【レビュー】デビル メイ クライ(DMC1) [評価・感想] 探索型アドベンチャーゲームからアクションゲームへの転身を図った意欲作!


デビル メイ クライ/PS2
デビル メイ クライ HDコレクション/PS4 / PS3 / Xbox 360

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2001年8月に発売されたPS2「Devil May Cry(デビル メイ クライ)」のレビューをしていきます。

本作は半人半魔のダンテが主人公のスタイリッシュアクションゲームですが、「バイオハザード」シリーズから枝分かれしていく過程を堪能することが出来ました!

「バイオハザード(1~3)」をここまでアレンジして新規タイトルとして売り出すとは!?

プレイしているとカプコンの試行錯誤が垣間見え、探索型アドベンチャーゲームからアクションゲームへ転身することへの大変さを感じられます。

ここからはそんなPS2「デビル メイ クライ」の良いと思った点から語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 敵とのバトルがメインの3Dアクションゲーム。
  • 剣と銃を使い分けて戦う。
  • 館の中を探索してストーリーを進めていく。
初リリース日 2001年8月23日
対応ハード PS2/PS3/Xbox 360/PS4/Xbox One/Switch
ジャンル アクションアドベンチャー
推定クリア時間 8~12時間
売上 初週35.3万本/累計55.5万本
発売元 カプコン

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良いところ

バイオハザードっぽいのにスタイリッシュな戦いが楽しめる!

「バイオハザードじゃないッスかぁ!」

初期の「バイオハザード」シリーズを触れている方が本作をプレイするとこのような感想が出てくると思います。

特に大きいのが固定視点のカメラです。

初期の「バイオハザード」シリーズはカメラが固定化されていて特定の地点に移動することで視点が切り替わる方式を採用していました。

本作でもその辺りは踏襲しており、移動することで頻繁に視点が切り替わります(さすがにラジコン操作ではありませんが)。

それ以外にも以下のような共通点を感じました。

  • 不気味な世界観。
  • 不気味なBGM。
  • 閉塞感のある館の探索。
  • 館の仕掛けを解除する謎解き。
  • 英語音声&日本語字幕によるイベントシーン。

このように本作は「バイオハザード」との共通点があまりにも多く、探索型アドベンチャーゲームの側面が強く感じます。

その観点から見て「おぉっ!」と思ったのが、流れるように繰り出せる近接攻撃が重視された戦闘です。

本作では「バイオハザード」のように銃で攻撃できるほか、剣を使って敵を連続で斬り付けることができます(しかも敵を空中に飛ばして叩き付けたり突き攻撃でふっ飛ばすこともできる)。

また、主人公の身長よりも高くジャンプすることも可能で、アクション周りは「バイオハザード(1~3)」とは別物になっています。

本作は「バイオハザード4」として開発された過去がありますが、なるほど。確かにこれは新規タイトルとして売り出した方が良いですねw

カプコンらしい硬派なアクション

カプコンと言えば硬派なアクションゲームの開発を得意としています。

本作も例に漏れず、めちゃくちゃ硬派です。

まず面を食らったのが、被ダメージの大きさ。敵の攻撃を数回食らうとあっという間に体力が0になってしまうので、一発当たるだけでも命取りです。

極め付けはゲームオーバーの概念!

本作では体力が0になると前回セーブしたポイントからやり直しになってしまいます(※)。

下手をしたら30分近くも前に戻されることがあるので溜まったものじゃありません。

しかし、リカバリーがキツイからこその緊張感があったのも確かで、特にボス戦ではドキドキしながら戦っていましたw

ジャンプや回避でボスの攻撃を避けつつスキを見て攻撃するのが楽しい~♪

※消費アイテムの「イエローオーブ」を持っていたら少し前からやり直しが可能。

レッドオーブを集める楽しさ

本作には「レッドオーブ」というお金の概念が存在します。

これを集めるとショップで様々なアイテムを購入できます。

回復アイテム、1UP、新アクション etc…

「レッドオーブ」はフィールドに散らばっているほか、敵を倒すことで入手できます。

そのため無限湧きの敵を倒して「レッドオーブ」を集めて便利なアイテムを購入してからボス戦に挑むなんて戦いもできるんですね。

まるでRPGのレベル上げみたいなコツコツ積み上げていく楽しさを味わうことができるので、難易度の高さと相まってそういうところにも楽しさを見出せました。

難しくてクリアできない場合、「レッドオーブ」を集めまくって便利アイテムを沢山買えば少しは楽になるかも!?

