【レビュー】メイド イン ワリオ [評価・感想] 黒い任天堂が詰まったビックリ箱!


メイド イン ワリオ/GBA

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回はGBA「メイド イン ワリオ」のレビューをしていきます。

本作をひと言で表すと、黒い任天堂が詰まったビックリ箱といったところでしょうか。

任天堂と言えば健全で優等生的なイメージを持たれている方も多いと思いますが、それは仮の姿。サラッと黒い要素を盛り込んでいたりするので、大人になってからプレイすると意外な印象を受けたりします。

今回レビューするGBA「メイド イン ワリオ」はそんな黒い任天堂を全面に押し出していて、ビックリ箱のように飛び出してきます。

クリアだけなら数時間だけで終わりますが、充実感が凄まじく、「こんなにもアリなんだ!?」と思いました。

ここからはGBA「メイド イン ワリオ」の良いと思った点を語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 5秒で終わるプチゲームを連続でクリアしていく。
  • 4回ミスをしたらゲームオーバー。
  • やり込み要素が強いサブゲームも収録。
初リリース日 2003年3月21日
対応ハード GBA
ジャンル ミニゲーム
推定クリア時間 3~4時間
売上 初週10.0万本/累計62.2万本
発売元 任天堂

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良いところ

プチゲームを連続でプレイして行く中毒性

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ゲームを開始すると一瞬で終わるプチゲームが連続で挿入されます。

流れてくるコップをつかんだり、降ってくる服を受け取ったり。

どれもやっていることは単純で、Aボタンを押したり、キャラクターを左右に動したり。ファミコンでも再現できそうなものだったりします。

しかし、高速でランダムで挿入されるシステムによって印象が一変。濃密で中毒性抜群のゲームに変貌を遂げます!

何故かと言いますと、次はどんなプチゲームが挿入されるのか予測できず、とっさの判断力が求められるからです。

考える時間があればまだしも、数秒単位で切り替わりますから、そんな暇はありません。

その影響で難易度が飛躍的に上がり、やっていることは単純なのに意外なほどミスをしてしまいます。

ミスをすると残機数が減少。0になってしまうとゲームオーバーになってしまい、最初からやり直しになってしまうので、アーケードゲームのような緊張感を味わうことができます。

どさくさ紛れて挿入されるおバカ要素

収録されているプチゲームは全部で200種類もありますが、その中にはおバカな物も混ざっています。

代表的なのが、鼻の穴に指を突っ込む「はなのあな」です。人間であれば一度はやるとは思いますが、それをプチゲームにするとはw

グラフィックも線だけで構成されたシンプルな物になっているので、初めて見た時は衝撃を受けました。

本作が発売された2003年当時はグラフィックを描き込みことが主流となっていて、例えば同時期に発売されたPS2「ファイナルファンタジーX-2」は超美麗なCGムービーを大量に収録していましたからね。

そんな中で「はなのあな」をゲームボーイアドバンスSPの広告として流してきた時は任天堂が壊れてしまったのかと思いましたw

このように本作にはおバカなプチゲームもたくさん収録されているので、シュールな側面もあったりします。

プレイしていると「え?そんなのアリ?」と突っ込みたくなってしまうほど変なシチュエーションのプチゲームが挿入されるので、そういう意味でもビックリ箱のような印象を持ちました。

任天堂ネタが満載!

任天堂といえば歴史的なゲームメーカーです。

本作ではそんな任天堂の歴史をダイジェストで体験できるプチゲームも収録されています。

FC「スーパーマリオブラザーズ」の1-1でクリボーを踏み潰したり、SFC「F-ZERO」のミュートシティで障害物にぶつからないよう走行したり。

プレイできるのは5秒だけですが、再現度が高く、初めて見た時は驚きました。

任天堂ネタのプチゲームは全25種類。中にはファミコン以前に発売された玩具をモチーフにしたプチゲームもあったりするので、お父さん。いや、おじいちゃんも必見です!

作り込まれたプチゲーム

「いくら200種類のプチゲームが用意されていても一瞬で終わるならすぐに飽きるんじゃ?」

そんな突っ込みが飛んできそうですが、飽きさせない工夫もある程度はされています。

各プチゲームは3段階の難易度が用意されていまして、例えば「はなのあな」の場合、

  • レベル1 小指で鼻の穴に入れる
  • レベル2 人差し指で鼻の穴に入れる
  • レベル3 中指と人差し指を鼻の両穴に入れる

なんて感じで難しくなっていきますw

難易度によってグラフィックも変化するので、実質的には3種類のプチゲームを作るのと同じくらいの労力がかかっているのではないでしょうか?w

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ゲーム内にはプレイしたプチゲームだけをひたすらプレイする図鑑機能も搭載されていまして、1つ1つにノルマが設定されています。

さすがに単調なのは否めませんが、全てのプチゲームでノルマを達成しようと思ったら長く遊べます。

プチゲームの中には出現率が低いものもあるぞ

やり込み要素が強いサブゲームを収録

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「1本のまとまったゲームを楽しみたい!」

そんな方のニーズに応えるため、本作にはやり込み要素が強いサブゲームが収録されています。

壁にぶつからないよう紙ヒコーキを操作したり、豆が落下する前に舌でキャッチしたり。

どのサブゲームも単純ですが、スコアアタックが楽しいので、ついついプレイしてしまいます。

任天堂ファンとして嬉しいのが、懐かしのレトロゲームを再現したサブゲームも収録されていることです。

特に「ドクターワリオ」はあの「ドクターマリオ」とほぼ同じ内容なので、お得感が凄いです。

また、サブゲームの中には擬似的な2人用モードができる機能も搭載。

1人がLボタンを。もう1人がRボタンを押して対戦するという画期的な遊びを楽しむことができます。

おバカ要素といい、本作は開発者の遊び心が詰まっていますね♪

ポリゴンスタジオのオマージュが満載!

