【レビュー】マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル [評価・感想] 騙されたと思って遊んでほしい隠れた良作!


マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル/Switch

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は、「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせて下さい。

このゲーム、めちゃくちゃ面白いです!

広大な世界をマリオたちと冒険したり、戦略性が高い戦闘を楽しめたり。

前作の「マリオ+ラビッツ キングダムバトル」と比べてもRPGっぽく仕上がっているので、マリオのRPGを遊びたい方にはぜひおすすめしたい作品です。

しかし、注目度の方はかなり低めとなっていて、マイニンテンドーストアの売上ランキングは発売直後であるにも関わらず32位。

任天堂ファンが多いと思われるYouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー 」のアンケートでも「期待している」が13%。

「興味ない」が70%となっていて、マリオのゲームとは思えないほど盛り上がっていません。

「興味ない」に投票された方のコメントを読み上げてみますと

ポケモンとスプラで腹いっぱい

ラビッツの事がわからないから興味ないです。

買いたいのは山々だが戦略性が苦手な自分は少し手を出しづらい……。

などの意見が集まりました。

確かに年末には本作の他にも注目作が多いですし、頭を使うゲームなので合う合わないはあるとは思います。

ですが、最後までプレイした者から言わせていただきますと、これは間違いなく良作です!

先行で発売された海外のメタスコアは平均86点となっていましたが、そうなるのも納得できるくらいの面白さでしたね。

ここからは「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」の何がそんなに面白いのか?

ラビッツのことを知らない人でも楽しめるのかを語っていきますので、ぜひ、最後までご覧ください。

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このゲームを3行で説明すると?
  • マリオの世界を舞台にしたターン制シミュレーションRPG。
  • 暗闇の世界に覆われた惑星を探索していく。
  • 前作よりもマップが広大になりRPG要素が強化された。
初リリース日 2022年12月2日
対応ハード Switch
ジャンル シミュレーションRPG
推定クリア時間 20~30時間
発売元 任天堂

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マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトルとは?

まずは「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」の概要を簡単に紹介します。

本作はマリオとラビッツが活躍するハチャメチャ戦略シミュレーションアドベンチャーゲーム。

開発は2018年に発売された「マリオ+ラビッツ キングダムバトル」に続いてUBIソフトが担当しています。

舞台となるのは、様々な惑星が存在する宇宙。

マリオたちはそんな宇宙の銀河に現れた悪の生命体「クルサ」によって暗黒の世界に変えられた惑星を救うべく冒険に旅立ちます。

戦闘システムはターン制のシミュレーション形式を採用。

順番にキャラクターを動かしていき、遠距離や近距離武器を使って敵の体力を0にしていきます。

そんな「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」ですが、日本人からしたら

ラビッツって誰だよ

と感じてしまいますよね?

ラビッツとはフランスのゲーム会社、UBIソフトのマスコットキャラクターで、海外を中心に高い人気を誇ります。

しかし、日本での知名度は低めなので、YouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー」のコメント欄では

ラビッツを知らないから面白くなさそう…

マリオ単体がやりたいよなぁ、ギャラクシーとか言われると特にね、、、

ラビッツの見た目がなぁ

などなど、ラビッツが登場することを敬遠されている方が目立ってしまいました。

先に言わせていただきますと、本作はラビッツのことをよく知らなくても全く問題ありません。

確かに癖が強い見た目をしているので人を選ぶところはありますが、前作と違ってマリオキャラだけでパーティ編成を組めますからね。

マリオやルイージはもちろん、ピーチ姫やクッパをパーティメンバーに入れて戦うこともできるので、マリオのRPG的な感覚で遊ぶことができます。

まあ、メインストーリーの一部ではラビッツたちをパーティメンバーに入れないといけない箇所もあるんですけどね。

戦っているとラビッツたちに愛着が生まれるような作りになっているので、彼らをよく知らなくても、マリオのRPGでよく見られるオリジナルキャラクターのようなものだと思っても差し支えはありません。

とまあ、いきなりラビッツの話になってしまいましたが、ここからは本作をプレイして良いと思った点を語っていきます。

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良いところ

マリオRPG的な要素の数々

本作で特筆したいのが、マリオRPG的な要素の数々です。

マリオのゲームは色々発売されていますが、みなさんは何が好きですか?

