どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年6月に配信されたSwitch「Yooka-Laylee(ユーカレイリー)」のレビューをしていきます。
本作はカメレオンのユーカとコウモリのレイリーが冒険を繰り広げる3Dアクションゲームですが、20年越しに発売されたバンジョーとカズーイの大冒険3でした!
時は遡ること1998年。
ぼくは「バンジョーとカズーイの大冒険」というN64ソフトにハマっていました。
本作はN64「スーパーマリオ64」に影響を受けた箱庭探索型3Dアクションゲームなんですが、独特の世界観やキャラクターの虜になってしまったんですよ。
しかし、2000年に発売されたN64「バンジョーとカズーイの大冒険2」以降、日本での展開が途切れてしまいます。
それどころか箱庭探索型3Dアクションというジャンル自体が消えて無くなってしまったんです。
「もう箱庭探索を楽しむ3Dアクションゲームは楽しめないのだろうか?」
なんて絶望していた2015年。
「Project Ukulele(プロジェクト ウクレレ)」という「バンジョーとカズーイの大冒険」の精神的続編が元レア社スタッフによって始動したことが判明しました!
発表を知った時はそれはもう嬉しかったですよ。
ずっと待ち望んでいた「バンジョーとカズーイの大冒険3」のような体験を味わえるかも知れないんですから。
それから3年後の2018年。
ついに「Yooka-Laylee」としてSwitch向けのダウンロード専売タイトルとして配信されました。
情報を知ったぼくはすぐさまプレイ。
すると・・・
「おかえりなさい」
なんて真っ先に言いたくなるくらい「バンジョーとカズーイの大冒険」を再現していたんですよ。
版権の関係で主人公はカメレオン&コウモリになってしまいましたが、これはまさしく「バンジョーとカズーイの大冒険3」です。
ここからはそんなSwitch「Yooka-Laylee」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 箱庭マップを探索する3Dアクションゲーム。
- カメレオンとコウモリによる様々なアクションを駆使してアイテムを集めていく。
- 「黄金の本のページ」を集めることで新しいステージへ行ける。
初リリース日 | 2018年6月14日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 15~25時間 |
価格 | 4,250円(税込) |
発売元 | Team17 |
目次
良いところ
懐かしのアイテム集めを楽しめる
1990年代後半。
N64「スーパーマリオ64」の大ヒットをきっかけに数多くのアイテム収集型3Dアクションゲームが発売になりました。
スパイロ・ザ・ドラゴン、サルゲッチュ、ジャック×ダクスター、ドンキーコング64、バンジョーとカズーイの大冒険。
これらの作品は戦闘よりもアスレチックが重視されており、箱庭マップに散らばる様々なアイテムを集めていくのが目的となっています。
特に印象的だったのがN64「バンジョーとカズーイの大冒険」(以下、バンカズ)。
「スーパードンキーコング」を手掛けたレア社のゲームだけあって完成度が非常に高く、同系統のタイトルと比較しても別次元のクオリティだったんです。
カラフルポップで美しいグラフィック、強烈なキャラクター性、世界観。効果的に使用されたBGM、多彩なアクション。
これらすべてが「スーパーマリオ64」を凌いでいて、ある意味、同作品を越えたと言っても過言ではありません。
【レビュー】バンジョーとカズーイの大冒険(バンカズ1) [評価・感想] 強烈な個性によってマリオ64との差別化を図った箱庭探索型3Dアクション!
今回レビューするSwitch「Yooka-Laylee(ユーカレイリー)」はそんな「バンカズ」の精神的続編として制作されました。
キャラクターや世界観こそは異なりますが、「バンジョーとカズーイの大冒険3」と名乗っても良いくらいシリーズの特徴を踏襲しています。
特に印象的だったのが、アイテム探しをメインに据えていること。
3Dアクションゲームは未だに数多く発売になっています。
しかし、多くは戦闘やクエストメインのオープンワールド系。
もしくはシネマティックな体験が楽しめるリニア式(一本道)なんですよ。
2000年前後によく見られていたアイテム探しやアスレチックがメインの箱庭アクションゲームはほとんど発売されなくなりました。
それだけにSwitch「Yooka-Laylee」が発売されて本当に嬉しかった!
楽しげな雰囲気作り
本作で特筆したいのが、楽しげな雰囲気作りになります。
至るところでワクワク感を生み出すような演出が満載で、まるで「バンカズ」を現代のテクノロジーで作ったかのよう。
楽しげな雰囲気作りのポイントを箇条書きで書かせていただくと・・・
- キャラアイコンが造語で喋るイベントシーン。
- ユーカとレイリーのユニークなタッグアクション。
- ポップで楽しげなBGM。
- 舞台が移り変わることで変化するBGMのアレンジ。
- カラフルな世界観。
- ジョークを放つ個性豊かなキャラクター。
- 何でも目を付けたがるイギリス風味のキャラクターデザイン。
こんなにもあります!
