
クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!ボーナスエディション/PS4 / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年8月に発売されたPS4「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!」のレビューをしていきます。
本作は奥スクロールアクションゲーム「クラッシュ・バンディクー」シリーズ初期3作をリマスター化した作品ですが、PS1の名作を違和感なくPS4に落とし込んだ理想的なリマスターコレクションでした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
※2018年6月にはXbox One版が。2018年8月にはPS4ボーナスエディション版が。2018年10月にはSwitch版が発売されました。
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▼このゲームを3行で説明すると?
・ステージクリア型の奥スクロールアクションゲーム。
・3作合計で100ステージ以上を収録。
目次
良いところ
リメイクレベルの変貌を遂げたグラフィック
え?これをリマスターと表現しても良いの?
本作のグラフィックはリマスタータイトルとして見たら異次元レベルの進化を遂げています!
本来、リマスタータイトルってオリジナル版のグラフィックデータを高画質化するだけなのに、本作はすべてをイチから作り直しているんです!
具体的にどこが変わっているのか箇条書きで書かせて頂くと・・・
・キャラクターの毛皮がフサフサ。
・PS4ならではの高度な光源処理が行われている。
・被写界深度の処理が追加。
・1080p/30fpsで動作する。
こんな感じですね。
普通のPS4ソフトとして見てもかなりのクオリティで、これをリマスターと表記するのは申し訳なくなってきます(一応、開発者はリメイクとリマスターの中間である事からリマスタープラスと表現している)。
BGMや効果音も上手く改良されていて、オリジナル版の雰囲気を損なう事なく収録されていると思いました。
キャラクターのデザインは少し洋風になっていますが、それを除いたらオリジナル版に思い入れがある人もすんなりと馴染めるアレンジだと思います。
大ボリュームの100ステージを収録!
本作の総ステージ数はなんと100種類!
それもそのハズ、本作は初代プレイステーションで発売されたシリーズ3作のリマスタータイトルだからです。
収録作品を簡単に解説させて頂くと・・・
クラッシュ・バンディクー(1996)
⇒宇宙初の奥スクロールアクションゲーム。ストイックなシステムとアクションによって難易度はハバネロレベル!
クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!(1997)
⇒新アクション、新ステージが加わって完成度アップ!前作の欠点だったセーブシステムの不便さも改善。
クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周(1998)
⇒様々な国が舞台になり、ステージのバリエーションが大幅アップ!ゲームバランスもマイルドになり、シリーズ最高傑作と名高い作品。
いずれのタイトルも過去の記事でレビューしたので、詳しくはそちらをご覧ください。
クラッシュ・バンディクー【レビュー・評価】少々不親切な奥スクロールのスーパードンキーコング
クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!【レビュー・評価】ややマイルドになって良作に進化!
クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周【レビュー・評価】PSを代表する名作アクションゲーム!
ここからはオリジナル版からの改良・変更点などを中心に書いていきます。
「3」基準にアレンジされた「1」と「2」
「1」や「2」は「3」と比べて遊びにくい作品でした。
さすがにそのままだとマズイと思ったのか、本作に収録されている「1」と「2」は「3」基準にアレンジされています。
特に「1」の変貌はかなりの物で、それこそリメイクと表記しても良いんじゃないかと思うほど。
箇条書きで具体的に挙げさせていただくと・・・
・ダイヤを入手するにはボーナスエリアの木箱もすべて壊さないといけなくなった(ただしクリアするまでは何回もやり直せる)。
・ステージ攻略中も壊した木箱の数が分かるようになった。
・ミスをしたうえですべての木箱を破壊してもダイヤを入手できるようになった(ただしスペシャルダイヤはノーミスコンプ必須)。
・セーブシステムが「2」や「3」と同じになり、ステージ選択画面ならいつでも可能になった。
・「3」でお馴染みのタイムアタックモードが追加された。
・ココがプレイアブルキャラクターとして追加された。
・木箱を破壊した時に貰えるリンゴの個数が大幅に増えた(「3」と同じくらい)。
こんな感じですね。
同様に「2」も「3」基準にアレンジされていて、シリーズ3作通してプレイしても違和感がないように作られています。
え?これだけアレンジされたらハバネロだった「1」の味が甘くなっていないかって?
