【レビュー】テトリス99 [評価・感想] すべてが絶妙にハマった新感覚のバトロワゲーム!


テトリス99/Switch

どうも!KENT(@kentworld2)です!

今回は2019年2月に配信されたSwitch「TETRIS 99 (テトリス ナインティナイン)」のレビューをしていきます。

本作は定番パズルゲーム「テトリス」のバトロワゲームですが、すべてが絶妙にハマった傑作です!

「あの定番パズルゲームをこんな形で蘇らせてくるとは!?」

戦略性はもちろん、ヒット性も感じられ、プレイすればするほどツボにハマる作品です。

ここからはそんなSwitch「TETRIS 99」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 落ちてくるピースを揃えて消していくパズルゲーム。
  • 99人のプレイヤーと同時に戦い最後まで生き残るのが目的。
  • ブロックの列を揃えることで消えていき相手の画面にお邪魔ブロックを設置できる。
初リリース日 2019年2月13日
対応ハード Switch
ジャンル パズル
推定クリア時間 1プレイ5~10分
価格 無料(Switch ONLINE加入者限定)
発売元 任天堂

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良いところ

テトリスとして楽しい

今や誰もが知っているであろう超定番パズルのテトリス。

ランダムに降ってくる7種類のピースを回転させて一列に揃えていくのが爽快ですよね?

その点は本作でも踏襲しているので、「テトリス」としても普通に楽しむことができます!

効果音はそこそこ爽快ですし、BGMもお馴染みのテーマ曲(ゲームボーイ版のA-TYPE)なのですんなり入ってきました。

過去作で見られたテクニックもほとんどそのまま使えるので、慣れないうちは対戦相手のことを考えずピースを埋めていくだけでも問題ありません。

99人とのバトルロイヤルが熱い!

テトリスは1人でプレイしても楽しいですが、それ以上に盛り上がるのが対戦です!

相手の画面にお邪魔ブロックを設置してゲームオーバーに持っていく。

「テトリス」の対戦はそこが面白さの本質だと思うんですが、本作ではそんな楽しさを99人と共有することができるんです!

これまでにも対戦プレイに対応した「テトリス」は数多く発売されてきました。

しかし、多くても10人程度だったんですよ。

そんな中で99人同時プレイができるというのはインパクトがあります。

常に作戦の選択ができることで高まる戦略性

「99人とどうやって対戦するんだろう?」

「テトリス」の対戦をご存知の方はそんな疑問が出てくるでしょう。

本作の場合、4種類の作戦を切り替えることで対戦プレイとして成立しています!

以下、ゲームプレイ中に選択できる4種類の作戦です。

ランダム
⇒対戦相手をランダムで攻撃する。

とどめうち
⇒ゲームオーバーになりそうな相手を狙う。

バッジねらい
⇒バッジを多く持っている相手を狙う。

カウンター
⇒自分を狙っている相手に攻撃を仕掛ける。

 
これらの作戦は常に変更することが可能なので、臨機応変に対応できます。

最初の方は意味がわかりませんでしたが、これらの作戦を選択できることで面白さが増している印象です。

バッジの概念によって生まれる戦略性

4種類ある作戦の重要性を高めているのがバッジの概念です。

バッジは入手すればするほど攻撃力を上げることが可能で、相手の画面に大量のお邪魔ブロックを設置できます。

入手方法は相手の画面にお邪魔ブロックを設置してゲームオーバーに追い込むこと(これをKOと言う)。

なので、相手をKOすればするほどバッジを沢山入手できて有利に戦えるんですよ。

しかし、バッジを沢山持っている=有利とは一概には言えなかったりします。

何故なら作戦の中に「バッジねらい」が含まれているからです!

