【レビュー】Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜 [評価・感想] イタズラをパズルアクションに落とし込んだ意欲作!

どうも!KENT(@kentworld2)です!

今回は2019年9月に配信された「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」のレビューをしていきます。

本作はガチョウとなって平和な街でイタズラをしていくゲームですが、イタズラをパズルアクションに落とし込んだ意欲作でした!

困っている人を助ける、悪さをしている奴をやっつける。

ぼくは大人になるにつれてゲーム内でも善人プレイを心がけるようになります。

その一方で忘れかけていたことがありました。

それが平和な世界でイタズラする楽しさ!

例えば「どうぶつの森」シリーズではどうぶつの住人たちにオノを当てたり落とし穴にハメたりしたもんです。

すると、どうぶつたちが何かしらのリアクションを見せてくれるから面白かった!

ゲームというのはインタラクティブ性のある娯楽です。

「倫理的にどうなの?」と思われるかもしれませんが、オモチャの延長線上で楽しむのもアリでしょう。

そこに目をつけたのが今回レビューする「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」。

本作はお題に沿ったイタズラをすることがゲーム内での目標になっていて、相手のリアクションを楽しむことに重点が置かれています。

ヒントはほとんど与えられないので訳が分からなくなることもありましたが、謎解き重視のパズルアクションゲームとしても楽しめました!

ここからはそんな「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」について詳しく語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ガチョウとなって平和な街でイタズラをするパズルアクションゲーム。
  • イタズラをして与えられた課題をこなしていく。
  • ガチョウは周辺のオブジェクトを加えて持ち運ぶことができる。
初リリース日 2019年9月20日
対応ハード Switch/PS4
ジャンル パズルアクション
価格 1,980円(税込)
推定クリア時間 3~4時間
発売元 Panic

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良いところ

試行錯誤して目標をこなす楽しさ

ゲームを開始するとプレイヤーは白いガチョウを操作することになり、複数の課題を与えられます。

農園に侵入する、おじさんを濡らす、おじさんから鍵を盗む etc…

課題が書かれたテキスト以外のヒントは一切与えられず、最近のゲームにありがちなマーカーを使ったガイド表示もありません。

「一体、どのようにすれば条件を満たせるのだろうか?」

ぼくは課題に沿った展開になるようガチョウができることを一通り行いました。

鳴く、羽ばたく、物をくわえる etc…

すると、数十分の試行錯誤のうえ、課題をこなすことが出来たんです!

最初は訳が分かりませんでしたが、試行錯誤のうえに答えを導き出すのが面白い!

多くの課題はヒラメキが求められるので、謎解きゲーム好きには溜まりません。

ちなみに私はガチョウではなくブンチョウです

コダワリ抜かれたガチョウの動き

開発者はガチョウが好きなのでしょうか?

随所でガチョウへのコダワリを感じました。

しっぽを振りながらのよちよち歩き、頻繁にキョロキョロする首。

実際に行いそうな動きを取るので、ガチョウを動かしている説得力が凄いw

静止画だけだと単色で描かれたシンプルなグラフィックに見えますが、動いているところを見ると作り込みの細かさに驚くことでしょう。

それと、主人公にガチョウをチョイスしているのもナイスに感じます。

イタズラな鳥類と言えばカラスですが、世間の好感度が低いので、もし、そちらをチョイスしていたらどうなっていたことかw

住人たちの作り込み

一方、住人たちの作り込みも凄い!

住人たちは平和な街でのんびり生活しています。

畑仕事をしているおじさん、サッカーボールで遊ぶ少年、お店を開いているおばさん etc…

しかし、ガチョウが住人たちの近くにあるオブジェクトを奪ったり、何かしらの装置を作動させたらどうでしょうか?

今行っている作業・遊びを中断し、

  • 奪われた物を取り戻すためしつこいくらい追いかけて来る
  • 装置の作動を止めるために急いで飛び出す

なんてリアクションを見せてくるんです!

場合によっては住人同士が干渉することだってあります。

ガチョウが干渉できるオブジェクトは1エリアにつき数十種類あるだけに、相当複雑なプログラムで構成されているのではないでしょうか?