アイテムは買う毎に値段が上がるけどな

デビルトリガーによって生まれる駆け引き

ある程度ダメージを受けたり攻撃を加えると魔人化できるようになります。

魔人化することで生まれる利点は以下の通り。

  • ハイパーアーマーが付く。
  • 攻撃力が上がる。
  • HPが徐々に回復する。

このように戦いを有利に持っていけるんですが、発動時間は非常に限られています。

そのため「どのタイミングで発動するのか?」がカギになり、新しい駆け引きを生み出していました!

評価システムによって生まれる駆け引き

本作はチャプター形式となっており、いくつもの区切りが存在します。

そして、チャプタークリア後はランクが付けられます!

ランクはクリアタイムや受けたダメージなどで評価。そのため2周、3周とプレイすることで高い評価を得られやすく、上達を実感できるようになっています。

高ランククリアによって貰えるご褒美もありますし、この辺りも「バイオハザード」シリーズを踏襲してきたように感じました。ただし(個人的に合わない&気になったところに続く)

感動的なストーリー展開

正直なところ、本作のストーリーは第一印象がイマイチでした。

主人公が半人半魔で、展開がぶっ飛んでいますからね。

そのため非現実的な描写が多いんですが、最後までプレイしたら少し感動しました。

特に本作でキーパーソンとなるトリッシュとのやり取りは印象的で、第一印象から大きく変わってきます。

終わり良ければ全て良しではありませんが、最後までプレイしたら「良いゲームだった」と思えるかも!?

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惜しいところ

噛み合わせが悪い固定カメラ

本作は元々「バイオハザード4」として作られた作品です。

そのため随所で「バイオハザード(1~3)」の名残が見られるんですが、そのうえでぶっ飛んだ新要素を盛り込んでいるので噛み合わせが悪く感じました。

特に気になったのが固定カメラです。「バイオハザード」のように遠距離武器(銃)メインのバトルだったらまだ良いんですけどね。

本作の場合は近距離武器(剣)メインなので、特にボス戦で少し移動する度に視点が動くと気が散ってミスに繋がるんですよ。

しかも画面外から遠距離攻撃が飛んでくることも多く、理不尽に感じてしまいました。

ゲームオーバーになったらめちゃくちゃ前からやり直しになる可能性がありますし、人によっては萎えて挫折してしまう恐れがあります。

噛み合わせが悪いゲームプレイ

何度も言うように本作の土台は「バイオハザード(1~3)」です。

そのため探索や謎解き要素が強いんですが、そのうえに本作独自のスタイリッシュアクションを盛り込むのは噛み合わせが悪く感じました。

スタイリッシュアクションでテンション上がっている時に探索が挿入されるとトーンダウンしてしまいますからね。

また、どちらの要素も秀逸と言えるほどのクオリティに達しているとは思えず、中途半端な感じがしました。

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全体のまとめ

「バイオハザード(1~3)」を土台にアクション要素を強めたような作品。

探索型アドベンチャーゲームをアクションゲームへ転身させる発想は素晴らしいと思いますが、完成されたゲームデザインを自らが崩しているようにも感じました。

そのため粗削りな部分が多く、あまりおすすめすることは出来ません。

しかし、このような作品が「バイオハザード」から派生して生まれたのは興味深く、カプコンを中心としたゲーム史を振り返るうえでは欠かせない作品に感じます。

バイオハザード(1~3)、ゴッド・オブ・ウォー、ベヨネッタ。この辺りの作品が好きな人はプレイすることで新たな視点が生まれるかも!?

探索型アドベンチャーゲームからアクションゲームへの転身を図った意欲作!

こんな人には特におススメ。
・硬派なアクション好き。

こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
・没入感を重視する人。

お気に入り度【50/100%】

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17件のコメント

初期DMCはバイオ4を作ろうとした過程で生まれたのは有名ですが、ここまで似ているのですねwww

スタイリッシュアクション×固定カメラは確かに噛み合わせが悪そうです(^_^;)
この噛み合わせの悪さの改善が次回作の課題になってそうですね。

はい!かなり似ていますよ~!

一作目は元々完成していたゲームデザインをイジったせいで噛み合わせが悪くなっていましたw

ここからどう変わって行ったのかは今後の連続レビューにご期待下さい!!