これを選択することでバッジを持っている人に照準を合わせることができるので、対戦相手が多い序盤にバッジを沢山持っていたら集中狙いをされる可能性が高まります。

このようにバッジの概念が4種類の作戦をより重要なものにしていると思いました。

メリットとデメリットが混在した4種類の作戦

4種類の作戦はそれぞれにメリットとデメリットが混在します。

そのため勝つためには臨機応変に切り替えていかないといかず、戦略性を高めている印象です。

以下、各作戦のメリットとデメリットをまとめていきます。

ランダム
⇒対戦相手をランダムで攻撃できるが、運に左右されるためバッジを集めにくい。

とどめうち
⇒ゲームオーバーになりそうな相手を狙えるのでバッジを稼ぎやすいが、序盤からバッジを持っていると集中狙いをされやすい。

バッジねらい
⇒バッジを多く持っている相手を狙えるが、序盤からバッジを持っていると集中狙いをされやすい。

カウンター
⇒自分を狙っている”複数”の相手に攻撃を仕掛けられるが、攻撃した直後の相手はブロックが詰まっていないケースが多いのでKOしにくい。

どれもこれもバッジの概念が戦略性を生み出している印象で、作戦の概念との相乗効果を感じました。

このゲーム、突き詰めていくと心理戦になっていきますw

そういう意味ではまさにバトルロイヤルですね!

爆速マッチングによって高まる中毒性

バトルロイヤル系のゲームでは対戦相手を確保するという課題があります。

大人数を短時間で集めるのは簡単なことではありませんからね。

その点、本作の場合はよく考えられています。

というのもNintendo Switch ONLINE加入者は無料でプレイできるからです。

本記事を執筆した当時(2019年2月16日)のマッチングにかかる時間は10秒未満で、人数の割にはあっという間に成立します。

それもあって中毒性を高める役割を果たしており、気が付いたら「もう一戦!もう一戦!」と何度もプレイしてしまいましたw

憎いのが、「Nintendo Switch Online」へ加入させるための”客寄せパンダ”としても機能させていることです。

前述の通り本作の中毒性は非常に高いので、ちょっと時間が経つとまたプレイしたくなるんですよ。

しかし、「Nintendo Switch Online」に加入していないとプレイできないので、同サービスから抜け出せなくなるようにするコンテンツとしても機能している印象です。

基本プレイ無料は思い切った判断だと思いましたが、本作のゲームデザインを考えるとこれが最適解ですね。

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惜しいところ

チュートリアルや解説書がないので分かりにくい

中毒性抜群の「テトリス99」。

しかし、最初の方は過去作と比較して何が違うのかよく分かりませんでした。

「テトリス」って慣れていないとブロックの列を揃えるだけで精一杯なんですよ。

なので、周りに見える98個の対戦画面なんて見る余裕がありませんし、4種類ある作戦にも気を配れませんw

「なんかあちこちでテトリスをやっているんだなぁ・・・」

最初の方はそういう風にしか捉えることが出来ず、何が凄いゲームなのかよく分かりませんでした。

にも関わらず本作にはチュートリアルが存在しないんです!

ルールを理解するためには能動的な姿勢が必要になってきます。

任天堂と言えば初心者への配慮が凄いメーカーなのでこの不親切さには驚きました。

おそらく、SNSでユーザーが情報共有してもらうことを視野に入れてチュートリアルを省いたのでしょう。

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TETRIS 99 (テトリス ナインティナイン)のレビューまとめ

元々完成されていた定番パズルの「テトリス」。

そこに作戦やバッジの概念を盛り込んだことでコアゲーマーも唸るほどの戦略性を生み出すことに成功しています!

ビジネスモデルも非常に上手くハマっており、何から何まで絶妙な作品です。

「Nintendo Switch Online」加入者は騙されたと思ってプレイしてみてください。

きっと、「これからもNintendo Switch Onlineに加入し続けよう!」と言いたくなるほどの魅力を感じることでしょう。

すべてが絶妙にハマった新感覚のバトロワゲーム!

