どうも!KENT(@kentworld2)です!
今回は2020年3月に発売されたSwitch「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」のレビューをしていきます。
本作は2005年に発売されたDS/GBAソフトのリメイク作になりますが、これからローグライクを始める人にとっては最高のゲームに感じます。
「風来のシレン」や「トルネコの大冒険」を代表とするダンジョン探索RPGで、「ローグ」というゲームが元ネタとなっています。
このジャンルはマニアックな側面が強く、とっつきは決して良いとは言えません。
しかし、今回レビューするSwitch「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」は超が付くほど初心者向けの作りとなっています。
あまりにも初心者向けなので、ローグライクに慣れているぼくは「ここまで割り切って作ってしまうのか!?」と驚きました。
かと言って中級者以上が楽しめないのかと言われるとそんなことはなく、
- 魅力的なストーリー
- 終盤以降の高難易度ダンジョン
によって十分に楽しめます。
かくいうぼくも「風来のシレン」シリーズを数千時間プレイするほどローグライク好きなユーザーですが、最終的には色んな意味で満足出来ました!
煩雑な部分は気になりましたが、ローグライク初心者から上級者までおすすめできる作品ですよ~!
ここからはそんなSwitch「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」について詳しく語っていきます。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 入る度にマップが変わるダンジョンを探索していくローグライク。
- 4種類の技を使い分けて戦える。
- 2005年に発売されたDS/GBA「ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊/青の救助隊」のリメイク作。
初リリース日 | 2020年3月6日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | RPG |
推定クリア時間 | 15~25時間 |
売上 | 初週13.9万本 |
発売元 | ポケモン |
目次
良いところ
世界観に合ったグラフィック
ニンテンドーDSや3DSなどで展開されている「ポケモン不思議のダンジョン」。
今作は対応ハードがSwitchになったことでグラフィックが刷新されました。
キャラクターは3Dで描かれていますが、手書き風のタッチになっています。
このタッチはパッケージなどに描かれているイメージイラストに近く、ゲーム映像とイラストのギャップを埋めている印象です。
が、完全には再現しているとは言えず、3Dモデルはややカクついているように感じます。
最初は「Switch専用ソフトならもっと滑らかに出来たんじゃ?」と思いましたが、画面が暗転してからは印象が一変。
このゲーム、ロード時間が早すぎます!
フィールド内ではエリア切り替え時に暗転しますが、次の画面が表示されるまでに1秒も掛かりませんから。
この切り替え速度はN64ソフトを彷彿とするレベルで、あまりの速さに感動しました!
もし、3Dモデルを滑らかにし過ぎていたらここまでの爆速ロードにはならなかったでしょう。
ゲームの特性上、繰り返しプレイが求められるので、総合的に見て3Dモデルはこのレベルが正解に感じます。
超便利なオート移動
本作には従来のローグライクで見られた2つの問題点をたった1つの新機能で解決させることに成功しました!
それがオート移動機能!
この機能を活用すれば敵と出会うまではCPUが勝手に操作してくれるんです!
しかも「通路内ではダッシュする」「探索優先」「階段優先」なんて設定もできるのだから凄い。
一見すると”ゆとり仕様”に感じられるかもしれませんが、実際のところは初心者から上級者まで役立つ神機能だと思いました。
まず素晴らしいと思ったのが、ローグライク初心者の救済措置として機能していることです。
フィールドを移動する、階段に向かう、倒れているポケモンを助ける etc…
ここで挙げた要素は本作では基礎基本と言えるものですが、最初は分からないものです。
しかし、オート移動を使えば戦闘以外を自動で行ってくれるので、初心者のアシストとして機能します。
もう1点素晴らしいと思ったのが、作業的な時間を短縮する役割も果たしていることです。
ゲームの主な流れはストーリーに沿って複数のダンジョンを攻略していくことになります。
でもダンジョンによっては強敵が多く潜んでいるので、
- 依頼をこなす
- 便利なアイテムを集める
- お金を集める
- 強力なポケモンを仲間にする
といった下準備をしなければなりません。
その場合、多くは以前訪れたダンジョンで行うことになるので、繰り返しプレイが求められるんですよ。
繰り返しプレイも難易度が高ければ緊張感を保てて良いと思います。
が、戦えば戦うほど強くなるというRPGの特性上、以前訪れたダンジョンは超が付くほど簡単になって緊張感も薄れてしまいます。
そんな時にオート移動機能は便利に感じました。
特に浅い階層では「通路内ではダッシュする」「階段優先」に設定してどんどん進めてしまいます♪
このようにオート移動機能は初心者のアシストになっているのはもちろん、ぼくのような経験者でも有り難みを感じられるようになっているので、
と思うようになりました。
ポケモン要素もしっかり搭載!
