√Letter ルートレター/PS4 / PSVITA
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2016年6月に発売されたPS4/PSVITA「√Letter ルートレター」のレビューをしていきます。
本作は島根県を舞台にしたミステリーアドベンチャーゲームですが、様々なボタンの掛け違いによって笑劇のドタバタギャグコメディと化していました!w
これは意図的ではなく天然によって生み出されたものだと思うので、ある意味、奇跡の名作です。
そんなPS4/PSVITA「√Letter ルートレター」の良いと思った点からまずは書いていきます。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 島根県を舞台にしたミステリーアドベンチャー。
- 15年前に文通をしていたヒロイン・文野 亜弥の手掛かりを探していく。
- ゲームシステムは古典的なコマンド形式を採用。
初リリース日 | 2016年6月16日 |
対応ハード | PS4/PSVITA |
ジャンル | アドベンチャー |
推定クリア時間 | 15~20時間 |
売上 | 初週0.9万本 |
発売元 | 角川ゲームス |
目次
良いところ
魅力的に描かれた島根県
あぁ・・・良いなぁ。
本作は島根県を舞台にしていますが、思わず聖地巡礼したくなるほど魅力的に描かれていました!
特に良かったのが、和の描写。
作中では商店街や神社、旅館などが描かれていますが、いずれも古き良き日本を彷彿とするような温かみを感じられました。
そんな温かみをさらに強調してくれるのがBGM!
特にフィールド画面で流れる「Phantom」「和-Nagomi」はまるで旅館に泊まっているかのようなしっとりしたメロディとアレンジで癒やされます。
↑頻繁に訪れる神在庵では様々な料理が出てきました。
静止画ではありますが、美味しさは伝わってくるのでプレイしているとお腹が空きます♪
ちなみに神在庵のモデルになったお店は存在するようです。
メニューは架空のようですが、登場するご主人は実在するようなので会ってみたくなりましたw
ミステリアスなあらすじ
本作の目的は15年前に文通をしていた少女と会うこと!
プレイヤーは30代前半のおっさんお兄さん(以下、マックス)となって15年前に文通をしていた少女(以下、文野 亜弥)の手掛かりを島根県で探すことになりますが、物語は思わぬ展開に発展します。
なんと、文野 亜弥は「15年前には既に故人だった」という事実が判明するんです!
一体、マックスが文通をしていた相手は誰だったのか?
少々強引な部分はありますが、導入部分は実にミステリアスで先の展開が気になりました。
ですので、この部分に関してはミステリーアドベンチャーとしての体裁は保っていると思います。
30代男女が使用するにしてはあまりにも不適切なあだ名から来る笑い
ここまで読まれていたらPS4/PSVITA「√Letter ルートレター」は島根県で巻き起こるミステリーアドベンチャーなんだなぁと感じることでしょう。
しかし、様々なボタンの掛け違いによって30代男女のドタバタギャグコメディと化してしまうんです!
まず触れておきたいのが、文野 亜弥の級友たちに付けられたあだ名。
デブ、メガネ、ビッチ、サル、チビ、ガリ。
驚いたことに級友たちはこんなあだ名で呼び合うんです!
百歩譲って高校生ならまだしも30代前半にもなる大の大人が呼び合うのだから驚きました!w
何がおかしいかって、あだ名はあだ名でも身体的なコンプレックスから来る悪口だからです。
ぼくは人にあだ名を付けるのが好きだから言わせていただきますが、級友たちに付けるにはあまりにも不適切に感じます。
あだ名というものは本名などをもじって付けるものではないでしょうか?
例えば当ブログのマスコットキャラクター「さっく~」の本名は「さくら」なんですが、こちらも元の名前をもじって名付けてみました。
その観点から見ると本作に登場する文野 亜弥の級友たちが呼び合っているあだ名はおかしいのなんのw
誰か突っ込む人は居ないのか?w
ボイスによってさらに増す笑い
不適切なあだ名から生まれる笑いをさらに強調させるのがボイス!
