2008年12月に発売されたPS3/Xbox 360「プリンス・オブ・ペルシャ」を今回はレビューします。
PS3/Xbox 360「プリンス・オブ・ペルシャ」は、
あの「アサシン クリード」で採用された「アンヴィル・エンジン」を
さらに改良して作られた3Dアクションゲームです。
本作は3D空間でキャラクターを動かすアクションゲームです。
メインとなるのはアスレチックで、壁を渡ったり、棒にぶら下がって先に進んだり、
ジャンプで穴を飛び越えたりと、道なき道を進んで行く事になります。
こうして書くと難しそうに感じられるかもしれませんが、
少ないボタンで高度なアクションができるようになっているうえ、
判定も甘いので、難易度はかなり低いです。
本当に綺麗な映像の中で一見高度に見えるアクションを気軽に出せるため、
3Dアクションゲームが苦手な人でも「俺強ぇ」ならぬ
「俺上手ぇ」を存分に味わえるので、そう言う人にこそ手を出してほしいです。
このゲームの目的は大まかに言うと、
もの凄く広大な箱庭世界にいくつもある穢(けが)された世界を浄化して、
全部で1,001個存在する光の雫をすべて集める事!
基本的には最初から最後までこれらの手順を繰り返すだけで、
アイテムやモンスターのコレクション、サブイベント等は一切ありません。
そのため余計な事に時間をかけずに済むので純粋にゲーム本編を楽しむことが出来ますし、
取っ付きも良くなっています。めんどくさがり屋には嬉しい!
本作はオープンワールドマップを採用しています。
そのため同じ目的地でもいくつかのルートが用意されており、
どういったルートを辿るのかはすべてプレイヤーに
委ねられています(これをフリーパスデザインと言うらしい)。
プレイヤーの数だけクリアルートが存在する!とまでは言いませんが、
自由度はかなり高いです。目的地はマップ画面で指定する事が可能になっていて、
フィールド画面で△ボタン(Yボタン)を押せばエリカが次の目的地を教えてくれます。
なので、例え道が分からなくなっても安心♪
本作は古代ペルシャ神話をモチーフとした世界が舞台になっていて、
背景はそれらしくとても細かく作り込まれています。
ゲームをプレイしている時に何度足を止めて景色を眺めた事か・・・。
このゲームの開発者は「大神」、「ICO」、「ワンダと巨像」に影響を受けていたらしいので、
これらゲームの世界観が好きな人にもぜひ見てもらいたい。
きっと幻想的な世界観に癒されてしまう事でしょう。
本作の戦闘は5つボタンを使ったシンプルな物になっています。
しかし、ボタンの組み合わせによって様々なコンボを繰り出す事が出来て、
単純そうで意外と奥が深い物になっています。
カメラの演出が映画のようにダイナミックでかなりの爽快感がありますしね。
簡単操作で派手に動くので、ゲーム初心者ほど興奮するでしょう。
プレイ時間の大半が全部で1,001個ある光の雫集めなので、
終盤では少々単調に感じてしまいました。
どのステージのアスレチックも似たような物ばかりで、
敵のバリエーションがあまり無いのも、ゲームの単調さに拍車をかけている気がする。
もう少し敵やアスレチックのバリエーションを増やして、パズル等の謎解き要素も欲しかったですね。
箱庭でアイテムを淡々と集めるのが嫌いな人にはおススメできない作品です。
本作では奈落の底に落ちてもゲームオーバーの演出は入らず、
エリカが少し前の地点に戻してくれるので、
快適にゲームを進めることができる反面緊張感に欠けます。それでも終盤はステージの構造上、
ミスをしたらかなり前の地点に戻されるようになっていますけどね。
ヒロイン役であるエリカの声優は女優の成海璃子さんが担当しているのですが、
プリンス役の声優さんと比べると少々見劣りする演技になっています。
エリカはツンデレキャラでなかなか難しい役所なので、
ここは女優では無くプロの声優に頼んだ方が良かったかも?
無駄な要素を極力排除してゲームオーバーを無しにするなど、
全体的にライトユーザーを意識した作りになっているので、
本格的なアクションを楽しみたい場合やや物足りなさは感じますが、
逆にアクションゲーム入門用としてはおススメしたい作品です。
アクションゲーマーは他のゲームの息抜き用としてはおススメ!
