ディーエムシー デビル メイ クライ/PS3 / Xbox 360
どうも!KENT(@kentworld2)です!
今回は2013年1月に発売されたPS3/Xbox 360「DmC Devil May Cry(ディーエムシー デビルメイクライ)」のレビューをしていきます。
本作は海外の開発スタジオが制作したスタイリッシュアクションゲームですが、シリーズの固定観念をぶち壊した意欲作でした!
これまでのシリーズ作品はどこか旧世代的で、スタイリッシュアクションの先入観を持ってプレイすると違和感があったんですよ。
今作はそんな違和感の大部分を解消していたので個人的には過去4作以上に楽しめました!
そんなPS3/Xbox 360「ディーエムシー デビルメイクライ」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 戦闘重視の3Dアクションゲーム。
- ストーリーに沿ってステージの奥へ進んでいく。
- 戦闘だけではなくアスレチック要素も満載!
初リリース日 | 2013年1月17日 |
対応ハード | PS3/Xbox 360 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週11.0万本(PS3) |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
前作から大幅に進化したゲームプレイ
ダンテが名倉になって最悪!
シリーズファンの間ではそんな先入観が生まれがちですが、ゲームとしては前作から大幅に進化しています!
まず挙げたいのが、シームレス化を果たしたゲームプレイ。
過去に発売されたシリーズ作品では以下のようなぶつ切り感がありました。
- 部屋を移動する毎に発生する「ロード時間」
- 固定カメラ故に少し移動するだけで「勝手に切り替わるカメラアングル」
- 小刻みに挟まれる「ムービー」
- 無駄にあちこちを移動させられる「探索要素」
- スタイリッシュアクションと噛み合っていない「謎解き要素」
- チャプター終了毎に挿入される「リザルト画面」
前提として「デビル メイ クライ」シリーズはスタイリッシュなアクションをウリにしています。
そういう意味でこれらの要素はテンポを崩す要因となっていて、特に周回プレイ時は苦痛になってしまうんですね。
その点、今回の「ディーエムシー デビルメイクライ」はシームレス化を意識するようになったんです!
以下、本作で見られた改善点を挙げていきます。
- フィールドがシームレスになり部屋移動時のロード時間がなくなった。
- カメラを自由に動かせるようになった。
- 環境破壊描写やリアルタイムでの会話要素が追加されムービーが減った。
- フィールドがリニア式になり複数の部屋を行き来する手間が減った。
- 謎解きが簡略化されて詰まることが減った。
- 難易度が緩和されてゲームオーバーの頻度が減った。
- チェックポイントが増えてゲームオーバーになっても少し前からやり直せるようになった。
全体的に短時間で濃密な時間を体験できるように作られていて、TPS/FPSのキャンペーンモードを参考にしているような気がしました。
スタイリッシュアクションなのにテンポが悪い!
過去作をプレイしてそう感じられた方は本作をプレイすると感動するかも!?
スタイリッシュなオープニングシーン
今作はNinja Theory(ニンジャセオリー)という海外の開発スタジオが制作しています。
そのためかこれまでの作品とはまた違ったブラックユーモアが満載でした!w
特に強烈だったのがオープニングシーン。
なんと、主人公のダンテがありのままの姿で登場するんです!
しかも女性相手にそんな姿を堂々と見せてしまいます。
一歩間違えたら変質者扱いされそうですが、そこから華麗なアクロバティックアクションで服を着るのでやられてしまいましたw
え?息子は映っているのかって?
カメラマンが協力しているのか、周辺の家具や食べ物がダンテの大切なところだけを上手く隠してくれるので大きさや形などは分からないようになっています。
「デビル メイ クライ」シリーズはスタイリッシュなアクロバティックアクションをムービーシーンでも見せてくれますが、今作ほど奇跡的な映像はないでしょうw
あまりにも素晴らしい映像なので、3回も見てしまいました!w
進化したスタイリッシュアクション
肝心のアクション部分も前作から大きくパワーアップしています。
まず触れたいのが、より滑らかになった技のコンボ。
今作でも△ボタンを連打することで近接攻撃を連続して発動出来ますが、これまで以上にモーションの繋がりが自然になりました!
そのため△ボタンを連打しているだけでも気持ち良いのなんのw
あと、今作では2つのボタンを組み合わせることで様々な武器攻撃が出来ます。
剣はもちろん大斧、大鎌、手裏剣などを瞬時に出して攻撃することが可能で、これまで以上に様々な攻撃アクションを発動できるようになりました。
その分、煩雑になりましたが、より上達する楽しさを味わえるようになっています。
程良い難しさのアスレチックアクション
「デビル メイ クライ」シリーズは戦闘に面白さの比重が置かれています。
でも、戦闘ばかりだと展開が単調になりますよね?