本作は主人公の台詞を除くとフルボイスで展開されるので、あだ名も含めて読み上げてくれるんです!w
声優さんたちは平気で「デブ、メガネ、ビッチ、サル、チビ、ガリ」と呼び合うので笑いが止まりませんでしたw
特に笑えたのが、文野 亜弥を演じるAYAさんが手紙を読み上げるシーン。
本作では手紙がキーアイテムとなっているだけあって随所で手紙を読み上げるシーンが挿入されます。
その手紙には級友たちが必ず登場するので当然「デブ、メガネ、ビッチ、サル、チビ、ガリ」といったワードが出てくるんですが、これを口に出して読み上げるシーンが実にシュールなんです!w
単純に話の流れがシュールなのもありますが、一番大きいのが文野 亜弥を演じるAYAさんの声が上品なこと。
あんなに美しい声の人に「デブ、メガネ、ビッチ、サル、チビ、ガリ」なんて言わせるとはw
本当に誰か突っ込む人は居なかったのでしょうか?w
ぼくはボイススキップ派ですが、手紙を読み上げる時は面白すぎるので全部聴いてしまいましたw
一歩間違えたらストーカーと化す主人公の行動と言動
ここまで文野 亜弥の級友たちがどれだけおかしいのか触れてみましたが、主人公のマックスはもっと変人でした!w
まずおかしいと思ったのが、30代前半の男がわざわざ島根県に足を運んで女子高生の写真を持って街の人から手掛かりを聞き出すこと。
作中でマックスの姿は描かれていませんが、あのおかしな言動からしてルックスはあまり良くないでしょう(少なくともぼくはそう感じた)。
そんな男が女子高生の写真を持って街の人にやや乱暴な口調で手掛かりを聞き出すって一歩間違えたらストーカーみたいじゃないですかw
※仮にイケメンだったとしても問題ありですが・・・w
決定的だったのが、文野 亜弥の級友たちとのやり取り。
どういう訳か級友たちは文野 亜弥のことを話そうとしません。
そのためマックスはあの手この手で彼女の情報を聞き出そうとするんですが、そのやり方が実に強引なんです!w
とあるキャラクターに至ってはカツラを奪おうとする始末w
何度も言うようにマックスは高校生ではなく30代前半の男性です。
文野 亜弥の手掛かりを聞き出すとは言えそこまでやりますか!w
そんなマックスの破天荒ぶりを強調させるのがマックスモード!
マックスモードに入るとゲージが溜まっては減っていき、溜まれば溜まるほど強い言動で相手を怯ませることが出来ます。
なのでプレイヤーは状況に応じてマックスモードの強弱を調整することになるんですが、なんというぶっ飛んだシステムなのでしょうか?w
このように主人公のマックスは変人にも程があり、感情移入は出来ませんでしたが、一周回って気に入りましたw
惜しいところ
作業的なゲーム進行
近年の美少女系アドベンチャーゲームはビジュアルノベル形式を取り入れていることが多くあります。
ところが本作の場合、昔ながらのコマンド形式を採用しているんです!
そのため文字を読むだけではなくコマンド選択でマップ移動や探索を行う必要があるんですが、これは作業的に感じました。
島根県各地を探索できると言えば聞こえは良いかも知れません。
しかし、各地を調べても大したリアクションは発生しないので探索の面白みはありませんでした。
そのためマップ移動や探索は”やらされている感”が強く、これだったら強制移動制を取り入れても良かったような?
8章をスキップできない
本作はマルチエンディング制となっており、コンプリートするには最低5周する必要があります。
一見すると面倒そうですが、2周目からは次の章へ強制的に進むスキップ機能があるので大幅に短縮出来ました!