確かにオリジナル版よりも甘くなっているところはありますが、それでもパプリカくらいは辛いです!w
特にワールド3以降の辛さは尋常ではなく、1ステージクリアする毎に10回はクラッシュ君の命を失ってしまうくらいのレベル。
オリジナル版から1UPできる機会が大幅に増え、セーブシステムも普通になっているのにこれですから、当時はどうやってクリアしたのかと思いましたw
プレイアブルキャラクターにココが追加!
クラッシュ・バンディクーのヒロインとして知られるココ。
本作では「3」だけではなく「1」や「2」でもプレイアブルキャラクターとして使えるようになりました!
クラッシュとの能力差はほぼありませんが、可愛い女の子なのでまた違った気分でプレイできるのが良いですね♪
個人的にはココが可愛いせいで逆に選びたくありませんでしたw
だって、本作はマゾゲーで何度もココが痛めつけられるのでこちらまで胸が苦しくなってくるんですよw
▼ココちゃんの悲しい散り様集
・木箱を取り逃してゴールした時、頭に大量の木箱が降ってくる(1作目限定)。
せめてリアクションがクラッシュ君から変更になっていたら良かったんですが、まんま同じなので見てられないw
あのリアクションはドMのクラッシュ君だからこそ耐えられたのかもしれません。
タイムアタックが超面白い!
各ステージをクリアするとタイムアタックに挑戦出来ます。
このシステム自体はオリジナル版の「3」にも存在しましたが、本作では「1」や「2」でも可能なうえにオンライン上のプレイヤーとタイムを競えるようになったんです!
これが面白さをさらに高めていて、特にフレンドのタイムが記録されていたら目標にしたくなってきます。
しかもPS4の場合はシェア機能を使ってタイムアタックのプレイ動画を公開できるので、プレイヤーのモチベーションをより高められるような作りになっていると思いました。
リマスターでありながらも今の時代に合わせた新要素を取り入れているのはさすがです。
↑試しにTwitter上で「アラビアのねったいや」のタイムアタック動画を公開してみました。
プラチナレリックを獲得した動画なので、なかなか追い越せないと思います。
タイムは「54:03」なので、まだタイムアタックをしていない方は目標にどうぞ!
ちなみにタイムアタックは単にタイムを計測しているだけではありません。
ステージ上に時間を止める木箱が追加されているので、単に早く進むのではなく、壊す木箱を取捨選択しないといけないんです。
これが良い味付けとなっていて一度クリアしたステージでも新鮮に楽しめます。
完全クリアやプラチナトロフィーを獲得する条件にもなっているので、やり込みゲーマーにとっては欠かせません!
追加ステージを収録!
なんと本作!オリジナル版から2ステージも追加されているんです!
追加されたのは「あらしのしろ」と「きんみらいステージ」。
「あらしのしろ」は正確には没ステージでオリジナル版にもデータは存在するようですが、個人的には未プレイだったので新鮮に楽しめました。
っていうかなんだこのステージ!?
難しいって言うレベルじゃないぞ!?
一定時間ごとに坂道か階段に変化する仕掛けなんて序の口。
意地悪な動く足場に何度も振り回され、空飛ぶ敵を踏んで飛び移るエリアで何度も足を踏み外し、クラッシュくんが何人居ても足りませんw
全長も非常に長く、クリアするのだけで精一杯。
こんなステージのタイムアタックや木箱のコンプリートなんてできる気がしませんw
「きんみらいステージ」は完全新規のステージ。
20年経って「3」にステージが追加されるなんて感激です!