Newマリオとか、マリオカートを挙げる方が多いと思いますが、その次によく挙がるのが「マリオ&ルイージRPG」や「ペーパーマリオ」などのRPG系だったりします。

マリオたちを成長させてストーリーを進めたり、探索したり。

お馴染みのキャラクターたちとの冒険が思い出に残っているという声をよく聞きます。

で、今回レビューする「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」はそんなマリオRPGの色が強くなっているんですよ。

クッパが仲間になるとか、クリボーやカメックが敵として登場するとか。

色々ありますが、ぼくが特にマリオRPGっぽいと思ったのが、探索パートから戦闘パートの切り替えがシンボルエンカウント式になったことです。

つまり、フィールドに彷徨いている敵に触れたら戦闘パートに突入する形式になったので、自分の好きなタイミングで戦えるようになったんですね。

シンボルエンカウント式になったことに合わせてフィールドの形式も刷新。

開けたエリアが多くなり、多くのサイドクエストが追加されました。

そのため道なりに進んでいくだけではなく、脇道を探索してサイドクエストをクリアする寄り道ができるようになったんですね。

その中には推奨レベルを遥かに超えた強敵が存在したり、隠しボスやミニゲームに挑戦できるなんて遊びも用意されているので、クリアした惑星でもまた訪れたくなってしまいます。

寄り道要素は前作の「キングダムバトル」でもありましたが、多くのエリアは一本道だったので、開けたエリアが増えたのは嬉しいです。

でも、いくら寄り道要素があってもご褒美がないとやる気になりませんよね?

本作の場合、レベルやアイテムの概念を追加することで積極的に寄り道をしたくなりました。

レベルは各キャラクターが持つステータス。

敵と戦って一定の経験値を溜めることで上昇し、少しだけ強くなります。

一方のアイテムは戦闘で使える道具で、体力を回復したり、敵にダメージを与えることができます。

RPGとしては当たり前の要素に感じますが、前作の「キングダムバトル」にはなかったんですよw

開けたエリアで敵と戦って経験値を稼いだり、探索をしてコインやアイテムを集めたり。

今作ではそんなRPG的な遊びが楽しめるので、「マリオRPG」的な印象を持ちました。

しかもですね、「マリオRPG」シリーズではお馴染みの下村陽子さんが一部の楽曲を手掛けているので雰囲気も近いんですよ。

特に「Battle of Beacon Beach (バトル オブ ビーコン ビーチ)」という曲が戦闘で流れた時は「あ!これ下村さんじゃん!」と口に出してしまいましたw

