どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「INSIDE(インサイド)」のレビューをしていきます。
本作はモノトーン調の世界が舞台の2Dアクションゲームですが、極上の体験が詰まったフルコースでした!
ハッキリ言って本作の定価が2,000円を超えるのは高いです。
ゲームジャンルが2Dアクションゲームであるうえクリアまでのプレイタイムは4時間未満ですから。
ですが、その間に極上の体験が詰まっていたんです!
2Dアクションゲームは数あれど、これだけ考えさせられる作品はほとんどありません。
謎解きアクションゲームとしての完成度も高く、1口ずつ噛みしめるように楽しみたい作品に感じました。
ここからはそんな「INSIDE」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- ステージの奥へ進んでいく2Dパズルアクションゲーム。
- 世界観は暗く、ストーリーは文字や音声で一切語られない。
- 人間を遠隔操作するなどのパズル要素が存在する。
初リリース日 | 2016年6月29日 |
対応ハード | Xbox One/PS4/Switch |
ジャンル | 2Dパズルアクション |
推定クリア時間 | 3~4時間 |
価格 | 2,241円(税込) |
発売元 | Playdead ApS |
目次
良いところ
作り込まれた世界観
「細かいところまでよく作られているなぁ」
初めて本作をプレイした時、そう感じました。
というのも前作である「LIMBO(リンボ)」と比べて奥行き感のある絵作りをしているからです。
「LIMBO」の場合、完全にモノトーンでシルエットを動かしているような感じでした。
一方、今回レビューする「INSIDE」の場合はダークなアニメ調に刷新。
カメラアングルも奥行き感のあるものに変わり、プレイヤーが行くことのできない奥の背景まで作り込まれるようになりました。
エリアによっては何かしらのイベントが奥で発生することもあるでしょう。
さらに増した考察する楽しさ
「背景を奥まで作り込んだからなんなの?」
なんて感じる人も居ると思いますが、本作では大きな意味を成しています。
というのも本作は文字や音声でストーリーが語られることが一切ないからです。
そのうえ謎だらけのままエンディングを迎えます。
「主人公の少年は一体、何をしたかったのだろうか?」
なんて考えずにはいられませんでした。
もちろん、ゲーム側が答えを提示していない以上、プレイヤーは想像するしかありません。
ここで意味を成してくるのが背景の作り込み。
前作の「LIMBO」も謎だらけだったんですが、背景がシンプルなので考察の幅が広がりにくかったんですよ。
一方、「INSIDE」の場合はステージの奥まで作り込まれているので情報量が増しています。
おかげでプレイヤーが想像する楽しさが広がっていました。
何度も言うように本作はゲームプレイ中に起きる映像だけで何が起こっているのかを判断しなければなりませんから。
ボリューム的には大差なかった前作の「LIMBO」から価格が1.5倍になっているのもそういうことなのでしょう。
ユニークな謎解き
このように本作は世界観の作り込みや考察する楽しさに面白さの比重が置かれています。
が、だからといってゲームらしい楽しさを捨てているだけではありません。
前作の「LIMBO」と同じくゲームとしても面白い作品だったりします。
ゲーム性で核となるのが謎解き&パズル要素。
主人公の少年は体力が低く、敵に見つかったら一発でアウトになります。
だからこそ見付からないよう工夫してステージの奥へ進まないといけないんですが、突き詰めて行くとパズルアクションゲームのようになっていくんですよ。
特に印象的だったのが、装置を使って人間を遠隔操作する謎解き。
中盤以降は魂が抜けた謎の人間(?)が登場します。
装置を使うことで彼らの遠隔操作が可能になり、中盤以降はその特性を利用してスイッチを起動させるなどの謎解きを行うことになるんです!
中にはユニークな謎解きも存在したので、
「2Dアクションでこんな仕掛けを作れるものなのか!?」
なんて衝撃を受けました。
それ以外にも
- 強敵から逃げきるため仕掛けを上手く作動させる。
- 潜水艦で水中を探索する。
- 水位を調整して奥へ進む。
- 奥の敵に見つからないよう遮蔽物に隠れながら移動する。
といった展開が待ち受けているので常に新鮮な体験を味わえます。
「LIMBO」と同じく非戦闘型の2Dアクションゲームですが、パズルアクションゲームとしての緩急を付けているので最後まで退屈しません。
強化された探索要素
前作の「LIMBO」はほぼ一本道で行動範囲は狭めでした。
一方、今回の「INSIDE」は開けた空間が増えたうえにクリアには関係のない部屋がいくつも用意されています。
そこにはアイテムが隠されているんですが、入手することでトロフィーや実績が解除されるんです!
しかもすべてを集めてからとある行動を取ると・・・!?
圧倒的な没入感&快適性
ゲームはノンストップで進みます。
ステージクリア式ではないので読み込みなしで最初から最後まで進みますし、操作できないシーンはほとんどありません。
そのうえステータスバーが排除されているため高い没入感を生み出しています。
チェックポイントも非常に多く、好きなポイントから再開できるので常に高い熱中度のままプレイ出来ました。
さすが人気の海外ゲーム!世界観に浸れるための気配りはしっかり行っています。
惜しいところ
内容の割に価格が高い
価格は前作に続いてやや高く感じられました。
いくら世界観が作り込まれていて極上の謎解きを楽しめるとはいえ3時間程度のゲームプレイで2,000円を超えるのはちょっと。
プレイタイムが長ければ良いって訳では無いんですが、ジャンルがありふれた2Dアクションであることを考えると割高に感じてしまいます。
おそらく、考察をする楽しさも含めての価格設定なのでしょう。
「ゲームをプレイしている時間=価格」ではなく、「ゲームをプレイしている時間+考察している時間=価格」で値段を決めているんじゃないかと思いました。
セールで購入するのであるならまだしも、定価で購入する場合はこういう考えを念頭に置くことをおすすめします。
全体のまとめ
圧倒的な作り込みを感じられる2Dアクションゲーム。
世界観や没入感に対してのコダワリが凄く、それでいてストーリーが抽象的なのでプレイヤーが想像する余地を残しています。
そのうえ2Dパズルアクションゲームとしてのバランス調整が上手く、程良い歯ごたえを味わえました。
その一方でボリュームの割には価格が高めに設定されているので、まるでフランス料理のフルコースを戴いているかのよう。
ここまで面白くて高いと1口ずつ味わって食べたくなるので、考察が捗る本作の場合は絶妙な価格設定なのかも?
極上の体験が詰まった2Dアクションゲームのフルコース。
こんな人には特におススメ。
・考察好き。
・謎解き好き。
こんな人にはおススメできない。
・コストパフォーマンスを重視する人。
INSIDE/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約4時間
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INSIDE_Xbox・・・いや、なんでもないですw
パッと見で狂気に満ちてそうな世界観だなと思うのは間違いじゃないみたいですね。こういうダークな雰囲気の作品は結構好きな方ですよ。
殺伐としたっていう感じのはたまにやりたくなりますね。
評価が8なのは、値段がもう少し何とかなればもしかしたら9だった可能性があるということですかね?