内容の方は本編にも登場した近未来風のステージですが、リマスター版ならではの反射処理によって実現した仕掛けが存在し、20年経ったからこそ生み出せたステージに感じました。
こちらもかなりの高難易度ですが、「3」は二段ジャンプやリンゴバズーカーが使用できるので「あらしのしろ」よりは簡単です。
惜しいところ
オリジナル版よりも難しくなったジャンプアクション
基本的にはオリジナル版を忠実に再現していますが、ジャンプアクションは難しくなっています。
というのも落下速度がオリジナル版よりも早くなっているので、特に二段ジャンプやスライディングジャンプができない「1」の難易度はとんでもない事になってしまいましたw
ただでさえ距離感を掴むのが難しいと言うのにw
1UPできる機会が増えているとは言え「きりのつりばしで」辺りではあまりにもシビアなジャンプアクションが求められるのでクリアするまではフラストレーションが溜まること間違いなしです!w
ハードルが高いタイムアタックバトル
オンライン上のプレイヤーとタイムアタックで競うのは非常に楽しいです。
しかし、このタイムアタック。オンライン上のプレイヤーと同じ土俵に上がるにはゲームをまずクリアして「スピードシューズ」を入手しなければいけません。
というのも「スピードシューズ」がある事でダッシュ移動ができるようになり、タイムを短縮できるようになるからです。
「1」には存在しませんが、新たに「2」にも追加されたので「3」と同じくタイムアタックをやり込むにはまずはゲームをクリアしないといけません。
せっかくフレンドとのタイムアタックバトルが面白いだけにいきなり楽しめないのは勿体なく感じました。
全体のまとめ
オリジナル版を違和感なくPS4基準にアレンジした理想的なリマスターパッケージ。
欲を言えばギャラリーモードなどの付加価値が欲しいところですが、ゲーム自体の面白さは色褪せておらず、今プレイしても大ハマリするほどの中毒性を持っています。
何度もミスをして攻略の突破口を切り開いていくジャンプアクションゲーム好きはプレイして損はありません。
PS1の名作を違和感なくPS4に落とし込んだ理想的なリマスターコレクション。
こんな人には特におススメ。
・高難易度ジャンプアクションゲーム好き。
・クラッシュ・バンディクーシリーズファン。
こんな人にはおススメできない。
・ジャンプアクションゲームが苦手な人。
クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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【PS4】クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!ボーナスエディション
クラッシュ3段もりのプラチナトロフィー3つをゲットしました!
プラチナに関係無い『あらしのしろ』のタイムアタックはやってませんけどね(^_^;)
タイムアタックにはイライラすることはあったけど困難を乗り越えた時の達成感はひとしおでしたね。
夢中になり過ぎて外が明るくなるまで徹夜することもありましたw
ただ、カメカメジャンプのタイムアタックはいただけません。
普通にカメをジャンプ台にして進んでたら間に合わないので手すりに乗って綱渡りする必要があるんです。
綱渡りにはコツが要るんですが、なかなか安定しません。
テクニックや修練よりも運と忍耐力が試されます。
だからトライアル&エラーの楽しさよりも苦痛が上回ってました。
あのステージのタイムアタックだけは2度とやりたくありません…。
グラフィックや音楽はオリジナルの良さを損なうことなく上手くリメイクされてましたね。
ジャンプや着地判定の仕様変更には面食らったけど慣れれば何とかなりました。
おなじみのキャラが日本語で喋ってくれて安心しましたよ。
ただ声優の演技はオリジナル版の方が生き生きしてたような?
クラッシュが一切言葉を発しなくなったり、アクアクがヒントを喋らなくなったりしたのは寂しい。
オリジナル版からの変更は大人の事情があるとはいえ残念です。
細かい不満はあれど、あの名作がトロフィー機能付きで復活しただけでもありがたいし、久しぶりに童心に帰ってガッツリ楽しめたので満足です。
今後のシリーズ展開にも大いに期待が持てますね。完全新作を作って欲しい!
僕のお気に入り度は★10です。