ぼくは音楽に詳しい訳ではないので上手く言えませんが、ファンタジックで温かい雰囲気がいかにも下村さんの曲っぽいんですよね。

アトラクションチックなストーリー

ストーリーはアトラクションチックな印象を持ちました。

今作では宇宙船に乗って色んな惑星を冒険することになるんですが、惑星の1つ1つが1本のストーリーになっているんですよ。

例えば最初に訪れる「トモシビビーチ」では太陽を取り戻すべく、元凶となる敵を倒すことになります。

そこで出会うキャラクターたちがみんな良い味を出しているんですよね。

多くは変装したラビッツではあるんですが、マリオシリーズでは異例の要素によって魅力的な物に仕上げています。

それは、日本語ボイスです。

従来のマリオシリーズでは日本ボイスはほとんど収録されておらず、英語の掛け声くらいだったんですが、今作ではキャラクターがメッセージを日本語で読み上げてくれます。

日本語を話すのはビーポ、ジーニーといった案内役が中心でマリオたちは喋りませんが、ボイスが追加されたことでストーリーがより魅力的な物になりました。

というのも、ビーポやジーニーの掛け合いが面白いんですよ。

ビーポがひょうきんなノリで話していると思ったらジーニーが冷静に返したり。

メッセージだけだったら流してしまいそうな掛け合いでもボイスが追加されたことでさらに楽しくなっています。

マリオファンとして注目したいのが、「スーパーマリオギャラクシー」ネタが盛り込まれていることですね。

例えばロゼッタやチコを模したラビッツが登場するんですよ。

彼女たちがマリオたちとどう絡むのか?

そして、本物のロゼッタやチコは登場するのか?

ネタバレになるので具体的には言いませんが、「マリオギャラクシー」が好きな方でしたらたまらない展開が待っていますので、ぜひ最後まで進めてみてください。

それと、マリオの敵であるクッパが仲間になるのもマリオRPGが好きな者としては嬉しいですね。

クッパが仲間になる時にはツンデレっぷりを見せてくれるので、彼の素直じゃない発言を聞く度にホッコリしました。

戦略性が高い戦闘システム

戦闘はターン制のシミュレーション形式となっています。

つまり、敵・味方・敵と順番に出番が回っていき、攻撃などを選んでいく形式になっているんですが、これがめちゃくちゃ面白いんですよ。

特徴的なのが、前作よりもアクションゲームっぽくなっていることです。

いや、本質的な面白さは「ファイアーエムブレム」のようなシミュレーションに近いんですけどね。

行動範囲がマス目状から円状になり、カーソルを操作する形式からキャラクターを直接操作する形式に刷新されたので、アクションゲームのキャラクターを動かしているような印象を持ちました。

マリオと言えばアクションのイメージが強いですから、直感性が増しているのは嬉しいです。

他にも仲間と協力して行うチームジャンプで飛んでいく場所を浮遊中に決めることができたり、リアルタイムで発生する仕掛けが存在したり。

マリオらしいアクション要素が強化されているので、シミュレーションバトルでありながらも直感的に楽しむことができます。

もちろん戦略性も継承されていまして、たとえ逆境でもフィールドの仕掛けや仲間との連携によって戦況を大きくひっくり返すことができます。

遮蔽物に隠れて敵の攻撃を防ぐのは序の口。

スライディングやチームジャンプで追加ダメージを与えたり、ドカンやジャンプ台を活用して1ターンのうちにめちゃくちゃ遠くまで移動したり。

普通のシミュレーションRPGではあり得ないくらい1キャラクターが1ターンに行動できる回数を多くすることができます。

今作の場合、新たにスパークスやアイテムを使えるようになりましたので、全部俺のターンなんじゃないかと思うくらい連続で行動をすることが出来るようになりましたw

ちなみに、ぼくが戦闘でよく使っていたキャラクターはマリオ・クッパ・ルイージ・ラビッツピーチです。

マリオは2丁拳銃を使った攻撃の使い勝手が。クッパはバズーカによる爆風が。

ルイージは遠距離による強力な弓矢が。

ラビッツピーチは回復技を得意とするので長期戦では重宝しました。

このようにどのキャラクターも特色があるので、戦況に応じてパーティ編成をしたくなりましたね。

幅広い難易度設定

難易度は前作よりも幅広い設定ができます。

簡単・普通・難しいといった感じで3段階に切り替えることが出来るのはもちろん、

  • 敵の強さだけを調整できる
  • 戦闘終了後に体力が回復するのかどうかを設定できる
  • スキルポイントの振り分けを自動で行ってくれるのかを設定できる

といった感じでプレイスタイルに応じて細かい設定ができるようになりました。

極めつけが、無敵機能です。

この機能をONにすることで敵からダメージを受けなくなるので、余程のことがない限りはクリアできるようになっています。

「そんなの面白くないじゃん!」と思われるかも知れませんが、今作も基本難易度が高めとなっているので、普通にプレイしていたら大人でも苦戦するようになっているんですよ。