これらの要素は「バンカズ」にも備わっていたので、人によっては「あ!バンカズだ!」なんて思うかも知れません。
中には日本人ウケしないような演出やデザインも含まれていますが、子供だったらワクワクできることでしょう。
特にユーカとレイリーのタッグアクションはまるで子供を喜ばせるかのように編み出した”芸”のよう。
それだけユーモアが満載なので、大人でも彼らのアクションを見ていると楽しくなってきます♪
それ以外にもBGM、マップデザイン、演出など随所で楽しげな仕掛けが見られ、カラフルポップなグラフィックは楽しげな雰囲気作りの一端に過ぎません。
「子供がプレイしていて楽しいゲームを作りたい!」
その徹底ぶりは他の追随を許さないくらい感じられました。
徐々に行動範囲が広がる楽しさ
「バンカズ」と言えば徐々に行動範囲が広がっていくゲームデザインも特徴的でした。
「オンプ」を集めることで新しいアクションを覚えて今まで行けなかった場所にも行けるようになる。
そこが醍醐味だったんですが、「Yooka-Laylee」も精神的続編と謳われているからには再現しています。
集めることになるのは「羽ペン」。
「羽ペン」は各ステージの到るところに散らばっていて、一定数集めるとユーカとレイリーの新アクションを覚えられるようになります。
多くの新アクションは新しい道を切り開く”鍵”となるので、「羽ペン」を集めれば集めるほど行動範囲が広がっていくと言っても過言ではありません。
この辺りも「バンカズ」そっくりだったので感激しました!
アイテムを集める
↓
お店で新アクションを購入
↓
今まで通れなかった場所で使用
↓
新たな道が切り開けた!
このような徐々に行動範囲が広がっていく楽しさは「ゼルダの伝説」や「メトロイド」でお馴染みではあります。
ですが、アスレチック色が強い3Dジャンプアクションゲームではほとんど見られなくなったので今の時代に体験出来て凄く嬉しい!
新しい技を覚えたら以前訪れたステージに戻ってみましょう。
きっと、新たな道を切り開かれて行動範囲が広がって行くと思いますよ。
・・・ここまでは「バンカズ」でもお馴染みの要素ですが、今作ではさらにパワーアップしていました。
なんと、過去に訪れたステージを拡張することができるんです!
初めて訪れたステージでもゲームを進めることで全体の広さが倍増するかも!?
最終的には「バンカズ2」を凌駕するほど広いマップになることも珍しくありません。
「え?『バンカズ2』のようにアイテムを入手するまでの手順が複雑化していないかって?」
その辺りは程良い調整にしていたので安心しましたw
黄金の本のページ集めが楽しい
「バンカズ」と言えば「ジグソー」を集めることで次のステージの入り口が開きました。
本作の場合、同等の役割を果たすアイテムとして「黄金の本のページ」が存在します。
各ステージに隠されている「黄金の本のページ」は20~25個。
序盤のステージではちょっとしたアスレチックをこなすだけで入手できるので簡単に思われるかも知れません。
しかし、中盤以降は謎解きやミニゲーム、ボス戦をこなさないと入手出来ず、一筋縄ではいかなくなります。
個人的に好きなのが、ある程度好きな順番で集められること!
目の前にある「黄金の本のページ」を入手する方法が分からなくても後回しにして別のところへ行けば良いんです!
こんな感じで各ステージを探索してアイテム集めを楽しめるので自由度は高く感じられました。
世界観や雰囲気がカラフルポップなので、自由度が高いと遊園地に訪れたかのようです♪
カメレオンとコウモリを活かしたアクション
本作の主人公はカメレオンとコウモリ!
といった感じでプレイするまで疑問でしたが、アクション部分を見て納得しました。
このゲーム。主人公がカメレオンとコウモリである動機付けがしっかりしています!
例えばカメレオンのユーカはオブジェクトを舐めることで同化するんですよ。
すると、大砲のように重くなったりランプのように光を放つことが出来ます。
また、特定の植物を舐めると一定時間「炎」「水」「ボム」を放つこともできるので、
「これはカメレオンが主人公じゃないと実現できないゲームだな!」
と思いました。
レイリーにしても空を飛んだり超音波を放つことが可能でコウモリの特性を活かしています。
カメレオンとコウモリ。
一見すると接点が無さそうな生き物を組み合わせてタッグアクションを繰り広げるのだからクマとトリに通ずるシュールさを生み出しているように感じます。
いや、コウモリのレイリーがカメレオンのユーカを持ち上げながら空を飛ぶのはまだ分かるんですよ。
でも、カメレオンのユーカがボールとなってコウモリのレイリーがその上に乗ってコロコロ転がったら速く移動できるのは訳がわからないw
だが、「バンカズ」ファンとしてはそれが良い!
