【レビュー】GRIS (PS4/Switch) [評価・感想] 淡く儚いアートとアニメーションのコンボでプレイヤーの涙腺を崩壊させる2Dアクションゲーム!

どうも!KENT(@kentworld2)です!

今回は「GRIS(グリス)」のレビューをしていきます。

本作は自分自身の世界に囚われた女性が主人公の2Dアクションゲームですが、淡く儚いアートとアニメーションのコンボでプレイヤーの涙腺を崩壊させてきます!

2Dアクションゲーム。

1980年代から続く古典的なゲームジャンルで、スタンダードの1つと言っても良いでしょう。

でも、良くも悪くもゲームらしいジャンルなので、テキストの力に頼らなければ感動的なストーリーは作れないものだと思っていたんですよ。

ところが本作の場合、2Dアクションゲームとしては規格外の映像でぼくの涙腺を崩壊させてきたんです!

抽象的なストーリー展開なので細かいことは分かりませんが、ラストはウルっと来ました。

ただ、2Dアクションゲームとしての駆け引きは薄く、色使いだけではなく、ゲーム体験も淡く感じたのも確か。

ここからはそんな「GRIS(グリス)」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ストーリーに沿って進めていく2Dアクションゲーム。
  • ストーリーを進めていくことで新しい能力を身につけられる。
  • 敵は出現せず、ゲームオーバーの概念は存在しない。
初リリース日 2018年12月13日
対応ハード Switch/PS4
ジャンル 2Dアクション
価格 1,780円(税込)
推定クリア時間 3~4時間
発売元 Devolver Digital

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良いところ

「え?この映像を動かせるの!?」

ゲーム開始直後、ぼくはアニメシーンとゲーム画面の区別が付いていませんでした。

一体、どのようにプログラムされているのでしょうか?

本作は2Dアクションゲームでありながらも操作キャラやオブジェクトが驚くほど滑らかに動きます。

その滑らかさは尋常ではなく、1秒間にどれだけの絵が動いているのか分からないくらい。

そのうえ本作は2Dアクションゲームにありがちな表現を徹底的に排除し、アニメーションであるかのように錯覚させてきます。

ステージクリアの演出、体力ゲージの表示。

そんなものは一切表示されず、終始、サイドビューのアニメキャラクターを動かしているかのような感覚で進行していきます。

この手の手法は3Dアクションゲームではありがちですが、2Dアクションゲームでは珍しく感じました。

ため息が出るほど芸術的なロケーション

「はぁぁぁ・・・美しい」

全6章で構成された本作のステージはいずれもため息が出るほど芸術的なロケーションとなっています。

色使いこそは淡く感じられますが、シンメトリーな建造物のデザインはまるでコンセプトアートを見ているかのよう。

この美しさはHD画質で描かれたゲームだからこそ実現出来たように感じます。

もし、本作の画質がSDだった場合、ギザギザが目立って芸術性が薄れていたでしょうから。

そういう意味では2Dアクションでありながらも2010年代だからこそ実現出来たゲームに感じます。

涙腺を崩壊させる少女漫画的なアニメーション

重要なシーンでは主人公がアップになるアニメーションが挿入されます。

正直なところ、ぼくはそばかす美人が好きではないので、主人公がアップになっても見栄えが良くなるとは思っていません。

しかし、それまでの過程をプレイヤーとして体験したうえで写真のアニメーションが挿入された時は涙腺を刺激されました。

なんと言ってもアニメーションの滑らかさが凄い!

それでいて感動的なBGMが挿入されるので、ウルっと来ます。

テキストやボイスの力に頼らずここまで感動的な演出を実現してくるとはやられました。

ささやかなパズルアクション要素

ここまでグラフィックや演出を中心に触れていきましたが、パズルアクション要素も悪くはありません。

主人公はゲームを進めていく毎に様々な能力を覚えていきます。

「星のカービィ」のストーンみたいな岩に変身したり、2段ジャンプができるようになったり・・・。

ゲームをクリアするにはこれらの能力を駆使しなければならず、ちょっとしたパズルを解く感覚を味わえました。

各ステージで特徴的なのが、光を一定数集めなければ先に進めないような構造になっていること。

ステージによっては好きな順番から光を集めることができるので、ホンの少し自由度を感じられました。

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惜しいところ

全体的に淡い

初めて本作を見た時の率直な印象が「淡い」でしたが、良くも悪くも予想通りでした。

このゲーム、あらゆる要素が淡いです。

色使いが淡いのは言わずもがな。

ゲーム体験や効果音も淡く感じます。

まず、ゲーム体験についてですが、多少のパズル要素はあれど、敵はほぼ出現しないので駆け引きをほとんど味わえません。

効果音も淡く、余程大音量でプレイするかイヤホンを装着しない限りは音が小さく感じます。

世界観には合っているので決して間違ってはいませんが、濃い味が好きなぼくには合いません。

ゲーム性のみを求めると割高

本作の価格は約1,700円ですが、ゲーム性のみを求めると割高に感じます。

クリアまでのプレイタイムは3~4時間程度。

クリアまでの道のりもほぼ一本道で、駆け引きも薄く感じます。

しかし、BGMやグラフィックへの気合は感じられたので、そこに価値を感じてこその価格設定なのかと。

「2Dアクションゲームとしての駆け引きを味わいたい!」

そんなニーズを持った方に本作はおすすめ出来ません。

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GRIS (PS4/Switch)のレビューまとめ

「2Dアクションゲームでこんな表現方法があるのか!?」と感じさせてくれた作品。

35年以上の歴史がある2Dアクションゲーですが、見せ方次第では独創性のある作品を生み出せるものなんだと嬉しく感じました。

個人的に重視しているゲーム性は低いので「最高!」とまでは言えませんが、軽くプレイする分には良い作品。

淡く儚いアートとアニメーションのコンボでプレイヤーの涙腺を崩壊させる2Dアクションゲーム!

こんな人には特におススメ。
・雰囲気ゲー好き。
・ゲームで感動したい人。

こんな人にはおススメできない。
・ゲーム性を重視している人。

GRIS(グリス)/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約5時間

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4件のコメント

うーん、ずっと気になってるけどいまだに購入に至っていない作品です
皆さんの評価を聞くととにかくグラフィックがすごい、ばかりで、ゲームの価値にグラフィックを重視していない自分としてはどうしても二の足を踏んでしまうんですよね
それでも買った方が良いと思うくらいにグラフィックがすごいのでしょうが、スクショを見ている限りではどうにもピンと来ない
ネタバレ覚悟で動画でも見てみるかな…

個人的にもスクショだけだとピンと来ませんが、動かしていると絶景だらけに感じました。

雰囲気ゲー寄りの2Dアクションゲームなので、ゲーム性を重視しているのであればセールで買うのが良いと思います。

遊べる芸術といった感じでしょうかね。

パッケージの雰囲気で2Dアクションというよりは、音ゲーかなと勘違いしましたwww

僕はそばかす系美人は2次元なら守備範囲www
現実だと雰囲気や性格によるかな。

確かに少女漫画チックな淡いイラストだと音ゲーっぽい感じがしますねw

そばかす美人は2次元なら守備範囲ですか。個人的には好みじゃないけど、オシャレな感じはします。