ですので、数回プレイして「ここは勝てない!飛ばしたい!」と思った時に無敵機能をONにしたら良いと思うんですよね。

ぼくの場合、無敵機能はOFFにして難易度設定はカンタンにしています。

序盤は普通でプレイしていたんですが、中盤以降は敵の攻撃が激しくなって勝てなくなったので、途中で難易度を下げることにしました。

この難易度は終盤は程よい難しさに感じましたので、シミュレーションが苦手な方は難易度をカンタンにしてみると良いかも!?

あと、スキルポイントの振り分けを自動で行ってくれるように設定しています。

最近のゲームってこういう要素をよく入れていますが、ぼくは面倒くさがり屋なのでこまめに振り分けができないんですよねw

このように今作は柔軟な難易度設定ができるので、前作で挫折した人でもリベンジしてみるのはどうでしょうか?

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惜しいところ

エンカウントの待ち時間がやや長い

探索パートで敵にぶつかったら戦闘パートへ突入します。

この時の待ち時間がやや長く感じました。

パッケージ版の場合、15秒近くかかります。

通算での戦闘回数は通常のRPGほど多くなりませんのでそこまで苦痛には感じませんでしたが、もう少し短くしてくれると嬉しかったですね。

ちなみに、敵にぶつかって戦闘パートへ突入しても退場することもできるので、無駄な戦闘を回避できるようにはなっています。

前作未経験者には説明不足な導入部分

導入部分は前作未経験者には説明不足だと思いました。

というのも、今作ではマリオとラビッツとの出会いを描いておらず、最初から登場するからです。

前作の続きを描いているので無理もありませんが、今作から始められた方ですと「なんでマリオとラビッツが一緒にいるの?」と感じてしまうかも知れません。

一応、ゲームを進めるとメモリーメニューからストーリーの細かい情報を確認できますが、それに気が付くまでは説明不足に感じました。

このように今作は前作の続きを描いていますが、メインストーリーは完全に独立しているので、今作から始めても問題はありません。

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注意点

終盤のパズルが難しい

メインストーリーを進めていくとパズルを解いていくことになります。

ブロックを押してスイッチを押したり、特殊能力を使って仕掛けを作動したり。

前作以上に多彩なパズルを楽しめるので、「ゼルダの伝説」が好きなぼくとしては夢中で解いていました。

ですが、マリオと言えば直感的に解いていく仕掛けが目立っている印象なので、マリオ好きな方の中には面を喰らってしまうかも知れません。

パズル自体はよく考えられて作られているんですけどねぇ。

どちらかというとゼルダ的な要素なので、マリオのゲームでダンジョンに仕掛けを加える場合、もう少しアスレチック的な感じにしたほうが良いと思いました。

今作のマリオも探索パートではジャンプできないんだよな

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マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトルのレビューまとめ

ここまで「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」の良い点や惜しい点を語っていきました。

簡単にまとめると

  • あらゆる要素が高水準にまとまった良作!
  • 前作よりもRPGっぽく仕上がっているので、マリオRPG好きにはたまらない作品!

といった感じです。

ラビッツのことをよく知らないとか、シミュレーションは苦手とか。

色んな理由でスルーされる方が多いと思いますが、こんな良作、埋もれさせるのは勿体ないです!

お願いです!どうか騙されたと思って遊んでみてください!

このゲーム、めちゃくちゃ面白いですから。

特に「マリオ&ルイージRPG」や「スーパーマリオギャラクシー」が好きな方でしたら「これだよこれこれ!」と言いたくなる作品ですので、余裕がある時にぜひ遊んでみてください。

ぼくは本作をプレイして、改めてマリオって良いなと思いました。

こんな人には特におススメ。
・マリオRPG好き。
・箱庭探索好き。

こんな人にはおススメできない。
・パズルが苦手な人。

お気に入り度【85/100%】

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