やわらかあたま塾/DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
脳トレブーム。
2006年頃に巻き起こった現象で、脳を活性化させる頭の体操的なコンテンツが次から次へと生まれました。
ブームの火付け役となったのが任天堂が発売したDS「脳を鍛える大人のDSトレーニング」(以下、脳トレ)です。
同作は発売直後こそは静かな立ち上がりでしたが、徐々に人気が加速。
ニンテンドーDSのキラータイトルとなりました。
そんな流れの中で発売されたのが今回レビューするDS「やわらかあたま塾」です。
本作も頭の体操的なゲームで、脳トレのような感覚で遊ぶことができます。
ゲームとしても面白く、短時間にサクッと楽しむことができました。
ただ、「脳トレ」を触った後にプレイすると物足りないところがあります。
一体、何が物足りなかったのでしょうか?
ここからはDS「やわらかあたま塾」について詳しく語っていきます。
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- 頭をやわらかくするミニゲームを多数収録している。
- クイズ形式のミニゲームを15種類用意。
- 各ミニゲームには3段階の難易度を用意。
初リリース日 | 2005年6月30日 |
対応ハード | DS |
ジャンル | 知育・実用 |
売上 | 初週5.3万本/累計167万本 |
推定クリア時間 | 1~2時間(全難易度プレイ) |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
充実したミニゲーム
本作で特筆したいのが、頭をやわらかくするミニゲームが充実していることです。
用意されているミニゲームは「言語」「記憶」「分析」「数字」「知覚」の5項目に分かれていて、それぞれに3種類収録されています。
しかも3段階の難易度を選択することができるので、
5×3×3
で45種類も用意されています!
同時期に発売されたDS「脳トレ」に収録されていたミニゲームは「脳年齢チェック」を含めて12種類だったので、選択できる項目が多く感じました。
ここまでの話を聞かれた方の中には
と思われたかもしれませんね。
確かにゲームとしてみたら堅苦しく感じますが、クイズ形式で出題されるので、ミニゲームのような感覚で遊ぶことができます。
大きな要因となっているのがアイコンです。
各ミニゲームではコミカルなアイコンが上画面に表示されるので、「ゼルダの伝説」などに収録されているミニゲーム感覚で遊ぶことができました。
もちろん、本格的なゲームと比べたら簡素な映像ではありますが、堅苦しさは感じません。
脳トレの勉強っぽい雰囲気が苦手ですと、本作の方がハマるかもしれませんね。
メダル集めが熱い!
「あたまのストレッチ」でプレイできる各ミニゲームで好成績を収めるとメダルを貰えます。
メダルは「プラチナ」「金」「銀」「銅」の4種類を用意。
結果発表の画面に表示される「やわらか度」のグラムが重いほど価値のあるメダルが貰えます。
この要素がですね、ゲーマー的には熱いんですよね。
各ミニゲームでプラチナメダルを獲得するには制限時間以内に沢山のクイズに正解する必要があるので、スコアアタック的な感覚で楽しむことができます。
ぼくが得意なミニゲームは「音記憶」。
アイコンや音を頼りに上画面で鳴った音の順番を当てていく物なんですが、色んな大作ゲームで似たようなことをやってきたので一番最初にプラチナメダルを獲得できましたw
全体的には「記憶」のミニゲームが得意で、逆に「言語」が苦手ですね。
選択画面には五角形のグラフが表示されるので、それを見ていると苦手なジャンルを克服したくなってきます。
やっていることはミニゲームなのに、自分の能力をグラフとして表示するだけでこんなにもやる気が出てくるとは。
本作をプレイして表現方法が重要であることを再確認しました。
やわらかテストが熱い!
「やわらかテスト」ではランダムで選ばれる5種類のミニゲームをプレイしていきます。
すると、結果発表の画面で「やわらか度」の段位認定と「あたまタイプ」の分析が行われます。
この要素は本作をプレイし続ける最大の動機になると思いました。
特に「やわらか度」は10級、9級〜1級、初段、二段と細かく格付けされるので、最強を目指したくなります。
ミニゲームは通常モードである「あたまのストレッチ」からランダムで出題。
ということはですね、普段からメダル集めを頑張っているほど好成績を収めやすくなるので、自分の成長を実感することができます。
家族で遊ぶと楽しい
本作は4つのセーブファイルを作成することができます。
ファイルセレクト画面には自分の名前と段位が表示されるので、家族で情報共有することを前提に作られているんじゃないかと思いました。
やっぱりね、人間って比較対象がいないとやる気が出てきませんからね。
同じ家に住んでいる人同士で共有してプレイするとコミュニケーションが生まれて楽しくなるなと思いました。
1つのDSカードで複数人での対戦もできますし、本作を購入されるのであれば、家族で一緒に楽しむことをおすすめします。
惜しいところ
毎日プレイする動機付けが弱い
本作最大の短所は、毎日プレイする動機付けが弱いことです。
やることは問題という名のミニゲームをプレイするだけ。
「脳トレ」のようなカレンダーにハンコを押すシステムはありませんし、追加要素が解禁されることもありません。
とにかく良いスコアを追求するだけになるので、長期的に遊んでもらうための工夫が足りないと思いました。
また、出題されるミニゲームにしても基本的には画面をタッチするだけで、DSの機能を活かしていません(強いて言えばあみだくじに線を引く「あみだ迷路」くらい)。
「脳トレ」では手書きの文字を書くミニゲームがあっただけに、もうひと工夫が欲しかった。
やわらかあたま塾 (DS)のレビューまとめ
頭をやわらかくするミニゲームが多数収録された知育ゲー。
価格は約2,800円と控えめなので、手軽に遊ぶ分には悪くありません。
ただ、本作の1ヶ月前に発売されたDS「脳トレ」と比べたら分が悪く感じます。
長期的にプレイするための工夫が足りていないし、ミニゲームもタッチして選んでいくありきたりなものばかり。
「脳トレ」とは方向性が違うとは言え、同作に満足しているのでしたら手を出す必要はありません。
国内での累計売上は約167万本と大ヒットを記録しましたが、脳トレブームに追随して売れた感が強く、売上の割に知名度は低めとなっています。
「脳トレ」と同じ任天堂製タイトルではありますが、本作にとって同作は呪縛的な存在かもしれませんねw
脳トレに呪縛をかけられた不幸なヒット作!
こんな人には特におススメ。
・頭のストレッチをしたい人。
こんな人にはおススメできない。
・脳トレで満足した人。
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