
星のカービィ 鏡の大迷宮/GBA
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
「星のカービィ」と言えば一本道の2Dアクションゲームで、基本的には左から右へ進んで行く形式ですよね?
今回レビューするGBA「星のカービィ 鏡の大迷宮(Kirby & The Amazing Mirror)」はそんなカービィのお約束を破った異端児だったりします。
一見するといつものような2Dアクションゲームに感じますが、左から右へ進むだけではいつまで経ってもクリアできません。
ゲームをクリアするには数多くの隠し部屋を見つけ、迷宮の中に隠された鏡の欠片を集める必要があります。
イメージ的には「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ(キャッスルヴァニア)」のような探索型2Dアクションゲーム(メトロイドヴァニア)のような感じでしょうか。
これらの作品とは違い、一本道のステージを繋げたような構造なので、従来の「星のカービィ」を無理やり探索型にシフトさせている感は否めませんが、
なんて人にはおすすめしたい作品です。
ここからはそんなGBA「星のカービィ 鏡の大迷宮」について詳しく書いていきます。
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- 巨大な迷宮を探索していく2Dアクションゲーム。
- 「ディメンションミラー」と呼ばれる鏡の破片を8個集めていくのが目的。
- 「携帯通信機」を使えば3体の仲間を呼び出せる。
初リリース日 | 2004年4月15日 |
対応ハード | GBA |
ジャンル | 2Dアクション |
売上 | 初週17.6万本/累計76万本 |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
隠し部屋を見つけていく楽しさ
冒頭でもお話したように、本作はまっすぐ進むだけではクリアできません。
一応、ゴールのような存在はありますが、それは巧妙な罠であって、入るとエントランスに戻されてしまいます。
もし、迷宮の奥へ進みたい場合、道中に隠された通路を見つけなければなりません。
ブロックの中とか、入ったらミスになりそうな落とし穴とか。怪しいところはくまなく探索する必要があります。
さらに、道中には収集アイテムが存在。
集めることでカービィの色を変更できたり、サウンドテストで聴ける曲の数が増えます。
収集アイテムの中には特定のコピー能力を使わないと突破できない箇所に隠されていたりするので、全てを集めたい場合、
どのコピー能力を使えば良いのか?
コピー能力を持った敵はどこに潜んでいるのか?
を考えなければならないので、ちょっとした謎を解いているかのようです。
完成度が高いアクション
このように本作は探索色が強いゲームとなっていますが、アクション部分も良くできています。
まず触れておきたいのが、横移動の能力が優れていることです。
十字キーを左右に倒せばガーッと動いてくれるので、サクサク動いてくれます。
また、コピー能力も作り込まれていて、「スーパーデラックス」のようにコマンド入力をすることで複数の技を発動できようになりました。
代表的なのが、今作から登場した新能力の「スマブラ」です。
このコピー能力は「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのカービィから逆輸入したもので、同作で使えた技を再現しています。
高威力なハンマー、多段攻撃のファイナルカッター、上からズドンと落ちるストーン。前方に連続ヒットするバルカンジャブ、回転しながら周囲を攻撃するティンクルスター。
様々な技を1つにまとめているので、非常に強力なコピー能力だったりします。
入り組んだフィールドといい、「スーパーデラックス」に収録されている「洞窟大作戦」を彷彿としました。
程よいアクションの難易度
なんて感じる方もいると思いますが、本作に関しては決して簡単ではありません。
体力の最大値は6~10程度ですし、ボスもそこそこ強いですからね。
ラスボスに至ってはシリーズの中ではトップクラスのラウンド数なので、「まだあるのか!?」と驚きました。
そんな手応えのある難易度を上手く緩和してくれるのが、携帯通信機で呼び出せるCPU操作の仲間です。
携帯通信機を使うことで、CPUが操作する仲間が3体助けてくれます。
決して優秀ではありませんが、それでもいないよりはいた方が良いので、ほどよく難易度を緩和させている印象です。
このように本作の難易度は程よいさじ加減になっていて、絶妙なところを突いています(狙ってやったのかはわかりませんが)。
自由度が高い
実は本作、自由度が高かったりします。
エリア名を見ると数字が表記されていますが、攻略する順番は決まっておらず、いきなりエリア9へ行っても差し支えがありません。
この点は探索型2Dアクションゲームとしては珍しい調整に感じました。
この手のゲームってプレイヤーが使えるアクションを段階的に増やして行動範囲を徐々に広くしていくものですからね。
本作の場合、コピー能力さえあれば序盤でも終盤に相当するエリアにも行けるように作られているので、かなり柔軟に作られています。
入り組んだ迷宮を好きな順番でクリアしていく。
そこが本作の醍醐味に感じます。
様々な形でみんなと楽しめる
本作は「夢の泉デラックス」に続いて4人同時プレイに対応しています。
今作ならではなのが、ホスト側のプレイヤーから離れられることです。
時間が経つと通信が途絶えてしまいますが、2Dアクションゲームの同時プレイと言えばホスト側に引っ張られる物なので衝撃を受けました。
これは1人1画面で楽しめる携帯機ならではの利点に感じます。
据え置き機で同等の遊びを再現する場合、画面共有をしないオンラインプレイじゃないと不可能でしょう。
この仕様を利用すれば壮大な鬼ごっこを楽しむこともできるので、友達と遊んだら面白いかも!?
