【レビュー】スターリンク バトル・フォー・アトラス [評価・感想] UBI製オープンワールドゲームにフィギュア×スターフォックス要素をトッピングした意欲作!


スターリンク バトル・フォー・アトラス スターターパック/Switch / PS4

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2019年4月に発売されたSwitch「スターリンク バトル・フォー・アトラス」のレビューをしていきます。

本作はゲームとフィギュアが連動したオープンワールド型のシューティングゲームですが、様々な要素をトッピングした意欲作でした!

本質はいつものUBI製オープンワールドゲームなので単調なところがあります。

ですが、そこにフィギュアとの連動要素やスターフォックス要素をトッピングしたことで唯一無二の魅力を感じられる作品になっていたんです!

トッピングされた要素は必ずしも全てが上手く行っているとは思えず、人を選ぶ部分も多くありますが、プレイする価値はあると思います。

そんなSwitch「スターリンク バトル・フォー・アトラス」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!

※同日にはPS4/Xbox One版も発売。
※Xbox One版はダウンロード専売になります。

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このゲームを3行で説明すると?
  • オープンワールドマップが舞台のシューティングゲーム。
  • 様々な惑星でミッションを遂行していく。
  • 専用のフィギュアをゲームと連動させることができる。
初リリース日 2019年4月25日
対応ハード PS4/Xbox One/Switch
ジャンル シューティング
推定クリア時間 12~18時間
売上 初週0.4万本(Switch)
発売元 ユービーアイソフト

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良いところ

ファンには溜まらないスターフォックス要素

PS4/Xbox One/Switch向けに発売された「スターリンク バトル・フォー・アトラス」。

Switch版は「スターフォックス」とのコラボ要素が大きな特徴となっていますが、予想以上に凄かった!

コラボレーションというのでおまけ程度の要素だと思っていたんですよ。

ですが、実際には違いました。

これ、スターフォックス外伝として売り出しても良いんじゃ!?
 

そのくらい本作のSwitch版は「スターフォックス」要素が凄いです。

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フォックスが主人公じゃないですか!?

まず驚いたのが、Switch版ではフォックスが主人公としてストーリーを盛り上げてくれること。

専用のフィギュアと連動させることで冒頭からフォックスたちが普通に喋り、機体のアーウィンを操作することが出来ます。

実際には宇宙調査団「スターリンク・イニシアティブ」と合流してミッションを遂行することになりますが、物語はフォックス視点で語られるので、まるで「スターフォックス」の外伝作をプレイしているかのよう。

しかも「スターフォックス」のためだけに作られたミッションも用意されていて、そちらではライバルとしてお馴染みのウルフとの戦いを描いていました!

Wii U「スターフォックス ゼロ」の時も思いましたが、ウルフは完全に悪役の座をアンドルフから奪いましたねw

惜しいのが、フォックス以外のメンバー(ファルコ、スリッピー、ペッピー)の声優が変わっていること(声質は似ていますが)。

ですが、「スターフォックス」シリーズは次回作が出るのかすらも怪しい状況です。

個人的にはこうしてフォックスたちが喋りアーウィンを操作できる新作が発売されるだけでも有り難く感じています。

初見のインパクトが凄いフィギュアとの連動!

そして本作最大の注目ポイントがフィギュアとの連動!

まずはマウントにJoy-Conを装着します。

その後、パイロットのフィギュアをマウントに乗せ・・・

続いては機体をパイロットを被せるかのように装着。

すると、ゲーム内で変化が起きてマウントに乗せたフィギュアと同じ物が出てくるんです!

しかも機体のフィギュアにはウェポンを装着することも出来ます。

装着することでゲーム内にも対応したウェポンが表示されて使えるようになるので、初めて見た時は興奮しました!

凄いのが、機体のフィギュアに装着したウェポンの向きまで反映されること。

例えば逆さまに装着したらゲーム内でも逆さまになるんですw

こういう細かいところまで再現しているとリアリティが増して良いですね~!

