【レビュー】どうぶつの森(初代) [評価・感想] 任天堂がN64時代の最後に生み出した宝石!


どうぶつの森/N64

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2001年4月に発売されたN64「どうぶつの森」のレビューをしていきます。

本作は村の中で生活していくコミュニケーションゲームですが、任天堂がN64時代の最後に生み出した宝石でした!

「スーパーマリオ64」などの名作を生み出したN64は2001年に入ると第一線を退こうとします。

ゲームキューブやプレイステーション2などの次世代機が発売され、性能的にも見劣りするようになったからです。

そんな中で発売されたのが今回レビューする「どうぶつの森」。

当初は小さい女の子が楽しむ小粒なゲームと思われていましたが、さすが任天堂製タイトル。

プレイすればするほど奥深さに気が付いてしまい、当時思春期の男の子だったぼくは半年以上プレイしてしまいました!

メインターゲット層である小さい女の子であるならまだしも、思春期の男の子を夢中にさせるとは!?

ここからはそんなN64「どうぶつの森」について詳しく書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • どうぶつたちが暮らす村の中で生活していくコミュニケーションゲーム。
  • 最大4人のプレイヤーが同じ村で生活することができる。
  • クリアの概念は存在せず、お金稼ぎやアイテム収集など好きなことができる。
初リリース日 2001年4月14日
対応ハード N64
ジャンル コミュニケーション
売上 初週3.6万本/累計21.4万本
推定クリア時間 クリアの概念が存在しない
発売元 任天堂

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良いところ

気ままなスローライフを送れる

2001年当時、ゲームは複雑化の道を歩んでいました。

次から次へと新要素を足したことで単純だったものが複雑になり、ストーリー偏重で覚えることが多くなり・・・。

ぼくもこの頃からゲーム疲れを感じるようになったんですが、本作をプレイしていたら癒やされました。

というのも本作には明確なクリアが存在しないからです。

ただお金を貯めたり、住人と触れ合ったり、自分の部屋における家具を集めたり・・・。

できることは色々ありますが、何かを成し遂げたとしてもストーリーが進むことはありません。

一応、家の借金を返済するという目的はありますが、「牧場物語」のような制限時間はないので自分のペースで支払いが出来ます。

この緩さは当時としては斬新で、ゲーム疲れの癒やしにはなりました。

温もりを感じる雰囲気

本作をプレイして癒しになった要因としては、随所で漂う”温もり”も大きかったりします。

グラフィックは「シルバニアファミリー」のようなドールハウスを彷彿とするテイストで、独特な温かさを感じられました。

また、BGMの多くは”ほのぼの”とした感じで、殺伐さは感じられません。

村の中で暮らすどうぶつたちのハナモゲラ語みたいな喋りも良い味を出しています。

何を言っているのかはテキストを読まないと分からないんですが、それぞれに声が設定されているのでキャラ付けにはなっているのですよ。

コミュニケーションが楽しい!

本作はコミュニケーションに主軸を置いています。

分かりやすい例が村で暮らすどうぶつたちとの会話。

どうぶつたちは自分のペースで生活をしていて、時間帯によって行動が変化します。

外を散歩したり、家の中でくつろいでいたり、眠りについたり・・・。

さらに凄いのが、1つのカセットにつき最大4人分のキャラクターと家を作成できること。

おかげで家族や友達と同じ村で生活ができるようになりました。

ぼくの場合、弟と同じ村で生活していたんですが、時間を開けてからプレイすると様々な変化が起きるので面白い!

例えばスコップの堀跡があったり、掲示板に書き込みがあったり・・・。

いずれも弟の仕業なんですが、同じ村で暮らすプレイヤーが増えれば増えるほど変化が見られることに楽しさを感じました。

2人でプレイしてもこんなに楽しいのですから、4人のプレイヤーが同じ村に住むとどうなることかw

アイテムの種類が凄い!

ここまでゲームの特徴をザッと紹介してみました。

意欲的な内容に感じられたと思いますが、大作感はありませんよね?

