The Surge (ザ サージ) /PS4(Z指定)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年11月に発売されたPS4「The Surge(ザ サージ) 」(以下、サージ)のレビューをしていきます。
本作は廃棄施設を舞台にしたSFの高難易度アクションRPGですが、探索とハクスラ要素を強めた3Dのメトロイドヴァニアでした!
世間では何かとSF版「ダークソウル」と片付けられてしまう本作。
実は、それ以上に3Dのメトロイドヴァニア的な側面が強かったりします。
それだけステージの構造は複雑に入り組んでいて、プレイを続けているとしょっちゅう迷子になってしまうんです!
そんな「サージ」の良いと思った点から書いていきます。
攻略プレイ日記はこちら。
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- SF世界を舞台にした高難易度アクションRPG。
- 入り組んだ3Dフィールドを探索してボスと戦うのがメイン。
- 敵の部位を破壊して自身のパーツとして取り付けることができる。
初リリース日 | 2017年11月30日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | 高難度アクションRPG |
推定クリア時間 | 25~35時間 |
売上 | 初週0.4万本 |
発売元 | オーイズミ・アミュージオ |
目次
良いところ
ダークソウルにインスパイアされたゲームデザイン
一見するとコテコテの洋アクションゲームに見える「サージ」。
実は本作、全世界で高く評価された「ダークソウル」シリーズに大きく影響を受けて作られているんです!
以下、「ダークソウル」シリーズとの主な共通点を箇条書きで挙げていきます。
- ゲームオーバーになると持っている経験値をその場に落としてしまう。
- 落とした経験値はやられた場所に戻れば一度だけ回収できる。
- 攻撃を行うことでスタミナゲージを消費する(一定時間で回復)。
- 体力や回復アイテムの補充などができる拠点がいくつか設置されている。
- 拠点で休息すると敵が復活する。
- マップ機能が存在しないので自分の頭に叩き込む必要がある。
- 奥に潜むボスを倒すのが最終的な目的。
- 敵にロックオンすることが可能で、攻撃手段は近距離中心。
「ダークソウル」シリーズをプレイされた方であれば「似ている!」と思うのではないでしょうか?
個人的には「ダークソウル」好きなのでこれらの要素はドストライクでした!
初めての方はスタミナゲージなどで手こずるかも知れませんが、徐々に魅力を感じられると思います。
捻りを持たせたデスペナルティ
もちろん、まんま「ダークソウル」という訳ではありません!
ある程度は差別化を図るための要素が盛り込まれています。
特筆したいのが、ゲームオーバーになると持っている経験値(テックスクラップ)をその場に落としてしまう仕様。
一度だけ倒れた場所まで戻れば失った経験値を回収できる点は共通していますが、「ダークソウル」とは違ってどこにあるのか距離で教えてくれるんです!
ただし制限時間以内に入手できないと消えてしまうので、ある程度の場所が分かる反面、早く回収しないといけないようになっているんですね。
「ダークソウル」のフォロワータイトルは数多くプレイしてきましたが、このような味付けを行っている作品は初めてだったので感心しました。
加えて実質前作となるPS4「ロード オブ ザ フォールン」(※)で見られた敵を倒す度に取得経験値が倍増するシステムも踏襲。
倍率はチェックポイントに戻るとリセットされてしまうので、粘って戦うことで本家にはない駆け引きが生まれてきます。
※ロード オブ ザ フォールン・・・2014年に発売された高難易度アクションRPG。開発は本作と同じくドイツのスタジオDeck 13 Interactiveが担当。
部位を破壊する楽しさ
そして本作最大のオリジナリティが部位破壊の要素!
敵はロックオン出来ますが、人間型の場合は顔、腕、体、足を選択することが出来ます。
部位によって与えられるダメージが異なるほか、瀕死状態時に使えるフィニュッシュブローを使えば指定した部位を破壊できるんです!
運が良いとその部位にちなんだアイテムを入手することが出来、集めることで装備アイテムの作成や強化が可能になります。
この要素によって部位を破壊する気持ち良さとハック&スラッシュの面白さを生み出していたので素晴らしい味付けに感じました!
