

ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド/PS4 / Xbox One (Z指定)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2015年5月に発売されたXbox One「ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド」のレビューをしていきます。
本作は「ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー」をベースにしたFPSになりますが、オーソドックスなFPSをサクッと楽しみたい人への贈り物に感じました!
実は本作、価格が約3,000円と安いこともあって約6時間でクリア出来てしまうんです!
オーソドックスなので印象に残りにくいところはありますが、2010年代中盤にこのようなゲームが発売されたのは貴重に感じます。
何故、貴重なのか?
ここからはその辺りも踏まえてXbox One「ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 一人称視点のアクションシューティングゲーム。
- ストーリーに沿ってチャプターをクリアしていく。
- 隠密行動で素通りできるエリアも存在する。
初リリース日 | 2015年5月28日 |
対応ハード | PS4/Xbox One |
ジャンル | FPS |
推定クリア時間 | 5~6時間 |
売上 | 初週0.3万本(PS4) |
発売元 | ベセスダ・ソフトワークス |
目次
良いところ
サクッと楽しめる
2010年代中盤、シングルプレイ×リニア式×FPSといった組み合わせのゲームは絶滅危惧種でした。
一人称視点のアクションシューティングゲーム(FPS)は数あれど、右も左もマルチプレイ重視のゲームばかり。
そんな状況の中で発売されたのが前作のPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360「ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー」(以下、TNO)。
当時としては珍しいシングルプレイ専用のリニア式FPSで、様々な独自要素を盛り込んでいました。
「もしもナチスが第二次世界大戦で勝利したらどうなるのか?」を描いたアフターストーリーも面白く、他のFPSにはない魅力が詰まっています。
今回レビューするPS4/Xbox One「ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド」は前述の「TNO」をベースにした前日譚になります。
ゲームエンジンは「TNO」をベースにしているので、分かりやすく言うと大型ダウンロードコンテンツを切り売りしたような感じ。
なので、「TNO」を持っていなくても楽しめるんです!
え?「なんで大型ダウンロードコンテンツという表現にしたのか」だって?
それは、全体のボリュームが「TNO」と比べたら半分程度だからです。
クリアまでのプレイタイムを表すと6時間程度。
これは一般的な大型ダウンロードコンテンツと同程度のボリュームになります。
このようなボリュームのゲームをパッケージ単品で見た場合、人によっては「少なっ!」と思うかも知れません。
ですが、よく考えてみてください。
今どき、6時間で終わってしまうハイクオリティな映像のシングル専用FPSをパッケージ単品で売り出すところは他にないじゃないですか?
前述の通りFPSは毎年数多く発売されるんですが、その多くはマルチプレイ重視なんですよ。
シングルプレイ専用だったとしてもオープンワールド式にするなどゴテゴテしているので、気軽には楽しめません。
そういう意味で本作は貴重に感じました。
ストーリーが前日譚である関係上、「TNO」を知らなくても差し支えがないので、初めての方でも
「オーソドックスなFPSを低価格で楽しみたい!」
なんて人にはおすすめ出来ます。
よりステルス性が増したゲームプレイ
「TNO」の大型ダウンロードコンテンツ的な側面が強いPS4/Xbox One「ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド」。
もちろん、大型ダウンロードコンテンツ的な側面が強いからと言ってそのままステージを追加しただけのゲームではありません。
新しいパッケージとして売り出すだけあってある程度の差別化を図っていました。
特に印象的だったのが、敵の基地に潜入して隠密行動を取るようなシチュエーション。
ステルス要素は「TNO」にもあったんですが、今作では頻度が高まっています。
しかも戦闘を避けて素通りできるエリアも増えたので、プレイスタイルがさらに広がりました。
「TNO」の場合、完全な素通りはほぼ出来なかっただけにこれは嬉しい!
探索が面白い
もう1つ印象的だったのが、探索要素の強化になります。
各地には数多くの収集アイテムが隠されていますが、一体、いくつあると思いますか?
なんと、トータルで64個の収集アイテムが隠されているんです!