こんな人には特におススメ。
・3Dアクションゲーム初心者。
・息抜き用のゲームを探している人。
・めんどくさがり屋。
こんな人にはおススメできない。
・本格的なアクションを求める人。
・緊張感を求める人。
プリンス・オブ・ペルシャ/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約20時間
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エピローグまでクリアしたんですね!
おおむね良好だったようで、
私と似たような評価でよかったです。
人を選ぶゲームだなぁと思ってましたんで。
1001個集めるのは楽しくもあり、
辛くもありました。
まぁ発見した喜びはかなりなものがありましたけど。
やりこみなんてのは能動的にやるもので、作り手が仕掛けたものに乗るのなんてまっぴらじゃ。
グラフィックに掛けた金をペイする為の「水増し」としか思えない徒労をやりこみとかいう言葉で美化すなファ○通。
「やりこみ」とは開発者もあきれるようなクレイジーかつ熱いプレイを言うのじゃ。
やり込まんでも満足できるゲームを最低レベルとして世に出せい、メーカーよ。
僕も大体同じような感想です(^-^)難易度は少々物足りないですけど結構良作だと思いますよ。実績も種1001個以外は割りと取りやすいですし(笑)
>polvloqさん
ええ、なかなか満足出来る作品でした!
確かに人を選ぶ面はあると思いますけど、
そこらかしこに開発者の拘りを感じられて
僕にとっては好印象でしたね。
現在光の雫は901個集まりました。
あと100個・・・頑張るぞー!
>山賊焼さん
おお!いやー全くその通りですよ!
最近のゲームはやり込まないと満足できないゲームが多いですよね。
とっても考えさせるコメントありがとうございます!
>風雅さん
難易度が低いのはちょっと緊張感に欠けますけど、
その代り快適さは大幅にアップしていて
プレイしていて楽しかったです(‐^▽^‐)
実績は80%くらい埋まりました。
エリカに助けられた回数が100回未満の状態でクリアすると解除できる実績は僕にとっては無理ですw
アサシンクリードの前のやつか
>あさん
はい、実際にプレイしてみると
また違ったタイプの作品なんですが、
こんな感じでアサシンクリードのエンジンを有効活用して欲しいです。
このゲームのレビューを楽しみにしていました!
僕は綺麗な風景の中を飛び回るのが最高に楽しかったので光の雫集めにやらされている感はありませんでした。
寧ろ「戦闘とパズルはいいから、ずっとアスレチックだけやっていたい!」と思ったほどです。
やらされている感はボス戦の方がありましたね。同じボスと何度も戦うことになる展開はいいのですが、回を重ねる毎にタイミングがシビアなQTEを連発してくるのでウンザリしてしまいました。
エリカの声に最初は「なんじゃこりゃ⁉︎」と思ったのですが、聞き慣れると可愛く思えてくるから不思議ですw
あまり感情の起伏がないキャラですから棒読みも許せました。
エンディングは意外な展開でした。
主人公の最後の行動には共感しましたが「今までの冒険は何だったんだ…」とも思いました。
エピローグをプレイすれば、もっとスッキリした結末を見られるのでしょうか?
このゲームはPS2の『時間の砂』シリーズとは別物だと思って当初はスルーしていました。
昨年エンスレイブドにハマっていた頃、他に似たようなゲームがないか探していて、このゲームに行き着いたんですよ。
旧M☆G☆M+etc…の感想記事を読んで購入を決めました。
実際プレイしてみるとエンスレイブドとは別物でしたが、光の玉を集めること、アスレチックの楽しさ、風景の美しさ、ヒロインとの協力プレイなど似通っている部分もあって良かったです。
>チキさん
遅くなってすみません。
風景は本当に良かったですよね!
もうちょっと綺麗な風景を、
ブログレビュー用のスクリーンショットとして貼りたかったなぁ。
この手のゲームは好きなので、
ついぶっ通しでプレイした記憶があります。
そう言うのもあって単調に感じたところがありました。
パズルは少しありましたが、もう少し面白い物が良かったなー。
戦闘は長引くとイライラしましたね。
上手く決まった時は気持ち良かったんですが。
エピローグはプレイしましたが、内容は忘れてしまったw
そう言えばエンスレイブドに少し雰囲気が似ているゲームかなぁ。
どちらも好きな世界観のゲームで、大好きですよ♪
プリンスオブペルシャの世界観は好きなので、
他のシリーズ作品も余裕がある時にプレイしたいです。