先日PSストアにて配信されたPS3向けダウンロード専用ソフト「DATURA/ダチュラ」。
一人称視点のアドベンチャーゲームですが、枯れ葉だらけで、大量の虫が
飛び交っている森の中を一人称視点で歩く不思議な動画を見て以来、
どんな内容のゲームなのか気になってしまったので発売日に購入しました。
本記事では本作のレビューをしたいと思います。

ゲームを始めると、いきなり救急車の中らしき所から
シーツをどかす事に。その後しばらくしたら画面が切り替わり、
PVで見られた枯れ葉だらけで大量の虫が飛び交っている森の中を探索する事に。
ここまでの展開を文字や音声で説明される事は一切無く、
最低限と言える操作方法の説明のみ。その後もストーリーの
説明は一切無く、森の中を探索していたらいきなり病院、プール、トイレなど
全く関係の無い場所に画面が切り変わって「???」でした。
最後までプレイしましたが、気が付いたらエンディングになっていたw
一体このゲームはどんな設定で、どんなストーリーなのか?全く分かりません。
PVを見た時から謎でしたが、ゲームをクリアしても謎ですw
グラフィックは背景に限るとそれなりに美しいけど、
人間キャラのモデリングはPS3基準で見るとモーション共に粗い印象。


操作は通常コントローラの場合左スティックで移動。
近くに調べられる物があると画面左下に△ボタンが表示され、
ボタンを押すと調べられる物に注視する事が可能に。
そこからさらに近付くとその対象物を調べることができるようになります。

その際は宙に浮いた手を右スティックで操る事になるのですが、
上下左右だけではなく、前後にも動かせるため
思い通りに動かすのはやや難しく、時にはコントローラを
振り上げたりしないといけないので、独特だけど粗削りな印象。
一応本作はモーションコントローラのPS Moveでプレイする事を
前提にして作られているので試しにそっちでもやってみましたが、
そちらはさらに複雑なモーション操作を要求されて、
ますます取っ付きの悪いものでしたw
移動時は”歩いている感”を出すためか画面がゆっくりとユラユラ揺れて
3D酔いが起きやすく、ダッシュをしても移動速度が遅いですし、
全体的に操作性は調整不足のような気がします。
快適性という見方をすると、かなりの低評価。
思い通りに操作できないとイライラする人は投げ出すかもしれません。


時には宙に浮いた手を操作してオブジェを調べるだけでは無く、
おもちゃのように触ることだって出来たりします。射的場のような所で
的当てゲームをしたり、楽器を演奏したり、飛んで来る球を盾で防いだり・・・。
この点が個人的にゲームらしさを感じられましたし、
森の中を探索するワクワク感と相まって、やっていて楽しかった。
フィールドを探索して、オブジェを細かい操作で調べられる点は、
PS3「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」や「アナザーコード」シリーズを
彷彿とさせてくれますね。個人的にこういう触れるアドベンチャーは大好きなんですよー。
テキストと1枚絵だけでは味わえない、ワクワク感が出て来ますから!

クリアまでにかかるプレイタイムは、約2時間でした。
操作感覚に馴染めず、調べられる物を探すのに時間が
かかったらもう少し長くなりますが、探索できるフィールドは
大半が狭い森の中なので、ボリュームはほとんどありません。
クリアした時は「え?もう終わり!?」と思ってしまいました。


全体的には一人称視点で探索出来、オブジェを細かく
触る事が可能な事から没入感は高く感じられて楽しかったんですが、
操作性の悪さ、ボリュームの少なさは致命的。
おススメできるか?と言われたら、物好きな人にしかおススメできません。
でも、個人的にこの作品は全体から漂う謎な雰囲気と相まって好きですね。
懸念していた”ゲームらしさ”もリアルな操作でミニゲーム的な
体験ができる事からそれなりに感じられますので、もう少し操作性を良くして、
ボリュームを5~6倍程度増やした続編をパッケージタイトルで出してほしい。
こんな人には特におススメ。
・好事家な人。
・触れるアドベンチャー好き。
こんな人にはおススメできない。
・快適性を求める人。
・ボリュームを重視する人。
DATURA/ダチュラ/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約3時間
※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。
これは…画面写真を見ると、昔あったアドベンチャーゲーム「MYST」のような雰囲気が味わえそうなゲームですね。
1000円ならまあハズレでもいいかな…。
買ってみようか迷いますね(^o^;)