どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「帰ってきた 名探偵ピカチュウ」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。
いやぁスッキリしました!
「名探偵ピカチュウ」って探偵もので、3DSの頃から続いていたんですけど、ストーリーが未完のままで終わっていたんですよね。
それが今作ではしっかりと完結させているので、3DSの頃から遊んでいた者としては感慨深いものがあります。
ただこの作品、発売直後からかなり値崩れしています。
Amazonでは中古が3,000円程度。メルカリでは2,500円程度で取引されています。
本作の定価は6,578円ですから、大体半額程度まで安くなっているんですよね。
発売して1年くらい経っているのでしたらまだしも、2日しか経っていないのにこの値段は異常です。
ここまでの話を聞いて
と感じた方も多いと思います。
という訳で本記事では「帰ってきた 名探偵ピカチュウ」が安くなってしまった要因に触れていき、おすすめできるのはどんな人なのか?
逆におすすめできないのはどんな人なのかを語っていきます。
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- ポケモンを題材にしたアドベンチャーゲーム。
- おっさん声のピカチュウと大学生になったティムが街で起こる様々な事件を解決していく。
- 特定のポケモンに乗って謎を解いていく要素が存在。
初リリース日 | 2023年10月6日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | アドベンチャー |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
発売元 | ポケモン |
目次
帰ってきた 名探偵ピカチュウとは?
まずは「帰ってきた 名探偵ピカチュウ」の概要を簡単に紹介します。
本作はポケモンを題材にしたアドベンチャーゲーム。
人間とポケモンが共生する街「ライムシティ」を舞台に、街で起こる様々な事件の謎を、おっさんピカチュウとティムが解き明かしていきます。
「名探偵ピカチュウ」と言えば実写映画が有名ですが、実はゲーム版が原作でして、3DSでは2タイトルが発売されました。
フィールドで聞き込みをして手がかりを集め、推理で事件の謎を解き明かしていく。
そんな感じのゲームだったんですが、肝心の謎が明かされずに終わってしまいます。
ピカチュウはなぜおっさん声なのか?なぜティムはおっさんピカチュウと会話できるのか?
そして、行方不明になってしまったティムのお父さんはどこへ行ってしまったのか?
大きな謎が明かされないまま新作の発売が途絶えてしまいましたが、2023年10月。
「帰ってきた 名探偵ピカチュウ」として復活を遂げることになりました!
ストーリーは前作の続きを描いていますが、初めての方でも楽しめるよう冒頭では過去の出来事を振り返っていきます。
今作で特徴的なのが、ポケモンたちと力を合わせて謎を解き明かしていくシステムです。
ガーディの鋭い嗅覚でにおいを辿ったり、レントラーに壁の向こうを透視してもらったり。
ポケモンだからこそできる特殊な能力を使った推理を楽しむことができます。
おっさんピカチュウの声はあの山寺宏一さんが担当。
見た目の可愛さとは似つかない渋い声を聞かせてくれます。
そんな「帰ってきた 名探偵ピカチュウ」ですが、冒頭でも触れたように、発売日の段階でかなり安くなっているんですよね。
ここからは安くなってしまった要因に触れていき、どんな人におすすめできるのかを語っていきます。
帰ってきた 名探偵ピカチュウが安く販売されている要因
「帰ってきた 名探偵ピカチュウ」が安く販売されている最大の要因が、初回特典の影響です。
本作には「名探偵ピカチュウ」のポケモンカードが初回特典として付いてきます。
このカードがコレクターの間で注目されていまして、特典が発表された直後から予約が急速に増えていきました。
ニュースなどでご存じの方も多いと思いますが、いまポケモンカードが再ブームとなっていまして、対戦はもちろん、コレクションの需要も高くなっています。
高いものだと1枚10万円の値段が付いたりしますので、転売目的での購入が相次いでいるんですよね。
で、今回の「帰ってきた名探偵ピカチュウ」も特典目当ての転売が横行していまして、メルカリでは特典を抜いたソフトが大量に出回っています。
その結果、相場が急速に下がっていまして、安いものですと、半額以下で販売されています。
ただ、ポケモンカードは「ポケモン レジェンズ アルセウス」や「ポケモン スカーレット バイオレット」にも付いてきたんですよね。
その時はそこまで値崩れしていなかったのに、なぜ今回はこんなにも安くなってしまったのでしょうか?