というか、「スターフォックス」ファンとしてはアーウィンのフィギュアが付いてくることに喜びを感じています。

しかもこのアーウィンフィギュア、めちゃくちゃデカイ!w

どのくらい大きいのかと言うと、Switchのパッケージケースと同じくらい。

そのうえフルカラー着色で羽の部分は駆動式なので、単品で買うと3,000円はしても良いほどのお値段です。

にも関わらずスターターパックの定価は8,424円(税込)とさほど高くないのだからお買い得過ぎる!

オープンワールド要素が凄い!

実は本作、オープンワールドゲームだったりします。

本作の舞台となる銀河系には様々な惑星が存在しますが、なんとそれらをロード時間なしで行き来することができるんです!

実際には惑星から惑星まで行く間に時間が掛かるので待ち時間は存在しますが、演出が上手いからか全然気になりません。

ファストトラベル(ワープ)機能を使った時のロード時間も5~15秒程度と短く、テンポ良く楽しめます。

フレームレートが低下するなど移植度の低さも感じられませんし、本作をプレイしていると「Switchって予想以上に高性能なんだな!」と思えてきます。

中毒性が高い!

ゲームの核となるのは建物の建設(ビルド)ですが、UBI製オープンワールドゲームらしく中毒性が凄い!

特に面白かったのが、「スターリンクタワー」を建設するミッション。

ゲームを進めていくと各惑星に「スターリンクタワー」を建設させることになりますが、以下の条件を満たさないといけないんです。

  • 味方の勢力を50%以上にする。
  • エレクトラム(お金)を30万以上集める。
  • ノヴァというレアアイテムを10個以上集める。

これらの条件を満たすには惑星内に点在する様々なミニミッションをクリアしないといけません。

ミニミッションは簡単なものから難しいものまで様々で、プレイヤーは自由に挑戦することが出来ます。

ぼくの場合、

もう少しで勢力が50%になるから基地を建設したりボスを倒そう!
基地のアップグレードに必要なお金がもう少しで貯まるから続けよう!
ノヴァがなかなか集まらないから宇宙に出てアウトローの隠れ家を制圧しよう!
 

といった感じで次から次へと目的を自分で作ってしまい、延々とプレイしてしまいましたw

それだけ大小様々な目的が用意されているので、プレイしていると止め時を失います。

ぼくの場合、5時間くらいぶっ通しでプレイしたことがありましたw

RPG的な成長要素とハック&スラッシュ要素

中毒性をさらに高めているのがRPG的な成長要素!

実は本作、シューティングRPGと名乗っても良いくらい成長要素が強かったりします。

成長要素と言っても色々ありますが、特に大きいのが様々な部位に装着できる改造パーツ。

改造パーツは様々な種類が存在し、10以上のスロットに嵌めることで機体の能力が大幅にアップします。

面白いのが、改造パーツによって能力だけではなくレア度が異なること。

収集好きは分かると思いますが、レア度の概念があると色々集めたくなるじゃないですか!?

