

デビル メイ クライ/PS2
デビル メイ クライ HDコレクション/PS4 / PS3 / Xbox 360
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2001年8月に発売されたPS2「Devil May Cry(デビル メイ クライ)」のレビューをしていきます。
本作は半人半魔のダンテが主人公のスタイリッシュアクションゲームですが、「バイオハザード」シリーズから枝分かれしていく過程を堪能することが出来ました!
「バイオハザード(1~3)」をここまでアレンジして新規タイトルとして売り出すとは!?
プレイしているとカプコンの試行錯誤が垣間見え、探索型アドベンチャーゲームからアクションゲームへ転身することへの大変さを感じられます。
そんなPS2「デビル メイ クライ」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!
※2012年3月には本作を収録したPS3/Xbox 360「デビル メイ クライ HDコレクション」が発売。
※2018年3月には本作を収録したPS4/Xbox One「デビル メイ クライ HDコレクション」が発売。
※本記事ではPS4版のレビューをしていきます。
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- 敵とのバトルがメインの3Dアクションゲーム。
- 剣と銃を使い分けて戦う。
- 館の中を探索してストーリーを進めていく。
初リリース日 | 2001年8月23日 |
対応ハード | PS2/PS3/Xbox 360/PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週35.3万本/累計55.5万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
バイオハザードっぽいのにスタイリッシュな戦いが楽しめる!
バイオハザードじゃないッスかぁ!
初期の「バイオハザード」シリーズを触れている方が本作をプレイするとこのような感想が出てくると思います。
まず大きいのが固定視点のカメラ。
初期の「バイオハザード」シリーズはカメラが固定化されていて特定の地点に移動することで視点が切り替わる方式を採用していました。
本作でもその辺りは踏襲しており、移動することで頻繁に視点が切り替わります(さすがにラジコン操作ではありませんが)。
それ以外にも以下のような共通点を感じました。
- 不気味な世界観。
- 不気味なBGM。
- 閉塞感のある館の探索。
- 館の仕掛けを解除する謎解き。
- 英語音声&日本語字幕によるイベントシーン。
このように本作は「バイオハザード」との共通点があまりにも多く、探索型アドベンチャーゲームの側面が強く感じます。
その観点から見て「おぉっ!」と思ったのが、流れるように繰り出せる近接攻撃が重視された戦闘。
本作では「バイオハザード」のように銃で攻撃できるほか、剣を使って敵を連続で斬り付けることができるんです!
しかも敵を空中に飛ばして叩き付けたり突き攻撃でふっ飛ばすことも出来ます。
また、主人公の身長よりも高くジャンプすることも可能で、アクション周りは「バイオハザード(1~3)」とは別物でした!
本作は「バイオハザード4」として開発された過去がありますが、なるほど。確かにこれは新規タイトルとして売り出した方が良いですねw
カプコンらしい硬派なアクション
カプコンと言えば硬派なアクションゲームの開発を得意としています。
本作も例に漏れず、めちゃくちゃ硬派なアクションでした!w
まず面を食らったのが、被ダメージの大きさ。
敵の攻撃を数回食らうとあっという間に体力が0になってしまうので、一発当たるだけでも命取りなんです。
極め付けはゲームオーバーの概念!
本作では体力が0になると前回セーブしたポイントからやり直しになってしまいます(※)。
下手をしたら30分近くも前に戻されることがあるので溜まったものじゃありません。
しかし、リカバリーがキツイからこその緊張感があったのも確かで、特にボス戦ではドキドキしながら戦っていましたw
ジャンプや回避でボスの攻撃を避けつつスキを見て攻撃するのが楽しい~♪
※消費アイテムの「イエローオーブ」を持っていたら少し前からやり直しが可能。
レッドオーブを集める楽しさ
本作には「レッドオーブ」というお金の概念が存在します。
これを集めるとショップで以下のようなアイテムを購入できるんです!
回復アイテム、1UP、新アクション etc…
「レッドオーブ」はフィールドに散らばっているほか、敵を倒すことで入手が出来ます。
そのため無限湧きの敵を倒して「レッドオーブ」を集めて便利なアイテムを購入してからボス戦に挑むなんて戦いもできるんですね。
まるでRPGのレベル上げみたいなコツコツ積み上げていく楽しさを味わうことが可能で、難易度の高さと相まってそういうところにも楽しさを見出せました。
難しくてクリアできない場合、「レッドオーブ」を集めまくって便利アイテムを沢山買えば少しは楽になるかも!?
