
ヨッシーストーリー/N64
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は1997年12月に発売されたN64「ヨッシーストーリー」のレビューをしていきます。
本作はヨッシーが主人公の2Dアクションゲームですが、プレイヤーの能動性が求められるヨッシーシリーズの異端児でした!
正直なところ、本作を初めてプレイした時はガッカリしたんですよ。
非常に楽しめたSFC「ヨッシーアイランド」の続編かと思ったら全く違うゲームデザインでしたからね。
でも、コツを掴んでからはこれはこれでかなり楽しめました!
そんなN64「ヨッシーストーリー」の良いと思った点からまずは書いていきます。
累計1,000記事越え!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- ヨッシーが主人公の2Dアクションゲーム。
- ステージに隠された60個中30個のフルーツを食べるのが目的。
- 前作に続いてタマゴを装備して投げることができる。
初リリース日 | 1997年12月21日 |
対応ハード | N64 |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 1~2時間(1周) |
売上 | 初週5.3万本/累計61.9万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
フルーツを30個食べたらゴールになるゲームデザイン


ヨッシーストーリーとヨッシーアイランド。
これらの作品は一見すると近いゲームデザインのように見えます。
以下、両作品の共通点を箇条書きで挙げてみました。
- 敵を飲み込んでタマゴにできる。
- タマゴは投げて使うことができる。
- ふんばりジャンプができる。
- 左から右へ進んでいく2Dアクションゲーム。
- 世界観がメルヘン。
しかし、決定的に異なる点があるんです。
それは、ステージに散らばっているフルーツを30個食べないとゴールできないこと!
フルーツを30個食べなければ例え終点に行ってもスタート地点に戻されてループしてしまうんですね。
ステージに隠されているフルーツは全60個。
つまり、そのうちの半分を探し出す必要があります。
全体的に探索色が強いゲームデザインで、ステージクリア型の2Dアクションゲームとしては一線を画していました!
スコアアタックが楽しい!
本作は普通にプレイしているとあまり面白さを感じられません。
ステージに隠された60個中30個のフルーツを食べるのはさほど難しいことではなく、適当にプレイしていてもクリア出来ますからね。
では、どのようにしてプレイしたら楽しめるのでしょうか?
ぼくはステージクリア時に記録されるスコアの更新を意識することで楽しめました!
ハイスコアを目指す手段はいくつかありますが、一番大きいのが同じフルーツを食べ続けることです。
その条件を一番満たしやすいのがメロン。
実は、メロンは各フルーツの中で唯一30個隠されているんです!
そのためメロンを30個食べてクリアするのがセオリーになってくるんですが、これを意識し始めると探索がめちゃくちゃ楽しくなってきました!
何故ならすべてのメロンを食べるには以下の行為をしないといけないからです!
- 隠し部屋を見つけ出す。
- 道中のミニゲームを完全クリアする。
- 特定の場所をヒップドロップする。
このような行為をしている時は前作となるSFC「ヨッシーアイランド」の100点満点クリアを彷彿とするので、そういう意味では正当な後継作に感じました。
ちなみにスコアを増やすにはそれ以外にも以下のような方法があります。
- 敵を倒す。
- コインを集める。
- ハートを集める。
点数の増加はメロンと比べたら微々たるものですが、ハイスコアを更新するには妥協は許されません。
恐ろしいくらいの探索要素
本作の探索要素は恐ろしいくらいのレベルです。
一番大きいのが、地面に沢山のアイテムが隠されるようになったこと。
今作のヨッシーは臭いをかいで怪しい場所を探し当てる能力が追加されました。
この能力を使えば地面に埋もれたアイテムを探し出せるんですが、大小合わせるとすごい数になるんです!
メロンはともかく、コインを意識して探しだしたらさあ大変!
何の変哲もない場所も含めて探し出さなければならず、究極の探索を楽しむことが出来ます。
各ステージのスコア上限はメロンとは違って分からないようになっているので、ハイスコアの更新は自分だけの戦いになっていきましたw
ほんわかした世界観
ほのぼのとした世界観で定評のある「ヨッシー」シリーズ。
本作でもその点は健在で、今作ではCGを使って紙のような世界を作り出しています。
ポイントなのが、N64ソフトとしては珍しく3Dポリゴンはほとんど使用していないこと。
当時としては地味に感じたんですが、発売から時間が経って3Dポリゴンの技術が進歩した今となっては他のN64ソフトよりも見栄えが良く感じるようになりました。
それだけ本作のグラフィックは平面的ではあるものの完成度が高く、ほんわかした世界観を構築することに成功しています。
そんなほんわかした世界観をさらに作り出しているのがBGM。
今作のBGMは全体的にほんわかしており、前作以上に癒やし要素が強いんです!
