マリオゴルフGBAツアー/GBA
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2004年4月に発売されたGBA「マリオゴルフGBAツアー」のレビューをしていきます。
このゲーム、アドバンスのゴルフゲームとしてみたらかなりの良作です。
ゲームモードの種類は据え置き機版と同等と言えるレベルにまで増加。
グラフィックもGB「マリオゴルフGB」から大幅に強化されており、通信機能も充実しています。
が、用意されているコースの大半はGB「マリオゴルフGB」のリメイクだったりするので、同作を数十周プレイしていたぼくとしては新鮮味に欠けてしまいました。
GB版から10年以上が経過しているのであればまだしも、5年弱での発売だったので、リメイクするには早すぎます。
もちろん、GB版をプレイしていたからこそのファンサービスには感慨深いものがありましたが、既視感の方が勝ってしまいました。
ここからはそんなGBA「マリオゴルフGBAツアー」の良いと思った点から書いていきます。
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- キャラクターを育成していくゴルフゲーム。
- フィールドを探索してストーリーを進めていくRPG風のゲームモードが収録されている。
- 各ゲームモードを攻略することでマイキャラのレベルが上っていく。
初リリース日 | 2004年4月22日 |
対応ハード | GBA |
ジャンル | スポーツ |
売上 | 累計9万本 |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
黄金の太陽をベースにしたグラフィック
本作のグラフィックは「黄金の太陽」シリーズをベースにしているので、クオリティは非常に高いです。
色鮮やかなフィールド、立体感のあるゴルフ場。
いずれもGBA「黄金の太陽~開かれし封印~」のフィールドマップやワールドマップのエンジンを流用しているので、同作をプレイしていたら一瞬で気が付きますw
また、ユーザーインターフェースやBGM、効果音のテイストも同作を踏襲。
テンポの悪い会話シーンまで踏襲しているので、ストーリーモードは「黄金の太陽」の新作なんじゃないかと思いましたw
開発会社が同じキャメロットであることが大きいのだと思いますが、ここまで露骨に似せてくるとはw
当時のキャメロットは年1本のペースで新作を発売していたので、開発期間を短縮させるために素材の流用をしていたのかもしれませんね。
GB版の5年後を舞台にしたストーリー
本作にはキャラクターを育成していくストーリーモードが収録されています。
このモードがですね、GB版プレイヤーには懐かしい要素が満載なんですよ。
というのも本作のストーリーはGB版の5年後を描いているからです。
GB版でチャンピオンになった主人公たちの成長した姿を見られるので、前作プレイヤーは同窓会に参加しているような感覚を味わえました。
舞台となるフィールドもGB版の5年後となっているので、前作をプレイ済だと失われた記憶が蘇ってきます。
ゲームシステムも前作を踏襲。
各コースを攻略していくと経験値が溜まっていき、一定数溜まるとレベルが上がります。
そして、各能力値を強化できるのですが、レベルが上がるとコントロールが悪化することもあるので、飛距離に全振りすることはできません。
今作からはボールがスピンするのかどうかの項目も追加されたので、育成の奥深さが増しました。
改善された操作性
ゴルフパートの操作性は大幅に改善されています。
特徴的なのが、ゲームキューブ版で搭載された新機能を輸入していることです。
ボタン2回押しでショットが打てる「簡単ショット」
バックスピンやトップスピンを掛けられる「テクニカルショット」
弾道や着地点の予測を調整できるナビゲート機能。
いずれもゲームキューブ版に搭載されていた機能ですが、本作にもしっかり搭載されています。
効果音も気持ち良いものになりましたし、ゴルフパートの操作感はGB版から大幅に強化された印象です。
多彩なゲームモード
ゲームモードはGB版から大幅に増加しています。
GB版からGBA版になって追加されたのは
- 誰よりも早くコースをまわるのが目的の「スピードゴルフ」
