさせる描写が満載で感動的な場面がありました。

メタフィクション要素や考察が捗る描写もいくつかあって、前作と比べてより奥深い作品になっています。

チャコかわいいよチャコ

広大なマップの探索が面白い

今作のマップは前作から２倍以上広くなりました！

大袈裟に言うとオープンワールドマップなんじゃないかと思うほど。

中にはストーリーの進行上、関係のないエリアもいくつかあってそちらを探索する楽しさもありました。

大抵のエリアはまっすぐ進んでもお化けが通せんぼするので遠回りして抜け道を探す必要があるけど、それが探索性を高めて面白くしています。

サブイベントやクリア後に解禁される要素もいくつかあるので、完全クリアを目指そうと思ったらそこそこ長く楽しめるでしょうね。

ロケーションのバリエーションは前作からさらにアップ！

昔の日本を思わせるような田舎の街並みはもちろん、図書館、地下水道などの屋内マップも追加されてダンジョンを攻略しているかのようなマップもありました。

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惜しいところ

全体的に地味

ゲームとして見たら相変わらず地味です。

やることはクォータービューの画面で移動速度が遅いキャラクターを動かし、近寄ってくるお化けを避けるだけ。

嫌われやすいスタミナゲージも搭載しており、攻撃も出来ず、初見殺しの罠も多いので合わない人はとことん合いません。

個人的にはホラーゲームとしての恐怖度が増して嫌いではありませんが、ストレスを感じる事はありました。

相変わらず高い

相変わらずゲーム内容の割に価格は高く感じられました。

インディーズゲームとして2,000円程度で販売されていそうな内容なのに、PS4版に至っては約7,500円もしますからね。

前作と比べたらボリュームが増して恐怖の演出も多彩になって10時間飽きずに楽しめましたが、価格相応ではありません。

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全体のまとめ

前作からストーリー性が高まり、演出や敵のバリエーションが増して着実に完成度を高めています。

価格の面がネックですが、普通にインディーズゲームとして低価格販売したら2Dホラーゲームの佳作として評価されてもおかしくはありません。

2Dホラーゲームの佳作に深化した夜廻。

こんな人には特におススメ。
・ホラーゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・ホラーゲームが苦手な人。
・コストパフォーマンスを重視する人。

深夜廻/お気に入り度【65/100%】
プレイした時間・・・約10時間

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【PS4】深夜廻

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