本作はポケモン版ローグライクになりますが、単に見た目を変えているだけではありません。
ポケモン本編のように4種類の技を使い分けて戦うことが出来ます。
さらに各技にはPPという概念が存在するので、無限に使うことは出来ません。
シリーズではお馴染みの要素だと思いますが、ローグライクとしてみたら面白い試みに感じます。
というのも多くのローグライクって通常技が「武器を振る」の1種類しかなく、あとはアイテムを使っての攻撃だけだったんですよ。
ゲームバランスの調整は他のローグライクとは明らかに異なっているので、本作からシリーズデビューをした者としては「こういうのもアリなんだ!?」と感心しました。
魅力的なストーリー
本作の難易度は中盤までは抑えめに調整されています。
それ故にローグライク経験者からしたら刺激が弱く感じました。
復活系のアイテムを大量に入手できるうえパーティメンバーに加えられるポケモンが最大で8匹ってどんだけ甘いんですか!w
「風来のシレン」シリーズとは違ってゲームオーバーになってもレベルは1にならず、失うのは手持ちのアイテムとお金くらいなので、中盤までは緊張感が0でした。
でも、魅力的なストーリーが気になってしまい、ローグライク経験者のぼくでも退屈せずに楽しめたんです!
誇張抜きで本作のストーリーは泣けます。
「下手をしたらポケモン本編よりも感動的なんじゃないか?」
なんて言いたくなるくらい印象に残りましたから。
大きな要因となっているのが、
- 人間が登場しない
- ポケモンたちが日本語を喋る
の2点。
ポケモン本編では人間が介入するので、ポケモン同士の絆を描きにくく感じます。
一方、本作の場合、人間が一切登場しないので本編ではあまり見られなかったポケモン同士の絆が描かれているのですよ。
そのうえポケモンたちは日本語を喋るので、細かい意志が伝わりやすくなっています。
おかげでケモノ系のような魅力を醸し出していて、お馴染みのポケモンでも本編とは異なる印象を持ちました。
本作ではこのような特色を持たせつつ本編のような友情物語を描いています。
ぼくの場合、友情系のストーリーに弱いので中盤以降は涙腺がやられましたw
Switch専用ソフトとしてリメイクされたことで演出面もパワーアップしていると思うので、特に中盤以降のイベントシーンはDS/GBA版をプレイした人も必見です!
ローグライク経験者も唸る高難易度ダンジョンを多数収録!
ポケダンシリーズファンのみなさん、すみません!