しかし、本作は何気に作り込みがとんでもなかったりします。

まず驚いたのが、用意されているアイテムの種類。

プレイヤーが暮らす家の中には様々な家具を設置することが出来ます。

一体、どれだけあると思いますか?

なんと、400種類以上も存在するんです!

さらに家具の他にも洋服、傘、ハニワ、虫、魚なども設置することが可能で、全てを含めたら1,000種類を超えます!

これだけ多いと1日や2日プレイしただけでは集めきれません。

実質的な図鑑機能も存在するので、コンプリートを狙ってみるのも面白いかも!?

個性豊かな住人

プレイヤーが暮らす村には最大15体の住人が生活出来ます。

驚いたのが、それぞれに性格や口癖が設定されていること。

気性が荒いタイプも居れば穏やかなタイプも居て多種多様なので、会話を続けていると感情移入をしてしまいます。

会話のパターンも膨大なので、本当にどうぶつたちと話しているかのよう。

時計機能

本作のカセットには時計機能が内蔵されています。

そのためゲームの世界でも実際の世界と同じように時間・季節などが移り変わっていくのでシンクロしている感を味わえました。

昼にプレイすれば明るく、夜にプレイすれば暗くなるのは言わずもがな。

季節によって生息する虫や魚が変化していき、日にちによっては行事が発生するので1年を通して楽しむことが出来ます。

特にハロウィンやカウントダウン、クリスマスイベントは現実とシンクロしている感が強いので、その日だけは何としてもプレイしようと頑張りました。

世界に一つだけのカセットになる

どうぶつたちが暮らす村は1種類だけではありません。

村のセーブデータを作成する毎に

  • 地形
  • 木に成る果物
  • アイテムの出現率
  • 生活するどうぶつ
  • 駅のデザイン

などが変化するので、全く同じ村は存在しないと言っても良いくらい。

ここで強さを発揮するのが、「コントローラーパック」を使ってのお出かけ機能。

お出かけをすることで他のプレイヤーが作成した村へ出かけることができるので、様々な差異を楽しむことが出来ます。

あれ?こんなところに崖があるの!?
このアイテム、うちの村では売られていないヤツじゃん!
なんだこのどうぶつは!?

他のプレイヤーが作成した村へ遊びに行くとこんな発見があるかも知れません。

ぼくの場合、「コントローラパック」をゲームショップまで持って行き、コッソリ試遊台に差し込んで他の村にお出かけしていた記憶がありますw

当時、周りに「どうぶつの森」を持っている人がいなかったのでこうするしかなかったんですよ。

お出かけをすることでレアなアイテムを入手出来たり住人が引っ越してきたりするので、「ポケットモンスター」シリーズの通信交換的な楽しさを感じられました。

ファミコンが楽しめる

ぼくが「どうぶつの森」を半年以上プレイした最大の理由。

それは、ゲーム内でファミコンソフトをプレイ出来たからです。

実は本作、

  • クルクルランド
  • バルーンファイト
  • ドンキーコング
  • さんすうあそび
  • ピンボール
  • テニス
  • ゴルフ

といったファミコンゲームが家具として登場し、触れることで実際にプレイすることが出来ます。

収録されているタイトルは当時の時点で20年近くが経過していたので、古臭く感じるのは否めません。

しかし、市販で販売されていたタイトルがゲームソフトの中に収録されているのですからお得感があるじゃないですか?

後にWiiのバーチャルコンソールで配信されたタイトルもありますが、いずれも500円しました。

ということは単純計算で3,500円もの価値があるということになるので、これだけでも「どうぶつの森」を買った元が取れてしまいます。

が、憎いことにファミコン家具はレアアイテムとして設定されているので、長期間プレイしないとコンプリートできないんですよ・・・。

何だか任天堂の思うツボになっている感じがしますw

ちなみにゲーム中には「ディスクシステム」と言う家具も存在します。

実はこの「ディスクシステム」、「コントローラパック」を使ってファミコンソフトの書き換えができるように計画されていたんですよ。

結局ボツになってしまいましたが、「まるでセガみたいな計画があったんだな」と当時は思いました。

宮本さんからの手紙が嬉しい!

