【レビュー】Fe(フィエ/PS4) [評価・感想] 無駄な物を削ぎ落として作られた癒やしの3Dアクションドリームアドベンチャー!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2018年2月に配信されたPS4/Xbox One/Switch「Fe(フィエ)」のレビューをしていきます。

本作は幻獣となって森を探索していくゲームになりますが、無駄な物を削ぎ落として作られた癒やしの3Dアクションドリームアドベンチャーでした!

舞台となる森はいくつもの開けた広場で構成されています。

と言ってもオープンワールドと言えるほど広くはなく、せいぜい、公園のグランド2~3個分程度。

本作ではそんな箱庭世界で幻想的なストーリーを体験することが出来ました!

きっと、クリアする頃には心が優しくなっていきますよ。

ここからはそんなPS4/Xbox One/Switch「Fe」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 箱庭世界が舞台の3Dアクションアドベンチャーゲーム。
  • 主人公の幻獣はゲームを進める毎に新しい鳴き声を覚えていく。
  • 鳴き声によって森に住む動物と仲良くなったり花を咲かせられるようになる。
初リリース日 2018年2月16日
対応ハード PS4/Xbox One/Switch
ジャンル 3Dアクション
推定クリア時間 5~6時間
価格 1,980円(税込)
発売元 エレクトロニック・アーツ

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良いところ

鳴き声を使い分けて謎を解く楽しさ

何故、「Fe」をプレイしていると心が優しくなっていくのか?

大きな要因となっているのが鳴き声を使い分けていくゲームデザインであるからです。

主人公の幻獣はゲームを進めていくと様々な鳴き声を覚えていきます。

すると、森に生息する様々な生物とコミュニケーションを取れるようになるんです。

そのやり取りが微笑ましく、心地の良い無き声と相まって癒やされました。

動物たちが戯れる様子を眺めるのってどうしてこうも心が癒やされるのでしょう?改めて考えると不思議。

幻想的な世界観とBGM

さらに心を優しくさせる要因となっているのが幻想的な世界観とBGM!

グラフィック自体は簡素ではあります。

まるでN64ソフトなのかと思うくらいポリゴンがカクカクしていますし、そこに貼られているテクスチャも簡素ですから。

が、ライティングの表現に関しては秀逸で、カクカクポリゴンでも幻想的な世界を表現していたんです!

イメージ的には夜明け前の世界を旅しているかのよう。

そんな世界を彩ってくれるのが幻想的なBGM。

メロディ自体の主張は強くないんですが、まるで夢の中で流れているかのような心地の良いBGMとなっています。

幻想的な世界観×幻想的なBGM×優しい鳴き声×動物たちとの交信。

これらの組み合わせによって本作は温かみのある作風を実現させました。

スケール感のある世界の中で表現したリニアなストーリー

箱庭世界でリニアなストーリーを描くのは簡単なことではありません。

というのもプレイヤーをコントロールするのが難しいからです。

開発側は左側に行くことを想定して作ったハズなのにプレイヤーは右側へ行って想定外の詰みが生まれることもあるでしょう。

ところが本作の場合、様々な配慮によって箱庭世界を舞台にしながらもリニアなストーリーを体験出来ました!

大きな要因となっているのが鳴き声を使い分けていくゲームデザイン。

主人公の幻獣はゲームを進めていくことで6種類の鳴き声を1つずつ覚えていきます。

すると、今まで閉じていた植物を咲かせられるようになり、今まで行けなかったところにも行けるようになるんです。

鳴き声を覚えていくことで徐々に広がっていく行動範囲。

このような「ゼルダの伝説」や「メトロイド」に通ずるゲームデザインによって本作は箱庭世界を舞台にしながらもリニアなストーリーを楽しめるようになっています。

加えてストーリーの進行度によってイベントがリアルタイムで発生。

カメラが自動でそちらを向いてくれるので、高い没入感を維持したままストーリーを楽しめるようになっています。

この辺りはAAA級タイトルの開発にこなれているエレクトロニック・アーツの作品らしく感じました。

ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)

気持ちの良い滑空アクション

主人公の幻獣はムササビがモチーフなのでしょうか?

ゲームを進めていくと滑空アクションが使えるようになりますが、これが気持ち良い!

中盤以降は高いところから高いところへ滑空して行くアスレチック的な楽しさが加わるので、PS「スパイロ・ザ・ドラゴン」を彷彿としました。

しかもムササビのように木登りもできるので簡単に高いところへ行けます。

「高い木に登った!滑空アクションを使って次はどこへ行く?」

なんてことを考えるのが楽しく感じました。

箱庭世界ならではの探索要素

このように箱庭世界を舞台にしながらもリニアなストーリーを楽しめる「Fe」。

ですが、箱庭世界ならではの探索要素もバッチリありました!