DMCって僕には全く合わなかったんですよね。同僚に面白いからと三國無双と借りたんですけど、両方さっぱりでした。
しかし、バイオ4のつもりで開発していたとは知りませんでした。合わなかったのって鬼武者のつもりでプレイしたからかもしれません。

無双のようなイメージで手を出すと火傷するタイプのゲームだと思いますw

スタイリッシュアクションという表現は語弊があるかも。

バイオハザードとの違いを強調したいのは分かるんですけどね~

DMDモードになると一気に激変する、シリーズのお約束を打ち立てた作品でもあります。(受験生の時に)20回くらいリトライしてネロアンジェロ倒したのはすごいいい思い出w

ただ、流石に今プレイすると苦しいものがあるのは確かですね(中途半端な謎解き、固定カメラ)
5ではその辺をメス入れている様で楽しみです

ノーマルモードでさえも難しい印象なので、ぼくには歯が立たないでしょうねw

当時クリアされたんですか?さすがkouさんマゾゲーマーだなぁ。

今、プレイするとあまりにも時代を感じられる作品だと思います(^_^;)

デメクラは鬼武者とはまた違った形で進化してましたが2以降ちょっと変な感じでどんどん迷走していってよくわからんゲームになりましたね
シリーズでは1が一番すっきりしてスタイリッリュで好きでした
まさにベヨネッタに繋がる感じですね

デビルメイクライはデビルメイクライでゴッド・オブ・ウォーやベヨネッタなど新たなフォロワーを生み出したように思うんですけどね~。

2は色々と変えようとして滑った感はあります。

デビルメイクライは攻撃をヒットさせた時の感触が気持ちいいと感じました!
剣はもちろんですが、拳の重みのある攻撃もお気に入りです!
ノリノリな戦闘BGMも好みです♪

このシリーズ、難易度高いですよね。
僕は2以外は全てイージーでプレイしました(汗)
(2はイージーモードが無いので)

このゲームはカメラワークが一番の敵ですよね。
イージーでもカメラのせいでやられてしまったことが何回かありました(泣)
僕が現在プレイしている4では大分改善されてますけどね!

爽快感はこのシリーズでは大きな特徴ですもんね!

個人的にも拳の重みのある攻撃が気に入りました♪

BGMは戦闘モードに入るとノリノリですよね~♪

1は難易度が高いので挫けそうになりましたが、アイテムを大量に買って何とか乗り切りましたw

2は一気に難易度が下がりましたよね~。

カメラワークには苦しめられました(^_^;)

この辺りはシリーズを重ねる毎に少しずつ改善されていった印象です。

そこまで点数低いとは思いませんでした(笑)。

ミッション制とランクがあるのはゲームにメリハリつけるためとかだったかな。バイオに付いてた体験版のときはなかったんですよね。

点数ではなくお気に入り度ということで笑

ミッション制とランクは差別化を図る役割になっていますし、後のベヨネッタなどのプラチナゲーにも繋がっているのでエポックメイキングな要素ではあると思います。

このゲームは本当に思い出深くて確かps2と一緒に買って初めて遊んだだけにすごい好きでしたよ
全ての面でアクションゲームとしてはハイレベルでしたねぇこれは
これでDMC好きになったおかげで女神転生3にコラボで登場すると知って初めて女神転生シリーズにも触れて
メガテンも好きになっただけに俺の青春を象徴するソフトでしたわ

それだけに続編には大いに失望しましたが

本作がPS2のデビュー作になりますか!?

女神転生3でコラボしていたのも初めて知りました。

しかもそれで女神転生シリーズにも触れるようになったとは・・・コラボの理想的な流れだと思います。

それにしても女神転生とのコラボは相性が良さそうですね~。

もしかしたらデビューは鬼武者だったかも知れないですがあれも似てますしまあいいか。

ええ、真・女神転生3ノクターンマニアクスって限定版で1の性格と2の見た目でダンテが登場したんですよ。
ダンテ目当てだったのとやたら評判の高いゲームだったんで買って遊んだら6週するくらいドハマりしちゃいましたわ。

違和感なくて素晴らしいですよダンテ専用のBGMもDMCみたいで素敵ですぜ。
管理人さんは女神転生シリーズやったことあるんですか?

鬼武者は戦国バイオと言われていますもんね。

実は3作品とも持っているのでいずれレビューします。

女神転生は3DSのIVを少し触ったくらいなんですよ~。

でも、デビルメイクライとよく似た世界観だとは思いましたので、コラボとの相性は良いと思います。

1の性格と2の見た目でダンテが登場したんですか!?それは良いとこどりかな?w

バイオから派生したというのは僕はちがうと思ってて
神谷はホラーもゾンビも大嫌いだと言っていてガチでバイオの製作から逃げたと思ってる
じゃあデビルってなんなんだって話になるけど、彼は好きなゲームと公言してるのが
「悪魔城ドラキュラ」で、デビルって神谷版「悪魔城ドラキュラ」だと思ってる
ちなみに64で発売された「悪魔城ドラキュラ黙示録外伝」の主人公が色々ダンテに似ている