
Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit/Switch (通常版) / (ちょびっと版)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年4月に発売されたSwitch「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」のレビューをしていきます。
本作はSwitchで楽しめるVRゲームですが、なんでもござれの任天堂流VRゲームパックでした!
アクション×探索×対戦×クリエイト。
本作はSwitch初のVRゲームソフトでありながらもこれだけの要素を詰め込んでいたんです!
正直なところ、価格の安さからしてPSVRと比べても微妙だと思ったんですよ。
ですが、実際には独自の良さによって異なる魅力を醸し出していました!
Toy-Conの作成などによってハードルは高く感じられますが、コストパフォーマンスはかなりのものです。
そんなSwitch「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」の良いと思った点からまずは書いていきます。
「バラエティキット」のレビュー記事はこちら。「ロボットキット」のレビュー記事はこちら。「ドライブキット」のレビュー記事はこちら。
累計1,000記事越え!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- ダンボールを組み立てて楽しむ玩具ゲーム。
- 70種類以上のVRゲームを楽しめる。
- VRとJoy-Conを連動させた遊びが満載。
初リリース日 | 2019年4月12日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | クリエイト/ミニゲーム |
推定クリア時間 | 10~15時間 |
売上 | 初週2.7万本/累計5.9万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
予想よりも凄いVR映像
近年、各社から発売されているVRデバイス。
映像が360度表示されることでバーチャルリアリティを体験できることから次世代ゲームとしての可能性を秘めています。
しかし、家庭用になるとまだまだ高いです。
最安値のPSVRにしても35,000円以上もします。
そんな中で発売されたSwitch「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」は9,000円以下!
ちょびっと版に至っては4,500円以下なので、これは破格値と言っても良いでしょう。
でも、安かろう悪かろうに感じますよね?
ぼくもそういう先入観でしたが、これが予想以上に良い!
さすがにPSVRなどの数万円もする機器と比べたら解像度などが劣りますが、スマホ用のVRゴーグルと比べたらずっと良いです。
何よりもVRゴーグルを装着することで360度視界が広がるように作られているのが素晴らしい!
上手いと思ったのが、ポリゴンのテクスチャをシンプルにして解像度の低さを感じさせないようにしていること。
本作に登場する3Dモデルは複雑な模様が描かれておらず、シンプルなので、解像度が低いゲームにありがちなジャギーが目立たないようになっているんです。
どんな仕組みなの?
それにしても、SwitchでどのようにしてVR映像を実現しているのでしょうか?
大きく分けて3つの秘密が隠されていました。
1つめは立体視。
VRモードにすることで画面が二分割され、それぞれ微妙に異なる映像が表示されます。
この状態でVRゴーグルを装着するとゲーム画面が立体的に見えるんです!
2つめはジャイロセンサー。
Switch本体に搭載されているジャイロセンサーによって傾きに合わせてゲーム画面が動くようになっているんです。
3つめはVRゴーグルの拡大レンズ。
Switch本体をVRゴーグルに装着した状態で眺めてみると、拡大レンズによってゲーム画面を間近で見ることが出来ます。
立体視×ジャイロセンサー×拡大レンズ
これらを組み合わせることで360度の立体的な映像を間近で見ることができるんですね。
VRゲームの凄さを簡単に拡散できる
本作は携帯モードでプレイすることになります。
ということは外に持ち運んでプレイできるので、VRゲームの凄さを簡単に拡散できるじゃないですか!?
何度か他の人に触ってもらいましたが、初プレイの方のリアクションを見るのが面白いです!w
360度映像による没入感に驚くのはもちろん、後述のToy-Conを使ったシュールなプレイを端から眺めるのが面白いのなんのw
そういう意味でおすすめしやすいのが、「わかる」にある「おためしVRムービー」。
こちらには「バーチャルボーイ」ソフトの映像を含む33種類ものおためしVRムービーが収録されています。
「おためし」と書かれているように1つ1つは数十秒で終わりますが、VRの凄さを瞬時に知ってもらうツールとしては良いんじゃないかと。
もう1つおすすめしたいのが「VRひろば」。
こちらには64種類のミニゲームが収録されています。
1つ1つは3分もプレイすれば底が見えてしまうレベルなんですが、気軽にVRゲームの凄さを知ってもらうツールとしては良いんじゃないかと。
「おためしVRムービー」や「VRひろば」はこういうやり取りが成立するように作られているので、ちょっと人に触ってもらう分には最高です!
VR×Joy-Conとの連動が素晴らしい!
