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黄金の太陽~開かれし封印~
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はGBA「黄金の太陽 開かれし封印」のレビューをしていきます。
本作をひと言で表すと、エナジーシステムが面白いドラクエ型ゼルダの序章といったところでしょうか。
基本的なシステムは「ドラゴンクエスト」と共通していまして、ファンタジー世界を舞台にした冒険活劇とか、ターン制コマンド式の戦闘とか。王道RPGと言える内容に仕上がっています。
しかし、エナジーという魔法のような能力を戦闘以外でも使うことができまして、ダンジョンでの謎解きにも活用できます。
フィールドにも沢山の秘密が隠されているので、感覚的には「ドラゴンクエスト」に「ゼルダの伝説」の謎解きや探索要素を加えているかのようです。
ストーリーの面では課題が残る作品ではありますが、冒険している時のワクワク感があるのも確かで、個人的にはハマりました。
ここからはそんなGBA「黄金の太陽 開かれし封印」の良いと思った点を語っていきます。
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- 錬金術をテーマにしたRPG。
- エナジーという魔法のような力を戦闘以外でも使える。
- 戦闘はターン制のコマンド式。
初リリース日 | 2001年8月1日 |
対応ハード | GBA |
ジャンル | RPG |
売上 | 初週12.9万本/累計33.8万本 |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
エナジーを使った斬新なゲームシステム
本作は「ドラゴンクエスト」などに代表される王道のRPGです。
いくつもの街をはしごしてダンジョンを攻略し、敵を倒していく。
その点はよくある感じですが、エナジーと呼ばれるシステムによって独自の味付けがなされています。
エナジーは他のゲームでいう魔法・呪文に用途を加えたもので、これを使えば戦闘だけではなく、フィールドマップでもいろんなことができます!
人の心を読んだり、水溜りを凍らせて氷の柱にしたり。あらゆるものに干渉できるので、まるで超能力を使っているかのような感覚を味わえました。
それまでのRPGって街の中では買い物をしたり住人に聞き込みをするだけで終わってしまいましたが、本作は色んなことができるので新しい街へ訪れた時のワクワク感が凄いです。
ストーリーは錬金術をテーマにした冒険活劇。何者かの手によって解放されようとしている錬金術の力を阻止すべく、少年少女たちが冒険を繰り広げていきます。
パズル要素が強いダンジョン
ダンジョンはパズル要素の色が強くなっています。
オートジャンプで足場を飛び移ったり、柱を動かしたり。色んな仕掛けが設置されているので、簡単には進められません。
ダンジョンによってはエナジーを使って仕掛けを解かないといけないので、感覚的には「ゼルダの伝説」をプレイしているかのようです。
従来のRPGってダンジョン内では移動と戦闘を繰り返し、たまに謎解きをするようなイメージでしたが、本作は比重が逆転しています。
人によっては煩わしいと感じるかもしれませんが、ダンジョン内に色んな仕掛けが設置されていることで単調さが薄れているのも確かで、最後まで飽きずに楽しめました。
戦略性を高めているジンシステム
フィールドの至る所に生息している、ジンと呼ばれる精霊。
「地・水・火・風」の4種類が存在し、主人公たちにセットすることができます。
すると、組み合わせによってクラスがチェンジ。パラメーターが変化するほか、使えるエナジーも変わるので、どういった組み合わせでジンをセットするのかを考える楽しさが生まれました。
また、戦闘中はジンを解放することができまして、強力な一撃を発動することができるほか、解放後には精霊を召喚することもできます。
召喚できる精霊は解放したジンの種類と数によって変化。数が多ければ多いほど強力な召喚技を使うことができるので、ジンをたくさん解放したら有利になる。
と言いたいところですが、解放するとパーティメンバーのステータスが低下してしまうので、返り討ちに遭う可能性もあります。