また、3種類のサブゲームも一緒にプレイ可能だったりします。
収録されているサブゲームは
- ギガトンパンチ
- 刹那のつまみぐい
- なみのりスターライド
の3種類。
「なみのりスターライド」は完全新作となっていて、4人のカービィとなみのりレースを繰り広げていきます。
やることはAボタンをタイミングよく押していくシンプルな感じなんですが、上手く決まるとスピード感が増していくので、なみのりの気持ち良さを味わえました。
残りの「ギガトンパンチ」と「刹那のつまみぐい」は「スーパーデラックス」のサブゲームをアレンジ・リメイクしたような感じ。
同作品と比べて演出が簡素になっていますが、最大4人で遊べるのは大きな利点です。
惜しいところ
何度もエントランスに戻されてモヤモヤする
このように本作は何も考えずに進めていると何度も同じエリアを回るハメになります。
なぜ、こうなってしまうのかというと、道中の隠し部屋を見つけないと別のエリアへ行けないようになっているからです。
そのまま進むとゴール扱いにはなりますが、新しいステージに進むことはできず、エントランス(スタート地点)に戻されてしまいます。
ゴールがある部屋に入ると来た道を引き返すことができませんし、ゴールに見せかけた罠なんじゃないかと思いましたw
従来の作品は左から右へ進んでゴールを目指せば良いだけだったので、シリーズに慣れ親しんでいる人ほど罠にハマってしまうのではないでしょうか?
ここで探索の楽しさに気が付けば良いのですが、一方では面倒に感じてしまう恐れも生まれています。
かくいうぼくも面倒に感じなかった訳ではありません。
従来の作品は左から右へ進んでゴールするだけで新しいステージへ行けたのに、今作では隠し部屋を見つけなければ新しいステージには行けず、スタート地点からやり直しになってしまいますからね。
この感覚は食べ物のカニを剥いている時に通ずるものがあります。
食べ物のカニは殻を割って美味しいところを抽出して食べなければいけません。
その過程を含めて楽しめたら良いのですが、楽しめなければ面倒な食べ物に感じてしまうでしょう。
個人的にはゴールシステムを廃止して「スーパーデラックス」の「洞窟大作戦」みたいに迷路を探索していく形式にしてほしかった。
(ゴール時に発生するボーナスゲームで「マキシムトマト」「1UP」などを集める楽しさはありますが)
マップ機能が分かりにくい
ポーズボタンを押すと各エリアのマップを確認することができます。
が、詳細に描かれている訳ではなく、部屋間の繋がりしかわからないので、あまり意味を成していません。
詳細に描かないことで探索性が強くなっていますが、複数の部屋を1つにまとめて描いている箇所もあるので、ややこしいです!
また、エリア名が英語表記なのは、子供も楽しむ「星のカービィ」のゲームとしては不親切に感じます。
おそらく、迷いに迷ってクリアできなかった人も多いのではないでしょうか?
星のカービィ 鏡の大迷宮のレビューまとめ
数ある「星のカービィ」シリーズの中でも上級者向けに位置する作品。
さすがに「3」のやり込み要素ほどは凶悪ではありませんが、クリアするだけでも難しく感じられた「星のカービィ」は今作が初ですw
ゲームボーイアドバンスでは「夢の泉デラックス」が発売済なので、同じゲーム機で出すからには上級者向けのバージョンを出したかったのでしょうか?
とにかく迷いまくるので、「星のカービィ」ファンと言うよりは探索型2Dアクションゲーム(メトロイドヴァニア)ファン向けに感じます。
ぼくの場合、後者に該当するので本作は楽しめました!
「スーパーデラックス」の「洞窟大作戦」を基準にすると余計な要素も見られますが、これはこれでメリハリがあって好きです。
カービィをメトロイドヴァニアにアレンジした異端児!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・マルチプレイ好き。
こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
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鏡の大迷宮は僕のカービィシリーズ初体験作なので、レビューしてもらえて非常に嬉しいです!😆
ここからカービィの魅力を知り、メトロイドヴァニアに関しても好きになっていきました(≧∀≦)
当時の僕は、小学3年ぐらいでマップの英語も読めなかったので迷いまくりでしたwww
エリア間のつながりは、膨大な時間をかけて体で覚えましたwww
探索においてはこれが僕にとってのマイクラやテラリアのようなものです(笑)
ラスボスを倒すまでは実に1年近くかかったと思います。
ラスボスのしつこさが以上ですよね、今作は😅
しかしこれが僕にとってカービィの標準基準になってしまったので、その前後作にあたる夢の泉DXやドロッチェはあっさり終わってむしろ驚いたことがあります。
生みの親の桜井さんが現在、最後に関わったカービィシリーズですが、最後の最後にスパデラとは違う傑作を生み出しましたよね。
桜井さんは、最近のカービィシリーズに対して、守りに入り過ぎてるとコメントされたことがあるので、ハードルの上がり過ぎたスタアラの次は変化球のあるカービィシリーズ本編を出してほしいです。
その前に「鏡の大迷宮」のリメイクも出してほしいですけどね💦
リメイクを出す場合は、マップの見辛さやAIの馬鹿さを改善してほしいですねー。
いっそのこと今年か来年に出ないかな〜