分かりやすく例えると、「ダークソウル」に「モンスターハンター」の剥ぎ取りシステムを追加したような感じ。
「モンスターハンター」の剥ぎ取りは楽しいので、それを「ダークソウル」ライクなゲームに持ってくるとは嬉しい!
ただ、部位破壊の表現は過激で、首はもちろん、体もまっ二つに出来て血も飛び散ります。
一定確率でカメラがアップになってスローモーションの演出が発生するので、部位破壊が強調されていました。
「ダークソウル」シリーズのCEROがDである一方で本作がZ指定なのもこの要素が大きく絡んでいると思われます。
その辺りの描写は人を選びそうですが、カッコいいのは確か。
装備品はあり合わせなので見た目はダサくなりがちですが、演出は良いのでダサカッコイイという単語が思い浮かんできました!w
世界観に合わせたユニークなカスタマイズ
「サージ」の世界観はSFなので、カスタマイズ要素がまんま「ダークソウル」だと醒めてしまいます。
開発者もそう思ったのかカスタマイズのシステムは世界観に合わせたアレンジを行っていました!
なんと、各部位に装備品を付けられるほか、スロットに特殊な効果のチップ(インプラント)を設置することができるんです!
戦闘能力はそこでの設定次第で大きく左右されます。
ポイントなのが、取り外しが可能なので状況に応じてカスタマイズができること。
体力の最大値が非常に高く、回復アイテムを30個も所有した長期戦型。
スタミナゲージを極限まで高め、攻撃力アップの注入剤を所持した攻撃特化型。
このようにカスタマイズ次第で何かに特化したスタイルでステージを攻略できるため、本家にはない駆け引きを楽しめました。
入り組んだフィールドの探索
まさかこんなにも入り組んでいたとは!?
本作のフィールドは驚くほど入り組んでいます。
ぼくは「ダークソウル」「ブラッドボーン」「仁王」「ロード オブ ザ フォールン」など今まで数多くの高難易度アクションRPGをプレイしてきましたが、こんなに入り組んだ構造のゲームは初めてです!
フィールドの構造は2つめのボス戦を終えた辺りから驚くほどの大迷宮と化して、1エリアの構造を把握するのに3~4時間はかかってしまいます。
イメージ的にはこんな感じ。
終盤になるとダクトのようなところをグルグルグルグル回って仕掛けを作動させ、数多くの抜け道やショートカットを探すことになるので大変でした。
この感覚、まるで3D化した「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ」のよう。
元々「ダークソウル」シリーズにもそのような側面はありましたが、本作はさらに特化して作られています。
なので、ゲームレビューのタグに「メトロイドヴァニア」を加えました!
エネルギーゲージを駆使したバトル
バトルシステムはヒット&アウェイ中心で、敵との駆け引きが非常に熱く感じられました。
この辺りは「ダークソウル」シリーズと同じような感じですが、まんま同じではありません!
特に差別化を図っていると思ったのが、「エネルギーゲージ」を駆使しての追加効果。
「エネルギーゲージ」は敵にダメージを与えることで増えていき、一定数溜まった状態で使用するとドローンの追尾攻撃が可能なんです!
