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自身のファッションセンスに最も影響を与えた人物
僕のファッションセンスに最も影響を与えた人物を挙げると、野村哲也さんになります。
野村哲也さんといえば「キングダム ハーツ」シリーズのディレクターとして知られていますが、「ファイナルファンタジー」の「VII」「VIII」「X」「XIII」「XV」などでキャラクターデザインを担当している事でも知られており、その影響力は計り知れません。
僕はそんな彼が描くキャラクターに憧れ、自身のファッションセンスを築き上げてきました。
しかし、こうなったのも自身の趣味や見た目に対するコンプレックスからの反動が大きかったりするんですよね・・・。
本記事ではどのような形で影響を受けてきたのかを語っていきます。
高嶺の花だった「ファイナルファンタジー」の「VIII」や「X」
かつて一世を風靡した「ファイナルファンタジー」の「VIII」や「X」。
それまでのゲームタイトルからは想像も付かないほど美麗で等身の高いキャラクターがCGムービーに登場し、「映画のようなゲーム」として話題になりました。
当時の僕にとっては非常に刺激的で、憧れのような存在だったんです。
何だこのイケメンキャラは・・・
ヒロインも可愛い!
ええ?何をするんだこの2人は!?
「本当にこれ、ゲームなのか?」と感じる一方、「これをプレイしている人はかっこいいなぁ」と思うようにもなり、いつしかゲームをファッションのように捉えてしまったんです。しかし・・・
宗教上の理由でプレイ出来なかった
当時の僕は任天堂信者。
任天堂以外のゲーム機から出ているゲームソフト。特に当時大人気だったPSソフトは絶対に購入してはいけないという縛りプレイをしていたため、PSで発売された「ファイナルファンタジー」の「VIII」や「X」はプレイ出来なかったんです。
どんなに周りで盛り上がっていても絶対にプレイしようとはしなかった。
しかし、漠然とカッコいいなぁとはずっと思っていました。
それだけならまだしも、当時思春期だった僕は肩入れしていた任天堂の全体像にコンプレックスを抱くようにもなります。
カラフルでポヨポヨして可愛いんだけど、もっとカッコ良くなれないのだろうか?
ゲームとしては非常に楽しんでいたのに、全体のデザインセンスに関しては自分が求めている物とは乖離していったんです。
無理もありません。当時の僕は思春期の男の子。どうしてもスタイリッシュなものを求めていったんです。
自身の見た目にもコンプレックスを抱くように
同時期の僕は太っていて、見栄えは良いとは言えませんでした。
周りからも「デブ」とバカにされたこともあります。
凄く、凄く悔しかった。
カラフルでポヨポヨした任天堂のゲームに肩入れしつつ、自身もポヨポヨ体型。
自身を傍から見たら全くカッコいいと思えず、ずーっとそれがコンプレックスだったんです。
ティーダやスコールのようになりたいなぁ
「ファイナルファンタジーVIII」や「X」をやりたいなぁ
でも、僕は任天堂信者。絶対に触ってはならない!
そんな葛藤が数年間に渡ってずーっと続いていました。
ファッション選択の自由を手にした時
数年後、僕は大人に近い年齢となり、学校の校則にほぼ縛られる事なくファッション選択の自由を手にしました。
髪の色は変えても良いし、長さも気にしなくて良い。
そうなった時、髪型で真っ先に目指そうと思った人物が「ファイナルファンタジーVII」のクラウドだったんです。
ワックスによって動きをもたせつつ、サイドは長くしたあの髪型!w
当時は茶髪ブームでしたし、周りでもサイドを長くした髪型は流行っていたのもありますが、とにかくクラウドになりたかった!w
ポヨポヨ体型で坊っちゃんヘアーだった自分を変えたかったんです!w
美容院でも美容師さんにクラウドの写真を見せて「こんな風にしてください!」とお願いしたこともあります。
このように髪型をクラウドっぽく変えた僕ですが、体型がポヨポヨしていたらなりきれません。
そこで、ダイエットをしてコンプレックスだった自身の体型も改善していったんです!