しかし、何故か8章だけはスキップすることが出来ず、同じ作業を最低5回は繰り返さなくてはなりません。
スキップ機能自体はかゆいところに手が届いているのに何故8章だけスキップできないのか。
この点さえ何とかしてくれたらユーザーインターフェースの面に関しては高く評価できるだけに惜しい。
奇をてらい過ぎたマルチエンディング
本作には5種類のエンディングが用意されていますが、大半が奇をてらい過ぎています。
特に多くの方が一番最初に突入すると思われるルートの結末はちゃぶ台返しをされたかのような狂いっぷりでしたw
一応、ミステリアスなあらすじからの結末には期待していたのであのような展開はガッカリです。
どうやら各ルートはトゥルーエンドを土台にして弄っているようで、それ故に整合性に欠けていました。
ただ、2周目以降に解禁されるトゥルーエンド自体は突っ込みどころ満載ながらも気に入っています。
最初に見るエンディングでガッカリされるかも知れませんが、めげずに2周目をプレイしてトゥルーエンドを見てください!
ぼくはトゥルーエンドを見たことでスッキリしました。
全体のまとめ
島根県を舞台にしたミステリーアドベンチャーというのは仮の姿。
真の姿は頭のネジが抜け落ちた30代男女による笑撃のドタバタギャグコメディでした!
こうなってしまったのは意図的ではなく、関係者も含めて頭のネジが抜け落ちているからこそ生み出せたと思うので、ある意味奇跡の名作です。
端から見たら島根県を舞台にしたミステリーアドベンチャーという体裁を整えているように見えるのでそこに期待するとガッカリしそうですが、天然ギャグコメディとしては楽しめました。
なので、バカ真面目なストーリーに期待するのではなく、天然記念物を見るような感じで楽しむことをおすすめします。
様々なボタンの掛け違いによって生み出された笑撃のドタバタギャグコメディ!
こんな人には特におススメ。
・ユーモアがある人。
・ギャグコメディ好き。
こんな人にはおススメできない。
・真面目なミステリーアドベンチャーを期待する人。
・冗談が通じない人。
√Letter ルートレター/お気に入り度【65/100%】
プレイした時間・・・約10時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
ルートレターは主人公がものすごくキ○ガイでマナーが悪いですよね。
別に親友関係でもないのに文通相手の友達をひどい昔のあだ名で呼ぶのはどうなんでしょうねwww
僕はいきなり知らないおっさんに「メガネ」とか「ヲタ」って呼ばれたら、警察呼びますよ?♂️
あだ名って流れで呼ぶもんだと思いますが、それにしてもデブやメガネはないですよねw
ぼくがトモフミさんにあだ名を付けるとしたら「ともちん」かな♪
僕はケントさんのことを勝手に「ケントっち」と脳内で思ってるときがありますよwww
他にはヨッシーの着ぐるみ着てるときもあったので、小学生の自分がケントさんに会ってたら「ヨシオくん」って呼びそうですwww
僕は「ともちん」ですか!?
「フミちゃん」って読んでもいいのよ(笑)
ちなみに留学してたときは「サーシャ(僕のミドルネームです)」という英語名で生活してたのですが、なぜかそれが省略されてスッシーと呼ばれましたよorz
ケントっちですかwww
たまごっちみたいじゃないですか///
ともちんは語呂が良いかなぁって思って名付けたくなりましたが、トモフミさん的には”フミ”の方を推したいのかな?w
サーシャが省略されてスッシーとはw
でも、可愛くて良いじゃないですか~
様々なボタンの掛け違いによりにより血迷って発売日に定価で買ってしまいました…
主人公のマックスがすさまじいサイコパスで話題になったゲームですねwww
さも当然かの様にありえない言動や行動を取るので、人として共感できるところが1ミクロンもありませんwwwバカゲー、奇ゲーハンターのブロガーやライターがこぞって自身の記事や配信で取り上げたことで逆にカルト的人気を博すという、1周回って成功した(?)ゲームです。狙ってやってたら恐ろしいですね…。
角川ミステリーシリーズとしてこのスタイルでのシリーズ化を計画しているみたいですが、その一発目がこれとかそんな装備で大丈夫か?と心配になるwww
これが全世界で40万本以上売れててハリウッド化するとか(というかよく翻訳して海外で売ろうと思ったなw)もう地球は終わりです…(笑)あだ名のくだりは優秀すぎるギャグとしてしか聞けませんよ今後もうwww
今の状況を見ていると確かに一周回って成功した感じがしますw
ぼくのように周りの盛り上がりでプレイした人も多いでしょうから。これが次回作の売上に繋がれば良いのですが・・・
角川ミステリーの今後はどうなるのでしょうかね?
