2010年7月に配信されたXbox 360「LIMBO(リンボ)」を今回はレビューします。
Xbox 360「LIMBO(リンボ)」はモノトーンの世界を進んでいく2Dパズルアクションゲームです。
2011年5月にはパッケージタイトルのXbox 360「トリプルパック – Xbox LIVE アーケード コンピレーション -」に収録。
2011年8月にはPS3版が。2013年6月にはPSVITA版が。2015年12月にはPS4版が発売。
ダウンロード版の価格は約1,200円。
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- モノトーンの世界が舞台の2Dアクションゲーム。
- ストーリーはリアルタイムの映像だけで語られる。
- 後半からはパズル要素が挿入される。
初リリース日 | 2010年7月21日 |
対応ハード | PSVITA/PS3/PS4/Xbox 360/Xbox One/Switch |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 3~4時間 |
価格 | 980円(税込)(Switch) |
発売元 | Playdead |
目次
良いところ
モノトーンだけど実は作り込まれた世界観
本作の世界は黒と白で構成されたモノトーンとなっています。
停止画だけを見たら地味に感じられるかも知れません。
しかし、実際にプレイしてみると意外なくらい作り込まれているから驚きました!
実は本作のグラフィックは3Dポリゴンで作られていて、立体的な描写となっているんです!
背景の奥まで作り込まれていますし、物理演算エンジンを搭載しているのでオブジェクトも挙動も本物そっくりだったりします。
当時(2010年)はこのような映像表現は珍しかったので、感心しました。
モノトーンでもここまで説得力のある映像表現を実現できるんですね。
シンプルながらも頭を使うパズル要素
グラフィックがシンプルなら操作もシンプル!
という訳で本作は左スティックと2つのボタンしか使用しません。
シンプルな操作性だけを見ているとわざわざXbox 360でプレイする必要はないくらい。
そうなると超単調なゲームになる恐れがありましたが、様々なギミックによって最後まで飽きずに楽しめました!
一番良かったのが、シンプルながらも頭を使うパズル要素。
ゲーム後半になるとパズル要素が強化され、動力の原理を活かした仕掛けが多数登場します。
シーソー、ブロック、ロープ。
ゲームを進めていくとこのようなオブジェクトに飛び移る、押す、引くなどのアクションを行う事で謎が解けるようなエリアが続出し、頭を使います。
時には数十分詰まってしまい、先に進めなくて困った事もありましたが、その分だけ謎が解けた時の快感が大きく、癖になります。
こう言うゲーム、僕は大好きです。様々な試行錯誤の末、謎が解けた時のあの快感がたまらない!
画面にはヒントが何らかの形で表現される事が多いので、プレイヤーの観察力も問われる作品だと思います。
初見殺しの罠が満載!
ステージの奥に進んで行くと様々な罠が待ち構えています。
ベア・トラップ、巨大生物、ゴロゴロ転がる岩等など。
どれも唐突に襲ってくるので、初見プレイの場合は大抵やられてしまいます。
画面をよく見ると前兆のような物が見られるけど、シルエットで表現されているから何が罠なのか分かりにくいんですよね。
特に序盤の場合、これらの罠をいかに回避するかと言う点に面白さが集約されており、「次はどんな方法で俺を殺しに来るんだ・・・」とドキドキしながら先へ進む事になります。
これがドMとしては溜まらないんですよ!
