どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2020年5月に配信されたPS4/Switch「Bug Fables(バグ・フェイブルズ) ~ムシたちとえいえんの若木~」のレビューをしていきます。
本作はムシだらけの大陸「バグアリア」をめぐるアドベンチャーRPGですが、開発者のマリオストーリーへの愛が伝わってくる良作でした!
2000年に発売されたN64「マリオストーリー」。
絵本のような世界観、アクション性が高いコマンドバトル、魅力的なキャラクターなどが人気を博し、プレイしたユーザーの心に残る作品として名を刻んでいます。
今回レビューするPS4/Switch「Bug Fables ~ムシたちとえいえんの若木~」は同作品に酷似した内容となっていますが、不思議なことに悪い印象は持たなかったんです。
それどころかリスペクトを感じられ、もうひとつの「マリオストーリー2」として楽しめました。
ここからはそんなPS4/Switch「Bug Fables ~ムシたちとえいえんの若木~」について詳しく書いていきます。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- ムシたちが主人公のアドベンチャーRPG。
- 戦闘はターン制コマンド式だがアクション要素も盛り込んでいる。
- フィールド内ではキャラクターを切り替えて仕掛けを解いていくことになる。
初リリース日 | 2020年5月28日 |
対応ハード | PS4/Switch |
ジャンル | RPG |
価格 | 2,750円(税込) |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
発売元 | DANGEN Entertainment |
目次
良いところ
随所で感じられるマリオストーリー愛
本作をプレイして真っ先に感じたのが、N64「マリオストーリー」への愛が半端ないことです。
ペラペラなキャラクター、カラフルな世界観、心温まるストーリー、ポップなBGMといった表面的な部分はもちろん、
- アクション性が高いターン制コマンドバトル
- 小規模なダメージ計算式
- キャラクターの特性を活かした謎解き
なんてゲーム性に大きく関わる部分もリスペクトしていますから。
さらにはミニゲーム、料理、バッジ、サブクエストなんてN64「マリオストーリー」にあった寄り道・収集要素も丸っきり搭載しています。
近年の「ペーパーマリオ」シリーズはゲームジャンルがアクションRPGからアクションアドベンチャーに切り替わりました。
その影響でステージクリア式となり、ストーリー性も薄くなったことから「昔のRPGスタイルに戻して!」という声をよく聞きます。
おそらく、本作を手掛けたゲームクリエイターさんも似たような気持ちだったのでしょう。
そして、ある時に「だったら俺が作れば良いんだよ!」と思ったのではないでしょうか?
じゃなかったらここまでN64「マリオストーリー」をリスペクトした作品にはできないでしょうからw
シンプルだけど熱いコマンドバトル
本作の戦闘はシンプルながらも楽しく感じました。
ベースとなるのは「ドラゴンクエスト」シリーズなどでもお馴染みのターン制コマンド式ですが、用意されている技はそこまで多くはありません。
そのため戦略性はさほど高くありませんが、アクション性の高さでカバーしている印象です。
自キャラ攻撃時は画面内に表示されたボタンを押すことでより多くのダメージを与えられます。
一方、敵キャラ攻撃時にタイミング良くボタンを押すと受けるダメージを減らすことができるんです。
このように本作の戦闘システムは戦略性とアクション性を程よくミックスさせている印象で、シンプルながらも熱い戦いを楽しめました。
近年のRPGってカスタマイズ性が高くなりすぎた故にゲームバランスが大雑把になりがちじゃないですか?
