
トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~/PS3 / PSVITA / PS4 / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2010年6月に発売されたPS3「トトリのアトリエ~アーランドの錬金術士2~」のレビューをしていきます。
本作はトトリが主人公の新約錬金術RPGですが、抜群の中毒性と自由度を併せ持った良作でした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
※2012年11月にはPSVITA版が。2018年9月にはPS4/Switch版が発売されました。
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▼このゲームを3行で説明すると?
・アトリエを経営するために調合・採集・戦闘を行うことになる。
・行方不明になったトトリの母親を探すのも目的。
目次
良いところ
魅力的なキャラクター・世界観
わぁ・・・良いなぁ。
前作で魅力的だった世界観は今作でも健在でした。
キャラクターに関しても女性は可愛らしく、男性はカッコ良く(もしくは渋く)描かれており、ゲームの良い”華”になっています。
ただ、初めてプレイした時は(美少女ゲームに慣れていないこともあって)ちょっと恥ずかしくなってしまいましたw
というのも主人公:トトリの声が甲高いから。
一体、どこからあんな声を出しているのかw
このように当初は恥ずかしい気持ちで始めてしまいましたが、最終的には受け入れることが出来ました。
慣れもあるとは思いますが、過度なお色気要素(※)は存在せず、一般的なギャグ漫画に出てきそうな展開が多いというのもあります。
※本作のCEROはAになります。
イメージ的にはメルヘンな世界を舞台にしたシミュレーション要素が強いRPGって感じ。
全体的に優しくて爽やかな空気感が漂っているので、疲れている時に浸りたくなるような作品です(拠点となるアトリエで流れるBGMも癒やされますしね)。
限られた期間内に母親を見つける楽しさ
実は本作、難易度は意外なくらい高かったりします。
ゲームの大きな目的はアトリエを経営しつつ行方不明になった主人公トトリの母親を探すこと。
この条件を満たすことで通常ENDを迎えることができるんですが、制限時間が厳しいため初回プレイではそれすらも難しいんです!
というのも母親探しの行く手を阻むとあるボスがめちゃくちゃ強いから!
倒すにはキャラクター強化だけではなく、強力な装備やアイテムが必要になります。
しかし、前述の通り本作には制限時間が存在するため他のRPGとは違って呑気に進めることは出来ません。
綿密なスケジュールを立てて行動しなければ例え強くなっても制限時間が過ぎてしまい、バッドENDになってしまいます。
そのため効率良く進めるのが楽しい作品に感じました。これも制限時間が厳しいからこそ生まれてくる面白さだと思います。
自由度の高さ
期間内に母親を見つけないとバッドENDなの?
いえいえ、実は母親を見つけなくても条件を満たせばバッドENDを回避できるんです!
それどころか異なるエンディングを迎えることが可能だったりします。
用意されているエンディングは10種類以上。
それぞれ広大なフィールド内で様々な条件を満たすことで確認が可能で、RPGとは言えリプレイ性が高い作品だと思いました。
エンディングによっては各キャラクターの意外な一面を見られるので、キャラクターファンは必見です!
中毒性の高さ
うわぁぁぁ~もうこんな時間かよ!?
このように本作は気が付けば時計の針が何周もしてしまうほど中毒性が高かったりします。
中毒性を高めている大きな要因が、制限時間があることで生まれる忙しさ。
ゲームの流れは「調合→採集or戦闘→イベント」を繰り返していくだけなんですが、様々な目的を与えられるので、それらを期間内に終えようと思ったら次から次へとやりたいことが出来て止め時を失ってしまうんです!
気が付いたら様々なエリアを行ったり来たりすることになるので、もう大変!
そういう意味でありがたいのが、快適性の高さ。
本作はPS3版でも強制インストール仕様のためロード時間が非常に短く、街では各施設に一瞬でワープできるようになっているので、それもあってクエストがサクサク進むようになっているんです。
クエスト自体はお使い中心で単純なんですが、単純でもサクサク進められるとついつい続けてしまうんですよね。
この辺りはゲーム進行の忙しさと快適性の高さが上手く融合している印象で、それが高い中毒性を生み出していると思いました。
惜しいところ
スキップできないイベント
本作には数多くのイベントシーンが用意されていますが、そのほとんどをスキップする事が出来ません。
また、イベントシーンの物量も多いので、連続で発生した場合は何を目的に行動していたのか忘れてしまう事も何度かありました。
イベントシーンはゲームの良いメリハリになっているとは思いますが、次から次へと目的が生まれてあちこち行き来するゲームプレイと干渉しているような気が?
まあ、イベントシーンが邪魔に感じる場合はボタン連打をするという手段もありますが、キャラクターも魅力的な作品なので初見だとそういうことはなかなかできないんですよね。
まだまだ弱い演出部分
中毒性は非常に高い作品ですが、演出面になると前作に続いて弱く感じました。
モデリングこそはPS3「ロロナのアトリエ(旧)」から大きく改善されているもののイベントシーンは立ち絵で誤魔化している部分が多く、効果音周りも主張が弱く感じます。
そのせいで聴こえてくるのはボイスばかりになってしまいました。
この辺りは開発期間や予算の影響が強く出てしまっていますね・・・
全体のまとめ
実は本作で「アトリエ」シリーズデビューを果たしましたが、第一印象は微妙でした。
世界観やキャラクターこそは魅力的に感じましたが、演出面が淡白ですし、戦闘はオーソドックスなコマンドバトルで特筆するものじゃありませんでしたからね。
ところが「期間内に母親を探す」という目的が生まれてからは様々な課題をこなしつつ期間内に広大なフィールドで母親を探す忙しさの虜になってしまい、夢中でプレイし続けてしまいました。
見かけによらず難易度が高いので”クリア”に拘ると前作よりもハードルが高くなってしまいますが、個人的には好みのバランス調整です。
抜群の中毒性と自由度を併せ持った良作!
こんな人には特におススメ。
・作業ゲーが好きな人。
・効率厨。
・可愛いキャラクター・音楽が好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・制限時間の要素が苦手な人。
・作業ゲーが嫌いな人。
トトリのアトリエ~アーランドの錬金術士2~/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約35時間
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トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~ DX – PS4
トトリはアーランド三部作の中でも最も完成度が高いと言われてますが、反面難易度が高いのが気になりますなぁ。
トトリちゃん自体は気にいってるのですが、トライするとしたらメルル→ロロナ→トトリでやろうかな〜と考えてます。
一方で今の時期だと12月に20周年集大成作のネルケがSwitchで控えていますので、それまで様子見しようかなと最近思いました。