ホラーゲームにも似たような恐怖感があって、突発的な罠を初見でも回避できるか自分の反射神経を試してみたくなってきます♪
ちなみにミスをした時の演出は海外産タイトルだけあってエグいです。
例えばブチューッとシルエットで表現された血が飛び散ったり、主人公の体がバラバラになったり。
これはアメリカンジョークだと思うので、個人的には笑ってしまいましたw
アメリカ人は本当にこう言うのが好きですよね。
雰囲気ゲーが好きな人の場合、世界観が大無しと思うかも。
ちなみに本作はチェックポイントが非常に多く、例えミスしたとしてもすぐ近くから再開できるのでそう言う意味でストレスを感じる事はあまりありません。
最低限のストーリー表現
本作はテキストが挿入される事は一切ありません。
ストーリーはゲームプレイ中の演出だけで構成されていて、想像の余地を残しています。
最後までプレイすると「?」な光景を目の当たりにすると思いますが、そこも様々な考察が可能で味わい深く感じました。
ストーリー性は低いものの、間違いなくストーリー要素によって価値を高めていると思います。
惜しいところ
やや低いコストパフォーマンス
クリアまでのプレイタイムは3時間程度でした。
1,200円のタイトルにしては短めですし、クリア後のハードモードも無いので物足りなく感じます。
一応、やりこみ要素としては収集アイテム集めがありますが・・・。
モノトーンのグラフィックも人によってはシンプル過ぎて価値を感じにくいと思いますし、コストパフォーマンスを求めるとおすすめしにくい作品です。
全体のまとめ
シンプルながらも面白さの本質がギューっと注ぎ込まれていて、低価格のダウンロード専売タイトルらしい作品。
当時のXbox LIVE アーケード(ダウンロードゲーム)市場は容量制限があって複雑なゲームを配信するのは難しかったんですが、それを逆手に取った作品だと思います。
非戦闘型の爽快感が全く無い2Dアクションゲーム。それもモノトーンのグラフィックでストーリー性も薄いので好みは分かれますが、個人的には結構好きな作品です。
容量制限を逆手に取った雰囲気重視型パズルアクションゲームの先駆者!
こんな人には特におススメ。
・雰囲気ゲー好き。
・謎解きアクション好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームで爽快感を求める人。
・コストパフォーマンスを重視する人。
LIMBO(リンボ)/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約4時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
見た目だけでも手は抜いてないのがよく分かるんですけどねwww
白黒だからこその良さってありますよ。
>これがドMとしては溜まらないんですよ!
このコメントはwww
ドSな自分はどうすればいい!?www
実はこの記事、2011年に公開した物を見やすくまとめた物でした。
ですので、今と比べたら乱暴な表記が混ざっているかも知れませんw
ちょっと直しておきますね、すみません。
雰囲気横スクロールっていうインディーズによくあるジャンルの走りみたいなものですね。音の演出がリアルにダメでしたこれ…こうなんかグチュグチュっていう音が…
モノトーンの映像でこれだけ生々しさを感じられるのも凄いです。続編のINSIDEもそうでしたが、生理的に無理な人は出てきても無理はない作風ですねw
360時代はXBLAでタイトルには体験版が付いていたので最初は
それで遊びましたが蜘蛛にグルグル巻きにされて吊るされる、
という非常に続きが気になるところで終わって上手いなー、と
思いましたね(^▽^)
後にセールの時に買いましたのであまりコスパへの不満はない
ですね。One版なんて無料で配信されていたのをもらっちゃった
のでなおさらw あとハードモードは無いですけど死亡回数4回
までの実績はありましたね。自分は無理です(;^_^A
同スタッフのINSIDEはさらに短いらしいのでこれは流石に
GamePass入り待ちかな~
セールで購入されたらギリギリ価格設定に納得出来る感じでしょうか。
4回までしかミスをされない実績は・・・何周もして仕掛けを覚えないと難しそうですねw
INSIDEはLIMBOと比べたら謎解きに詰まらずサクサク進みましたが、ボリューム的には大差なかったですよ~。
このゲームははじめて見たときのインパクトは絶大でした。
モノクロの世界観ですけど、割と見やすくありつつも肝心のところはぼかされたり急にきたりするので演出が絶妙です。
特に巨大蜘蛛が怖かったな〜。
あと謎の「HOTEL」のネオンが印象的でした。
当時はこんな雰囲気のゲーム、ほとんどありませんでしたもんね。複雑な映像のゲームがどんどん生まれた時代でしたから。
HOTELのネオンは本作のシンボルで、その後、様々なタイトルでパロディとして登場しました。