
2001年7月に発売されたGBA「風のクロノア 夢見る帝国」を今回はレビューします。GBA「風のクロノア 夢見る帝国」は「風のクロノア」シリーズのGBA1作目となる作品です。ゲームジャンルはパズルアクションに変化。
目次
良いところ
パズルアクションが楽しい
「風のクロノア」シリーズ本編は、立体的なグラフィックが特徴的な2.5Dアクションでした。一方、ゲームボーイアドバンス版は完全に2Dアクションとなっており、その代わりパズル要素が強まっています。
元々「風のクロノア」シリーズってパズル的な要素はあったけど、本作では各ステージに隠された3つのアイテムを探さなければゴールの扉が開かないルールが追加されており、迷路のようなフィールドをグルグル回って探索するような形になっていました。
敵を利用したアクション
「風のクロノア」シリーズといえば、敵を利用したアクションが特徴となっています。敵を持ち上げた状態でジャンプして地面に叩きつけると二段ジャンプが出来たり、横に投げたり。通常ジャンプでは届かない足場へ飛ぶ時や遠くのスイッチを作動させるにはこれらのアクションが必要不可欠で、頭を使うのですよ。
先のステージになっていくとこれらのアクションを応用したギミックが色々出てきて、例えば持ち上げた状態で一定時間経つと爆発する敵、敵やブロックを投げると指定の方向に向かって飛んでいくギミック、ブロックで塞げる上昇気流などを利用しなければならず、本編以上に頭を使うようになっていきます。その結果、演出面では劣りますが、本編との差別化に成功していますね。
息抜きステージも収録
パズルばかりだと疲れてしまう!そう思ったのか、各ワールドにはシリーズではお馴染みのスノーボードステージ、そしてアクション性が高い強制スクロールステージが1つずつ用意されています。
スノーボードステージは本編ほどではないものの、スピード感があってあっという間にゴール出来てしまいますね。ですが、ステージに散らばっている「夢のかけら」をすべて取ることを目標にしてプレイすると燃えます!
強制スクロールステージは息抜きにしては結構ハードです。時には敵を利用したジャンプアクションを連続して使用しないといけませんからね。本作は残機数システムを採用していますが、残り人数が減るのはこのステージと後述のボスステージが大半です!
ゲームボーイアドバンスの限界に挑戦したボスステージ
ボスステージは、ゲームボーイアドバンスの拡大・縮小機能をフルに活用していました。その影響で少々ドットが粗いものの、通常ステージにはなかった迫力を感じられて、息抜きステージと相まって良いアクセントになっていますね。
ボスの攻略法は本編と同じくちょっと頭を使うようになっていて、プレイヤーが弱点を探す形になっています。いずれのボスも3回ヒットさせたらクリアなので、割とお手軽。しかし、主人公の体力も3固定なので、難易度は決して低くないですよ。
シリーズではお馴染みのやり込み要素
シリーズではお馴染みの「夢のかけら」集めは今作でも健在です。各ステージに30個、もしくは100個散らばっているので、完全クリアを目指している人は取り逃さないようにしましょう!沢山あるのでマリオのコインみたいなものと思いがちですが、クリア後に出現する隠し要素をアンロックするためには必要不可欠な重要アイテムなのですよ。
個人的に合わない&気になったところ
もっと欲しかった息抜き要素
確かにアクセントとなるステージは色々と用意されているものの、個人的にはもっと欲しかった。スノーボードステージ、強制スクロールステージ、ボスステージ共に通常ステージと比べるとアッサリしているため、頭を使う場面の方が圧倒的に多いんですよ。特に各ワールド序盤はパズルアクションステージを3つ続けてプレイする事になるうえ先のワールドになるほどパズルが複雑化するため、「もう、頭が疲れたよ」となりがちです。
風のクロノアシリーズにしてはBGMが弱い
シリーズのウリとなっているBGMは、今回は弱かったです。爽やかに感じるBGMも妙なボーカル付きのBGMもなく、全体的に淡々としており、しかも憂鬱で暗めの曲が多く感じられました。もう少しBGMの主張が激しかったらパズルアクションも疲れずプレイできるのになぁ。
全体のまとめ
本編と比べて頭を使うため少々頭が疲れてしまうこともありましたが、パズルアクションゲームとしては上手くまとまっています。本編が好きな人が楽しめるのかは人それぞれですが、パズルアクションゲーム好きだったらシリーズ未経験でもプレイする価値はあります。
こんな人には特におススメ。
・パズルアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・頭を使うのが苦手な人。
風のクロノア 夢見る帝国/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約5時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。
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