もちろん、それ以外のBGMもいくつか用意されており、妙にロックロックしていたりおどろおどろしくなっていますw
全体的には前作よりも癖が強くなりましたが、ツボにハマれば今作のBGMも悪くありません。
誰でもクリアできるゲームデザイン
前述の通り本作のステージをクリアするには隠されたフルーツを食べる必要があります。
でも、60個中30個しか食べなくて良いので、上手く行けばステージ中盤辺りで条件を満たしてクリアすることができるんですよ。
言い換えるとステージのゴールまで行かなくてもクリアできるということです。
しかも本作、アーケードスタイルとなっていてエンディングを見るのも24ステージ中6ステージをクリアするだけで良かったりします。
それで楽しめるのかはさておき、誰でもクリアできる点だけに目を向ければ良いゲームデザインなんじゃないかと思いました。
個人的に合わない&気になったところ
癖が強過ぎるゲームデザイン
本作は2Dアクションゲームとしてはあまりにもゲームデザインの癖が強いです。
普通の2Dアクションゲームは「1-1」から順番に「8-4」まで進めていく感じですよね?
でも、本作の場合は「60中30個のフルーツを食べたらクリア」「1プレイにつき24ステージ中6ステージしかプレイできない」というルールとなっています。
そのため普通にプレイしているとごく一部の要素しか楽しめないんです。
すべてのステージをプレイするには最低でも4回はプレイしないといけませんし、各ステージを堪能するにはメロンを30個食べて高スコアを意識するしかありません。
全体的にプレイヤーの能動性が重視されるゲームデザインで、普通にプレイしていると肩透かしを食う可能性が高くなっています。
ステージ数が少ない
用意されているワールド数は6。
それぞれ4ステージずつ用意されているので、合計24ステージ(※)存在します。
これは前作となるSFC「ヨッシーアイランド」の半分以下なので少なく感じました。
ステージ数が減った分だけ密度は少し濃くなっていますが、ボリューム不足は否めません。
※チュートリアル専用のステージが用意されているので正確には25ステージ。
ご褒美が少ない
ヨッシーストーリーはハイスコアを目指すゲームなんだ!
ここまで読んでいただいたら分かると思うんですが、大きな問題点があります。
それは、ハイスコアを更新しても何の見返りもないことです。
単にスコアが記録されるだけで自己満足するしかありません。
隠し要素としては白と黒のレアヨッシーくらい。
例えば複数のステージで5,000点を超えたら隠しステージが解禁されるなど、SFC「ヨッシーアイランド」のようなご褒美を用意していたら良かったのに。
何故、ヨッシーアイランドでは100点満点クリアを目指していたのか?
ぼくの場合、複数のステージで100点満点クリアをすると隠しステージが解禁されることが大きな意欲となっていました。
同じようなことが何故、本作では出来なかったのでしょうか?
おそらく、1997年末の発売に間に合わせるためだったんでしょうね。
1997年末のN64はソフト不足が深刻で、本作以上の有力タイトルがありませんでしたから。
練り込み不足なゲームデザインやボリューム不足を見ていると納期優先だったんだと邪推してしまいます。
中断セーブができない
一度ストーリーモードを始めると中断セーブが出来ません。
1回のプレイは1時間程度なのでそこまで長くはありませんが、出来れば中断セーブ機能が欲しかった。
この辺りは「1997年の据え置き機ゲームらしいなぁ」と思いました。
全体のまとめ
スコアアタックを楽しめるのかどうか?
それ次第でガラッと印象が変わってくる作品。
個人的には第一印象は最悪でした。
というのも本作は当初「ヨッシーアイランド64」という名称で、あたかも続編であるかのようにアピールしていたからです。
でも、実際に発売された作品はSFC「ヨッシーアイランド」とは大きく異なるゲームデザインの作品でした。
そのため最初はスコアアタック重視のゲームデザインに馴染めなかったんですね。
が、ある時から「ステージに隠されたメロンをすべて集める」ことを意識し始めたらハマってしまい、同じステージを何度も何度もプレイするようになったんです。
そうしたらハイスコアを更新して行くことにハマってしまいました。
スコアは記録されるので、友達と競っていたらさらに楽しめていたかも!?
そういう意味ではオンライン全盛の今出した方が受け入れたかもしれません。
スコアアタック自体が以前にも増して古臭くなっている点が気がかりですが・・・。
プレイヤーの能動性が求められるヨッシーシリーズの異端児!
こんな人には特におススメ。
・スコアアタック好き。
・癒されたい人。
こんな人にはおススメできない。
・スコアアタックに興味無い人。
ヨッシーストーリー/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約50時間
累計1,000記事越え!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
コメントする