マリオカートDS/DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2005年12月に発売されたDS「マリオカートDS」のレビューをしていきます。
本作はマリオファミリーが活躍するレースゲームですが、本気で作られたDSの「マリオカート」でした!
グラフィック、ゲームモード、操作感覚、ボリューム。
どれを取っても一級品で、本作よりも4年前に発売されたGBA「マリオカート アドバンス」よりも2.3段階進化しています。
さすがに据え置き機で発売されたGC「マリオカート ダブルダッシュ!!」(2003)ほどのインパクトはありませんが、DSの「マリオカート」としてはこれ以上ないくらい理想的な作品です。
ここからはそんなDS「マリオカートDS」の良いと思った点から書いていきます。
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- マリオファミリーが登場するレースゲーム。
- アイテムを使ったドタバタレースが楽しめる。
- 今作からオンライン対戦やミッションクリア形式のモードが追加。
初リリース日 | 2005年12月8日 |
対応ハード | DS |
ジャンル | レース |
売上 | 累計399万本 |
推定クリア時間 | 3~4時間(ミッションランクリア) |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
DSのマシンパワーをフルに活かしたコースレイアウト
本作で特筆したいのが、DSのマシンパワーをフルに活かしたコースレイアウトです。
当時の携帯機は3Dポリゴンによる立体的な表現が難しく、2Dドットがまだ目立っていた時代でした。
DSにしても3Dポリゴンによる描写はそれほど得意とは言えず、カクつきが目立っていたんですね。
今回レビューする「マリオカートDS」も決して滑らかな映像ではありませんが、コースレイアウトに関しては据え置き機の「マリオカート ダブルダッシュ!!」に負けないくらい凝っています。
特に驚いたのが、「ワルイージピンボール」です。
このコースはピンボール台が舞台となっており、巨大な鉄球が障害物として登場するのが特徴となっています。
レイアウトも複雑で高低差が激しく、装飾も派手なので、こんなコースをDSの描写能力で再現してきたことに驚きました。
凄いのが、これだけ複雑な3Dコース内でも60fpsによる滑らかな映像表現を実現していることです。
さすが国内だけで400万本を売り上げたモンスタータイトル!
コミカルな見た目とは裏腹にDSの処理能力をフルに活用しています。
過去作のコースをリメイクして収録
今作には過去作のコースがリメイクされて収録されています。
リメイクコース自体はGBA「マリオカートアドバンス」でも見られましたが、今作は気合の入れようが凄い!
というのも過去作では平面だったコースが立体化しているからです。
SFC版、GBA版のコースは平らな紙の上を走行する感じだったのに対し、今作のリメイクコースはフル3Dで描かれています。
特に恩恵を受けたのが、コースのフェンスが見やすくなったことです。
SFC版、GBA版のフェンスは平らだったので、遠くから見ると壁であることがわかりにくかったんですよね。
(GBA版にはナビゲート機能が搭載されていたので少しはわかりやすくなりましたが)
もちろん、リメイクコースはSFC版、GBA版からだけではなく、N64版、GC版からもバッチリ収録されています。
雪を使ったギミックが満載の「フラッペスノーランド」、トラウマコースとして名高い「ヒュードロいけ」。
2つの大きなコーナーが印象的な「ルイージサーキット」、マリカ史上最短コースの「ベビィパーク」等など。
「キノコブリッジ」の大橋に登れなくなっているなど、完全再現できていない部分もありますが、DSよりも性能が高いゲーム機で作られたコースを再現しようとする気概を感じられました。
新作コース、リメイクコースを合わせた数は全32種類。
これはGBA「マリオカート アドバンス」の40コースを下回ってはいますが、1つ1つの作り込みを考慮に入れるとシリーズ最大級のボリュームだったのではないでしょうか?
ちなみに新作コース、リメイクコースを半々で収録する流れは今作から定着しました。
それまでの「マリオカート」シリーズは16~20種類の新作コースを収録するだけに留まっていたので、今作からボリュームが倍増したと言えます。
1人用のやり込み要素を強化
今作は過去作よりも1人用のやり込み要素が強化されています。
従来の「マリオカート」を1人でやり込む場合、
- 「グランプリ」の各カップで総合1位を目指す
- 「タイムアタック」で最速タイムを目指す
くらいしかありませんでした。
今作の場合、それに加えて「ミッションラン」というモードが追加。
50種類以上のミッションを楽しめるようになりました。
ミッションの多くは制限が多く、針の穴を通すようなプレイを求められるので、めちゃくちゃ面白い!
ってほどのものではありませんが、高ランクを目指すやり込み要素もあるので、地味にハマります。
中にはボスとの戦闘など趣向を凝らしたミッションも用意されているので、「マリオカート」の新境地を開拓している印象です。
このまま発展を続けて行けば面白いことになったと思うんですが、遊びに制限を持たせていることが任天堂のポリシーに反したのでしょうか?