大きな要因として、「名探偵ピカチュウ」の関心がそこまで高くないことにあります。
「名探偵ピカチュウ」はポケモンのスピンオフで、ジャンルもアドベンチャーと本編とはかけ離れています。
そのため興味のある人が限定されてしまい、3DS版の累計売上は8.5万本で留まっています。
ですので、ポケモンカードは好きでも、名探偵ピカチュウは興味ない。
そんな人が多いことが影響して値崩れしてしまったんじゃないかと推測します。
では、「帰ってきた 名探偵ピカチュウ」は買いなのでしょうか?
ぼくは、おすすめできる人とそうでない人がハッキリ分かれるゲームだと思いました。
ここからは「帰ってきた 名探偵ピカチュウ」を買うべき人とそうでない人を挙げていきます。
買うべき人
まず買うべき人なんですが、「名探偵ピカチュウ」の完結編を一刻も早く見たい人ですね。
冒頭でも触れたように、今作は1作目の頃から謎だった部分が明かされていきます。
「名探偵ピカチュウ」には「名探偵コナン」で言う黒の組織に通ずる伏線が張られていまして、過去作ではそれが明かされませんでした。
今作ではそういった謎をしっかりと明かしてくれますので、「名探偵ピカチュウ」の全貌を今すぐにでも知りたい方にはおすすめします。
しかもですね、今作には「つまみぐいモード」が実装されていまして、クリアしていないエピソードを先にプレイすることもできます。
もし結末を一刻も早く知りたいのでしたら、こちらを選択するのも良いでしょうね。
あとはアドベンチャーゲーム初心者の方にも良かったりします。
このゲーム、難易度が低めに調整されていまして、アドベンチャーゲームが苦手な方でも解けるようになっています。
例えば推理をする時は3択問題。もしくは4択問題を解いていくんですが、それまでの会話を聞いていたらすぐわかるんですよね。
間違えたとしてもペナルティは発生せず、すぐに選択できますので、サクサクと進めることができます。
アドベンチャーゲームって自分で謎を解けた瞬間が最も楽しかったりしますから、そういう醍醐味を気軽に楽しめるという意味では良かったりします。
あとはポケモンの生態を知りたい人にもおすすめです。
今作でも色んなポケモンが登場しまして、事件のトリックに絡んでいたり、人間たちと一緒に暮らしている様子を確認できます。
中にはポケモン図鑑に書かれていることを掘り下げたような描写もありますので、好きなポケモンの生態を見れた時はニヤリとします。
という訳で、
- 「名探偵ピカチュウ」の完結編を一刻も早く見たい人
- アドベンチャーゲームに挑戦してみたい人
- ポケモンの生態を知りたい人
にはおすすめします。
え?前作をプレイしていない人はどうなのかって?
そうですね、前作やってない方でも冒頭でピカチュウがこれまでの出来事を簡単に振り返ってくれますので、今作からでも楽しめると思います。
ただ、前作を通してプレイすると固有名詞を理解しやすいでしょうし、最大の謎がわかった時の印象が強くなるでしょうから、余裕があったら3DSのパッケージ版を買うと良いでしょうね。
こちらは1作目の内容も含まれていますので、過去2作のストーリーをまとめて楽しむことができます。
買わない方が良い人
続いては買わない方が良い人について。
これはミステリーやサスペンスの要素を強く求める人ですね。
前作もそうだったんですが、「名探偵ピカチュウ」って過激な表現が控えめになっていまして、そこまで大きな事件は起きなかったりします。
あったとしても宝石が盗まれたり、物が壊されるくらい。
誰かが殺されるとか、そういう物騒な展開はありませんので、一般的なサスペンスドラマに慣れていると刺激に欠けてしまうかもしれません。
この点は意図してやっているようで、開発者 によりますと、
ポケモンを使ってゲームを作っていて、それが全年齢対象のものであるという以上、「誰かが楽しむために、誰かが不快になるようなゲームの仕様を作らない」というのはコンセプトとして持っています。
とのことです。
また、初心者でも楽しめるよう謎解きの難易度は低めに調整されていますので、ミステリーファンの方ですと、物足りなく感じる恐れがあります。
例えば赤いポケモンは火を吹くとか、水色のポケモンは水を吐くとか。
名前を知らなくても見た目で何ができるポケモンなのかすぐにわかってしまいますので、謎があったとしてもそこまで細かく考える必要はなかったりします。
ゲームクリアまでのプレイタイムは約10時間。