わたくしKENT、ポケダンシリーズを「初心者向けのヌルゲー」と舐めていました。
確かに中盤まではヌルゲーに感じましたが、それ以降は一変。
経験者も数回ゲームオーバーになってしまうほど歯ごたえが増してきます。
特にクリア前の最終ダンジョンは難易度が高く、3回もゲームオーバーになってしまいました!w
オリジナル版経験者の読者によると、リメイクされたことで難易度がやや上昇しているようです。
どうやらオリジナル版と比べて味方の体力が低くなり、敵の攻撃力が上昇するように調整しているらしい。
実際、中盤以降のダンジョンでは敵の攻撃を2~3回くらったら体力が0になるほどキツめに調整されているので、ヌルゲーと舐めてかかったら痛い目に遭います。
しかも本作、例によってクリア後が本番の作りになっているんですよ。
詳しくは省きますが、ダンジョンの総数はクリア後の方が多かったりします!w
敵として登場するポケモンの戦闘能力も格段に上昇し、特に隠しダンジョンのボスはちょっとやそっとじゃ倒せません。
本気で勝ちに行く場合、入念な準備が必要になるので、クリア前に挑むボスが弱いと感じた人にこそ挑んでもらいたいです。
惜しいところ
ユーザーインターフェースが全体的に煩雑
ユーザーインターフェースは全体的に煩雑な作りになっています。
特に気になったのが、
- 技ごとに設定されている使用回数の制限
- 細かく挿入される選択肢
の2点。
前述の通り各ポケモンは4種類の技を持っており、使用できる回数に限りがあります。
そのためアイテムを使って使用回数を増やしていくことになるんですが、「ピーピーリカバー」を使用した場合、
と2回も選択肢が挿入されるのですよ。
「ピーピーリカバー」は「手持ちの技の1つのPPをすべて回復する」という効果を持ったアイテムなので、「どの技を回復しますか?」という選択肢が挿入されるのは致し方ないです。
しかし、+ボタンで操作するポケモンを切り替えられるにも関わらず「どのポケモンに使用しますか?」という選択肢が挿入されるのはクドく感じました。
本作はターン制コマンド式バトルではないので、アイテム使用時は現在操作しているポケモンに自動で適用される仕様にしてほしかった。
それ以外にも
- ダンジョン内で倒れているポケモンが居る状態で階段に向かうと2回も選択肢が挿入される
- 日付変更時は2種類の短いイベントシーンが強制的に挿入される
といった感じでクドい部分が目立っており、せっかくの短いロード時間が帳消しされています。
おそらく、初心者への配慮なんだと思いますが、オプション機能で設定変更できるようにしてほしかった。
ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX(ポケダンDX)のレビューまとめ
初心者から上級者まで楽しめる良質なローグライク。
ローグライク経験者からしたら過保護に感じる部分も見受けられますが、最終的には歯ごたえを味わえました。
それでいてストーリーも魅力的なので、クリア前の最終ダンジョンを終えた頃には一定の満足感を味わえたので最高です!
初心者向けのイメージが強いシリーズですが、ぼくのようなローグライク経験者も興味があったらプレイしてみてください。
意外とハマるかも知れませんよ~!
少々過保護だが上級者も歯ごたえを味わえる良質なローグライク!
こんな人には特におススメ。
・ローグライク初心者。
・ローグライク好き。
こんな人にはおススメできない。
・せっかちな人。
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
いや〜ポケダン、最高っす(≧∀≦)
今回、ケントさんに非常に申し訳ないのですが、製品版遊べるようになる前は全然期待してませんでした。グラフィックがしょぼいなぁ〜(^^;;ってPVでは思ったんですよ。体験版でも懐かしい〜と思いつつも「オリジナル版やってるから、知ってた」ってなってたんですけど、製品版やって評価が180度変わりました!
これは僕にとってベストローグライクゲームですよ(≧∀≦)
もうΩラビリンスや魔女の迷宮、不思議の幻想郷に戻れないよ〜!
でもさすがにシレンジャーのケントさんにはぬる過ぎましたか(^^;;
中盤の展開をお楽しみに♪グフフ…。
でもリメイク版で難易度が低くなってるかもね〜。
まぁストーリーは1プレイの価値があるので、是非ラスダンまで遊んでください(≧∀≦)ラスボスはあのポケモンですよ〜。
そうだったんですか!?
でも、予想以上に楽しめているようですね。
難易度に関しては中盤以降が予想以上に高くて驚いていますよ。
特に最終ダンジョンは何度もゲームオーバーになっているので記事を書き直さなくてはいけなくなりましたw
このシリーズはレベルが下がらないのがいいですね。
基本的にやり込みが好きな人なので、不思議のダンジョン系のレベルが戻る仕様が好きじゃないんですよ。
でもこのあたりはレベル上げをやらされると感じる人もいるだろうし、人によって意見が分かれそうですね。
過去作は空の探検隊をやりましたが、どうせ今回も中盤あたりからどんどん難易度上がるんだろうなと思っています。
レベル継続制派とレベルリセット派でこのシリーズは二分されるように感じます。
ぼくはレベルリセット派だったんですが、今作をプレイして継続制も良いんじゃないかと思うようになりました。
難易度は特にラスダンがすごいですねw
約5年ぶりのポケダンシリーズですね
リメイクですけど、この売上によっては時闇空以降のリメイクや完全新作が出ないかなと期待しています。
もう5年になるんですね~
リメイクも良いけど完全新作も望ましいのでテンポよく出してほしい。
このゲームはEDまでが壮大なチュートリアルですからね
最初は普通にシレンだったのを、購入層を考えて子供が適当にプレイしてもどうにかEDくらいまでは見られるように調節したとかなんとか
そのかわりED以降は本家も驚くほど難しくなったとか
EDで一段落したように見えるストーリーも実はまだ途中でトゥルーEDはずっと先にありますから楽しみにしていてください
ラスダンでヒーヒー言っているのでクリア後が楽しみです♪
こんなにも歯ごたえがあるとは思いませんでした!