後の作品では収録されなくなったのが残念でなりません。
気軽に楽しめるマルチプレイ
今作のマルチプレイは過去作よりも気軽に楽しめます。
携帯機版のマルチプレイってハードルが高く感じますよね?
「人数分のゲーム機とソフトが必要だなんて・・・」
今作の場合、ゲームソフト1本と人数分の本体があるだけでマルチプレイが楽しめます!
DSのワイヤレス通信によって「通信ケーブル」がなくても楽しめるようになったので、ハードルがグッと下がりました。
しかもですよ?8人同時プレイも楽しめるので、ちょっとした大会を開催することだってできてしまいます。
2005年に3Dのレースゲームを8人が集まって遊べる。
今、思うとめちゃくちゃ凄いことではないでしょうか?
1つのゲームカードで対戦する場合、キャラクターはヘイホーのみ。コースは32種中8種しか選択できません。
さらに凄いのが、今作からWi-Fiを通じてのオンライン対戦ができるようになったことです。
オンライン対戦は
- 最大4人までしか楽しめない
- 「バトルモード」は楽しめない
といった制約はありましたが、あの「マリオカート」を遠く離れた友達と楽しめるのは大きな魅力でした。
1人でもバトルモードを楽しめるようになった
今作はバトルモードにCPUを加えることができるようになりました!
従来の作品ではプレイヤー同士でしか対戦できなかったので、1人で楽しむ場合、バトルモードは空気だったんですよね。
今作では1人でもCPUと対戦できるようになったので、少しは存在感が出てきたように感じます。
バトルモードで楽しめるルールは「ふうせんバトル」「あつめてシャイン」の2種類。
今作では最大8人でのバトルが楽しめるようになり、「ふうせんバトル」ではマイクを使って風船を膨らませる要素が追加されましたw
エンブレムの作成機能が追加
今作ではオリジナルのエンブレムを作成することができます。
エンブレム作成の際に使用するペイント機能は最低限の物ですが、カートに貼り付けることができるので、地味に嬉しい新要素だと思いました。
ぼくの場合、カートの後部に貼り付けています。
ゲームプレイの大半はカートの後部を眺めることになるので、目立ちますからね。
今作からオンライン対戦に対応したのでそれに合わせての新要素だとは思いますが、遊びの幅を広めているので気に入っています。
最強の救済措置となったキラー
今作から「キラー」というアイテムが出現するようになりました。
これは一定時間、キラー大砲になって強制的に高速移動するというアイテムなんですが、救済措置としては良いんじゃないかと思います。
「マリオカート」って難しいコースも多いので、慣れないうちはダントツビリになることも珍しくないんですよね。
そんな時に役立ちのがアイテムではありますが、それまで最強だった「スーパースター」や「サンダー」「パワフルダッシュキノコ」では縮められないこともありました。
「キラー」の場合、強制的に高速移動できるので、どんな人でも上位との差を縮めることができます。
あまりにも強いのでゲームバランスが崩壊する恐れもあるアイテムですが、
- 発動時間は上位との差によって調整されるようになっている
- 下位の時にしか出現しない
の2点によって上手くバランスを取っている印象です。
個人的に「キラー」の追加は「マリオカート」に革命を起こしたんじゃないかと思っています。
そのくらい、強烈な力を持ったアイテムです。
惜しいところ
評価が分かれる直ドリ
今作では直ドリというテクニックが存在します。
これは直線上でドリフト&ミニターボを行うというもので、過去作にも存在したテクニックではあります。
しかし、今作ではミニターボの性能が良いので、直線上で使用する必要性が高まっているんですよね(特に軽量級キャラ)。
この点はレースゲームとしてみると評価が分かれる印象です。
長所としてはタイムアタックでタイムを縮める際のテクニックが増えてやり甲斐が増した。
短所としてはガチ勢が多いオンライン対戦は必須になってしまい、遊びの幅が狭まってしまったというものがあります。
1人でじっくり楽しむ分には面白い要素だと思いますが、オンラインでまったり楽しみたい人にとっては残念な要素に感じるかもしれません。
本作のオンライン対戦サービスは2014年5月20日をもって終了しました。
マリオカートDSのレビューまとめ
「携帯機でも本格的な3Dの『マリオカート』を作れるんだぞ!」
そんな開発者の想いが伝わってくるほどの力作。
本作の2年前にゲームキューブで発売された「マリオカート ダブルダッシュ!!」よりもボリュームが多く、オンライン対戦にも対応しているので、当時は驚きました。
国内だけで400万本を売り上げたメガヒットタイトルですが、そうなるのも納得できるほど良くできています。
今、思うとこんな力作がDS初期に発売されたって凄い・・・。
DSの限界に挑んだ400万本級のメガヒット作!
こんな人には特におススメ。
・レースゲーム好き。
・対戦ゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・ストーリーを楽しみたい人。
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