- 使えるクラブをスロットで決める「スロットゴルフ」
- ゲートにボールを通して”パー”以上でクリアしていく「ゲートショット」
- 1ショットでどれだけピンに近づけるのかを競う「ニアピンコンテスト」
といった4つのモード。
さらにはダブルスでストロークやマッチプレイを行えるようになりました。
多くは据え置き機版に搭載されていましたが、GB版には存在しなかったので、携帯機のゴルフゲームとしてみたら頑張っています。
モード数の増加に合わせて通信機能も強化。
1台のアドバンスで友達と交代プレイができたり、ワイヤレスアダプタを使ってマルチプレイが行えるようになりました。
ゲームキューブ版とのデータ連動機能にも対応していますし、今作も1人ではなく複数人で遊ぶと面白さが倍増します。
惜しいところ
既視感が強い
全体的に既視感が強く感じます。
舞台となるフィールドやコースの8割はGB版のリメイクになるので、同作を何十周もプレイしていたぼくは先の展開を読めてしまいました。
唯一、終盤のコースにはマリオのギミックが追加されていたので「おぉ!」と思いましたが、もう一捻りほしかった。
ストーリーも前作と繋がりを持たせたのは良かったんですが、話の流れは似通っているので、同じような印象を持ちました。
グラフィックに関しては「黄金の太陽」っぽくなって良い感じなんですけどねぇ。
なんというか、「黄金の太陽」のグラフィックで「マリオゴルフGB」をプレイしていると思うようになりましたw
パートナーがおバカ
ストーリーモードでは男主人公か女主人公を選べます。
選ばなかった主人公はダブルスでパートナーとして活躍するんですが、これがですね、曲者なんですよw
なんと、パートナーはおバカなCPUが操作するので、特に終盤の高難易度コースでは足手まといになります。
幸いにもダブルスをプレイする必要はないのでやらなければ良いだけなんですが、もう少し調整してほしかった。
セーブファイルを1個しか作れない
本作ではセーブファイルを1個しか作れません。
GB版では3個も作れたのに・・・。
個人的にGB版はぼくと父、弟の3人で楽しんでいたので、この点は致命傷に感じます。
GB版では3人で共有してできたことがGBA版ではソフトを3個買わないとできないなんて・・・(泣)
本作はそんな仕様なので、GB版やN64版を遊んでいた頃とは違い、父や弟と一緒に本作を通じて遊ぶことはありませんでした。
携帯機版でマイキャラを育てて据え置き機版で対戦する。
それこそが「マリオゴルフ」シリーズの醍醐味だと思っていたので、機会に恵まれなくて残念です・・・。
大人のマイキャラを作れない
前作とは違って大人のマイキャラを作ることはできません。
作れるのは子供のマイキャラのみ。
冒頭でバズ、ヘレンといった大人のマイキャラ的なポジションのキャラは出てきますが、なぜか使うことができません。
公式サイト のキャラクター紹介を見ていると、いかにもマイキャラとして使えそうな感じがするのですが・・・。
もしかして、開発の都合で使えなくなったのでしょうか?
個人的にGB版では大人の男性キャラ(ジョー)を使っていたので、同じようなポジションのバズが使えなくて残念です。
マリオゴルフGBAツアーのレビューまとめ
比較対象によって評価が変わってくる作品。
アドバンスのゴルフゲーム単品で見たら間違いなく良作なんですが、過去作をプレイしていると色々と思うことが出てきます。
GB版の流用が目立ちすぎていたり、セーブファイルを1個しか作れなくなったり・・・。
個人的にはGB版を何十周もプレイしていたこと。
セーブファイルを1個しか作れなかったせいで父や弟と一緒に遊べなかったことが足を引っ張ってしまったので、あまり思い入れはありません。
何度も言うようにアドバンスのゴルフゲームとしてみたら良作なので、何のバイアスもなしにプレイできる人にはおすすめします。
既視感は強いが、アドバンスのゴルフゲームとしては良作!
こんな人には特におススメ。
・ゴルフゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・新鮮味を求める人。
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