2000年に発売された64DD「マリオアーティスト ポリゴンスタジオ」。

本作に収録されているミニゲームの「サウンドボンバー」は「メイド イン ワリオ」の原型となる作品だったりします。

収録されているプチゲームは9種類しかありませんでしたが、ゲーム性はこの時点で確立されていたので、当時はサルのようにプレイしました。

そんな「サウンドボンバー」が3年の時を経てGBA「メイド イン ワリオ」として生まれ変わるとは!?

数少ない64DDユーザーとしては衝撃を受けました。

商業的には散々な結果になってしまった64DDですが、こうして日の目を見れたことに嬉しく感じています。

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惜しいところ

もっとボリューム感が欲しい

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ゲームのコンセプト上、ボリュームは控えめです。

1つのプチゲームにつき3段階の難易度設定を設けていたり、やりこみ要素が強いミニゲームの収録やコレクション要素など長く楽しませるための仕掛けは存在しますけどね。

それでも約5,000円のゲームとしてみたら物足りなさを感じてしまいました。ワガママですかね?

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メイド イン ワリオのレビューまとめ

勢いで発売したような一発ネタゲー。長く楽しめませんが、すぐに面白さを感じられる作品です。

任天堂が胸に隠し持っていたブラックユーモアも大放出しているので、王道の任天堂ゲーに飽きた人もぜひプレイしてみてください!

黒い任天堂が詰まったビックリ箱!

こんな人には特におススメ。
・レトロゲーム好き。
・変なゲームが好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・反射神経が鈍い人。

お気に入り度【70/100%】

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8件のコメント

ワリオって、やってる操作はQTEと似てるのに、ワリオのほうが格段に面白い。3dsの最新作も買います。

確かにQTEっぽいところはありますね。見せ方次第でこんなにも印象が変わるものなのか!?

最初シリーズを知った時は、そんなプチゲームだけ遊んでも簡単すぎて面白く無いんじゃ無いかなぁ?という偏見があったんですが、これが本当に面白いんですよね

一瞬の判断でミスになったり、ギリギリクリアできるあのバランスは癖になって辞められなくなります

僕も似たような偏見を持っていました笑

これは実際にプレイしてみて判断して欲しいですね~!

完全新作はずっと発売されていないので、最新作で初プレイの方も多そう。

アンバサダーで貰いましたから折角なのでプレイしました。

かなりふざけたゲームですが1ゲーム数秒で終わるプチゲームがなかなか中毒性がありました、各ステージごとにテーマがあって特にレトロゲームがテーマのステージが気に入りました、ある意味ファミコンミニシリーズやVCの原点になったのかもしれません。

64DDのマリオアーティストのミニゲームがこれの元だったのですか、始めて知りました。

サブゲームも豊富で本編に負けないくらいやり込んじゃいました、最初はエンディングまでプレイしただけだとボリューム不足だと思いましたが日を置いて再プレイした時に図鑑をコンプしつつサブゲームもプレイしていくとなかなかボリュームも気にならなくなりました。

アンバサダーでプレイされましたか。どさくさに紛れて変なプチゲームが挿入されるから面白いですよねw

はい!64DDのポリゴンスタジオに本作の元となったミニゲームが収録されていて、当時から一部では好評だったんですよ~。

それが単品のゲームとして発売されるとは驚きました!

サブゲームはボリューム不足をカバーする役割を果たしていますよね♪

とんでもなくしょうもないバカゲー(褒め言葉)でしたけど、達成感はめちゃくちゃありました!ドリブルステージ、リミックスステージ、最終ワリオステージをクリアーしたときの達成感は今でも覚えてますよ!!
説明書の遊び心もたまりませんでしたね。僕は当時、宝物BOXに大事に保管してましたよwwww。読み過ぎて半ばボロボロでしたがwwww
でもマリオアーティストという64DDゲームにその前身があるとは!?それはこのブログに出会ってなければ知らなかったので興味深いです(^^♪

ボスステージを乗り越えた後の達成感はありますよね!個人的にはげきむずで目標スコアを突破した時の達成感が溜まりません♪

このシリーズの説明書ってユニークなので僕もお気に入りです。今の時代は説明書自体が貴重になってきましたから尚更。トモフミさんは宝物BOXに保管していましたか。いいなぁ。ありますよね、宝物BOXって♪僕も披露しようかな?w

意外と知られていませんが、前身となるのはマリオアーティストのサウンドボンバーなんです。この頃から基本は確立されていたんですよー。トモフミさんに存在を伝えられてよかった♪