【レビュー】シムシティ64 [評価・感想] N64/64DDソフトながらもオープンワールドマップを実現した無茶しまくりの経営シミュレーション!


シムシティ64/64DD

どうも!KENT(@kentworld2)です!

今回は2000年2月に配布された64DD「シムシティ64」のレビューをしていきます。

本作は市長となって都市を育成していくシミュレーションゲームですが、N64/64DDソフトながらもオープンワールドマップを実現した無茶過ぎる作品でした!

なんと、自分が作った街を一人称視点で散策することができるんです!

それでいて読み込み時間が発生せず、画面暗転無しで俯瞰視点と一人称視点を切り替えることが出来ます。

実質、オープンワールドと言っても良いではないでしょうか?

しかし、メモリ容量を食いすぎているのかレスポンスは良いとは言えず、据え置き機特有の重さも感じられました。

ここからはそんな64DD「シムシティ64」について詳しく語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 市長となって都市を育成していくシミュレーションゲーム。
  • 指定された期間までに一定の人口に達するよう都市を育成していく。
  • 区画、高度、地価、治安、公害、所持金、時間など様々な要素・概念が存在する。
初リリース日 2000年2月
対応ハード 64DD
ジャンル シミュレーション
売上 累計1.5万本
推定クリア時間 30~40時間
発売元 任天堂

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良いところ

目標に向かって都市を育成していく楽しさ

都市を育成していくと言っても明確な目標がなければモチベーションを保てませんよね?

「ビギナーズモード」や「シナリオモード」では目標に向けて都市を育成していくことになるので、モチベーションを維持しやすくなっています。

代表的なのが、「○○年までに人口を○○人にする」というもの。

人口を増やすのは簡単なことではありません。

様々な地区を設定し、インフラ整備も設定し、各種施設を建設し・・・。

さらに何かを建設する度にお金が減っていくので、税金をどうするのかも考えなければなりません。

ぼくが本作をプレイしたのは子供の頃でしたが、世の中はどのようにお金が回っていくのかよく分かりました。

デフォルメされているところがあるとは言え、経営シミュレーションはお金の仕組みが分かるから社会勉強にもなるのではないでしょうか?

大量に用意されたチュートリアル

本作には数え切れないほど多くの要素・概念が存在します。

区画、高度、地価、治安、公害、所持金、時間、人口、支持率、交通量、電力 etc…

あまりにも多いので開始直後は何が何だかサッパリ分かりませんでしたが、そこは安心の任天堂製タイトル。

チュートリアル的な要素が大量に盛り込まれているので、そちらを通してプレイすれば何とか出来ました。

ポイントなのが、ドクターライトというオリジナルキャラクターと会話する感じで進んでいくこと。

彼の姿は立ち絵でしか表示されませんが、喜怒哀楽が豊かなのでゲーム全体に華を持たせてくれます。

ドクターライトは「ゼルダの伝説 夢をみる島」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズにも出演しますぞ!

作った都市を一人称視点で散策できる

そして本作最大の目玉要素が都市の散策!

なんと、カメラを最大までズームインすると作った都市を一人称視点で散策できるんです!

しかも画面暗転は発生せず、シームレスで端から端まで移動することが出来ます。

実質、オープンワールドと言っても良いのではないでしょうか?

2000年に発売されたN64/64DDソフトでオープンワールドマップを実現してくるとは・・・。

オリジナルの住人を登場させることができる

なんと本作、オリジナルの住人を登場させることが出来ます!

まずは64DD「マリオアーティスト ペイントスタジオ」で「パラパラマンガ」を作ってみましょう。

その後、64DD「シムシティ64」を起動。

マイキャラ登録の画面で「マリオアーティスト ペイントスタジオ」のディスクを挿入し、再び「シムシティ64」を挿入してみるとアラ不思議。

散策パートで「マリオアーティスト ペイントスタジオ」の「パラパラマンガ」で作ったキャラクターが登場するんです!

と言ってもアニメーションは少なく、台詞もモブキャラ仕様なので、「とりあえず収録した」感は否めません。

それでもオリジナルキャラクターを自分の街に登場させられるのは夢を感じます。

この機能を使えば理論上、どんなキャラクターでも登場させることが出来ますぞ!