とは言えここで挙げたことはスマホのVRでも実現出来てしまいます。
本作で凄いのは、VRとJoy-Con(Toy-Con)を連動させた遊びです。
通常版には「カメラ」「ゾウ」「トリ」「風」「バズーカ」といったToy-Conが同梱されていますが、どれも異なる魅力を醸し出していました!
ここからは「アクション」「探索」「対戦」「クリエイト」にスポットを当ててそれぞれのToy-Conについての魅力を語っていきます。
様々な体感型アクションゲームを楽しめる!
ゲームと言えば駆け引きです。
これが無ければゲーマーは物足りなく感じますよね?
そういう意味で良いと思ったのが「バズーカ」です。
このゲームモードではバズーカToy-Conを使って360度のレールシューティングを楽しむことが出来ます。
バズーカToy-Conは使った時の感触がバズーカに近いので、360度映像による没入感と相まってバーチャルリアリティを感じられました!
惜しいのが、6ステージしかないこと。
クリア後には裏モードも出現しますが、それでもボリュームは控えめです。
駆け引きという意味では「つみきパズル」も印象的でした。
こちらはゾウToy-Conを使って楽しめるパズルアクションゲーム。
様々なオブジェクトを設置して弾をゴールまで導くことになるんですが、ピタゴラスイッチ的な楽しさを味わえるんです!
収録されている問題は全100問で、こちらは楽しさとボリュームが両立していました。
探索要素によって世界観に浸れる
せっかく没入感を味わえるんだから世界観に浸れるようなゲーム要素が欲しい!
そんな人におすすめしたいのが「トリ」です。
なんとこのゲームモードでは鳥になってセミオープンワールドを飛び回ることが出来ます!
凄いのが、トリToy-Conを羽ばたかせると上昇し、首ごと傾けるとカーブできること。
体の動きとゲーム映像がシンクロしているので、鳥になった感覚をしっかりと味わうことが出来ました!
そんな「トリ」ではセミオープンワールドに潜む25体のヒナにエサをやることが目的となっています。
エサは様々な場所に隠されているので、自然と探索をしたくなるように設計されているんですね。
探索要素という意味では「水中カメラ」「おうちカメラ」も印象的でした。
どちらもカメラToy-Conを使って指定された写真を撮ることになるんですが、コンプリートするには様々な試行錯誤が必要になってきます。
時には探索や観察が必要になってくるので、意識しながら攻略していくと世界観に浸れるんです!
対戦・パーティゲームとしても活用できる!
本作は携帯モードでプレイする関係上、他のプレイヤーと画面共有することは出来ません。
そう考えると対戦・パーティゲームとしては不向きに感じますよね?
ところが本作の場合、画面共有できないことを逆手に取った対戦・パーティゲームがいくつか用意されているんです!
まず紹介したいのが「対戦!カバズーカ」。
このゲームモードはバズーカToy-Conを複数人で回して楽しむターン制のシューティングゲームになります。
ルールは簡単。水中に浮いているカバに向かってフルーツを撃ち、自分の陣地に誘導させるだけです。
ポイントなのが、ゲーム画面はバズーカToy-Con使用者にしか見えないこと。
そのため自分の番になると・・・
と言った感じで状況がガラッと変わるので臨機応変の対応が求められます。
このゲームモードに関しては画面共有できないからこその楽しさを感じられたのでやられましたw
もう1つは「らくがき」の「みんなでお題モード」。
このゲームモードではゾウToy-Conを使って指定された3Dイラストを描くことになり、他のプレイヤーはそれが何なのか当てていきます。
このような遊びは画面共有できないからこそ成立する訳なので、またしてもやられましたw
例え画面共有が出来なくて逆手に取れば対戦・パーティゲームとして成立するんですね・・・。
クリエイト要素が満載!
ニンテンドーラボシリーズと言えばクリエイトの側面も強かったりします。
本作で特筆したいのが、「Toy-Conガレージ VR」にてVRゲームをクリエイトできることです!
前述の通り本作の「VRひろば」には64種類ものミニゲームが収録されています。
いずれもお試し用ですぐに飽きてしまいますが、これらをベースにしてオリジナルゲームを作成することができるんです!
以下、「Toy-Conガレージ VR」でできる主な要素になります。
- オブジェクトの形や位置。
- オブジェクトに書かれた文字の設定。
- オブジェクト同士の連結。
これらを上手く組み合わせたらオリジナルのアクションゲームやシューティングゲームなどを作ることが出来ます。
おまけ要素に見えるかも知れませんが、何気にめちゃくちゃ凝っているので人によってはこれだけで元が取れてしまうかも!?
