【レビュー】スーパーマリオアドバンス4 [評価・感想] 発売20年後に大化けしたシリーズの集大成!


スーパーマリオアドバンス4/GBA

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2003年7月に発売されたGBA「スーパーマリオアドバンス4」のレビューをしていきます。

本作はマリオが主人公の2Dアクションゲームですが、マリオ3のリメイク作にしてシリーズの集大成と言える作品です!

ゲームボーイアドバンスで展開された「スーパーマリオアドバンス」シリーズ。ファミコンやスーファミで発売された2Dマリオをアドバンス向けにリメイクしたシリーズで、同ハードの定番タイトルとなりました。

今回レビューする「4」はFC「スーパーマリオブラザーズ3」のリメイク作ではありますが、追加されたコースが色んな意味でスゴいです。

単純にクオリティが高いのはもちろん、過去最大級のおふざけっぷりで、公式が作ったとは思えないほどぶっ飛んだコースが収録されていますw

その中には過去作のネタをミックスしているものや後の「New スーパーマリオブラザーズ」に繋がるようなネタも見受けられ、準新作ながらもマリオファンにはたまらない内容だと思いました。

ここからはそんなGBA「スーパーマリオアドバンス4」の良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 「スーパーマリオブラザーズ3」と「マリオブラザーズ」をリニューアルして収録したパッケージ。
  • 「スーパーマリオブラザーズ3」はステージクリア型の2Dアクションゲーム。
  • 「カードeリーダー+」を使って新コースを追加できる。
初リリース日 2003年7月11日
対応ハード GBA
ジャンル 2Dアクション
売上 初週10.6万本/累計71.8万本
推定クリア時間 6~8時間
発売元 任天堂

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良いところ

スーパーマリオブラザーズ3をリメイク!

本作最大の魅力は、FC「スーパーマリオブラザーズ3」のリメイク版を携帯機で楽しめることです。

同作は1988年に発売され、2Dマリオの最高傑作として高く評価されました。

80種類も用意されたコース、バリエーション豊かな世界観、ボードゲーム状のマップを行き来する進行形式。

前作である「2」からの進化具合が半端なく、2Dマリオの新たなスタンダードとなりました。

リメイク版で特徴的なのが、グラフィックがより美しく、BGMは豪華になり、セーブ機能に対応したことです。

基本的にはSFC「スーパーマリオコレクション」に収録されているリメイク版と同じ内容ですが、オープニングシーンやボイスが追加され、少しだけ豪華になりました。

GBAの欠点である画面視野の狭さも気にならないレベルで、「スーパーマリオブラザーズ3」の決定版とも言える内容です。

カードeリーダー+で追加された新コース

本作は周辺機器「カードeリーダー+」を使用することで新コースが追加されます。

これがですね、おまけと片付けたら勿体ないほど作り込まれているんですよ。

新コースは全部で38種類。その多くは本編のコースよりも長く、隅々まで探索しようと思ったら時間切れギリギリになります。

そんな「カードeリーダー+」の新コースで注目したいのが、

  • 歴代2Dマリオの共演
  • 探索要素の強さ
  • 難易度の高さ
  • 新作ミニゲームの収録

の4点です。

まず1点目の「歴代2Dマリオの共演」についてなんですが、これは凄いです。

今までに発売された2Dマリオの要素をお構いなしにミックスしているので、本当に公式が作ったコースなのかと疑ってしまいましたw

「1」の1-1を模したコースで「ワールド」のマントマリオで飛び回ったり。

「USA」に登場した野菜を引っこ抜いて「ワールド」に登場したブルに当てたり。

「ワールド」に登場したマントマリオでダッシュして三角ブロックで壁を登ったり。

作品の垣根を超えた夢の共演を楽しめます。

イメージ的には西洋と東洋の文化がミックスされたような感じでしょうか。

子供の頃、「こんなコースあったらなぁ」と各マリオ作品の敵や仕掛けをミックスさせたようなコースを思い浮かべていましたが、それが現実のものになりましたw

どうやら歴代「スーパーマリオアドバンス」シリーズから素材をかき集めて作ったようなので、ナンバリング4作目だからこそ実現できた企画ではないでしょうか?

各タイトルの共演は「スーパーマリオメーカー」シリーズの登場によって実現したとは言え、「USA」の野菜は登場しなかったので、本記事を投稿した2023年にプレイしても新鮮味があります。

2点目に挙げたいのが、探索要素の強さです。

新コースでは「Aコイン」「e+コイン」といったアイテムを集める要素が追加されました。

「Aコイン」は各コースに1枚から5枚。「e+コイン」は特定のコースに1枚だけ隠されていて、入手するとワールドマップから行ける城に飾られます。

面白いのが、コースによっては「Aコイン」「e+コイン」の入手がメインになっていることです。

つまり、本筋はおまけで、脇道に隠された各コインの収集がメインのコースが存在するんですね。

特に秀逸だったのが、No.14の「タヌキスーツのひみつ」というコースです。

このコースでは大量に設置された扉を行き来して隠された各コインを集めていくんですが、見えない壁やPスイッチによる謎解きが難しく、何度も時間切れになりましたw

本編ではイマイチ存在感がなかった「タヌキスーツ」のヒミツも知ることができますし、タヌキマリオファンは必見(?)です!

