
心霊カメラ ~憑いてる手帳~/3DS
2012年1月に発売された3DS「心霊カメラ ~憑いてる手帳~」を
今回はレビューします。3DS「心霊カメラ ~憑いてる手帳~」は
AR機能を使って遊ぶ新感覚のホラーゲームです。
開発は「零」シリーズのスタッフが担当。

AR機能を使ったシステムが面白い
本作は同梱されているARノートを使ってゲームを進めていきます。
ストーリーモードでは展開に合わせて各ページを3DSのカメラで写し、
物語を進めていくのですが、ページをめくって物語を進めていく
行為自体がゲームとして斬新に感じられ、新しい物好きとしてはワクワクしました!
AR機能を使った謎解き要素も用意されているし、
3DSではこんな事もできるのかぁ・・・と感心してしまいましたね。
ぜひ、他のゲームにもARノートを付けて、それに対応したモードを収録してほしい。

「ゴーストカメラ」がネタとして使える
本作にはおまけとして心霊写真などを写せる「ゴーストカメラ」という
モードが収録されているのですが、想像通りネタとして使えました。
特に女の子には「キャーキャー」いってウケが良いと思います。
ファミリーレストランなどで食事をする時、話の種としては良いのではないでしょうか?
ただし、心霊写真として写るものはランダムなので
作りものっぽく感じてしまう写真になってしまう事が多く、
納得行く心霊写真になるまで何度か撮影する必要があるのでその辺は注意しましょう!

プレイできる環境があまりにも限られている
ARノートありきのゲームという事でただでさえプレイできる環境が限られていると言うのに、
ストーリーモードでは会話・戦闘時にジャイロセンサーを使って360度辺りを
見渡す必要があるので電車の中では絶対にプレイできないし、
寝っ転がってのプレイも出来ません。
あと、「心霊カメラ」というタイトル通り大半の画面で3DSカメラが
起動しているので、背景が現実世界のものになるんですよね・・・。
そのため場所によっては本作のウリとなっている「恐怖」が
半減してしまう事もあって、そう言う意味でも場所を選ぶ作りになっています。

ホラーゲームとして怖くない
ストーリーモードではジャイロセンサーを使って後ろを見渡すと霊が居たり、
ARノートのあるページを写すと「バーッと」霊が飛び出て来る演出などがあるけど、
どれも予想出来てしまってそれほど怖く感じませんでした。
音はさすがに恐怖感を煽るもので良かったんですけどね。
あと、明るい場所じゃないとARノートを読み取れない関係上、
暗い場所で遊べないのも怖さが半減している要因だと思います。

3,800円とは言え薄い内容
メインとなるストーリーモードは3時間程度でクリアできる薄い内容だし、
展開もストーリーモードはイベント→ARノートを調べる→イベント→戦闘と単調。
やり込み要素として難易度が上昇した「エクストラ」モード、
自由に戦闘が楽しめるモード、4種類&5段階の難易度が用意されたミニゲーム、
ご褒美として隠しコスチュームがあるけど、それでも2012年の
パッケージタイトルとしては薄い内容に感じます。一番面白かった
「ゴーストカメラ」にしても、スマートフォンアプリでは珍しくないものだったりしますしね。
ARノートありきのゲームなのでパッケージじゃないと
売り出せないゲームであるのは確かですが、それにしても薄い内容。
プレイできる環境も限られていますし、万人にはおススメできません。
ただ、ARノートを使った遊び自体は可能性を感じたので、
そういう意味で収穫のある作品でした。ARノートをメインにした
ゲームは厳しそうですが、サブだったらアリだと思うので、
今後発売されるゲームのおまけ要素として使って欲しい。
こんな人には特におススメ。
・ARの可能性を知りたい人。
・パーティグッズ好き。
こんな人にはおススメできない。
・携帯性を求める人。
・ボリュームを重視する人。
・純粋なホラーゲームを求めている人。
心霊カメラ ~憑いてる手帳~/お気に入り度【40/100%】
プレイした時間・・・約5時間
※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。
コメントする