アラン ウェイク/Xbox 360
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2010年5月に発売されたXbox 360「ALAN WAKE(アラン ウェイク)」のレビューをしていきます。
本作は人気小説家が主人公のアクションアドベンチャーですが、海外ドラマをゲームに落とし込もうとする苦労の跡が伺える作品でした。
このゲーム、雰囲気は凄く良いんですよ。
光と影のコントラストや水面の美しさはよく覚えていますし、海外ドラマ風の演出も良い味を出しています。
が、核となるストーリーやゲーム要素は今一歩なんです。
ストーリーは抽象的なところがあるので分かりにくく、ゲームとしてもアクションが地味で盛り上がりに欠けます。
でも、”スランプ”と”不眠”に悩まされた人気小説作家を主人公にしたアクションアドベンチャーゲームとしてみたら1つの正解を辿っているとは思うんですよ。
ストーリーは主人公の苦難を描いているのでしょうし、アクションが地味なのも小説家という職業を意識しているのでしょうから。
設定の整合性を意識して作るべきなのか?それともゲームとしての面白さを追求するべきなのか?
プレイしていて開発者の葛藤が見え隠れしましたw
ここからはそんなXbox 360「アラン ウェイク」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 人気小説家が主人公のアクションアドベンチャーゲーム。
- 妻を助けるためにライトを灯しながら暗い森の奥へと進んでいく。
- 暗い森の中では闇に支配された者達などの敵が襲ってくる。
初リリース日 | 2010年5月27日 |
対応ハード | Xbox 360 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
売上 | 初週1.4万本 |
推定クリア時間 | 10~15時間 |
発売元 | 日本マイクロソフト |
目次
良いところ
海外ドラマのようなストーリー
人気小説家、アラン・ウェイク。
本作は彼の視点から物語が展開されますが、当時のゲームとしては珍しく海外ドラマっぽい演出を盛り込んでいます!
特に印象的だったのが、次回予告。
本作のストーリーはエピソード形式になっており、良いところで終わるように分割されています。
そして、エピソード開始時には「ここまでのアラン ウェイク」として前回のあらすじをダイジェストで振り返ってくれるんですよ。
どうでしょう?海外ドラマっぽいですよね?
2010年当時はこのような形式のゲームが珍しかったのでニヤリとしました。
もちろん、本作は買い切り型のゲームなので次のエピソードをプレイするために課金をする必要もありませんし、次回放送分まで1週間も待つ必要はありません。
先の展開が気になったらエピソードが終了してもそのまま次に行けます。
人気小説家の苦悩を描いている
人気小説家のアラン・ウェイク。
本作では彼の苦難を中心に描いており、スランプや不眠に悩まされる描写が随所で見られます。
凄いのが、そんな苦難をリアルタイムのゲームプレイに落とし込んでいること。
例えばプレイヤーが探索するフィールドの構造が急に変化することがあるんです。
おかげでプレイヤー自身も幻覚を見させられたような感覚を味わえるようになっていて、ゲームならではの一体感を味わえるようになっています。
拘りを感じられる音響
「アラン ウェイク」をプレイしてまず驚いたこと。
それは、音響の使い方です。
ぼくはイヤホンを付けずにプレイしていたんですが、同時期に発売されたゲームと比べて音響の立体感が凄い!
例えば暗い森の中を歩くとしましょう。
すると、恐怖を感じるようなおどろおどろした音が徐々に大きく聞こえ、ある時に「バッ!」といきなり大きな音が響くことがあるんです!
ハッキシ言って心臓に悪いので、ビビりにはおすすめ出来ませんw
でも、音響が凄いからこそ臨場感が増して面白くなっている面があります。
オバケと戦う恐怖感
「うわぁ・・・怖いよぉ・・・」
実は本作、ホラーゲームの側面も強かったりします。
主人公は妻を救うため暗い森の中に入ることになるんですが、そこでは闇に支配された者達が行く手を阻むんです!
闇に支配された者達は端から見たらオバケのようなもので、急に現れて主人公に殴りかかってきます。
反撃することも出来ますが、高難易度モードの場合、そんな余裕すらも無くなってくるので怖いのなんの!w
でも、闇に支配された者達は明るい場所に来ることはできないんですよ。
弾薬やライトの残量が無くなった時はその特性を利用して明るい場所まで逃げることになるので、よりホラーゲームっぽくなります。
ゲームの大部分は暗い森の中になるので、夏にプレイすると肝試し感覚で楽しめますよ~!