デビルトリガーによって生まれる駆け引き
ある程度ダメージを受けたり攻撃を加えると魔人化できるようになります。
魔人化することで生まれる利点は以下の通り。
- ハイパーアーマーが付く。
- 攻撃力が上がる。
- HPが徐々に回復する。
このように戦いを有利に持っていけるんですが、発動時間は非常に限られているんです。
そのため「どのタイミングで発動するのか?」がカギになり、新しい駆け引きを生み出していました!
評価システムによって生まれる駆け引き
本作はチャプター形式となっており、いくつもの区切りが存在します。
そして、チャプタークリア後はランクが付けられるんです!
ランクはクリアタイムや受けたダメージなどで評価されます。
そのため2周、3周とプレイすることで高い評価を得られやすく、上達を実感できるようになっているんですね。
高ランククリアによって貰えるご褒美もありますし、この辺りも「バイオハザード」シリーズを踏襲してきたように感じます。
ただし・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)
感動的なストーリー展開
正直なところ、本作のストーリーは第一印象がイマイチでした。
というのも主人公が半人半魔で展開がぶっ飛んでいるから。
そのため非現実的な描写が多いんですが、最後までプレイしたら少し感動しました。
特に本作でキーパーソンとなるトリッシュとのやり取りは印象的で、第一印象から大きく変わってきます。
終わり良ければ全て良しではありませんが、最後までプレイしたら「良いゲームだった」と思えるかも!?
惜しいところ
噛み合わせが悪い固定カメラ
本作は元々「バイオハザード4」として作られた作品です。
そのため随所で「バイオハザード(1~3)」の名残が見られるんですが、そのうえでぶっ飛んだ新要素を盛り込んでいるので噛み合わせが悪く感じました。
特に気になったのが固定カメラ。
「バイオハザード」のように遠距離武器(銃)メインのバトルだったらまだ良いんですよ。
でも、本作の場合は近距離武器(剣)メインなので、特にボス戦で少し移動する度に視点が動くと気が散ってミスに繋がるんです。
しかも画面外から遠距離攻撃が飛んでくることも多く、理不尽に感じることが多くありました。
ゲームオーバーになったらめちゃくちゃ前からやり直しになる可能性がありますし、人によっては萎えて挫折してしまう恐れがあります。
噛み合わせが悪いゲームプレイ
何度も言うように本作の土台は「バイオハザード(1~3)」です。
そのため探索や謎解き要素が強いんですが、そのうえに本作独自のスタイリッシュアクションを盛り込むのは噛み合わせが悪く感じました。
例えばスタイリッシュアクションを重視していると探索や謎解き要素は邪魔に感じてしまいます。
一方、探索や謎解き要素を重視しているとチャプター形式によって生まれるぶつ切り感が気になってしまうかもしれないし、頻繁に出てくる評価も余計に感じてしまうかもしれない。
また、どちらの要素も秀逸と言えるほどのクオリティに達しているとは思えず、そういう意味でも中途半端な感じがしました。
全体のまとめ
「バイオハザード(1~3)」を土台にアクション要素を強めたような作品。
探索型アドベンチャーゲームをアクションゲームへ転身させる発想は素晴らしいと思いますが、完成されたゲームデザインを自らが崩しているようにも感じました。
そのため粗削りな部分が多く、あまりおすすめすることは出来ません。
しかし、このような作品が「バイオハザード」から派生して生まれたのは興味深く、カプコンを中心としたゲーム史を振り返るうえでは欠かせない作品に感じます。
バイオハザード(1~3)、ゴッド・オブ・ウォー、ベヨネッタ
この辺りの作品が好きな人はプレイすることで新たな視点が生まれるかも!?
探索型アドベンチャーゲームからアクションゲームへの転身を図った意欲作!
こんな人には特におススメ。
・硬派なアクション好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
・没入感を重視する人。
デビル メイ クライ/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約7時間
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Xbox | etc |
初期DMCはバイオ4を作ろうとした過程で生まれたのは有名ですが、ここまで似ているのですねwww
スタイリッシュアクション×固定カメラは確かに噛み合わせが悪そうです(^_^;)
この噛み合わせの悪さの改善が次回作の課題になってそうですね。