全く予想が出来ませんが、次回作も買いたくなってきましたよw
あだ名のくだりはシリーズの名物にすると良いかも!?
まさかの奇跡の名作評価笑
しかもお気に入り度結構高いじゃないですか!
この作品は多分20年位前のアドベンチャーゲームの雰囲気を再現しようとしたんでしょうけれど、匙加減を失敗してしまった結果ギャグになってしまったんだと思います。
登場するキャラクターの個性がチョイ役含めて無駄に濃かったり、昔のADVをそのまま持ってきてような古典的なイベント進行など、個人的には好きな部分も多いんですよね〜。
ストーリーに関してはトゥルーエンディングは割と好きなんですが、全体的には描写不足と強引な終わらせ方が目立ちますね。同級生達は(人間的にはともかく)結構好きなキャラだったので、もっと掘り下げて欲しかったなあ。
今度出る新作では解明編が追加されるそうですが、果たしてどうやってストーリーを締めるのか、というよりも本当に締めることができるのか、ある意味気になってしまいます笑
このゲームは狙って出来るものじゃないので奇跡によって生み出されたものだと思います。
さじ加減を間違えてしまったゲームは何度か見かけましたが、その中でも高い水準でギャグとしてまとまっていますw
確かに登場するキャラクターはみんな濃かったですね。脇役もよくよく考えたらキョーレツ過ぎますw
トゥルーエンドはご都合主義ではありますが気に入りましたよ♪
ストーリーモノとしては色々と問題点はあると思いますが、ギャグコメディとして考えれば良いかなと思えてきます。
という訳で新作も買うことにしましたよ♪
解明編と実写の演出がどんな感じなのか楽しみです♪
僕が去年プレイしたゲームでは間違いなくワーストワンのクソゲーだけどkentさんはまさかの名作評価w
追求パートの単調さや初回時のエンディングはメチャクチャで酷いけど、主人公の無礼すぎる言動が逆に面白くて退屈はしませんでした。
良いところは、真エンディングの後味は悪くないし主人公が各章で食べる島根の料理は美味そうで食べてみたいと思いしたね。
でもマックスはこの料理を店主の謎の計らいでタダで食っていたからムカつくけどねw
後、ヒロイン役の日髙のり子さんと皆口裕子さん素敵な演技が聞けて良かったです。
完全版はともかく続編は余裕があれば購入してみようかな。
いやぁ、このゲームはある意味名作ですよ~!迷作とも言えますがw
主人公を含めてみなさん頭のネジが抜け落ちていますよねw
真エンディングはあれはあれで綺麗にまとまっていたと思います。
島根の料理も食べたくなりましたよ♪
あんな美味しそうな料理を安く食べれるところは思いっきりご都合主義でしたねw
ぼくは完全版・続編含めて買いたくなってきました♪
こんだけおかしいのに不思議とクソゲーともバカゲーとも言い切れない謎の概念になってますよね…狙っていないからこその奇跡だと思います。何があったんだ本当に…
あと角川がまるで名作のような推し方をしてくるのが謎ですよね…それも悪乗りなのか本気なのかわからないのが…
完全版だと主人公の声が山寺さんになるとか無駄遣いにも程がある。
そうですね、狙っていないからこその魅力が本作には詰まってます!w
角川にとって本作の結果はどんな感じなんでしょうかね?w
本気で名作だと思われていると解釈しているのでしょうか?w
そうなると、さらなる奇跡を産み出せそうです(白目)