このようにジンのシステムによってリスクとリターンを生み出しているので感心しました。
個々の要素は既存のRPGで見られたジョブとか召喚に近いんですが、それらを1つに結びつけるとは凄い。
GBAの限界に挑んだグラフィック
本作のグラフィックはゲームボーイアドバンスの限界に挑戦しています。
特に戦闘シーンの魔法を使ったエフェクトには当時ド肝を抜かされました。
開発元のキャメロットも無理をしていたようで、発売当時はゲーム雑誌で表現面の凄さをアピールしていた記憶があります。
フィールドマップのグラフィックも美しく、2Dグラフィックながらも光の表現や立体感が秀逸で、同時期のゲームと比べても飛び抜けているように感じました。
BGMに名曲が多い
BGMは「テイルズオブ」シリーズで知られる桜庭統さんが作曲をしていることもあって名曲揃いです。
ぼくが特に好きなBGMは通常戦闘、ハイディア村、ヴィーナス灯台の3曲。
通常戦闘は疾走感があり、ハイディア村はほのぼの感が。ヴィーナス灯台は勇ましさがあって好きです。
もう発売から20年以上も経っていますが、どの曲も未だに覚えています。
バトルモードを搭載
通信ケーブルを使えば友達と対戦をすることができます。
本作はジンのシステムによって戦闘の自由度がとても高いので、バトルモードの存在は大いにあると思いました。
ただ、レベルの差があると一方的な戦いになりがちなので、お互いが同じレベルになるよう調節してから対戦すると良いでしょうね。
惜しいところ
会話のテンポが悪い
全体的に会話のテンポが悪く感じました。
飛ばすこともできないし(※)、誰かが発言した後には演出として感情アイコンだけが表示されて間延びするので、長いことやっているとイライラします。
ストーリーは勧善懲悪で、良くも悪くも王道。悪くはないんですが、テンポの悪さで損をしています。
※オプションで会話速度を早くすることはできます。
区切りの悪さ
実は本作、最後までプレイしても物語が完結しません。
続きが気になる人は続編の「~失われし時代」を買ってくださいと最後には言われます。
キリの良いところで終わったらまだ良いんですが、いかにも続きそうなところで終わるので、クリアしたら先が気になって続編をやりたくなりますw
発売当時は二部作であることが伏せられていたので、あまり良い気はしません。ボリュームはやや控えめなので、GBA初期に発売するために急いで完成させたようにも感じました。
会話のテンポといい、ストーリーだけを求めてプレイしている人はあまり楽しめないかもしれません。
ワープができない
「ドラゴンクエスト」でいうルーラに相当するエナジーが存在しないので、一度訪れた街に行きたい場合は徒歩で戻らなければなりません。
そこまで広いマップではありませんが、北から南へ進んでいくような構造になっているので、終盤に序盤の街へ戻るのは骨が折れます。
フィールドになんの隠し要素もなかったらまだ良かったんですけどね。
ジンとか、隠しダンジョンとか。色んな秘密が隠されているので、後戻りが大変なのはなんとかしてほしかった。
黄金の太陽 開かれし封印のレビューまとめ
エナジーシステムが良い塩梅になっているRPG。
フィールドで色んなことができるようになっているので、従来のRPGよりも自由度が高く感じました。
反面、ストーリーに面白味がなかったり、コマンドRPGとしての難易度は低いので、人によっては物足りなく感じるかもしれません。
個人的には謎解きや探索が好きなのでハマりました。BGMも耳に残るものばかりですし、良い点もたくさんあるように感じます。
エナジーシステムが面白いドラクエ型ゼルダの序章!
こんな人には特におススメ。
・ゼルダの伝説シリーズの謎解きが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・シンプルなダンジョンが好きな人。
・手応えのあるコマンドバトルを求めている人。
・ストーリー性を重視する人。
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久しぶりにこのタイトル見たw
リアルに太陽の光を吸収して遊ぶゲームだっけw?
当時の俺はこのゲームをスルーしてたわww
中古で380円とかであるから買ってみようかな♪