リメイクであってもストーリーのやりこみ要素がありますね。ポケモンなので従来のRPG版のポケモンもそうですがこの手のゲーム初心者でも楽しめ脱落しないという点でもいいと思いますね。
プレイしていてこれは初心者におすすめしたいと思うようになりました!
その一方で上級者も楽しめるような高難易度ダンジョンも用意されているのでぼくでも楽しめています♪
自分も今日クリアしました。感想を。
ストーリーに関しては、早足に感じながらもしっかり感動するポイントを押さえており、中盤から涙腺が崩壊し続けていました。先の展開が読めるのに、ここまで感動させて来るのはさすがです。パートナーのポケモンがより好きになりました。
難易度に関しては、Twitterの方で言及させていただきましたが、あくまで体感ですので、ご了承ください。易しいと言及しているサイトもありましたが、仲間が限られてしまうダンジョンではとても易しいとは言えないです…
なお、今作はボスはあまり強い方ではなかったですが過去作の中にはボスが滅茶苦茶強い作品もありました。こちらを一撃で仕留める全体技を放ってきたりしてきましたw
システム的には、非常に斬新だったと思います。オート移動はもちろん、リーダー交代もオリジナルにはありませんでした。ppリカバーもなかったと思いますが…総合的に見ると、ユーザーに親切になっています。
ただ、オート移動も欠陥があり、難しいダンジョンでは手動しないといけなかったり、KENTさんのおっしゃるPPリカバーの煩雑さがあったり、あと一部のストーリーを進めるために適当なダンジョンに潜らないといけない仕様がある、など、詰めが甘く感じられたところがあります。そこは、次回作か次のリメイクに期待ですね。
全体的に、とても楽しめました。友情というのは素晴らしいものだ…と思いながら、ポケダンのCMをもう一度見てみます。
オリジナルの次回作であるポケダン時闇空のリメイクか、新作が待ち遠しいです。
クリアおめでとうございます!
やっぱりストーリー素晴らしかったですね!パートナーのポケモンはぼくも好きになりました。
今後はゼニガメにスカーフを付けていきたいですし、カメールに進化させた時はスカーフがなくなって寂しく感じました。
へぇ・・・システム面もオリジナル版から結構変えられているのですね。ピーピーリカバーの麺は改悪になるのですかw
オート移動機能は頼り過ぎに注意ですね。ドラクエXIのオート移動機能といい、この辺りは微妙に欠陥するよう意図して作られているのかも。
友情って良いですよね。次回作も買うと思います。
面白いけど、ななめに移動するためにはという訓練リストが何度やっても失敗する ななめ移動下手なのはのは俺だけか?
ななめ移動をする場合、R1ボタンを押しながらだとやりやすくなりますよー
ppリカバーに関しては本編のポケモンシリーズから通してあの仕様なのでそこまで気にしませんでしたね…
起きて、手動で外出て、パートナーと合流の流れがダレるのは同意ですw
本編のポケモンではたまにしかピーピーリカバーを使用しないので気にしていませんでしたw
寝起き時のイベントシーンはスキップ出来るようにしてほしいです。
このシリーズは救助隊 探検隊が完成されすぎたせいで、後のシリーズがどうしても「見劣りする」って評価になってしまうのがな…….
マグナゲートとか正にそれで、暴れん坊で有名なポケモン実況界の王が最後ガチ泣きしたほどのゲームなのに、「救助隊探検隊の下位互換」というレッテルを貼られて糞ゲー扱いにされるんだもん