かと言って謎解きや探索要素はスピード感を重視したゲームデザインとの相性が悪いので安易に入れることは出来ません。
そんな中、本作ではアスレチック要素を強化することで緩急を持たせていました!
ゲームを進めていくと二段ジャンプやワイヤーアクションを駆使したアスレチックエリアが続出します。
と言っても「スーパーマリオ」シリーズのように難しくはありません。
少し練習すれば簡単にマスターできるレベルで、テンポ良く奥へ奥へと進めるので本作のゲームデザインと上手く調和していました!
そうだよ!こうすれば良かったんだ!
今作のアスレチックエリアによって過去作をプレイした時のモヤモヤが晴れました。
センス抜群の世界観や演出
今作は魔界と人間界が接する狭間の世界(リンボ)が舞台となっています。
そのため不思議なロケーションのフィールドを進んでいくことになるんですが、独創性に溢れていて印象に残りました!
例えば中世の街並みを彷彿とさせるようなエリアを進んでいくとしますよね?
すると、リアルタイムで建物や地面がグニャグニャと崩壊していくんです!
色使いはニンジャセオリーの作品らしく独創的ですし、唯一無二の世界観を構築しています。
さらに驚いたのが、現実世界を絡めた演出。
ゲームを進めていくと遊園地やニュース番組、クラブをモチーフにしたステージやボス戦が挿入されます。
あまりにも支離滅裂で開発者の手のひらに踊らされているかのように感じますが、何が起こるのか分からないようなワクワク感がありました。
あの「デビル メイ クライ」でここまでやりたい放題やるとはw
パラレルワールドで繰り広げられるストーリー
ダンテ、バージル、ムンドゥス
今作はシリーズファンなら目にしたことがあるであろう名前のキャラクターが続出します。
が、今作はパラレルワールドで、過去作との関連性は一切ありません。
そのため今作からプレイしても楽しめますが、過去作の先入観があるこそ生まれるギャップが面白さに繋がっていることもありました。
特に後半の展開は本家の先入観があるからこそ生まれる面白さを感じられ、思わず見入ってしまいます。
色々な意見があると思いますが、これはこれでアリかなと。
惜しいところ
随所で漂うコレジャナイ感
ぼくは本作をプレイする前にナンバリング4作品をプレイしました。
その後に今作をプレイすると随所でコレジャナイ感じがします。
特に感じたのがダンテのビジュアル。
これまでは銀髪&長髪のクールなイケメンという印象でしたが、今作では単髪&黒髪の現代的なアジア系のイケメン(通称、名倉ダンテ)になってしまったんです!
これはこれで良いと思いますし、個人的には「3」のダンテに続いて気に入りましたが、カッコ良さのベクトルが変わってしまったのは否めません。
大昔、「ゼルダの伝説」シリーズのリンクがイケメンから猫目の可愛い系に変わってしまい、コレジャナイ感を持ってしまいました。
実際にプレイしてみたら納得しましたが、今作のイメージチェンジはあの時を彷彿してしまいます。
甘いものを食べた直後は酸っぱいものが受け入れられないように、良し悪しは別としてちょっと極端過ぎるかなと。
ただ、冒頭で名倉ダンテが銀髪のカツラを被って「ダセェな」と言わせるセンスは素晴らしいと思いました。
こういうブラックユーモアは欧米のゲームらしいですねw
操作が煩雑
今作は様々な武器を使えますが、ちょっと煩雑過ぎるように感じました。
R2+△、R2+○、R2+□、L2+△、L2+○、L2+□。
なんと、これらのボタン入力を使い分けなければならないんです!
しかも十字ボタンを押すことで武器チェンジすることもできるので、実際の種類はまだまだあります!
使える技は徐々に増えていくのでまだ良いんですが、いきなり中盤から始まる体験版を初めてプレイした時は面を喰らいました。
体験版をプレイした当時は「デビル メイ クライ」シリーズに疎かったのもありますが、あまり良い印象ではありませんでしたね。
フレームレートが低い
PS3/Xbox 360ソフトでシームレス化を追求するのは無理があったのでしょうか?
前作の「4」と比べてフレームレートが低く、カクつきが目立っています。
それでも20~30fpsはあるので慣れたら気になりませんでしたが、60fpsの「4」をプレイした直後は気になりました。
こうして考えると、PS3/Xbox 360の性能ではシームレスとフレームレートはトレードオフになってくるんですね。
どっちも捨て難いだけに難しい選択だと思います。
※パソコン版は60fpsで滑らかに動きます。
全体のまとめ
「デビル メイ クライ」の常識を良い感じに覆してきた作品!
