
ちびロボ!/GC / Wii
2005年6月に発売されたGC「ちびロボ!」をレビューします。
GC「ちびロボ!」は身長10cmのちびロボを操作してサンダースン一家を幸せにするために様々なお手伝いをしていくアクションアドベンチャーゲームです。
2009年6月には操作方法をリニューアルしたWii「Wiiであそぶ ちびロボ!」が発売。
目次
良いところ
ユニークなゲームの舞台
ゲームの舞台となっているのは、人間からしたらとても狭いサンダースン家。庭にも入れますが、他のゲームと比べたら圧倒的にスケールの小さい世界です。
しかし、身長10cmのちびロボの立場になると一転してとても広いマップへと変わり、くぼみ一つ超えるのにも苦労します。狭いようで広いサンダースン家を歩きまわるゲームデザインが面白いですね。
コツコツとお手伝いをする楽しさ
本作の目的は、お手伝いをしてハッピーを貯め、ランキング上位を目指すこと。
ハッピーは簡単なゴミ拾いや汚れ取りだけで少しずつ溜まっていくので、特に序盤の頃はコツコツとお手伝いをする楽しさがあると思いました。
地道ですが、ゴミを片付けたり、汚れを拭き取るのは生理的に気持ち良かったです。
密度の濃いマップ
とても小さいスケールの作品ですが、その分だけフィールドの密度は濃く感じました。
引き出しの上、タンスの裏側など、行けないようで行けるポイントが沢山あるので、それを見つけるのが地味に楽しいです。
ゲームを進めるとちびロボの機能が増えて今まで行けなかった場所にも行けるようになるので、徐々に行動範囲が広がる楽しさがあります。
感覚としてはゆるいゼルダ。徐々に広がる行動範囲に楽しさを感じるゼルダファンは結構ツボなゲームです(自分もそう)。
拘りのサウンド
サウンド周りは拘りが沢山詰まっていました!
一歩進むたびに足音が変わったり、「どうぶつの森」で聞けるどうぶつ語のような喋り方をするキャラクターが出て来るなど、効果音一つとっても相当な拘りを感じられます。
この辺りはさすがGC「ギフトピア」開発のスキップ製ゲームと言うべきか。
一度このゲームをプレイしたら、サウンドや効果音は一生忘れないかもしれない。当時CMで使われていた「グリーングリーン」も好きだったなぁ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
超可愛いちびロボ!
本作の主人公、ちびロボは動き一つ取っても可愛いです。ゲームを進めていくと”きぐるみ”で見た目を変えることができるのですが、個人的にはパジャマ姿がツボでした!
ある程度ゲームができる女性ユーザーにもお勧めの作品かもしれない。
超個性的なキャラクター
本作に登場するキャラクターは超個性的でした。
普段はおとなしいけど時々暴走するちびロボの相棒「トンピー」、ギッチョマンに想いをよせる芋虫のぬいぐるみ「べべ」、お節介な性格で関西弁を話すおもちゃで出来たブロック怪獣「TOYレックス」等、一度会ったら二度と忘れられないほど強烈です。
あまりにも個性的過ぎて「ゼルダの伝説」に登場する脇役が霞んで見えてしまうくらい。
ストーリーはサンダースン一家を幸せにする事をメインにしつつも家に住んでいるおもちゃ同士のドラマも描かれていてなかなか見所あるものでした。
豪華なゲストキャラクター


ゲストキャラクターは豪華でした。ゲームをある程度進めるとFC「レッキングクルー」に登場した「ナスビ仮面」、大ヒットキーチェーンゲーム「たまごっち」、大ヒット人形型ぬいぐるみ「プリモプエル」がゲストとして登場します。
しかも「たまごっち」や「プリモプエル」はなんと実際に育てることもできるので驚き!(ただし簡略化されています)
バンダイや任天堂が関わっているという事で、このようなコラボが実現したんですね。
充実のクリア後
クリア後の要素も充実していました。ちびロボランキング1位を目指すメインストーリークリア後も各キャラクターのシール集め、カエルリング集め(2周目)等、サブイベントが満載でコンプリートを目指していたらかなり長く遊ぶことが出来ます。
ちなみに、メインストーリーのクリアにかかる時間は大体12時間ほどでした。当時のアクションアドベンチャーゲームとしてはやや控えめかな。
惜しいところ
ロード時間の長さ
本作は部屋を一つ移動するごとに10秒前後のやや長いロード時間が発生します。
ちびロボハウスのある1階から2階まで移動することになったら合計何分かかるのか。キャラクターの移動も速くないので、快適性は低く感じます。
ゲーム序盤の不便さ
ゲームの序盤はちびロボのバッテリーが少なく、あまり行動ができないのでもどかしさを感じてしまうかもしれません。
昼夜の変更やワープも序盤は不可能ですしね。
操作の煩雑さ
全体的に操作が煩雑に感じます。キャラクターの動きは遅いですし、溝を飛び越えるにはメニュー画面を開いてプロペラを選択しなければなりませんからね。
それ以外にも何かをやるたびにメニュー画面を開いてアイテムの切り替えをしなければならず、見かけによらず操作は煩雑&複雑で最初の頃は慣れが必要です。
僕も今回のレビューを機にちょっとやって見たんですけど、最初の頃はすっかり操作を忘れていて混乱してしまいました。
よく忘れる目的
基本的にゲームはお使いを得て進行していくのですが、お知らせ機能がないため目的をよく忘れます。
今、どのキャラクターのお使いをやっているのか忘れてしまったら何をしたら良いのか分からなくなってしまいます。おまけにサブイベントも多いのでかなり厄介。
なので、間を空けてゲームをプレイする人にはあまりおススメ出来ません。
全体のまとめ
ロード時間の長さ、個性的過ぎるキャラクター、自由度の低い序盤など、初めてやった時は微妙な印象が強かったです。
でも、ゲームを進めていくと徐々に不満が解消されて最終的にはなかなかの良作に感じることができました。
よく、ハードの末期には名作や良作が誕生すると言われますけど、この作品もその例に当てハマります。
ゆるいゼルダという事でWii/GC「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のウォーミングアップとして当時発売日に買ったんですけど正解でした。超個性的なゆるいゼルダ。
こんな人には特におススメ。
・可愛いゲームが好きな人。
・ゼルダ系のゲームが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・せっかちな人。
・戦闘重視のアクションゲーム好き。
・ゲームに慣れていない人。
ちびロボ!/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約25時間
購入検討中アイテムだったため、非常にタイムリーで助かりました。
Wii版で読み込み時間が改善されることを期待したいですね。操作系はポインターの活用で便利になると思いますし。