本作は通常版に加えてコントローラパック同梱版が発売されました。

通常版によりも1,000円高くなりますが、「コントローラパック」に加えて嬉しいおまけが収録されていたんです!

それが宮本茂さんからの手紙!

宮本茂さんといえば「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」の生み親になるのですから、そんな方からの手紙がゲーム内データとして同封されているなんて嬉しすぎます!

また、コントローラパック内にはランダムでファミコン家具のデータが2個も収録されているので、ゲームを開始してからすぐにファミコンソフトもプレイできるんです!

ファミコンソフトをプレイすることが目的の1つとしてあったぼくとしては嬉しく感じました。

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惜しいところ

痒いところに手が届かない仕様

このように魅力たっぷりな「どうぶつの森」ですが、任天堂製タイトルにしては痒いところに手が届かない仕様となっています。

アイテムは1種類ずつしか売れなかったり、手紙は1通ずつしか送れなかったり・・・。

後の作品に搭載される複数選択機能が存在しないので、1つ1つの手順を行うのが面倒に感じます。

これが長期間プレイするとボディーブローのように効いてくるのですよ。

それ以外にもアイテムは15個までしか持てなかったり、どうぶつと会話する度にカメラがズームアップしたり・・・。

ユーザーインターフェースの面で不満を挙げだすとキリがありませんw

住人がマンネリ化しやすい

住人の顔ぶれは他の村におでかけをしない限り基本的には変わりません。

なので、周りで「どうぶつの森」を持っている人が居ない場合はマンネリ化しやすく感じました。

これはこれで住人との別れが無くなるので愛着は持ちやすく感じますが、どうぶつの種類は200近くも存在するだけに勿体なく感じます。

セーブ時の待ち時間が長い

本作はフラッシュメモリを使用している関係でセーブ時の待ち時間がN64ソフトにしてはセーブが長くなっています。

と言っても10秒前後ですが、N64と言えばロード時間の短さに定評があるだけに当時は長く感じました。

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どうぶつの森(初代)のレビューまとめ

正直なところ、最初にプレイした頃は微妙でした。

できることは少ないし、明確な目的がないのも緩過ぎます。

しかし、ある時から本作の奥深さに気が付いたんです。

作り込まれたどうぶつ、膨大な量のアイテム、数多くのランダム生成要素、他プレイヤーとのコミュニケーション etc…

隠し要素も満載で、さすが任天堂製タイトルだけあって妥協なく作られていることが分かりました。

本作の5年後に発売されたDS「おいでよ どうぶつ森」は500万本以上の大ヒットになり、「どうぶつの森」は一躍国民的な人気シリーズに化けます。

様々な要因が重なってのことだと思いますが、職人的な作り込みも大きく影響していることでしょう。

本作の時点で土台は完成しているので、「任天堂はN64時代の最後にとんでもないタイトルを発売したな!」と思いました。

現在は様々なバージョンアップ版が発売されているので今の時代にN64版をプレイすことはおすすめしませんが、ぼくにとっては思い出の作品です。

任天堂がN64時代の最後に生み出した宝石!

こんな人には特におススメ。
・能動的に楽しめる人。
・日々の生活に疲れた人。

こんな人にはおススメできない。
・自分で目的を作れない人。

どうぶつの森/お気に入り度【80/100%】
プレイ時間・・・200時間

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Xbox etc




21件のコメント

久しぶりにききましたわw>ディスクシステム
ちなみに別の方のブログでも伺ってみたんですが『街へいこうよどうぶつの森』ってどう略したらいいのかな?
ユキさんならどう略します?

マジでマジで本当にごめんなさい!!
寝起きのぼけぼけした頭で、直前にコメ返した方の名前を書いてしまいました自己嫌悪です…本当にごめんなさい。

いえいえ(^▽^;)
コメありがとうございます。
「街へ行こうよどうぶつの森」の略称ですか?
街森じゃないですかね?