前作と同等かちょっと少なめで、アドベンチャーゲームとしてはコンパクトにまとまっています。
一応、サブクエスト的な要素はありますが、クリア後のやり込み要素はありませんので、ポケモン本編のようなボリュームを期待したら肩透かしを食う可能性があります。
ただでさえポケモンカード目的での転売が相次いでいるだけに、こんなにも早くクリアできるようですと、最終的な販売価格がどうなるのか恐ろしいです。
という訳で、
- ミステリーやサスペンスの要素を強く求める人
- やり込み要素を求める人
はよほど安くならない限りは買わないほうが良いでしょうね。
個人的な感想
ここまで客観的な視点で買うべき人と買わない方が良い人を挙げていきました。
ですが、本記事は一応レビューという体裁で投稿していますので、ここからはぼく個人の感想を語っていきます。
ひと言でいうと、スッキリしたけど、やっぱ物足りないところはありますね。
まず、「名探偵ピカチュウ」最大の謎がわかったところは良かったです。
ある程度は読めていましたが、それでも答えがわかった時はスッキリしましたし、その後の展開も理想的だったので感慨深いものがありました。
あと前作以上にポケモンの特性を活かしているのが良かったです。
今作では特定のポケモンにライドすることができまして、匂いを嗅いで手がかりを探したり、パンチで大きな岩を砕いたり。
色んな能力を使って謎を解くのが楽しかったですし、ピカチュウを操作している時はポケモンと会話できるのも新しい発見があって良かったです。
ただ、ぼくも「逆転裁判」とか、「ダンガンロンパ」とか。
推理系のアドベンチャーゲームはある程度はやっていますので、それらの作品と比べたら物足りないところはありますね。
謎がわかりやすいので先の展開が読めてしまうところがありましたし、殺人事件は起こらないので刺激に欠けるところがあります。
でもまあ、そこはお子さんも楽しむゲームですから、ぼくのような大人は割り切ってプレイしないといけないのかなと思いました。
ただグラフィック、この点に関してはもっと頑張ってほしかったですね。
というのも「名探偵ピカチュウ」って3DSの頃はグラフィックの作り込みもウリだったんですよ。
ポケモンのモデリングはもちろん、人間キャラクターも細かく作られていて、3DSの性能をフルに活かしている感じがしました。
その一方で今作はムービーシーンでも3DS版の解像度を上げている程度に留まっているので、Switchのソフトとしてみると今一歩なんですよね。
特にテレビモードでプレイすると背景とか人間キャラクターがのっぺりしているように見えてしまいます。
そういう訳なのでムービーシーンとかを見ても前作のように「グラフィックすげぇ」と思うことはありませんでした。
もちろん前作と比べたらキレイになっているのはわかるんですが、この数年間にもっとグラフィックが作り込まれたポケモンのゲームを見てしまったので、どうしても劣っているように見えてしまいます。
「名探偵ピカチュウ」ってムービーシーンを楽しむ側面もあるので、この点が劣っているのは痛いですね。
帰ってきた 名探偵ピカチュウのレビューまとめ
という訳で「帰ってきた 名探偵ピカチュウ」の感想を語っていきました。
簡単にまとめると
- シリーズの謎が判明する完結編!
- 物足りないところはあるが、「名探偵ピカチュウ」ファンは必見!
といった感じです。
ミステリーやサスペンスの要素を強く求める人にはおすすめできませんが、長らく途絶えていたシリーズを締めくくる作品ではありますので、「名探偵ピカチュウ」をずっと追いかけている人はプレイする価値があります。
そうでなくてもアドベンチャーゲーム初心者の方でしたら推理の楽しさを気軽に味わうことができますので、そういう方は購入を検討しても良いでしょうね。
人気のポケモンカードを初回特典に付けてしまったこと。
ポケモンのユーザー層が広くなりすぎてしまった故に賛否が分かれてしまいそうですが、コンセプトに関しては3DS版の頃から一貫していますので、ターゲット層に当てはまる方は順当に楽しめるんじゃないかと思います。
こんな人には特におススメ。
・名探偵ピカチュウの完結編を待ち望んでいた人。
・アドベンチャーゲーム初心者。
こんな人にはおススメできない。
・ミステリーやサスペンスの要素を強く求める人。
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