【レビュー】スーパーマリオブラザーズ 35 [評価・感想] テトリス99をヒントに生まれたマリオのバトロワゲー!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2020年10月に配信されたSwitch「スーパーマリオブラザーズ 35 (SUPER MARIO BROS. 35)」のレビューをしていきます。

本作は35人のマリオが戦いを繰り広げるゲームですが、テトリス99をヒントに生まれたマリオのバトロワゲーでした!

2019年2月に配信されたSwitch「テトリス99」。

99人ものプレイヤーと「テトリス」を同時にプレイし、お邪魔ブロックを送り合っていく新感覚のバトロワゲーで、一時期は大ハマリしました。

今回レビューするSwitch「スーパーマリオブラザーズ 35」はそんな「テトリス99」のシステムを上手く輸入して作られており、2Dマリオに新たな駆け引きを生み出しています。

2020年10月1日から2021年3月31日までの期間限定配信ですが、半年で配信を終えてしまうのが勿体なく感じるくらい2Dマリオの新境地を開拓している印象です。

ここからはそんなSwitch「スーパーマリオブラザーズ35」について詳しく語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 「スーパーマリオブラザーズ」を題材にしたバトロワゲー。
  • 35人のプレイヤーと同時プレイをしていく。
  • 敵を倒すと相手の画面に送ることができる。
初リリース日 2020年10月1日(期間限定配信)
対応ハード Switch
ジャンル 2Dアクション
価格 無料(Switch ONLINE加入者限定)
推定クリア時間 1プレイ5~10分
発売元 任天堂

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良いところ

「おくりあいバトル」が熱い!

1985年に発売された「スーパーマリオブラザーズ」。

ステージクリア型の横スクロールアクションとしての金字塔を打ち立て、後のゲームに大きな影響を与えました。

本作はそんな「スーパーマリオブラザーズ」の移植作ですが、新要素の「おくりあいバトル」によって全く異なる体験を味わえるようにアレンジされています。

ゲームを始めると35人のプレイヤーと「スーパーマリオブラザーズ」をプレイすることになります。

同時プレイではなく別々にプレイするので、画面上には他のプレイヤーは表示されません。

ですが、敵を倒した場合、相手の画面に倒した敵を送り込むことができます。

この要素がプレイ感覚を大きく変えてくれて、「スーパーマリオブラザーズ」とは別物に感じました。

何故かと言うと敵が送り込まれるほどコースの難易度がグッと増すからです。

例えばクリボーが10匹も送り込まれたらどうでしょうか?

クリボーは雑魚ですが、チリも積もれば山となるなので、いきなり10匹も出てきたら手こずることでしょう。

さらにはゲッソー、ハンマーブロス、クッパなんて強敵も送り込まれる場合があります。

それも1-1をプレイしている時にも送り込まれる場合があるのですから、いつもの「スーパーマリオブラザーズ」に慣れている人ほど初見時は驚くのではないでしょうか?

しかし、強敵でも倒すことで相手に送り込むことができるので、ピンチをチャンスに変えることができるんですね。

このように本作は「おくりあいバトル」によって対戦ゲームならではの駆け引きを味わえるので、新感覚の「スーパーマリオブラザーズ」に感じました。

大量のクッパを「送り合う」時の緊迫感は凄かった・・・

コインの概念によって生まれる戦略性

本作の戦略性を高めてくれる大きな要素がコインの概念です。

「スーパーマリオブラザーズ」本編でのコインは100枚集めることで残り人数を増やせましたよね?

本作では20枚毎にランダムでアイテムを入手することが可能で、運が良ければ無敵スターで敵を無双して大量の敵を相手の画面に送ることができます。

なので、コインを持っていればいるほど有利!