「いっそ「M」でいいのではないか」と結論が(もはやなんだか(笑)
いやほんと気をつけますね。リセットさん(←大好きらしい)の前で正座して説教うけます( p_q)

Wii版で悪いところを全て改善されてたらどこが悪いところになるんでしょうねw
追加の機能がある限り新しい悪いところもでてくるんでしょうね・・・
でもこの記事でまた期待高まったなぁw
予定より早く買うかも?

いや~面白っすw
リセットさんは僕も好きですね~(‐^▽^‐)
開発者も気に入っているようで、新作が出るたびに
リセットさんのイベントが増えているような気がします。
Wii版にも期待ですね!(o^-')b
そういえばリセットさんのミニフィギュア持ってたな~

このゲームの次に発売されたGC「どうぶつの森」は一応ほとんど改善されていますね。
明日予約更新にしているので、そちらもぜひご覧ください(‐^▽^‐)
どうぶつの森の魅力はこんなものではありません!

どうぶつの森、おすすめしてもらったのに今月カービィを買っちゃったんで、お金がない…(T_T)
貯めてから買おうとしたら、マリオ&ルイージRPG3が発売日決定!という唖然としてしまう結果…
多分、買えた時にはブームが過ぎ去っている可能性…(-_-;

ゲストブックはなんかスパムが多いので止めました。
みなさんも止められていますしね。
記事にも近々告知します。
あらら・・・めっちゃタイミング悪いですね。
でも、スマブラ、マリカの次にWiiで流行るのは
どうぶつの森ですからね。
あまりの人気にお金が無くても、
強引に買ってしまうかもしれませんよ(ノ´▽`)ノ ⌒(呪)

>MGMの名無しさん
大抵の方はそうだと思います。
GC版から人気に火が付いたので。

どう森の先入観からののめり込みは僕の場合、おいでよで似たような感じになりましたwww

ほんとに最初は女の子向けゲームじゃんとバカにしがちですが、ゲーム疲れしてるときに本作はとんでもなくのめり込みますよね!
僕の頃の「おいでよ」は、ファミコン家具はなかったのでギミック満載の家具や虫・魚採取をしてました。

気になる点は、ゲームの1作目あるあるの手探り感ですね? 複数選択できなかったのは信じられない!
改めて「おいでよ」はすごく遊びやすくなってたのか!?

今は一度ゲーム離れをして目的をこなすものが好きになってしまったことやキャラデザが昔よりも好きじゃなくなってしまって、「とびだせ」や「ポケ森」もそんなにハマらなくなりましたが、「あつまれ」は弟のプレイが楽しみです。

やっぱりあの見た目は男性向けには感じませんよね~。

ホント、疲れた時には良いゲームです。

「おいでよ」はDSソフト基準で見ると異常なくらいの作り込みですよね。

操作性もだいぶ改善されているように感じます。

「あつまれ」も楽しみです~♪

当時から何するゲーム?とよく聞かれてましたね
如何に前例のない作品だったか良くわかります

ここまで明確な目的を無くした作品は当時としては珍しかったですもんね。ぼくも最初は戸惑いましたw

うわー懐かしい
個人的にe +までの雰囲気が好きでしたなぁ
ほんとこの音楽やグラフィック癒される

これからどうぶつの森シリーズを全てレビューしていきます!

このシリーズはGC版以降とそれ以前に大きく分類出来ますね。

初めましてこんにちは!
少し気になったところがあるんですけど
「どうぶつの森」の名前が「どうぶつは森」
になっています!(ファミコンができるのところです)(直せるか分からないんですけど気になったので?)

わざわざありがとうございますm(__)m
前から気になってたんですけど
初代とかe+ってどうして帽子を被っているんですかね??

それはどうぶつの森七不思議ですw

不思議な世界ですよ、どうぶつの森はw