さらに「エネルギーゲージ」と引き換えに使用できる注入物質を使うことで攻撃力を高めたり、体力を回復することも出来ます。
「エネルギーゲージ」分かりやすく例えるとRPGの魔法ゲージ(MP)みたいな感じ。
ちょっと違うのが、「エネルギーゲージ」は使用しないでいても徐々に減ってしまうこと。
そのため一定数まで溜まったらすぐに使用しなければならず、戦闘に良い意味での忙しさをもたらしてくれました。
本作にはこのような要素が存在するため、「ダークソウル」ほどヒット&アウェイ戦法は有効ではありません。
惜しいところ
全体的に不親切
「ダークソウル」シリーズに習って本作も不親切なゲームです。
マップ機能は存在しませんし、どこに行けば良いのかもほとんど教えてくれず、しょっちゅう迷子になりました。
一番不親切だなと思ったのが、キーアイテムが分かりにくい場所に設置されていること。
それがないとゲームを進行できないと言うのに「え?こんなところにあったの?」なんてところにあるもんだから思わぬところで足止めをくらいました。
マップ機能が存在しないのは探索性が高まって個人的には良かったんですが、進行フラグの分かりにくさは不親切に感じられ、開発者が想定外のところで詰まってしまう恐れがあります。
見た目の割に動きが軽い
主人公は外骨格アーマーを装着していますが、その割には動きが軽いです。
それはそれでハイスピードなアクションが楽しめるから良いんですが、敵も同様に軽く感じられて安っぽさが生まれていました。
何というか、ロボットなんだからガッシャンガッシャンと動いて欲しいんですよね。
モーション面でセンスが無いからか発泡スチロールのように軽く感じられ、プレイ開始直後は面を喰らいました。
ボスが少ない
実は本作、ボスの種類は少なかったりします。
具体的な数は言いませんが、「ダークソウル」には遠く及びませんし、前作となるPS4「ロード オブ ザ フォールン」よりも少なかったです。
その代わりフィールド面の複雑さは高難易度アクションRPG史上最恐レベルだったので、メトロイドヴァニア寄りのゲームとなっていました。
「ダークソウル」の熱いボス戦に惹かれて本作に手を出すと少々物足りなさを感じられるかもしれませんし、ステージをボス戦毎に区切って見ている場合は総数も少なく感じると思います。
全体のまとめ
SF版「ダークソウル」と片付けてしまいがちな本作。
実際にプレイしてみると予想以上に差別化を図っていて単なるフォロワータイトルの枠に収めるのは勿体なく感じました。
特にハック&スラッシュや複雑過ぎるフィールドの構造は本家にはない味付けで、この手のゲームにマンネリを感じている人もある程度は新鮮に楽しめると思います。
ただ、不親切なのは本家と同様ですし、フィールドの構造はさらに入り組んでいるのでゲームが苦手な人にはオススメ出来ません。
個人的には目が回るほど迷子になって大苦戦しましたが、クリア後にはこのジャンルではお馴染みの困難を乗り越える達成感を味わえて楽しめました。
今後もこの路線を続けていけば独自の路線を開拓出来そうなので、めげずに続けてほしい!
探索とハクスラ要素を強めたダークソウルに見せかけた3Dのメトロイドヴァニア!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・ハクスラ好き。
・SF好き。
こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
・アクションゲームが苦手な人。
The Surge (ザ サージ)/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
移動が軽快なのは、きっと車椅子だったオッサンが赤い彗星なみの速度で動けるようになってウキウキなんでしょう(笑
確かにウィーンガシャーン感皆無ですね。
しかし、そんな夢のパワードスーツも麻酔なしのビス直刺しは痛そうです。
オープニングでヒエッとなりました。
あと、このゲームも積んでたの思い出しました?
>ウィーンガシャーン感
そう!これなんですよ!
まあ、ゲーム的には軽快な方がストレスは溜まらないんですけどねw
もう少しウィーンガシャーン感がどこかで欲しかったと思います。
オープニングムービーはツッコミどころ満載でしたねw
僕は1週間もしないうちにクリアする予定です。
つぐみさんも感化されたら嬉しいなぁ♪
面白そうですが思ったよりsf色強そうですね
フォールアウト4的な世界観??
中世、日本、的な世界観だとかっちりはまるんですがねえ
気になってはいるんで安くなったら手をだしてみようかな
荒廃した世界なので、フォールアウトに少し近いですね。
海外のゲームらしい世界観です。
ゲームとしては面白く、ダークソウル好きなむぐおさんにもオススメです!
まあ、ボリュームは少なそうなので割高ですけどねー
取り敢えず最初のボスを倒しましたがなかなか面白いですね!