こんな人には特におススメ。
・パズルゲーム好き。
・戦略性が高いゲームが好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・パズルゲームが苦手な人。

お気に入り度【90/100%】

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18件のコメント

テトリス99はチュートリアルがないのが問題ですね。
僕は今回のレビューを読んで、「ああ、ランダムとかカウンターってそういうことだったの!」ってなりましたよ。
ヨシクラの体験版やフォーゴットアン体験版などをいろいろやってるときのタイミングでこれを遊んだのですが、印象があまり良くありませんでした。
オンラインのルールがテトリス99のみなのはいいとして、一人でとことんマイペースに遊ぶモードがないですからね。
なんか時代はこういうバトロワモノを求めているんだなと思って、アンインストールしました。
僕はテトリスは「ぷよテト」もしくは「テトリスDS」のほうがいいです。
オンライン特典に関して、僕はファミコンオンラインの「スーマリ3」や「カービィ夢の泉」で充分にもとがとれますよwww

あらら・・・投げてしまいましたか・・・

システムを理解出来たらグッと面白くなると思うので、気が向いたらリベンジしてみてください!

この記事である程度のシステムを理解出来たでしょうしね。

ぼくも最初はよく分からなかったのでそこまで良い印象はありませんでしたが、理解してからはシリーズ最高傑作に感じています。

せめて一人用のプラクティスモード的なものがあると思ってただけにがっかり?
一人用モードが追加されなければ、再ダウンロードする気ないです。
競争嫌いのマイペース男なので対戦モードしかないゲームは苦手なんです。

弟にとっては好感触だったようですが、あいつはテトリスが苦手でぷよぷよ派なんだよなぁ。

個人的には誰かと対戦している感覚はそんなにありません。

ブロックを揃えていく分にはソロプレイと大差ありませんので。

低容量ですぐにダウンロード出来ますので、気が変わったらどうぞ♪

コメント欄を見た感じだとみなさんもハマっているようです。

テトリスってゲームの歴史から見てもかなり古参の作品で内容もシンプルなのに、現代の技術の最先端のVRだったりトレンドのバトルロイヤルに対応した作品が出てくるというのがテトリスの凄さを表していますね。

言われてみるとテトリスは様々な実験台になっていますねw

これもテトリスの完成されたゲーム性と知名度が影響しているのかも。

カウンターとか、とどめうちとかあったのこれ見て知りました!ブロックを上手く置くのでも大変なのに98個ある画面からいちいち対象選ぶのは戦略もクソもないやろ!と思ってましたが僕がよく画面を見てなかっただけでしたw
テトリスは今回初めて触れましたが流石ご長寿タイトルなだけあってものすごい洗練されてますね。動かしてて気持ちいいので何回もやってしまいます。最近はゼルダ、スカイリムなどの重たいゲームばかりやってたのでサクッと初めれてサクッと終われるゲームは息抜きにピッタリですねw
今回ある程度の狙い先を決めれることを知ったので帰ってやるのが楽しみです。

この記事でゲームシステムを理解出来たのでしたら嬉しいです♪

解説書の役割も兼ねて書いてみたつもりですので。

仰る通りゲームシステムに理解出来ないままだと何がなんだか分かりませんよねw

テトリス自体は全世界で愛されているだけあって欠点を見つけるのが大変なくらい洗練されています。

そうそう、息抜きにピッタリなんですよ~。

しかも中毒性が高いのでずーっとプレイしてしまうというw

凄い面白いです。初日はバッテリーが切れるまで遊びましたw
過去に何度かハマッたテトリスにまさか今更ハマるとはw

Nintendo Switch Online向けの新作とはこれのことだったのですね
あの発言に自分は過度な期待をしないようにしてましたが期待度MAXでも上回っていたと思います

不特定多数の人に対する無料サービスとしてテトリス以上に間口の広いゲームはないので題材としては最も適しています
99人対戦だと過疎の問題がありますけどテトリスは世界で最も売れたゲームですから
こちらも最適かと
Nintendo Switch Online加入者限定サービスに求められるものに対して完璧な回答をしてきたって印象です
他社よりサービスがショボイという声もこれでかなり弱まるでしょう

基本無料ですけど動画配信者も多いようですし有料のスキンやBGMの需要はありそうです

チュートリアルがなかったのでバッジの意味が解らなかったのですけどkentさんがレビューすると思ったのであえて調べませんでしたw

tanuさんもハマっていますか!?

