【レビュー】RAGE 2(レイジ 2) [評価・感想] パワーアップし過ぎて前作とは比べ物にならないくらいの中毒性を生み出したアグレッシヴなインフレFPS!


RAGE 2/PS4 / Xbox One

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2019年6月に発売されたPS4/Xbox One「RAGE 2(レイジ 2)」のレビューをしていきます。

本作はオープンワールド型のFPSになりますが、パワーアップし過ぎて前作とは比べ物にならないくらいの中毒性を生み出していました!

前作から8年も経っているとは言え、「1」から「2」でここまでパワーアップするとは!?

同時期に発売された同系統のゲームと比べても光る部分が多く、

こういうオープンワールド型のFPSもアリなのか!?

と感心させられる作品です。

そんなPS4/Xbox One「RAGE 2」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 荒廃したオープンワールドが舞台のFPS。
  • 移動は車両を使って行う。
  • 一定時間攻撃力が高まるオーバードライブなど新アクションが多数追加。
初リリース日 2019年5月14日
対応ハード PS4/Xbox One
ジャンル FPS
推定クリア時間 12~18時間
売上 累計1.9万本
発売元 ベセスダ・ソフトワークス

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良いところ

前作の不満点を徹底的に潰した姿勢

2011年に発売されたPS3/Xbox 360「RAGE(レイジ)」。

荒廃した世界を舞台にしたオープンワールド型のFPSでしたが、手入れの行き届いていない武骨な作品でした。

確かにマップは開放的で各地を自由に行き来することは出来ましたよ?

ですが、所々で崖という名の仕切り板が置かれていたし、街やダンジョンに入るとロード時間が挿入されました。

それ以外にも不満点を挙げたらゴロゴロ出てきます。

オートセーブの頻度が少ない。

ファストトラベルができない。

屋外から車両を呼び出せない。

街中ではマーカーが表示されない。

オープンワールドなのにロケーションが10ヵ所程度しかない。

ストーリーも良いところで終わってしまいますし、決して完璧な作品ではありませんでした。

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それから約8年後に発売されたのが今回レビューするPS4/Xbox One「RAGE 2」ですが、ビックリするくらい進化しています!

ここまで前作の不満点を並べてみましたが、今作では全部取っ払ってきたんです!

まず驚いたのが、仕切り板がなくなり、ロード時間も一切発生しなくなったこと。

屋内でのダンジョン探索。

屋外で車両を使って爆走!

信じられないかも知れませんが、本作ではこれらの行為をロード時間なしで行うことが出来ます。

超快適になった戦闘と移動周りの仕様

さらに驚いたのが、超快適な戦闘と移動周りの仕様。

戦闘は前作と同じく銃撃戦メインなんですが、主人公の運動能力が大幅にパワーアップしています。

2段ジャンプ、瞬間移動、ダイブアタック、シールド etc…

ゲームを進めることでこのような新アクションが使えるようになり、ロケットランチャーなど強い武器もバンバン使えます。

極めつけはオーバードライブ!

オーバードライブとはゲージを溜めることで発動できる必殺技で、一時的に攻撃力が高まります。

しかも銃の挙動がダイナミックなものに変化して派手さが極まるので、発動中はめちゃくちゃ気持ち良いw

このように本作の戦闘部分は前作以上にアグレッシヴなバランスになっています。

移動周りの仕様も前作とは比べ物にならない快適になりました。

特筆したいのが、どこへ移動してもロード時間が一切発生しなくなったこと。

前作の場合、街やダンジョンに入る時には数十秒のロード時間が発生してぶつ切り感があったんですよ。

今作の場合は一切発生しなくなったので、猛スピードで複数のエリアを行き来することが出来ます。

それ以外にもワープ(ファストトラベル)機能の追加、マシンの呼び出し機能、いつでも修理機能など、様々な便利要素が追加されました。

大幅にアップした中毒性

このように前作を経て超快適なゲームへと生まれ変わったPS4/Xbox One「RAGE 2」。

その影響で中毒性が大幅にアップしています!