改造パーツは何かをする度に入手できるので、レア度の概念と相まってハック&スラッシュ的な楽しさを感じました。

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惜しいところ

単調なゲーム進行

ビルド要素やハック&スラッシュ要素によって中毒性が高い「スターリンク バトル・フォー・アトラス」。

しかし、シューティングゲームとして見ると単調でした。

様々な目的があれど、結局は各地を飛び回ってアシストありのシューティングをするだけに感じます。

そう感じてしまう大きな要因が、用意されているミッションと惑星のバリエーションが少ないからです。

ミッションのタイプは防衛戦、パズル、ボス戦、お使い、探索くらい。

各惑星のマップ構造はそんなミッションを無造作に設置して背景や敵キャラクターを変えているだけなのでそれぞれの区別が出来ませんでした。

もう少しミッションのバリエーションを持たせて惑星ごとの個性を強調してほしかった。

出オチ感のあるフィギュア要素

確かにフィギュアとゲームが連動するのは面白い試みです。

ぼくの場合、「スターフォックス」シリーズファンなのでアーウィンがコントローラになる感動も味わえました。

しかし、ゲームとしては思ったほど活かされていなかったので出オチ感があります。

ウェポンの付け替えが可能とは言え、スターターパックには2種類しか同梱されていないのであまり駆け引きを味わえませんでした。

別売りのフィギュアを買えばもう少し付け替えを楽しめそうですが、無くてもクリアすることはできるので買う気になれません。

アーウィンをマウントにドッキングさせた状態のJoy-Conはやや重いですし、人によっては足枷にしか感じないかも。

固有名詞が多くて分かりにくい

SFものではありがちですが、本作も固有名詞が多くてストーリーが分かりにくく感じました。

ツンドリア、ソナトゥス、レギオン、エクスペディション、ウォーデン

これらの横文字は種族、惑星、科学組織などになりますが、覚えにくいって!w

一応、メニュー画面のコレクションで解説されていますが、イベントシーンではこれらの用語がいきなり飛び出すので置いてきぼりにされがちです。

ゲームとフィギュアが連動する関係上、子供がメインターゲットだと思われますが、果たして子供は理解できるのでしょうか?

ゲームとしても3Dシューティング×ビルド要素×複雑な成長要素などコアゲーマー向けの作りですし、老婆心でちょっと気になってしまいましたw

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全体のまとめ

面白い試みが満載のオープンワールド型シューティングゲーム。

最終的にはUBI製オープンワールドゲームにありがちな中毒性と単調さが前面に出てきますが、ゲームとフィギュアの連動要素や「スターフォックス」とのコラボ要素は可能性を感じました。

新しい試みなので練り込みも足りていませんが、可能性は感じられます。

特にコラボ要素に関してはUBIソフトのスターフォックス愛を感じられたので、いっそのこと、本編も作ったら良いんじゃないかと思うほど。

個人的にはそういう可能性を感じられたので、「スターフォックス」好きには二度美味しい作品です。

UBI製オープンワールドゲームにフィギュア×スターフォックス要素をトッピングした意欲作!

こんな人には特におススメ。
・スターフォックスファン。
・ビルド好き。

こんな人にはおススメできない。
・単調なのが苦手な人。

スターリンク バトル・フォー・アトラス/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約15時間

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16件のコメント

速報レビュー、お疲れ様です。

かなりガッツリとコラボしているみたいですね。
スタフォ新作感覚で楽しめるオープンワールドシューティングゲームと考えると、やってみたいなあ。
RPG要素が強めというのも個人的には大歓迎です。

ポルティアや他の積みゲーをやりながら買うか買わないかをしばらく考えたいと思います。
平成最後に買うゲームにはならなさそうですが、令和で初めて買うゲームになる可能性はありそうです。

>スタフォ新作感覚で楽しめるオープンワールドシューティングゲーム

そういう解釈も出来てしまうような内容だと思いますw

RPG要素も強めで、敵に弾を当てるとダメージ数が表示されます。

飽きた後もアーウィンはインテリア家具になると思いますし、お買い得ですよー。

スターリンクはマルチタイトルソフトなのでスターリンク×スタフォはちょいレベルのコラボかと思ったのですが、割とスタフォですねwww

スタフォADVの頃とはかなり時代が違いますので、今は洋ゲー×スタフォは相性が良いかもしれませんね。

でも相変わらずスタフォチームは声優が定まらないなぁwww

割とガチでスタフォですw

今回は日本語音声ですし、アドベンチャーのような洋ゲー臭さはあまり感じられません。

強いて言えばオリジナルキャラは洋ゲー臭いかな?

