2010年4月に発売されたWii「安藤ケンサク」を今回はレビューします。
Wii「安藤ケンサク」はインターネット検索を使った
様々なゲームが収録されたバラエティソフトです。インターネットに接続すれば
その時々の最新の言葉、ヒット数、追加問題をダウンロードすることも可能。
「サッカー」VS「野球」、どちらのヒット数が多い?
安藤ケンサクはこんな感じで選択肢の中から
ヒット数が多い、または少ない言葉を選んで行く事が基本のゲームです。
こうして聞くと「実際に検索かけて遊べば良いんじゃないの?」と思いがちですが、
実際にプレイしてみると一部モードを除いて
膨大な検索ワードのヒット数を瞬時に自動で検索してくれるからこそ
ゲームとして成立している事がよーく分かる作りになっており、
プレイしていて何度「開発者天才!」と思った事か・・・。
インターネット検索をテーマにここまで多彩な遊びを盛り込むとは大したものです。
爆発しそうで爆発しない爆弾の演出、大量にヒットする言葉を見つけた時の演出、
心地の良い効果音、トモダチコレクションでお馴染みのMiiによるふきだしボイスなど、
本作は演出面でも非常に優れており、ゲームをより面白くする味付けが
上手いと思いました。そんな事もあって検索ヒット数が多い言葉を
見つけた時の意外性・嬉しさはかなりの物です。
任天堂のゲームってこの辺りの作りは本当に上手いですよね。
初めてゲームを遊ぶ場合、見た事の無いアイコン・システムが登場する度に
本作のマスコットキャラクターであるケンサク君が登場して
手っ取り早くガイドしてくれるので、スムーズにゲームのルールを
覚えることができると思います。ライトユーザーの事を気遣って
ここまで親切に作っているんでしょうが、任天堂らしいですね。
コンピューターのターン時は早送りをすることができるので、
すぐに自分の出番がやってきてテンポ良くゲームをプレイすることができます。
コンピューターのプレイを見ているのは退屈なので、
この機能はぜひ他のゲームにも付けてもらいたいところ。
「連想!検索クロスワード」「コトバをつなげて文章パズル」
「つなぐ!ケンサクパズル」と言ったパズル要素の強い
これらの検索ゲームにはそれぞれ100問前後の問題が用意されており、
一人プレイ時はここで挙げた3つのゲームを主にプレイする事になると思います。
どれもすべての問題を解こうと思ったらかなり長く遊べるんじゃないでしょうか?
・耳に残るテーマソング「君にクリック」。
・着せ替えアンテナセットの封入。
・ゲーム内容にちなんだスタッフロール。
・ふきだしボイスの作成。
・検索データの更新。
本作は基本的にはミニゲーム集ですが、上に挙げた要素を始め、
ちょっとしたおまけ機能も充実しています。
特にテーマソングは本作の魅力をより高めているのではないでしょうか?
カ~チコチカチ、カ~チコチカチ♪
一人プレイでもすべての検索ゲームを遊べますが、
本作にはストーリー用モードは存在せず、アンロック要素は
ほとんど無いので、一人で長時間遊ぶ場合イマイチモチベーションを
保つことができないと思います。一人プレイ時は上に挙げたパズル要素の強い
3つの検索ゲームを少しずつ遊ぶような形が一番自然かな。
Wiiで任天堂が発売するパーティゲーム全般に言えることだと思うんですが、
ゲームってまずは一人で遊ぶ物だと思うので、
もう少し一人で遊ぶ事を前提にしてゲームを作ってもらいたいです。
本作は検索をテーマにしたゲームなのに、
Wiiのhomeボタンを押して時間を止める事が可能です。
と言う事は時間を止めている間に実際のインターネット検索をして
カンニングが出来てしまうので、時間を止められない仕様にしてほしかった。
※カンニングするかしないかはプレイヤーに委ねられていると思いますけどね。
良く出来たWiiウェアソフトの詰め合わせ。
ウェブ検索を独特のアイデア・快適性・演出の上手さによって
ここまで面白くして来るとは驚き!ゲーム概要を
見るだけではあまり魅力が伝わって来ないと思いますが、
実際にプレイしてみると適度に頭の体操が出来て意外と面白かったりします。
ただ、これが4,800円はちょっと割高。もう1,000円~2,000円安くしてほしかった。
このまま埋もれてしまうのではもったいないので、何とかして日の目を見てもらいたい。
こんな人には特におススメ。
・「ことばのパズル もじぴったん」シリーズが好きな人。
・対戦できる環境に恵まれている人。
こんな人にはおススメできない。
・対戦できる環境に恵まれていない人。
安藤ケンサク/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約10時間
※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。
買おうか迷っていたんですが、今回のレビューを拝見して買う決意を固めました!
投票チャンネルを友人と楽しく利用している僕には、相性が良さそうなゲームだと予想。