本作の場合、カスタマイズ性を抑えた代わりにアクション要素を加えたことでゲームバランスの粗が生まれにくくなっている印象で、安定感があります。
そういう意味ではダメージ計算式が小規模であることも影響しているのかなと思いました。
本作では敵・味方共に与えられるダメージ量は平均1桁です。
頑張れば2桁に達することもありますが、基本的には小学校低学年の計算式みたいな感じで展開されます。
「魔界戦記ディスガイア」シリーズのような億や兆単位のRPGに慣れていると地味に感じるかもしれませんが、小規模だからこそバランスを取りやすいというのもあると思うんですよ。
虫たちの心温まるストーリー
ストーリーは王道RPG路線といった印象で、大きな衝撃はなかったものの安心感があります。
ぼくが本作のストーリーで好きな点は、冒険や友情描写を中心に描いていることです。
本作の舞台となる「バグアリア大陸」には世界中のムシたちが集まり、大陸中に散らばっているお宝を探しています。
主人公であるヴィー、カブ、リーフも例外ではなく、3匹は力を合わせて様々なエリアを探索していきます。
それぞれ性格が異なるので、時には喧嘩をすることもあるかもしれません。
ですが、冒険を続けていくことでお金では絶対に得られない絆が生まれ、3匹の結束力は絶対的なものになっていくんです。
ベタではありますが、こういうストーリーは何度見てもグッと来ますw
ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)
キャラクターの特性を活かした謎解き
主人公たちが冒険することになるエリアには数多くの仕掛けが設置されており、最奥へ進むにはそれらを解かなければなりません。
そこで役立つのが各キャラクターが持っているスキル技です。
例えばツノを使って草を刈ったり、ブーメランを投げて遠くの仕掛けを作動させたり。
使えるスキル技はキャラクターによって異なり、ゲームを進めていく毎に増えていきます。
終盤になると各キャラクターが持つ数種類のスキル技を組み合わせないと進めない場合があるので、謎解きアドベンチャーとしても楽しめました。
ジャンプアクションで先に進んでいくエリアもありますし、この辺りもN64「マリオストーリー」を強く意識している印象です。
充実の寄り道・収集要素
寄り道・収集要素はかなり充実している印象です。
寄り道で代表的なのがサイドクエスト。
サイドクエストの多くはお使い系ですが、ゲームクリアには直接関係のないアイテムを探す楽しさが生まれています。
何気に嬉しかったのが、レトロ風のミニゲームをプレイしてメダルを集める要素です。
ミニゲームは作り込まれているので何回でも楽しめますし、メダルを集めて良いアイテムと交換できるので謎解きや戦闘に疲れた時の息抜きとして重宝しました。
それ以外にも
- 料理、モンスター、バッジなどを集めて図鑑を埋めていく収集要素
- ゲームクリアには直接関係のない15体ものサイドボス
なんて収集・寄り道要素が存在します。
収集要素に関してはN64「マリオストーリー」にもありましたが、15体ものサイドボスは今作ならではなので驚きました。
これだけゲームクリアには直接関係のないボスが隠れているとクリア後のやり込みにもなるので、収集要素も活きてくるように感じます。
惜しいところ
翻訳が微妙
洋ゲーあるあるですが、本作も翻訳が微妙です。
せっかく心温まるストーリーが展開されるのに、メッセージウインドウに表示される文字が読みにくいんですよ。
↑例えばこちらのメッセージをご覧ください。
完全に、スッカリ頭がおかしくでもなったのか!?
正気の沙汰じゃないぞっ!
副次補語を多用しているので何を伝えたいのかわかりにくくなっています。
「完全に、スッカリ頭がおかしくでもなったのか!?」の部分は「完全に、スッカリ」をなくした方が伝わりやすくないですかね?
しかも本作の場合、ひらがなの比重が多い影響でさらに読みにくくなっています。
煩雑化する謎解き
終盤になってくるとフィールドの謎解きが煩雑化します。
そのうえ1キャラ毎に使用できるスキル技の種類が増える関係上、誤作動を起こしてしまうことがよくありました。
例えばカブトムシのカブはホーンカットというスキル技を使って氷のブロックを吹き飛ばすことができます。
その一方で突進をして氷のブロックを破壊することもできるんですが、これらのスキル技は同じボタンで発動するんですよ。
違いはボタンを長く押すか押さないかです。
なので、氷のブロックを運ぼうと思っていたのに間違えてボタン長押しをして破壊したこともありました。
N64「マリオストーリー」の場合は仲間キャラクターが多く、それぞれ1種類の技しか使えなかったのでこんなことはなかったのですが・・・。
Bug Fables(バグ・フェイブルズ) ~ムシたちとえいえんの若木~のレビューまとめ
N64「マリオストーリー」へのリスペクトが半端ない作品。
同作品をベースにしつつやり込み要素を強化するなど開発者が子供の頃に夢見ていたようなアレンジがなされていて、プレイしていてホッコリしました。
インディーズゲームは開発者が作りたいものを作っている感が伝わってくるから好きです。
昔懐かしのシンプルなRPGをプレイしたい人、N64「マリオストーリー」風味のゲームをまたプレイしたい人はぜひ手にとってみてください!
開発者のマリオストーリーへの愛が伝わってくる良作!
こんな人には特におススメ。
・マリオストーリー好き。
・シンプルなコマンドバトル好き。
こんな人にはおススメできない。
・派手なRPGを楽しみたい人。
・めんどくさがり屋。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
本家新作のオリガミキングより面白そう
僕にはこのゲーム、ちょっと合いませんでしたね…
やはり虫が主役のゲームよりもマリオのキャラクターが主役のゲームのほうがいいと思いました。
翻訳とか謎解きそのものに不満はないけど、
確かに誤動作は気になったね。
それと、プレイヤーキャラの移動速度の遅さも。
それ以外はぶっちぎりの神ゲーだと思う。
こんなにゲームでワクワクしたのは数年ぶり。
次回作も絶対作って欲しいレベル。