基本的にやることは移動→戦闘→探索を繰り返すだけなんですよ。

でも、戦闘と移動周りの仕様が快適になったのでこれらを繰り返すだけでめちゃくちゃ楽しい!

ド派手に暴れて拠点に居る何十体もの敵を全滅させ・・・

拠点に隠された宝をしらみつぶしに物色し・・・

車両に乗ってブーストで次の拠点まで爆走し・・・

早ければ3分程度で1つの拠点を制覇できるので、一般的なオープンワールドゲームと比べてもテンポ良く楽しめます。

寄り道をする楽しさ

いくら戦闘と移動周りの仕様が快適になったとは言え、強制的では意味がありませんよね?

その点、今作は絶妙なバランス調整を取っていました!

まず触れたいのが、割り切ったメインミッション。

実はメインミッションの総数は10程度しかありません。

ですが、難易度がやや高めに調整されているので寄り道なしだと苦戦するようになっているんですよ(プレイヤースキル次第である程度はカバー可能)。

だからこそ、ぼくのような下手っぴは寄り道をしてキャラクターを強化したくなってしまうんです。

各地を探索しているとARK(アーク)と呼ばれる施設が見つかります。

そこでは新たな能力や武器を入手することができるので、戦闘を有利に進められるようになるんです。

大幅にパワーアップした成長システム

このように本作では寄り道をすることで新たな能力や武器を入手することが出来ます。

ですが、寄り道をすることで有利になる要素はこんなものではありません。

他にも様々な成長要素が存在するんです!

武器、アクション、マシン、所持品、プロジェクト etc…

これらの要素はすべて消費アイテムを使用してパワーアップさせることが出来ます。

それはもう、驚くほどに。

ポイントなのが、単にダメージの数字を弄っているだけではないこと。

もちろん、能力を強化することで敵に1発50ダメージしか与えられなかったのが1発100ダメージ与えられるようになるようなこともありますよ?

ですが、それ以外にも移動速度の向上、収集アイテム探知機の追加など、利便性を向上させることもできるんです。

その辺りが個人的には惹かれたので積極的に寄り道してあらゆる要素を強化したくなりました。

誤解のないように補足しますが、初期状態でも決して不便ではなく、むしろ他のゲームと比べても快適です。

イメージ的には初期状態は+50でそこから数字を上乗せしていくような感じ。

ゲームによっては初期状態がマイナスのこともありますが、本作ではそんなことはありません。

ド派手にパワーアップした戦闘システム

ここまで寄り道要素について熱く語ってみましたが、本作最大の魅力は戦闘部分にあると思っています。

特筆したいのが、ゴリ押しでガンガン戦えるゲームバランス。

リアル系のFPSって銃弾に当たらないよう遮蔽物に隠れて慎重に戦うものですが、本作ではそんなことをする必要がありません。

というのも倒した敵から出てくる「フェルトライト」という青い欠片を拾わないと回復できないからです(※)。

※正確には回復薬を複数持てるが、数が限られている。

しかも一定の敵を倒すとオーバードライブという強化モードに入れるので、ガンガン攻めて戦えるように作られています。

おかげで前作とは比べ物にならないくらいスピード感や爽快感が生まれていました。

もちろん、遮蔽物に隠れて慎重に戦うことも出来ますよ?

ですが、一般的なFPSと比べても出現する敵が多いので、それを徹底すると長期戦になってしまいますし、満足に回復をすることも出来ません。

イメージ的にはPS4/Xbox One「DOOM」(2016)のような感じ。

実は本作のゲームデザインはPS4/Xbox One「DOOM」(2016)と同じid Softwareが手掛けていたりします。

プレイしていて妙に似ているなぁと思っていたらそういうことだったんですね。

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大量に隠された保管容器を探すのが楽しい!