まさかこんなにも早くNintendo Switch Online向けの新作が出るとは思いませんでしたよ。

テトリスって定番化し過ぎてゲーマーの間では陳腐かもしれませんが、本作は本当に間口が広くて面白いので騙されたと思ってみなさんプレイしてほしいです。

Nintendo Switch Onlineは一週間お試しキャンペーンを行っていますし。

今後はイベントを開催するなどして延命していくようなので楽しみ♪

魅力的なコンテンツでユーザーから出てくる不満の声を払拭するところはいかにも任天堂らしいです。

ルールを覚えたらより楽しめるので、この記事が参考になったようで嬉しいです!

この記事を読んで初めてルールをきちんと理解出来ました!丁寧な解説でありがとうございます!
でもルールが分かってなくても面白いですね!
まだ時間が無くて数回しかやってないですがこれからやっていこうと思います。

おお!この記事が参考になりましたか!

ルールの解説も兼ねて記事を書いたので嬉しいです♪

このゲームはプレイすればするほど面白さを感じるので、数回の時点で手応えを掴めているようでしたらこの後のハマりようが凄いことになりそうですよw

初めてコメント致します。

このゲーム、発表された時に本当に目から鱗が落ちました。
最近流行りのバトロワものを、まさかテトリスに適用するなんて…。
なんというか、全くあらぬ方向から攻撃を仕掛けられた感じ…そう来たか!って思いましたね。
Tスピンとかも全く知らない、上級者から見れば素人状態なのですが
黙々と消して、生き残ることだけを意識しても勝手に他でつぶしあいが始まって
気づいたら30位ぐらいになっているのが面白いところです。あえてランダムのままにして、目立たないようにしていると結構平穏なテトリスが出来ますw
ルールを理解してやれば、更に楽しめそうですね!今後の参考にさせていただきます。

それにしても、よくよく考えればテトリスに対戦という要素を初めて持ち込んだのは、今から30年前に同じく任天堂がローカライズしたGB版テトリスが初だったんですよね。
あれから30年。再度任天堂が、テトリスに新たな楽しみ方を提示してくるとは夢にも思いませんでした。さすがの一言ですね。

プレイしてみて「こういうバトルロイヤルもアリなのか!?」と驚きました。

PUBGをベースに手を加えた作品が多いなか、テトリスに目を付けるとはw

改めて任天堂は他社とは目の付け所が違うことを実感しました。

そうそう、初心者でも運が良ければ30位ぐらいに行けるんですよね。

ぼくも決して上手くはありませんが、最高2位まで行けました!

あともう少しでドン勝なので頑張りたいです!

GBテトリスがブームになってから30年が経ちますが、任天堂の手によって改めてムーブメントが巻き起こるかもしれませんね。

今までプレイした中での僕のベストバトロワゲーです笑
問題は僕がテトリスド下手だという事なんですが、それでもめっちゃ面白いです!間違いなくNSOのキラーソフトですね〜。ダイレクトで発表された時はそんなに注目してませんでしたが、まさかここまで面白いとは思いませんでした。

個人的にもベストバトロワゲーにしても良いくらいですw

まさかこんな形でキラータイトルが現れるとは!?

前週にはエイペックスレジェンドが配信されましたし、2週続けてバトロワゲーのキラータイトルが現れるとは全く予想が出来ませんでしたw

何だかんだで2月も豊作ですね♪

ルールが単純な上、マッチングの快適さや1ゲームの短さも相まって危険なレベルの中毒性がありますね。10時間やってようやく15回に1回くらい1桁代に乗れるようになりましたが、テト1にはまだ程遠いと感じます。
運要素も絡みますが、序盤から積極的にトドメを刺してバッチを集めるかターゲットにならないよう息を潜めるか戦略の多様性があってこれを考え出すとマジに止めどきを失います。
このゲームの出現でニンテンドースイッチオンラインの価値がぐっと上がりました。

なんと!?もう10時間もプレイされたんですか!?

凄いハマりっぷりですねw

そうそう、バッジが駆け引きを高める大きな要素となっているんですよ~。

魅力的なコンテンツでサービスの価値を高めるのは任天堂らしいと思います。