3点目に挙げたいのが、難易度の高さです。

新コースの多くは難易度が高めに設定されています。その難しさは本編の最終ワールドを上回るほどのレベルで、何度もゲームオーバーになりましたw

特に難しいと思ったのが、落とし穴の多さです。

コースによってはパタメットや音符ブロックを乗り継いで行ったり、マントマリオの下降と上昇を繰り返しての飛行アクションで進むことが前提になっているので、超が付くほどの上級者向けとなっています。

ビックリするくらい難しいので、腕に自信があるマリオファンは挑戦してみてください。

4点目に挙げたいのが、3種類の新ミニゲームです。

ある条件を満たすとワールドマップからキノピオの家へ行くことができるようになります。そこでは新ミニゲームをプレイできるんですが、これまた歴代2Dマリオからのネタが満載なのでニヤリとしました!

「USA」のように穴を掘って最下層のお宝を入手したり、「ヨッシーアイランド」のようにボールを投げてターゲットに当てたり、「3」の「しっぽマリオ」で飛び続けて最上階を目指したり。

各ミニゲームをクリアするとアイテムが貰えるので、何度もプレイしましたね。

マリオブラザーズを収録

「スーパーマリオアドバンス」シリーズではお馴染みの「マリオブラザーズ」は今作にも収録されています。

基本的な内容は過去作と同じですが、本編だけでもボリュームがある中での収録は太っ腹です。

80種類以上のコースが用意された「スーパーマリオブラザーズ3」

38種類の激ムズコースが用意された「カードeコース」

1人から2人で楽しめる「マリオブラザーズ」

実質、3タイトルが収録されているようなものなので、「スーパーマリオアドバンス」史上最大のボリュームとなっています。

まあ、「カードeコース」は「カードeリーダー+」のカードが必要になるので、実機で全てのコースをプレイするには数万単位の金額が必要ではありますがw

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惜しいところ

実機では新要素を堪能するのが難しかった

本作のセールスポイントになっている「カードeリーダー+」の新コース。

良いところでも挙げたようにめちゃくちゃ手が込んでいて面白いんですが、実機で堪能するのは大変でした。

別売りの「カードeリーダー+」が必要になるうえ、専用のパックを購入しないといけませんでしたからね。

パックに収録されているカードは5枚。封入はランダムになるので、全てのコースを揃えたい場合、高確率でダブりが起きます。

しかも封入されているのは新コースだけではなく、

  • アイテムが手に入る「おたすけカード」
  • 上級者のプレイ映像を確認できる「おてほんカード」

も含まれているので、コンプリートするのは至難の業なんですよ。

カードゲームのようにコレクションする楽しさがあったとは言え、子供の財布には優しくありません。

そんなGBA「スーパーマリオアドバンス4」ですが、Wii Uバーチャルコンソール版やSwitch ONLINE版は38種類の新コースが最初から解禁されています!!!

実機ではコンプリートが困難だったので、めちゃくちゃ太っ腹ではないでしょうか?

何度も言うように新コースの難易度は非常に高く、初心者向けではありませんが、マリオファンは絶対にプレイする価値があります。

Wii U/Switchを持っているファンはぜひ遊んでみましょう!

注意

Wii Uバーチャルコンソール版は2023年3月28日をもって配信終了します。

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スーパーマリオアドバンス4のレビューまとめ

「スーパーマリオブラザーズ3」のリメイク作にして「スーパーマリオアドバンス」シリーズの集大成!

新要素の「カードeコース」がとにかく魅力的で、歴代2Dマリオの競演を楽しむことができます。

実機では「カードeリーダー+」が必須で全てを堪能するのは至難の業でしたが、Switch ONLINE版は最初から解禁されているので、今から楽しむ場合はこちらがおすすめです。

個人的に実機では「カードeリーダー+」が必須である点が気になってしまい、良い印象はあまりなかったんですが、Wii U/Switch版で評価が急上昇しました!

発売から時間が経っているとは言え、普遍的な面白さを持つ2Dマリオの新コースを気軽に遊べるのは嬉しいです。

発売20年後に大化けしたシリーズの集大成!

こんな人には特におススメ。
・2Dマリオ好き。
・マリオマニア。

こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションが苦手な人。

お気に入り度【85/100%】

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1件のコメント

アドバンス版で買いました
カードeの追加コースはどれも一癖も二癖もあって面白いんですが、カードを揃えるのがメチャクチャハードル高くて(中にはイベント限定とか雑誌の付録とかもあった)一人で集めるのは至難の技でした
なので知人と協力したり遠くの人に協力を求めたりすることになるんですけれど、これがまたカード通したらそれでOKかと思いきや、しっかりクリアしないとカセットに存されないんですよ
なので有志で集まって交換会やってもその場で大量の激ムズコースをクリアしないといけなくて額に汗して必死でプレイしましたともさ
いま中古で購入しても追加コース遊ぶのはほぼ絶望的なので(たぶん機材含めて一通り揃えるのに7~8万かかる)VCであっさり遊べるのはメチャお得ですね
追加コースは後のNewマリオ作ったディレクターが作ったもので旧マリオシリーズからNewマリオシリーズに至る進化の試行錯誤(やってみたら解りますがNewマリオの実験みたいなコースが多い)が体感できるという意味でも貴重です