ゲームを進めていくことで最終的には何十ものアクションを使えるようになりますが、バンジョー&カズーイのコンビに負けないくらい魅力的な操作キャラに化けます。
お楽しみのミニゲームを収録
「バンカズ」と言えば「2」ではミニゲームモードが用意されていました。
本作でもその辺りは踏襲していて、なんと全8種類のミニゲームが収録されているんです!
レース、シューティング、フラッグゲーム etc…
このように様々なジャンルのミニゲームが収録されているので「バンカズ」に通ずるごった煮感があります。
惜しいところ
トロッコミニゲームの出来がイマイチ
各ワールドでプレイできるトロッコミニゲーム。
スタートからゴールまでに一定数のダイヤを集めたらクリアになるんですが、出来はイマイチに感じました。
- カメラはサイドスクロール形式なので前方が見えにくい
- ダッシュやブレーキのスピードが極端で物にぶつかったり穴に落ちたりして理不尽
個人的に気になったのはこの辺り。
終盤のワールドではノルマが厳しい関係で何度もやり直しをしてしまい、フラストレーションが溜まりました。
N64「ドンキーコング64」に収録されていたトロッコミニゲームのセルフオマージュになるようですが、上手く再現しているとは言えません。
トロッコに乗ってジェットコースターのようなコースを走行するのは楽しいだけに惜しい。
とあるアクションがゲームバランスを崩している
徐々に新しいアクションを覚えて行く過程は楽しいですが、1つだけゲームバランスを崩しているところがありました。
ネタバレになるので具体的には書きませんが、これを覚えてしまえばアスレチックアクションの難易度が大幅に下がってしまうので勿体なく感じます。
縛りプレイで使わなければ良いとは言っても使える物は使ってしまうのが人情ですから、せめて中盤ではなく終盤で覚えられるようにしてほしかった。
ローカライズがイマイチ
海外から1年遅れで発売された国内版「Yooka-Laylee」。
しかし、ローカライズはイマイチでした。
全体的に直訳と言えるようなテキストで「バンカズ」と比較したら劣ります。
「バンカズ」と言えばブラックユーモアたっぷりなテキストも魅力的なだけに残念。
そもそも、国内版のタイトルが「Yooka-Laylee(ユーカレイリー)」なのもちょっと・・・。
「ユーカとレイリーの大冒険」じゃダメだったのでしょうか?
以前までパソコン版では「ユーカとレイリーの大冒険」という有志日本語化MODが配信されていただけに落差を感じます。
全体のまとめ
「おかえりなさい」
発売当時に「バンカズ」を楽しんだ者としてはそう口にしないといけないくらい同作品を踏襲しています。
ぼくがプレイしたのは海外版が配信された2017年4月。
同時期にはSwitch/Wii U「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」も楽しんでいたので20年前の黄金期が蘇ってきました。
N64「ゼルダの伝説 時のオカリナ」とN64「バンジョーとカズーイの大冒険」。
これらの作品は1998年末に発売されたので当時はセットで楽しんでいたんですよ。
それから20年が経って関連作をセットで楽しむことになるとは思いませんでした。
「いやぁ生きていて良かった!」
「Yooka-Laylee」は今となっては時代遅れのゲームジャンルなのかもしれません。
でも、広大な世界でアスレチックしながらアイテムを集めて行くのは普遍的な面白さがあると思うのですよ。
こういった作品がこれからも発売され続けることを祈っています。
20年越しに発売されたバンジョーとカズーイの大冒険3!
こんな人には特におススメ。
・アイテム収集型3Dアクションゲーム好き。
・アスレチックアクション好き。
こんな人にはおススメできない。
・戦闘を重視する人。
・3Dアクションゲームが苦手な人。
Yooka-Laylee(ユーカレイリー)/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
結構要素もある感じで総合的に見てもちゃんと面白そうですね〜!終わるまでちゃんと期待通り?の様で良かった!多少バランスが上手くいっていない部分がある様ですけれども…ゲームバランスを崩す程のものが何なのか気になりますね、トロッコはドンキーのオマージュだったので地味に楽しみだったんですが…まぁ仕方ないかなぁ〜
とりあえずあとは日本発売を待つのみです…ちゃんと決まるといいな〜