【レビュー】タケシとヒロシ (Switch) [評価・感想] 兄弟愛を描いた独創溢れる小品!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2020年8月に配信されたSwitch「タケシとヒロシ」のレビューをしていきます。

本作は人形アニメーションで描かれるRPGですが、斬新でホッコリするゲームでした!

人形アニメーションで作られたイベントパート、ターン制コマンド式で展開される戦闘パート。

本作はこれら2つパートで構成されています。

どちらも独創性に溢れた作りとなっているうえ、秀逸な設定によって2つのパートを見事に絡めているので、とても綺麗にまとまった作品に感じました。

個人的にボロ泣きするほど泣けるストーリーには感じませんでしたが、サクッと楽しむ分には素晴らしい作品です。

ここからはそんなSwitch「タケシとヒロシ」の良いと思った点から語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 兄のタケシと弟のヒロシを中心に描かれるRPG。
  • イベントパートとRPGパートの2つで構成されている。
  • RPGパートではモンスター役となってプレイヤーのヒロシを喜ばせるように戦わせていくのが目的。
初リリース日 2020年8月26日
対応ハード Switch
ジャンル RPG
価格 900円(税込)
推定クリア時間 2~3時間
発売元 オインクゲームズ

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良いところ

タケシとヒロシの兄弟愛

本作で特に良いと思ったのが、兄弟愛を描いていることです。

兄のタケシはゲームクリエイターを目指す14歳。

弟のヒロシは病気がちな7歳で、兄とは歳が離れています。

加えて父親を数年前に亡くしてしまったので、兄のタケシは父親のように弟の面倒を見ることになったんですね。

どうでしょう?兄弟愛を感じられずにはいられませんよね?

そのうえ本作のイベントシーンは人形アニメーションとなっていて、ボイスが実装されておらず、ピコピコ音と共にメッセージが挿入されます。

この表現方法・演出が温かみを持たせてくれるので、ウルっときましたw

可愛らしい人形アニメーション、昔懐かしのピコピコ音、タケシとヒロシの兄弟愛。

この時点で本作はかなりの点数を稼いでいますw

「きっと、このゲームは泣きゲーなのだろう」

ぼくはそんな期待をもって本作を購入しました。

独創的なRPGパート

本作では定期的にターン制コマンド式の戦闘を行うことになります。

面白いのが、出現する敵の種類や数を自由に設定できることです。

極端な話、雑魚クラスの敵を1体のみ配置して済ませることだってできますが、そんなことをしても本作をクリアすることはできません。

というのも本作のRPGパートは体力がギリギリの状態をキープしてスコアを稼がないとクリアできないシステムを採用しているからです。

そのためには適度に強い敵を配置しなければならず、他のRPGとは異なる形で頭を使います。

何故、こんなにも奇抜なシステムを採用しているのかと言うと、兄のタケシが弟のヒロシを喜ばせるためです。

本作のRPGパートは兄が作ったゲームで、弟に遊ばせているという設定となっています。

が、弟のヒロシはゲームに歯ごたえを求めているようで、手加減すると退屈してしまうんですよね。

かと言って強くし過ぎるとゲームオーバーになってしまい、途中からやり直しになってしまうので、兄のタケシは程良く苦戦するようにモンスターを配置しなければなりません。

この設定は現代を舞台にしたイベントパート、ファンタジー世界を舞台にした戦闘パート。

一見すると何の関連性もない2つのパートを見事に絡めているので感心させられました。

スコアアタックが熱い!

RPGパートではチャプター毎にスコアが記録されていくので、スコアアタックが熱く感じました。

戦闘は1つのチャプター毎に5回行われ、合計したスコアが記録されます。

この要素が搭載されていることで1周クリアして満足するのではなく、2周目以降のやり込みをする意欲が増しました。

2周目以降はクリアだけではなく、1周目の記録を追い越すのを目標にしたら面白くなってきますよ~。

スコアアタックと言えば、中盤以降にプレイできる「500m Zombie Escape」も面白く感じます。

これはタケシの友達であるヨースケが作ったゲームで、キャラクターを動かして荒廃した街からの脱出を図るのが目標となっています。

が、操作キャラクターがクルクル回り続けている関係上、操作方式が独特で、タイミング良くボタンを連打しないと真っ直ぐ進めないようになっているんですね。

そのうえ1回でもゾンビや炎に当たったら最初からやり直しなので、良いところでゲームオーバーになった時は悔しくてもう一回やりたくなりました!

ホンワカした本作の世界観とは真逆のミニゲームですが、地味にハマります。

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惜しいところ

見ているだけの時間がやや長い

本作のRPGパートでは出現する敵の種類や数を調整できる一方、戦闘はオートで行われます。

そのため見ているだけの時間がやや長く、物足りなく感じてしまいました。

中盤になると好きなタイミングで特殊な技が使えるようになるとは言え、使える回数には限りがあるので、どうしても見ているだけの時間が長くなってしまいます。

ユニークなシステムではありますが、インタラクティブ性には欠ける印象です。

もう少し感動させてほしかった

具体的には言いませんが、本作のストーリーは思ったほど感動できませんでした。

イベントシーンが人形アニメーションで作られている点、兄弟愛を描いている点、父が数年前に亡くなった点、弟が病気がちである点。

これだけ泣ける要素があるのでオチに期待していたんですけどねぇ。

短編なのもありますが、個人的には「こじんまりとまとまっているなぁ」と思いました。

900円というSwitch用ダウンロードタイトルの中でも低価格なので、こんなものなのかもしれませんが。

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タケシとヒロシのレビューまとめ

インディーズらしく独創性に溢れた作品。

個人的にストーリーは期待していたほどではありませんでしたが、サクッと楽しむ分には良い作品に感じました。

ゲームシステムはもちろん、タケシとヒロシが活躍する人形アニメーションに魅力を感じたので、彼らが活躍する次の作品も見てみたいです。

兄弟愛を描いた独創溢れる小品!

こんな人には特におススメ。
・兄弟モノが好きな人。
・斬新なゲームが好きな人。
・スコアアタック好き。

こんな人にはおススメできない。
・ボリュームを重視する人。

お気に入り度【74/100%】

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1件のコメント

このゲームがダイレクトで紹介されたときは、「やばい…これ、泣いちゃうやつだ」って思ってたけどあんまり感動系じゃないのね?

ゲーム制は、情けのある「ゆうなま」って感じでしょうかね〜。
あっちは挑戦しにくる勇者を殺すのが、目的ですからねwww

それにしても自分も9年近く年が離れた弟がいますが、どんな歳になっても可愛いものです。だからタケシくんの弟のためにがんばる姿勢はなんか共感されるwww