光と闇、水面の美しさ
本作は音響だけではなくグラフィックも一見の価値があります。
モデリングだけを見たら2010年に発売されたXbox 360ソフトとしては突出していません。
しかし、光と影、水面の美しさは2010年に発売されたあらゆるゲームの中でトップクラスと言っても良い程のクオリティに感じました。
眩しい過ぎる光、物体や人の輪郭を忠実に再現している影、夕日を浴びた美しい水面。
いずれも芸術性を感じられる美しさで見とれてしまいました。
充実の収集要素
本作はリニア式のアクションアドベンチャーゲームになります。
3D空間を移動することは出来ますが、基本的にはリニアな道を進んでいくだけなので自由度はありません。
しかし、脇道には数多くのアイテムが隠されているので収集する楽しさを感じられました。
収集アイテムの中で特筆したいのが、「ディパーチャー」と題された原稿。
これは主人公が書いたと思われる原稿なんですが、なんと、入手時点の少し後に起きることが書かれている場合もあるんです!
さりげなく拾った原稿に書かれた内容がその後の展開を予言するものだと考えたら何だかゾクゾクしました。
(ちなみに原稿の中には最高難易度じゃないと出現しないものも存在します)
作り込みの細かさ
本作は発表から発売までに5年も掛かった難産な作品だったりします。
そのためか細かい部分の作り込みが凄い!
例えばストーリー上には関わって来ない洞窟や建物に入ることもできるんですよ。
さらにはマップに存在するテレビ・ラジオを実際に観て聴くことだって出来ます。
テレビやラジオの内容もしっかりしているので、足を止めてチェックしてみると世界観に浸れるかも!?
このように本作は世界観の作り込みに力を入れています。公式設定資料集が発売されるのも納得しましたw
惜しいところ
単調な戦闘
ここまでストーリーや世界観を中心に語っていきましたが、肝心のゲームとしてはどうなのでしょうか?
個人的には今一歩に感じました。
大きな要因となっているのが戦闘システム。
戦闘では光を当てて銃を撃つのが基本的な攻略方法になっています。
が、敵の攻撃パターンが少なく、やることも単純なので慣れてくると単調に感じてしまいました。
武器や敵の種類も少ないので、戦闘部分はおまけと見た方が良いかも。
変わり映えのしないマップ
マップのバリエーションは少なく感じました。
というのもゲームの大部分が暗い森だからです。
建物内に入ることもありましたが、いかんせん、暗いので代わり映えがしません。
そのうえ戦闘も単純でパズル的なギミックもないので単調に感じました。
それを補うのがストーリーなんですが、後述の通りイマイチ惹かれなかった・・・。
分かり難い展開
ストーリーは過去・現実・夢を行ったり来たりするため、「今、何が起きているのか?」が分かり難い時があります。
主人公が”スランプ”と”不眠”に悩まされたベストセラー小説作家なので狙ってやっているんだとは思いますが、置いてきぼりにされた気がしました。
しかも本作、本編だけでは完結せず、続きをダウンロードコンテンツで描いているんですw
時間を空けて続きを楽しめるのは海外ドラマ風のゲームとしては良いと思います。
が、買い切り型ゲームとしての特性上、出来れば本編だけでしっかり完結してほしかった。
※ダウンロードコンテンツ第一弾は初回版には無料で付いていました。
収集したアイテム関係の情報が少ない
収集アイテムは情報が少ないためコンプリートが難しく感じます。
数が多い割には「どこのチャプターで何個中何個取った」などの詳細な情報が載っていないんですよ。
そのうえチャプターが細かく分けられていないので、アイテム収集目的でリプレイをする時は困りました。
全体のまとめ
ストーリー重視のアクションアドベンチャー。
人気小説家の苦悩をアクションアドベンチャーゲームとして描く。
終始そこに全力を注いでいる印象で、ゲームとしての駆け引きは薄く感じました。
ストーリーも幻覚表現やクリフハンガーエンドが目立っているので、個人的にはイマイチ楽しみ方が分からなかった。
本作は発表から発売までに5年も掛かっていますが、それは、ゲームとしてどう面白くするのか苦難していたからでは無いでしょうか?
世界観や演出などは良いと思いますが、ゲームとしては淡白な面が目立っている作品です。
スランプの人気小説家を描こうと苦難した海外ドラマ風アクションアドベンチャー!