この数はクリアまでのプレイタイムが6時間程度のゲームとしてはかなり多く感じます。
各地には収集アイテム以外にもゲームを有利にする便利アイテムが色々隠されているので、正規ルートが分かってもつい行き止まりの方へ行ってしまいました。
チャレンジ要素が面白い
今作にも様々なチャレンジが用意されています。
司令官を20体ステルスキルする、マガジンの最後の弾で敵を20体倒す。
こんな感じで特定のチャレンジをクリアしていくと主人公の能力が強化され、ゲームを有利に進めることが出来ます。
そのうえ1個開放する毎に実績・トロフィーが貰えるので、色んな意味で美味しいんですw
チャレンジ要素自体は「TNO」にもありましたが、内容は一新されていたので新たなプレイスタイルを試したくなりました。
後半はホラーゲームに変身!?
実は本作、ホラーゲームの側面が強かったりします。
なんと、後半からは兵士がゾンビ化してプレイヤーを襲ってくるようになるんです!
「兵士を倒した!やったぜ!」と思っていたら・・・
「ぎゃぁぁぁぁ~ゾンビ化したぁぁぁ~!!!!!」
というハプニングに何度も遭遇しましたw
終盤には閉ざされた部屋の中で大量のゾンビと戦うシチュエーションも用意されているので、プレイヤーに強い印象を植え付けてきます。
チャレンジステージを収録
今作ならではのお楽しみ要素としてはスコアアタックモードが用意されています。
内容は各チャプターの一部を切り取ってスコアアタック形式に切り替えたような感じ。
本編ではステルスプレイに専念してトリガーハッピー出来なかった人もこちらでは大暴れすることが出来ます。
ありがちなモードではありますが、ゲーム性が増しているのでハマりました!
成績に応じてランクが付けられるので、最高ランクを目指したくなります♪
ちなみに今作にも初代「ウルフェンシュタイン」のオマージュネタが用意されています。
4つ数える 息を吸う 4つ数える 息を吐く
惜しいところ
強烈な個性が少ない
このゲーム、基本的な出来はかなり良いと思います。
高品質なグラフィック、滑らかなフレームレート。短めのロード時間、良質なゲームバランス。
リニア式のFPSとして見るといずれも高い水準に達しているので、欠点を挙げにくい作品ではあります。
しかし、前作の「TNO」以上に個性が薄く、大量生産されている「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」の後追いFPSに埋もれている印象です。
「TNO」もそのような印象が多少はありましたが、今作は以下の要素がスポイル・廃止された関係で凡庸なFPSに成り下がってしまいました。
- アジトでのお使い要素。
- レーザーガンを使った抜け道の作成。
- 月面での無重力ステージ。
- ブラスコビッチの魅力的なキャラクター性。
ストーリーにしても盛り上がりに欠ける印象で、数多くのゲームをプレイしていると記憶には残りにくく感じます。
(強いて言えばラスボスの名前が直訳過ぎて妙に印象的だったかなw)
ただ、ストーリーの主張が「TNO」よりも薄かった分、探索に専念することは出来ました。
その影響で各要素(ストーリー、探索、ステルス)が干渉しているようには感じられず、「TNO」で感じられたテンポの悪さは薄れています。
全体のまとめ
前作である「TNO」よりも探索型FPSの側面が強くなり、よりゲーム性に比重を置いたような作品。
キャラクター(※)やストーリーの魅力は薄く、「TNO」ほど目新しい要素がないので印象には残りにくい作品ですが、FPS好きならプレイして損はありません。
※今作の主人公もブラスコビッチだが、見どころが少なくて「TNO」ほど魅力を感じない。
価格は約3,000円とお求めやすく、6時間程度でクリアできるので、
「オーソドックスなFPSを低価格でサクッと楽しみたい!」
なんて人におすすめしたい作品。
2010年代中盤にこの手のゲームは少なかったので、そういうゲームを求める人に向けてベセスダ・ソフトワークスが贈り物としてあえて発売したように感じました。
こんな人には特におススメ。
・ステルスアクション好き。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・FPSが苦手な人。
ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約8時間
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Xbox | etc |
今回は惜しくもセールを買えなかったですよ…
ステルス性は第一人称に少々相性が悪いけど、これはいつかVRで化けてほしいですw
第一人称だし、ステルスできる有名なゲームはドタンバタンのより、ホラーゲームが多いかな
『ファークライ5』にちょっと期待します
正直に、『ウルフェンシュタイン』は同じ系統で3作も作るのがびっくりしました
それだけで新作シリーズが好評してるのかね
IIはどう差別化できるか、気になります
無印のストーリーにポイント高いのがびっくりしました
すぐパコパコできるとか羨ましいですよ!
あんなイベントの後でするのほうがびっくりしたんですが(笑)