さらに本作には以下のようなクリエイト要素が存在します。
- 「らくがき」で好きな3Dイラストを作成できる。
- 「つみきパズル」でオリジナルステージを作成できる。
- プログラムを組み合わせて自分だけのToy-Conを作成できる。
発想の転換次第ではとんでもない作品を生み出せるので、柔軟性がある子供にこそ触ってもらいたいと思いました。
超親切なガイド機能
アクション、探索、対戦、クリエイト。
本作には様々な要素が詰まっていますが、これだけ詰め込まれていると覚えるのが大変そうですよね。
しかし、そこは任天堂のゲーム。
超親切なガイド機能によって少しずつ覚えることが出来ました!
どのようにしてToy-Conを組み立てるのか?
どういう仕組みで動いているのか?
どんなルールなのか?
「つくる」「わかる」ではそういった疑問を1つ1つ丁寧に紐解いてくれるので、ぼくのように物覚えが悪い人でも安心です♪
個人的に合わない&気になったところ
作るのは楽しいけどプレイするまでのハードルが高い
これは「ニンテンドーラボ」シリーズ全般に言えることですが、作るのは楽しいけどプレイするまでのハードルが高いです。
本作に同梱されているToy-Conの作成時間は以下のように想定されています。
- VRゴーグル 30~60分
- カメラ 30~60分
- ゾウ 60~120分
- トリ 90~150分
- 風 90~150分
- バズーカ 120~180分
VRゲームを最低限楽しむのに必要な「VRゴーグル」でさえも作成に掛かる時間は30~60分。
すぐに楽しみたい場合、面倒に感じるかも知れません。
ですが、重い腰を上げて作成に取り掛かってみると別の意味で楽しさを感じられました!
ダンボールからパーツを抜き取って折りたたんだり組み立てていく過程がとにかく楽しい!
気が付いたら夢中で作り続けてしまい、あっと言う間に1時間程度が過ぎ去ってしまいます。
工作が楽しいと感じる大きな要因が、超親切な組み立てガイド。
今作でもユーモアを交えて完成に至るまでの手順を超親切にガイドしてくれるので、ぼくのように不器用な方でも安心です。
長時間プレイするのが難しい
様々なゲームが収録されている「ニンテンドーラボ VRキット」。
しかし、様々な理由から長時間プレイするのは難しい設計になっています。
以下、本作を長時間プレイするのが難しい要因です。
- ① 3D映像によって目に負担が掛かる。
- ② VRゴーグルを手に持ちながらプレイするので腕が疲れる。
- ③ 5分毎に「休憩しましょう」というお知らせが挿入されてゲームプレイをぶつ切りにされる。
- ④ いずれのゲームモードもステージが細切れになっている。
ぼくのようなゲーマーの場合、長時間ぶっ通しでプレイするのを好む傾向にあります。
そういう人からするとゲームプレイが細切れになるのは気が散ってしまうかもしれません。
ですが、そこは様々な工夫ができる「ニンテンドーラボ」。
②の「VRゴーグルを手に持ちながらプレイするので腕が疲れる」に関してはToy-Conを改造すれば改善出来ます。
全体のまとめ
VR×Toy-Conによって実現した遊びが大量に詰まったおもちゃ箱のような作品。
「通常版」の他に「ちょびっと版」という「VRゴーグル」と「バズーカToy-Con」のみを同梱したパッケージも出ていますが、個人的には「通常版」をおすすめします。
「ちょびっと版」の場合、良い点として挙げた「アクション」「対戦」「クリエイト」の一部しか堪能出来ませんからね・・・。
ですが、「通常版」のみに同梱されている「トリ×風」「カメラ×ゾウ」Toy-Conは差額無しで買い足すことが出来ます。
いきなり「通常版」を買うのに抵抗がある場合、まずは「ちょびっと版」を買って他のToy-Conを買い足すのもおすすめです。
すべてを購入すると8,000円以上しますが、それだけの価値を感じられました。
まさか、VR機器を同梱してこれだけの遊びを詰め込むとは!?
良い意味でPSVRとは異なる路線のVRゲームを実現していて、これはこれで未来を感じられます。
アクション×探索×対戦×クリエイト!なんでもござれの任天堂流VRゲームパック!
こんな人には特におススメ。
・クリエイトゲーム好き。
・VRゲーム好き。
・おもちゃ好き。
こんな人にはおススメできない。
・めんどくさがり屋。
Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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