部位破壊やドローン攻撃など色々差別化を図っていますが、今のところはどれも良く出来ていると感じます。
世界観が明るめなのは個人的に嬉しいです。ダークソウルの世界観も好きですが、暗いステージばかりなのは苦手なので…
同じような感想ですね~。
個人的にも明るい世界観のほうが好きなので、
最初のステージを見た時は嬉しくなりました♪
差別化も思ったより図られていて、本家にはない楽しさも出てきましたね。
ボリューム不足のようですが、もっと拡張してくれたら本家に匹敵する作品になると思います。
100円だったの教えてくれてありがとうございます。早速やってみましたが
コツコツ繰り返して主人公を育成していくのは楽しいですねぇ。世界観も独特だしテキストも武器や防具一つ一つ丁寧に書いてあってこういうのは実に好きですね。
ただ説明不足感とロックオンとカメラワークの雑さで遊びにくさがあるのは頂けない。
ボス戦とか特に苦労しました。何度かやって突破口が掴めなかったので攻略サイト見てどうにか倒しましたわ。
レフトアライブで100回死んでも平気な管理人さんのような忍耐力がないとこのゲーム、俺にはちときつそう。
この記事が参考になったようで嬉しいです♪
ゲームとしては高難易度ですが、レベルを上げたらある程度はなんとかなるバランスでした。
全体的に不親切なのはこの手のジャンルへの洗礼を受けていないと厳しいかもw
ぼくは訓練されまくったので、一般の方とは感覚が変わりすぎていると思います(^_^;)
攻略動画を見るのは良いと思います。今の時代は攻略サイトや動画を見ることがある程度前提で作られているでしょうから。
過去記事にコメントすみません(´・ω・`)
1年積んでたImmortal Unchained クリア記念に、2年積んでたThe Surge にも再挑戦、無事に1周クリアしました。
いやー、kentさんの仰るとおり、これほどマップ構成が複雑なソウルライクは初めてです。
一度積んだ理由もそこにありましたが、頑張って繋がりを覚えたら、なんとかクリアできました。
マップ探索は良くも悪くも記憶に残るものであったのに対して、戦闘はかなりあっさり味ですね。ボスは数が少なく、慣れさえすれば大して強くもない。雑魚に囲まれることが一番の恐怖でした。ドローンを使いこなせば、もう少し戦闘に幅を持たせることができたのか?
とは言うものの、クリアまで非常に楽しむことができました。諦めないでよかった。
もし諦めてたら、これがホントの「サージ(匙)を投げる」(これが言いたかっただけ笑)
いえいえ、レビュー記事は永久保存版ですから、むしろ、どんどんお願いします!
2年積んでいた末でのクリアおめでとうございます!
本作はマップデザインの複雑さが一番印象的でした。そこが他のソウルライクと差別化を図っているかな。
戦闘の比重からしてもメトロイドヴァニア寄りのデザインに感じました。
そして最後にオヤジギャグですかw
サージを匙とかけるとはやられました。去年の今頃、ダジャレにハマっていたので、あと1年早かったらネタを頂いていましたよw
なるほど、レビュー記事のスタンスについて承知しました。
ギャグへの反応、ありがとうございます(´ε` ) ただ、個人的にはウィットの効いたお洒落でダンディズムあふれるユーモアのつもりです( ー`дー´)キリッ
あと1年早かったらとはおっしゃらず、ぜひ使ってやってください、使う機会が非常に限られると思いますが笑
それはともかく、クリアしてみれば面白い作品だったので、年末に発売されるsurge 2 も楽しみですね。郊外の森林で闘う動画が公開されていて、良さげでした。今作はマップの約8割は工場内部だったんで、いろいろなロケーションがあると嬉しいですね。
はい!よろしくお願いします!
ウィットの効いたお洒落でダンディズムあふれるユーモアでしたかw 失礼しましたw
分かりました。サージ2の記事を書く時に使ってみますよ!w
続編のロケーションは屋外も多そうですね。確かに1は屋内ばかりだった印象なので、今度はどんなマップデザインになるのか楽しみです!