声優を定めるなどもう少しスタフォはIPの育成に力を入れてほしいです。

確かにビジュアルのカッコよさもあるのでスタフォの名悪役はウルフの方がいいかもしれませんねwww
ウルフの場合はスマブラでプレイアブルだし、好きな人も多いかも!
一方でアンドルフはどちらかというと魔王ポジションですね。SFCの頃ならまだしも64以降のあのデザインだとあまりパッとしませんね(宮本茂さんに似てると思うのは自分だけかなwww)

日本市場は絶対にメインターゲットではないはずですけれど、英語圏だと子ども受けはどうなんでしょうね。
ゲームの雰囲気的には「スターウォーズ」のようなSF好きのオタク向けな印象を結構、受けます。ところどころ小難しそうですからね(^_^;)

今回の海外ソフトメーカー×任天堂のB級キャラIPはいろいろと希望を感じさせますね。
英語圏のヒット次第によりけりかと思いますが、今後は「F-ZERO」や「マザー」のコラボをどこかのメーカーでしてくれないかな。
任天堂側だとスタフォも含めそれぞれ続編を出す確率が1割未満だと思うんですよね〜。

そうですね、ウルフはビジュアル的に見栄えが良いし、スマブラのおかげで知名度が上昇していますので。

アンドルフのN64版は確かに宮本さんっぽいかもw 本人は認めたくないかも知れませんがw

海外だとフィギュア×ゲームのウケは良いみたいです。今作の売上は知りませんが・・・。

ストーリーはちょっと小難しく感じましたが、まあ、要は悪いやつをやっつけるんだと解釈しましたw

F-ZEROはGXの時にセガとコラボしていましたし、またそういう流れがあっても良いと思います。

一方、MOTHERは糸井重里さんあってなので、彼がGOサインを出さないと厳しいかも。

そんなにガッツリスターフォックスが絡んでくるなら、Switch以外の機種で発売されているものはどうなってるのか気になりますね。

UBIはマリラビの時同様ニンテンドーとのコラボのくすぐりが上手くて脱帽します。フォックス目当てで買いましたが大満足中です。

近年のニンテンドーとUBIは品質管理や納期の徹底など商品開発への姿勢が成功している稀有な共通点が好印象です。

両者の蜜月が続けばいずれスマブラにもUBIキャラほしいですね。スネーク対サムフィッシャーとか見てみたいです。

UBIソフトは任天堂愛にあふれていますもんね!

任天堂もUBIソフトは一定の信頼を寄せていると思います。

スマブラにはレイマンがスピリットとして参戦しましたし、今後もコラボは期待出来そうです。

確かにどんな感じなのか気になりますね。スターフォックス部分が変わるだけで全然印象が変わってきそう。

これ売れなかったんですよね…
個人的にスタフォには思い入れがないので手を出しませんでしたが、やる気が溢れていて好印象でした
題材がスタフォでなかったらきっと手を出していたと思います
海外では売れたのでしょうか?

どうなんでしょうかね?あまり売上の話は聞きません。

日本市場にマッチしたゲームじゃないので、日本での苦戦は想定内でした。

ほぼ同意見です。
全体として見ればちょっと単調かなーとは思いましたが、
スタフォコラボでここまで作れるのなら本編も作って欲しいなって。

マリラビも個人的にはかなり楽しめたので
UBIの任天堂コラボタイトルがだんだん楽しみになってきました。
何か続くタイトルは出ますかね。

ありがとうございます!

最初は底が浅いのかなぁと思っていましたが、ビルド要素とオープンワールド要素を上手く絡めていましたね。

UBIのコラボタイトルは今後も期待出来そう。意外とシミュレーション要素が強いゲームを作るのが上手いのかなぁと思うようになりました。

初歩的な事で申し訳ないですがひとつだけ質問を。このゲーム、フィギュアなしでは遊べないんですか?あの大きさはどうしても負担にはなるんですよね…

動画で見ると大気圏突入・再離脱できるオープンワールドなんて凄いステキですけど。

フィギュアなしでも出来ますよ~!

ただ、この記事で触れたトッピングがなしになってしまうので、個性が薄れてしまうところはあります。

フィギュアの負担もあるので難しいところですが・・・