というのも箱庭世界には全部で75個のクリスタルが隠されているからです。

その多くはゲームクリア必須ではありませんが、一定数集める毎に便利な能力がアンロックされていきます。

ゲームクリア後、ぼくはすべてのクリスタルを集めてみました。

すると、ストーリーを進めていくだけでは気付かないような隠し部屋や通路に隠されていたことが分かったんです!

その時、ぼくは思いました。

「Fe」はリニア式と箱庭式のエッセンスを融合させたアクションアドベンチャーゲームであると。

考察する楽しさ

本作のストーリーは文字で語られることはほとんどありません。

多くは映像を見て解釈することになるので考察する楽しさを感じました。

特に強く感じたのが、「サイレント・ヘルメット」を被ることで判明する過去。

本作の世界はサイレント・ワンという二足歩行ロボットのような敵によって支配されています。

「サイレント・ヘルメット」を被ることで奴らの過去が断片的に分かるので、それらを繋ぎ合わせてストーリーを考察する楽しさを感じられました。

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惜しいところ

ストーリー体験の邪魔にもなるアスレチック要素

本作は滑空アクションを駆使して目的地まで進んでいく3Dプラットフォーマー的な側面も強くあります。

が、アシスト機能は存在しないので3Dアクションゲームが苦手な人は厳しく感じました。

もし、滑空アクションに失敗して山道から足を踏み外した場合、エリアによってはふもとからやり直さなければなりませんから。

本作はストーリーを重視したアクションアドベンチャーゲームなので、人によってはアスレチック要素が邪魔で詰まってしまうかも知れません。

道線が弱いストーリー

前述の通り本作のストーリーは言葉で語れることはほとんどありません。

それ故に導線が弱く感じられました。

問題なのが、箱庭世界を舞台にした作品でそれをやっていること。

一本道&一方通行のゲームだったらストーリーの導線が弱くても前へ前へと進みたくなりますが、箱庭世界だとそうはいきません。

導線が弱い故にプレイヤーは何をしたら良いのか分からず広場の中を彷徨ってしまうこともあるでしょう。

一応、小鳥の力を使えば次の目的地は分かるようになっています。

しかし、大まかな場所しか分からないので導線としては弱く感じられました。

どこか物足りない

様々な魅力が詰まった「Fe」ですが、どこか物足りなく感じました。

グラフィック、フィールドの密度、ゲーム要素、ストーリー性 etc…

どれもこれも箱庭3Dアクションゲームにしてはシンプルなのでもう一味欲しく感じます。

とは言え本作は約2,000円のダウンロード専売タイトル。

下手に凝ってしまうとフルプライスのタイトルみたいになってしまうのでコンセプトとしては間違っていません。

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全体のまとめ

3Dアクションアドベンチャーの要素を削ぎ落として温かさを盛り込んだような作品。

パッと見は蛍光色が強くてどんなゲームなのかイメージしにくかったんですが、これは3Dアクションアドベンチャー好きとしては割と好みの作品です!

導線が弱く、シンプル故にもう一味欲しいところはありますが、その分コンセプトがしっかりしていてダウンロード専売タイトルに相応しい作品でした。

プレイしていると優しい気持ちになるので、日々の生活で心が荒れてしまった人にこそおすすめしたい作品。

無駄な物を削ぎ落として作られた癒やしの3Dアクションドリームアドベンチャー!

こんな人には特におススメ。
・癒やされたい人。
・3Dアクション好き。
・探索好き。

こんな人にはおススメできない。
・複雑な3Dアクションを楽しみたい人。

Fe(フィエ)/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約15時間

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4件のコメント

いつも楽しく読ませていただいております。

僕の勘違いでなければ、このゲーム、確かswitchでも出ていたような気がします。

確認を宜しくお願いします。

動線は導線だろうか?
箱庭でポンッと放り出されると迷ってしまうな。
手当たり次第に突き進んでいくプレイヤーなら問題はないのだろうが、緩くプレイしたいユーザーには道筋のある方が適当だしな。
とは言えムササビ滑空にはMAPが途切れない方が面白い為、仕方がないとも考えられるか。

失礼しました。間違えていますね。直しておきます。

道線に関してはセリフを意図的に無くしているからこそ弱く感じられました。

改めて箱庭マップで1つのストーリーを楽しませるのは難しいと感じましたね。