様々なお楽しみ要素

散策パートでできることはこれだけではありません。

それ以外にも様々なお楽しみ要素が用意されています。

  • 電車や車に乗れる
  • 制限時間以内に指定した人物を見つける

一体、何のゲームだよ!w

当時はそんなツッコミを入れたくなってきましたw

経営シミュレーションなのにフィールド内での遊び要素にも力を入れてくるとは・・・。

お楽しみ要素としてはマリオの銅像などオリジナルの建設物も用意されています。

条件を満たすと建てられるようになるので、それ目当てでプレイしてみるのも良いでしょう。

64個の都市を保存できる

シミュレーションゲームは要素が多いので、1ファイル毎のセーブ容量が大きくなりがちです。

それ故に大量のセーブファイルを作れないことが多いんですが、そこは大容量の書き換え領域を持った64DDソフト。

最大64個の都市を保存することが出来ます。

ここまで多いと1人でプレイする分には全く困りませんし、家族と共有して楽しめるので有り難く感じました。

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惜しいところ

高密度な都市にすると処理が重くなる

ゲームを進めていくと人口密度が増して高層ビルが立ち並びます。

そうなってくると全体の処理が重くなるので困りました。

本作は64DDソフトなので「メモリー拡張パック」が必須になりますが、それでも高層ビルが立ち並ぶと処理が追いつかなくなるようです。

低クオリティな散策パート

確かに一人称視点で自分の作った都市を散策できるのは凄いです。

しかし、グラフィックのクオリティは64DDソフト基準で見てもイマイチに感じます。

登場人物はペラペラの紙で、水辺に高低差はなく、広大な水たまりのようですから。

そのうえフレームレートが15fps以下と低く、あちこち移動していると3D酔いをします。

読み込み時間無しで広大な都市を散策できるのは凄いけど、さすがに無理があったようです。

N64/64DDソフト史上最長の起動時間

ぼくが知る限り本作はN64/64DDソフト史上最長の起動時間を誇ります。

と言っても20秒未満ではありますが、N64と言えば起動時間が爆速なのが当たり前じゃないですか?

当時のぼくはそちらが基準になっていたので、20秒未満とは言え起動時間の長さに絶望しましたw

PS3世代以降になると起動時間に1分要するのが当たり前になったので今はむしろ短く感じますが・・・。

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シムシティ64のレビューまとめ

従来の「シムシティ」をややマイルドにし、様々なお楽しみ要素を盛り込んだ良作。

根本的なゲームシステムが複雑なのでハードルはまだ高く感じますが、少しずつシステムを覚えてハマっていきました。

N64/64DDの性能的に無茶なことをやっているので、今の技術で同じようなコンセプトの作品を任天堂やHAL研究所にまた作ってほしいところです。

N64/64DDソフトながらもオープンワールドマップを実現した無茶しまくりの経営シミュレーション!

こんな人には特におススメ。
・経営シミュレーション好き。

こんな人にはおススメできない。
・レスポンスを重視する人。
・複雑なゲームが苦手な人。

シムシティ64/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約50時間

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2件のコメント

シムシティなどこの手のゲームは、90年代に広まって、このシムシティ64からゼロ年代の前半(PS2時代あたり)にかけて、一世を風靡してましたよね!

今回、このゲームを知って任天堂も当時の流れにシムシティで乗っかろうとしてたんだと改めて思いました。

僕は、ドクターライトというとスマブラのアシストフィギュアのイメージが強いので、「ほんとうに原作にいるのね!」と驚いちゃいましたwww

マリオのオブジェやファーストパーソンビューができる機能がいいですね!
当時としてはがんばってると感じます。

今思うと、シムシティって実はWiiUとの相性が良かったのかもね。
というか64DDのほとんどのゲームは、ゲームパッドとの親和性が高い気がするwww

最近はシムズシリーズを展開しているので、シムシティシリーズはご無沙汰になってきました。

何気に任天堂やHAL研究所もオリジナル作品を出しているんですよね。

本作はシムシティ2000がベースになっているようです。

マリオのオブジェやファーストパーソンビューができる機能は追加要素になります。

確かにWii Uで出してほしかったなぁ・・・