と言いたいところですが、コインを持っていればいるほど集中狙いをされてしまうように調整されているので、一概に有利とは言えないのが面白く感じました。

「おくりあいバトル」で対戦相手をKOをすると持っているコインを奪うことが可能で、以下のような4種類の作戦を選択することになります。

ランダム
⇒対戦相手にランダムで敵を送る。

ピンチねらい
⇒ゲームオーバーになりそうな相手を狙う。

コインねらい
⇒コインを多く持っている相手を狙う。

カウンター
⇒自分を狙っている相手に攻撃を仕掛ける。

が、これらの作戦にはメリットだけではなく以下のデメリットも存在します。

ランダム
⇒対戦相手にランダムで敵を送れるが、運に左右されるためコインを集めにくい。

ピンチねらい
⇒ゲームオーバーになりそうな相手を狙えるのでコインを稼ぎやすいが、序盤からコインを持っていると集中狙いをされやすい。

コインねらい
⇒コインを多く持っている相手を狙えるが、序盤からコインを持っていると集中狙いをされやすい。

カウンター
⇒自分を狙っている”複数”の相手に敵を送れるが、複数の相手にカウンターを仕掛けられるリスクもある。

そう、作戦次第で大量のコインを奪うことができる一方、集中狙いされるリスクもあるんですね。

「どのタイミングで、どの作戦を選択するのか?」

選択できる作戦は4種類しかありませんが、臨機応変に対応しなければならず、本編では見られなかった戦略性を生み出しているように感じます。

制限時間とお金の概念によって生まれるコースクリアの必要性

「バトロワゲーってことはコース内でジッとしていたら勝てるんじゃね?」

なんて思われる方も出てきそうですが、制限時間とお金の概念によって常に走り続けないといけません。

制限時間は原作にも存在しましたが、本作では厳しめに調整されているので、サボっているとすぐに時間切れになり、リタイア扱いになります。

そこで重要になってくるのが、残り時間を増やすことです。

残り時間を増やす方法は

  • 敵を倒す(連続で倒すほど増やしやすい)
  • アイテムを入手する
  • 各コースをクリアする

といった感じでいくつかあります。

いずれにしてもジッとしていたら増やせないので、常に走り続けないといけません。

しかし、走り続けているとミスをするリスクも高まるわけで、バトロワゲーとして上手く調整されているように感じました。

そんな駆け引きをさらに高めているのがコインの概念です。

前述の通り本作では20コイン毎にアイテムをランダムで入手することができます。

アイテムを入手するとマリオがパワーアップするほか、残り時間も加算されるので、制限時間を増やすという意味でも重要なんですね。

充実感が凄い!

「え?まだこんな時間?」

本作をプレイしている時は充実感が凄いです。

体感的には1時間くらいプレイしたものだと思っていたのに、時計の針を見ると30分しか経っていないことはザラにあります。

何故、こんなにも充実感が凄いのかというと、短時間に沢山のコースをクリアしていくことになるからです。

前述の通りプレイヤーは残り時間やコインを稼ぐためにコースを全力で進んでいかなければなりません。

その結果、1試合中に何十ものコースをクリアすることになるんですね。

そうなってくると「スーパーマリオブラザーズ」本編の半数近くを一気に進めることになるので、充実感が凄いことになるのは不思議ではありません。

加えて

  • 「おくりあいバトル」によって大量に出現する敵
  • 省略されたコースクリアの演出

によって刺激やスピード感が増しており、その辺りも充実感の向上に大きく貢献している印象です。

長く楽しんでもらうための工夫

本作はバトロワゲーなので、オンライン人口が多くなければ成立しません。

そのため長期間プレイしてもらうための対策として

  • デイリーミッション
  • コインを使っての買い物
  • ランク上げ
  • ランク上昇によるバッジ集め
  • 特殊なルールで楽しめるスペシャルバトル

といった要素が存在します。

いずれもバトロワゲーとしてはお馴染みの要素ですが、長く楽しんでもらうための工夫がなされているのは好感が持てます。

(欲を言えばコインを使って購入できるアイテムの種類を増やしてほしいところですが)

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惜しいところ

「スーパーマリオブラザーズ」経験者が有利なバランス

本作は「スーパーマリオブラザーズ」経験者が圧倒的に有利なバランス調整となっています。

というのもコースの構造、操作感覚全てを「スーパーマリオブラザーズ」に似せているからです。

コース上に隠された「スター」や「1UPキノコ」の場所を知っていたら有利でしょうし、マリオの慣性を把握していた方が有利でしょうから。

なので、子供の頃に「スーパーマリオブラザーズ」を何百周もプレイしたぼくは勝ちまくっていますw

他のゲームでは負けてばかりなので嬉しいのは確かなんですが、一方では初心者お断り感が生まれてしまっているのも事実です。

一応、初心者向けの配慮として観戦モードが存在し、上級者プレイヤーのテクニックを盗むこともできますが・・・。

パターン化するゲームプレイ

ある程度プレイを続けるとゲームプレイがパターン化していきます。

というのもプレイすることになるコースのバリエーションが少ないからです。

「スーパーマリオブラザーズ」本編には32種類ものコースが用意されています。

本作でも全て収録されており、それぞれをランダムで攻略することになるんですが、出てくるのは序盤のコースばかりなんですね。

おそらく

  • 「スーパーマリオブラザーズ」本編を未プレイの方にもコースの構造を覚えてもらおうという任天堂の配慮
  • プレイヤーがコースを希望する仕様ではあるが、配信から日が浅くて多くのプレイヤーが終盤のコースを希望できない

といった点が影響しているのだと思いますが、一方では単調にも感じました。

ここで終盤のコースも遠慮なく出して行ったらますます初心者お断り感が生まれるので難しいところではありますが・・・。

スペシャルバトルでは運営側がコースを選択するようになっているので、終盤のコースを楽しみたい場合はそちらに期待ですかね~。

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スーパーマリオブラザーズ 35 (SUPER MARIO BROS. 35)のレビューまとめ

2Dマリオの新たな可能性を感じるゲーム。

ゲームシステムの大半は「テトリス99」から持ってきたものではありますが、2Dマリオ向けに上手くアレンジしています。

「スーパーマリオブラザーズ」が「テトリス」よりもテクニック重視である関係上、マリオのゲームとしてはやや初心者お断り感が生まれていますが、マリオファンとしては熱いバトルが楽しめました!

クッパなどの強敵を送り合う時の緊迫感はマリオ本編では絶対に味わえません。

テトリス99をヒントに生まれたマリオのバトロワゲー!

こんな人には特におススメ。
・スーパーマリオブラザーズファン。

こんな人にはおススメできない。
・2Dマリオが苦手な人。

お気に入り度【75/100%】

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3件のコメント

個人的にバトロワゲーは苦手なので、このゲームは実況プレイを見て楽しみましたが、システムがものすごく美しいので感心しました。
テトリス99のシステムをマリオに置き換えるなんて、なかなか考えつかないよwww
来年はゼルダの伝説35が出たら、おもしろいですねwww

終わっちゃったよ
もっとやれてぇ