こんな人には特におススメ。
・ストーリー性を重視する人。
・肝試しが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・アクションアドベンチャーでゲーム性を重視する人。
アラン ウェイク/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
そういえば、結構前steamでダウンロードしたのにやるの忘れてました笑
設定自体は気になるんですけどね〜
妄想か現実か分からない二転三転するストーリーは続きが気になって引き込まれましたね。
海外ドラマを意識した演出や作り込まれたグラフィックのおかげでプレイする洋画として楽しめました。
話の展開は確かに分かりにくいところはありますね。特にエンディングは主人公が一人で納得しちゃって僕は置いてきぼりを食らいました。
「続きはDLCで!」ってことなんでしょうけど、そこはちょっとガッカリしました。
戦闘は単調でしたね。主人公が小説家なので、あまり派手なアクションにはできなかったんでしょうけど、光を当てて撃つことの繰り返しですし、武器や敵のバリエーションも序盤で出揃ってしまうので飽きるのが早かったです。
延々と森が続く変わり映えのしないマップがゲームの単調さに拍車を掛けています。
ゲームプレイが単調なので終盤は物語の結末を見届ける為に仕方なくプレイしてましたよ。エンディングにガッカリしたこともあって二周目はやりませんでした。
野外ライブ会場で無双できる場面はテンション上がりましたし、敵が飛び出してくる時の音やポルターガイストは何度遭遇しても怖かったので、そこは評価できますね。
決して出来は悪くないけど、色々と惜しい作品でした。
文句ばかり言ってしまいましたがクウォンタム ブレイクには本作が同梱されるので二周目に挑戦しようと思います。
今度はストーリーの理解を深めつつ、収集物をコンプしたり、ラジオやテレビをじっくり視聴してみましょうかね。
DLCとアメリカンナイトメアは未プレイなので楽しみです。
>伯爵さん
このゲームは2010年発売ですからね(^_^;)
伯爵さんが好きそうな題材ではありますが、
今からプレイするのは難しいかなー?
機会があったら見せますけどねー!
>チキさん
>妄想か現実か分からない二転三転するストーリーは続きが気になって引き込まれましたね。
今で言う、バイオショックインフィニットみたいなタイプのゲームだったと思います。
ストーリーとしてはよく分からないけど、
ゲームだからこそ感じられるものが詰まっていた作品でしたねー。
>「続きはDLCで!」ってことなんでしょうけど、そこはちょっとガッカリしました。
エンディングのもやもやは多少DLCで晴れると思います。
機会があったらやってみてください!
>戦闘は単調でしたね。主人公が小説家なので、あまり派手なアクションにはできなかったんでしょうけど、光を当てて撃つことの繰り返しですし、武器や敵のバリエーションも序盤で出揃ってしまうので飽きるのが早かったです。
10時間以上遊ばせる戦闘システムではなかったですよね。
もう少し敵のバリエーションがあったらなぁ。
>野外ライブ会場で無双できる場面はテンション上がりましたし、敵が飛び出してくる時の音やポルターガイストは何度遭遇しても怖かったので、そこは評価できますね。
あ!そんな仕掛けがありましたね!あそこは良かったですよ。
あとは定期的に車での移動もありましたね。
多少のアクセントはあったけど、まだまだ足りなかった。
>文句ばかり言ってしまいましたがクウォンタム ブレイクには本作が同梱されるので二周目に挑戦しようと思います。
これを機にやってみてください!
僕は当時、フレンドに実績追い越されそうだったので
それもあって実績目当てで2周、3周やっていましたw
>DLCとアメリカンナイトメアは未プレイなので楽しみです。
アメリカンナイトメアはスコアアタックにハマりました!
去年プレイしました。自分の感性とビタッと合致してて最高の体験でした。
雰囲気ゲーとしては最高峰だと思うんですよね~。
あらゆる所でスティーブンキングへのリスペクトが感じられる作品でしたが、こと雰囲気に関しては100点満点でした。
キング作品の空気感を完全再現してると言っていいレベル。
怖いのに居心地が良くてつい足を止めたくなってしまうのが困りましたw
戦闘も適度な煩雑さと緊張感が上手く調和しててあまり単調には感じなかったですがまぁここは人それぞれでしょうね。
やることが最後まで変わらないのは事実なので……
>代々さん
雰囲気は加点するポイントだと思うんですが、
僕の中ではゲームとして面白い事で
初めて加点するものにしているので今な評価になってしまいました。
あとは3周もプレイしたんですよw
これだけプレイしてみると飽きてしまいます。