あまり目立っていませんが、実は本作、探索も楽しかったりします。

特に印象的だったのが、各拠点に隠された保管容器探し。

保管容器は多いところでは10個以上隠されているんですが、めちゃくちゃ巧妙に隠されているんですよw

2段ジャンプじゃないと登れない屋根の上、秘密の穴から行ける隠し部屋、隠されたスイッチを押さないと入れない秘密の部屋 etc…

こんな感じで分かりにくい場所に隠されているので、時には10分近く同じ拠点を行き来しました。

憎いのが、各拠点には隠された保管容器などが「○個中○個見つけました」とリスト表示されること。

こんな表示があるとコンプリートしたくなるじゃないですか!w

強制ではないし、コンプリートしたからと言ってそこまで良いことが起こるわけじゃないんですが、人間の心理的についつい全部埋めたくなってしまいますw

そういう意味では触れておきたいのが、ロケーション探し。

ゲームを進めていくと全体マップにハテナのアイコンが表示されるようになります。

そこに何があるのかは実際に訪れないと分からないようになっているんですが、時には高低差を駆使しないと侵入できないところがあるんですよ。

一体、あそこには何があるのだろうか?

そんな感じでオープンワールドマップを彷徨ったこともありました。

マップにセットしたマーカーを追いかける感もありますが、多彩なロケーションと相まって探索している感も十分に味わえます。

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惜しいところ

メインミッションが短い

良いところで挙げたように本作は戦闘や寄り道、探索が楽しかったりします。

ですが、肝心のメインミッションが短く感じました。

用意されているメインミッションの総数は10以下。

クリアだけを目指そうと思ったら大半の拠点を無視することが出来ます。

この辺りのバランスは難しいところですが、個人的にはもう少しメインミッションを長くしても良いと思いました。

トロフィーや実績を意識している人はともかく、そうでない方はクリア後の目的を喪失してしまいますから。

ちなみに全体のボリューム感は適量に感じています。

コンプリートまでのプレイタイムで表すと30時間未満とオープンワールドゲームにしては短めですが、それは快適性が高いことの裏返しです。

もし、戦闘や移動周りが標準的なFPSと同じ仕様だったらプレイタイムは倍近く伸びそうですから。

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全体のまとめ

前作とは全くの別ゲーに生まれ変わった新生「RAGE」。

あらゆる要素をパワーアップさせることで同じオープンワールド型のFPSでもここまで別物になるとは驚きました。

メインミッションが短いうえあまりにも快適過ぎてサクサク進められるので人によっては物足りなく感じるかも知れませんが、個人的にはお気に入りの作品。

オープンワールド型のFPSはステルスアクションをメインにしたバランスのタイトルばかりをプレイしていたので、

こういう料理の仕方もあるのか!?

と感心させられました。

前作でお馴染みの地名があるとは言え、ストーリー的な繋がりは皆無に等しいので今作から入っても楽しめると思います。

パワーアップし過ぎて前作とは比べ物にならないくらいの中毒性を生み出したアグレッシヴなインフレFPS!

こんな人には特におススメ。
・大暴れしたい人。
・探索好き。

こんな人にはおススメできない。
・プレイタイムの長さを重視する人。
・FPSが苦手な人。

RAGE 2(レイジ2)/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約25時間

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4件のコメント

少し触っただけですが、DOOMに近い感じがしますね!
何も考えずに出来るゲームは久々ですので楽しみです!

開発スタジオが同じだけあってDOOMライクな戦闘でハマってしまいました♪

この戦闘システムは癖になります♪

ガツガツ暴れまわることができそうなので良さそうですね! 「ジャストコーズ」シリーズやマッドマックスのゲームを開発した会社とのタッグとのことなので、車両の呼び出しや移動に関してはそちらのノウハウも活かされているのでしょうか。オーバードライブなどで派手に立ち回ったりと、戦闘も爽快に楽しめそう。あまりマークしたなかったけど、欲しくなってきちゃうなぁ……

最近のオープンワールドFPSって隠密行動がデフォルトだったので、こんなにもお構い無しで戦えるゲームは貴重です。

確かにジャストコーズみたいな匂いはしました。良い感じにDOOMとジャストコーズのエッセンスが盛り込まれている印象です。