おかげで標準か痩せ気味レベルの水準まで体重を落とすことに成功し、憧れだったクラウドにある程度は近付きました。
髪型や体型を改善した僕は次にファッションを意識しだすようになります。
特に拘ったのがシルバーアクセサリー。これを付けているだけでオシャレに見えると思ったので、野村哲也さんのキャラクターみたいになろうと色々買いましたよ。
当時はお金がなかったのでブランドには拘らず、とりあえず見た目がピンときたら買って身につけていましたねw
自身のファッション遍歴を振り返ってみて
ここまで振り返ってみると、僕のファッションスタイルは野村哲也さんが生み出したキャラクターに大きな影響を受けているのが分かると思います。
影響を受けた要因は単純にカッコ良く見えたからだけではなく、自身が太っていて任天堂信者だった事への反動も大きいんですね。
任天堂信者を続けていた事でゲームの趣向や人間関係だけではなくファッションスタイルまで影響を及ぼすとは、本当に僕の人生はゲームに振り回されっぱなしですw
※一応、書いておきますが、現在は任天堂信者ではなく、コンシューマーゲーム信者になっています。
後から知った本当のカッコいい
ここまで見た目の話ばかりをしましたが、ある時、カッコいい(イケメン)の本質はそこではないと思うようになりました。
カッコいいかどうかは行動で決まるものだと。
腹筋が割れていたり、マッチョな人はカッコいいですが、何がカッコいいかってそこに至るまでの努力がカッコいいんですよ。
腹筋を割るにはストイックな食事制限や腹筋運動をこなさければなりませんし、マッチョになるには継続的なトレーニングを行わなければなりませんから。
そんな事、普通の人間だったらなかなかできないので、それを実行して結果を出せているところがカッコ良く感じます。
振り返ってみると、僕が任天堂信者になった要因を作った憧れの故:山内溥前社長も失礼ですが、イケメンというよりはおじいちゃんで見た目がカッコイイ人ではありませんでした。
でも憧れた。
何故かと言うと発言に芯があり、結果を出していたからです。
その様子を見て僕は純粋にカッコいいと思いましたし、任天堂信者になろうと決めました。
カッコいいの本質ってここにあるんですね。見た目が良くても中身が良くて結果を出せなければ本当の意味でのカッコいい人とは言えないと。
よく男性は”過程”よりも”結果”を求めると言いますが、カッコいい人間の本質を辿っていくと納得です。
未だに僕は野村哲也さんが生み出したキャラクターへの憧れが強く、良い歳をしながらもカッコつけたがりますが、しっかりと結果を出して多くの人にとって憧れの存在になれるよう頑張りたいと思います。
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僕個人は好みの関係で野村さんのデザインするキャラクターにカッコよさで憧れを抱いたことはないのですが、思春期の少年が憧れる気持ちはすごく分かります。
クラウドの髪型どころか台詞や性格を真似した中学生とか、多分当時は100万人くらいはいたんじゃないかなーw
それにしても美容院でクラウドの写真を見せてこれみたいにして下さいと言えるのは勇気ありますね…。
僕は自分に自信がないからなのか、美容師さんにそういう注文をしたことは一度もないですw(^_^;)
キャラクターに憧れた結果ファッションに興味を持ち、ダイエットにまで成功したんだから、kentさん的には野村さんが人生に与えた影響はとても大きいんでしょうね(ちなみに僕も以前はかなりのポヨポヨ体型だったから、ダイエットの苦労はすごーく分かりますw)。
歳を重ねて色々な経験をする中で、カッコよさの基準が見た目ではなく本質的なものだと気付いていくのも自然な流れですよね。
山内前社長の本質を突いた発言は、今読み返してもすごく痺れるものがありますからねー。
でも正しい努力をしても結局結果を出せなかった人に対しても、僕はカッコよさを感じてしまうことが結構あるんですよね。
それは自分が今まであまり思ったようには結果を出せない人生を送ってきたからなのかもしれないけれど、例えば努力したのに報われなかった人生を送った人物が主人公の映画とか、格闘技の試合で負けた側の選手だったりとか、そういう人達に感情移入してしまうことがよくあります。
憧れとは違うし、この記事で触れられているカッコよさとはまたちょっと違うのかもしれませんが。