程良い自由度の高さ

本作の舞台は箱庭マップになりますが、程良い自由度を感じられました。

行動範囲は少しずつ広がっていくように作られているので、広すぎて迷うこともありません。

一度に与えられる課題も6種類程度。

めちゃくちゃ多い訳ではないので、20分もプレイすれば攻略の糸口が見えてきます。

さらにクリア必須ではない隠し課題もあるので、なぞっている感じもしません。

個人的にはこの程良い自由度が心地良く感じました。

ゲームプレイと連動した音使い

BGMは全編ピアノで構成されていますが、状況に応じてリアルタイムで変化します。

例えばスピードが上がったり、急に停止したり。

このコダワリがコミカルな作風やインタラクティブ性をさらに強調していて、一種の芸術なんじゃないかと思わせてくれます。

あまりにもピタッとハマっているので、慣れてくるとBGMの存在自体を忘れてしまうくらい。

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惜しいところ

人によっては詰まってしまう恐れがある

程良い自由度のゲームではありますが、ヒントが少なすぎるので人によっては詰まってしまう恐れがあります。

ぼくもたった1つの課題に数十分詰まってしまうことがありました。

その分、解けた時の達成感は大きいんですが、しびれを切らしてしまう方も出てくるでしょう。

「課題の達成条件が分からない!」

そんな人は「ゲーマー夫婦 みなとも 」の「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜 攻略のヒント 」をご覧ください。

課題を達成するための”答え”ではなく”ヒント”が掲載されているので、記事を読んでも自力でクリアした感を味わえますよ。

イタズラをする罪悪感

ゲーム開始直後、善人プレイに慣れてしまったぼくは罪悪感を持ってしまいました。

「なんで罪のない人にイタズラしないといけないんだろう?」って。

終盤には何故ガチョウがイタズラをするのかの動機が分かるようになっていますが、それまでが分かりにくいので感情移入出来ませんでした。

やはり、倫理的に問題があっても動機があるのかどうかでプレイヤーのモチベーションも変わってきます。

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いたずらガチョウがやって来た!のレビューまとめ

ガチョウとなって平和な街でイタズラをすることに注力した作品。

イタズラができるだけではシミュレーターになる恐れがありましたが、そこにストーリー性や課題を持たせることでゲームっぽく仕上がっています。

ヒントが少なく、人によっては罪悪感を持ってしまうかもしれませんが、エンタメ性に富んだ実にインディーズゲームらしい作品に感じました。

様々なイタズラを行って課題をこなしていく点は実況動画との相性も良いので、人気が出るのも納得です。

イタズラをパズルアクションに落とし込んだ意欲作!

こんな人には特におススメ。
・イタズラ好き。
・謎解き好き。

こんな人にはおススメできない。
・イタズラが苦手な人。

Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約5時間

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8件のコメント

レビューを読んだ感じだと自由度が高そうなので、確かにこれはDLタイトルとして上位にランクインするほどの面白さはあるなぁと思いました。

もとのオリジナルタイトルが「無題のガチョウのゲーム」ってなってることから、「ゴートシミュレーター」の派生かなと思いました。「ゴート〜」以上にゲーム性がありそうです。

解法は一つではなく、プレイヤーによって変わっていきますので、そういう意味でも今の時代に適しています。

タイトルの付け方も面白いですよね。普通、こんなタイトル付けませんよw

ゲーム性はゴートシミュレーターよりもありました。

なんか話題になってるけどいまいちどういうゲームなのかわからなくて手を出してませんでした
みなともさんとkentさんのレビュー見て興味が出てきたので次回セール来たら買おうと思います

記事を読んでどんなゲームなのか伝わったら嬉しいです!確かにパッと見はどんなゲームなのかイマイチ分かりませんよねw

ご紹介ありがとうございます!
全体で綺麗にまとまっている作品なので、途中で断念されるともったいない気がしますよね。
そういう人の助けになればと思います。

いえいえ、参考になったので紹介させていただきました!

プレイしていて投げてしまう人が出てくるんじゃないかと思ったので、少しでも多くの方にみなともさんの記事を読んでいただけたら良いかなと思います。

こんにちは。
面白いですね~
ガチョウを動かしているだけで、駒かいリアクションが
返ってくるのが良いですよね。
変なちょっかいを出してるだけでも楽しいです(笑)

リアクションの作り込みに命をかけていますよね!
ガチョウになった気分を味わえます笑
こんなゲームもたまには良いですね?