ダンテのデザインは賛否分かれると思いますが、ゲームデザインに関しては着実に進化しています。·
デビル メイ クライ4とディーエムシー デビル メイ クライ。
どちらもPS3/Xbox 360世代の作品ですが、プレイしてみると同じ世代のゲームとは思えないくらい違います。
本作で培ったシームレスプレイは後に発売された「5」にも継承されていますし、何気に重要な位置付けの作品なんじゃないかと。
個人的にはシームレスプレイに寄せている分、「4」よりも今作の方が気に入りました!
キャラクター性を重視している方はともかく、スタイリッシュアクションを求めている方はプレイして損はありません。
シリーズの固定観念をぶち壊した「5」に繋がる意欲作!
こんな人には特におススメ。
・スタイリッシュアクション好き。
こんな人にはおススメできない。
・従来のデザインに惹かれている人。
・難しい操作のアクションゲームが苦手な人。
ディーエムシー デビル メイ クライ/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約8時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
DmCはキャラデザだけでものすごく叩かれた可哀想な一作ですね。
というか名倉DmCって、ダンテのビジュアルの揶揄だったのか。(デビル名倉いwww)てっきり名倉さんがディレクターで開発したメトロイドで言えば「アザーエム」のような異色作というイメージでしたwww
当初は「5」としてもしくはエピソード「0」として作られたそうですけど、主人公ダンテのイメージを変えすぎでしょうと思います(^^;;
ゼルダ風タクでも大きな反発があったと聞きますけど、リンク以上にダンテの場合は今までの4作品とも銀髪の特徴的な共通のビジュアルだったので、リンクよりも叩かれたのじゃないかな。どうせなら別キャラもしくは実は後半で大きなミスリードだったとしても良かったんじゃないかな。
でもゲーム自体はもともとナンバリングを冠してた通り、本気の1作になっているみたいですね!
このゲームは第一報が不幸過ぎました。
ずーっとそのイメージだけを引きずっている気がしますから。
名倉というあだ名は芸能人でそっくりな人が居るから付けられたようですw
ゲーム自体は「5」と名乗っても良いくらい進化しているんですけどね~。
外注作品でそれをやるのは無茶しすぎた。
ダンテのビジュアルをどう思うのかどうかで評価がガラッと変わる作品です。
銀髪のカツラのシーンって過去作ファンの人には不評だったみたいですね。今までのダンテを否定した感じだってことで。
自分の知り合いでやってたやつがいたんですがそいつ曰く、ゲームとしては面白いけどDMCとしては見ない方がいいって言われたんですよね。
だから敢えて過去作を否定したうえで作った作品だとは思ってましたが。
名倉って言われてるのがなんとも言えないw 仮に名倉潤だと考えたらすっげぇイケメンなんですがねwww
そういえばPS4版とOneくん版は海外限定で発売されてるみたいですね。一応日本語字幕も入ってるんでそこは安心仕様だとか。
PS3版や360版よりは評価は良いみたいですね。
あの否定をジョークと受け止められないのは国民性が出ている気がしますw
ぼくは笑ってしまいましたよw
DMCのシステムはいくつか継承していますが、基本的には外伝作品と捉えたほうが良いですね。
名倉という表現は揶揄から生まれましたが、個人的には愛称に感じてきましたw
海外ではPS4/XboxOne版もあるようで羨ましい。
どうやらシステムの改良が行われているようなので気になっています。
自分、DmCって表記だとすぐにピンとこないんですよね…。
名倉だと、ああ、あのデビルメイクライの番外編!とすぐわかるんですが。
困ったもんです。
ぼくもそう思ったので名倉を記事タイトルに加えてしまいましたw
デビル名倉イって、ナイスなネーミングとしか思っていませんでしたが、実はゲーム性もナイスだったんですね。
これは今やるなら、DMCの方が良さそうですね。
デビル名倉イはネット用語だと思いますが、こういうことを思いつく人の発想力は凄いですね!
ゲームとしてはkiyoppyさんにもおすすめですよ!是非、プレイしてみてください!
後は、タイ人をもじって、タイリッシュアクションとか、よく思いつきますよね。感心します。
やられたw
その発想はありませんでした・・・なんだか悔しいw
僕はこの作品はPS4のリマスターもやりました!
リマスターが日本で発売されてなかったのが疑問でしたが、開発が欧米の会社なんですね。
PS4版はフレームレートも上がってるので、気になる方はそっちでやった方が面白いかもしれませんね。
PS4のリマスター良いですね!日本では発売されていないのが残念です・・・
開発会社的に本作は洋ゲーに部類しますが、個人的にニンジャセオリーのゲームは好きなんですよ~
それもあって本家よりも楽しめました!