【レビュー】Switch版「スーパーマリオギャラクシー1+2」の新要素がヤバすぎた!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「スーパーマリオギャラクシー + スーパーマリオギャラクシー2」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください!

このゲーム、ただの移植作ではありません!

「マリギャラ」と言えばWiiで発売された名作で、今回Switch向けに解像度などを上げて移植されました。

そのため基本的な部分は一緒なんですが、とんでもない要素が追加されていまして、作品の印象が一変しました。

特に「2」はそれまで欠けていたものを埋めてくれて、映画版にも繋がりそうな予感がしています。

本記事ではそんなSwitch版「スーパーマリオギャラクシー1+2」の良い点や惜しい点を語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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このゲームを3行で説明すると?
  • Wiiで発売された名作2作のリマスター版。
  • グラフィック・テクスチャの高画質化、ボタン操作の対応などが行われている。
  • 新要素として絵本の新ページ、おたすけモード、amiibo対応などが追加。
初リリース日 2025年10月2日
対応ハード Switch
ジャンル 3Dアクション
推定クリア時間 50~70時間(2タイトル完全クリア)
発売元 任天堂

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スーパーマリオギャラクシー + スーパーマリオギャラクシー2とは?

まずはゲームの概要を簡単に紹介します。

本作は3Dアクションゲーム「スーパーマリオギャラクシー」のコレクションパッケージ。

「1」は2007年に。「2」は2010年にWiiで発売されまして、

  • 宇宙が舞台
  • 重力を使った仕掛け
  • Wiiリモコンとヌンチャクを活かした操作性

などが特徴的でした。

今回のSwitch版はそんなWiiの名作をベースにグラフィックや操作性を向上。

画面がより鮮明になり、ボタン操作だけでも遊べるようになりました!

こうして聞くとよくあるリマスター版に感じますが、今作はほかにも色んな部分が変わっているんですよね。

ここからはSwitch版の魅力を語っていきます。

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良いところ

「2」が初リマスター

本作でまず注目したいのが、「2」を初リマスター化していることです。

実は「マリギャラ1」って5年前にSwitchでリマスター化されていまして、「3Dコレクション」というコレクションパッケージに収録されていました。

一方の「2」はWii。もしくはWii Uでしか遊べなくて、今となってはやや遊びにくい環境だったんですよね。

中古屋でソフトを購入して、古くなったWiiやWii Uを起動して、Wiiリモコンの電池を取り替えて…

そんなことをしないと遊べなかったんですが、ついに今回、現行機で遊べるようになりました!

解像度が上がったのはもちろん、Wii版の操作も再現されていて、Joy-Conを振るとスピンアタックが。傾けるとカーソル移動ができるので、Wii版に近い感覚で遊ぶことができます。

まあJoy-Conのジャイロってズレやすいので、定期的にRボタンを押してリセットしないと照準がズレるんですけどね。

慣れてくるとWii版のような感覚で遊べますし、ボタン操作や携帯モードにも対応しているのが嬉しいです。

「マリギャラ」シリーズってモーション操作を取り入れていまして、頻繁にコントローラーを振る必要があります。

スピンアタックをする時はもちろん、スターリングで飛んだり、ファイアマリオでファイアボールを出すときとか。何かと振る必要があるので、長時間プレイすると腕が疲れがちでした。

Switch版の場合、Yボタンで代用できるので、幅広い層が楽しみやすくなっています。

また、携帯モードにも対応。ポインター操作にしてもタッチ操作で代用できるので、ちょっとやりにくいですけど、一応外でも遊ぶことができます。

そんな「2」で特徴的なのが、ステージのバリエーションが凄いことです。

「マリギャラ」シリーズは銀河に散らばるパワースターを集めていくゲームで、いろんな惑星を冒険していきます。

球状の惑星からマグマ・氷・海・砂漠など変化に富んだ惑星を冒険していき、アスレチックをこなしたり、変身して難関を突破していきます。

「1」の時点でいろんな遊びが詰まっていましたが、「2」はさらに増加。ちょっとプレイするだけで次の惑星へ行けるので、次から次へと新しい仕掛けを楽しむことができます。

その一方で「1」にあった探索要素は減少。次の目的地が分かりやすくなったので、テンポ良く楽しめるようになりました。

個人的に嬉しかったのが、「スーパーマリオ64」のオマージュネタがあったことです。

本作が発売された当時って64ネタはそこまでなくって、ファミコン時代のネタにスポットが当たりがちでした。

ところが本作の場合、「スライダーステージ」や「バッタンキングのとりで」など、64のオマージュネタをふんだんに盛り込んでいるので、世代としてはグッと来ました!

「1」も良かったんですけど、ゲームとしての完成度は「2」の方が上ですので、改めて遊べて良かったです!

Wii版にあった「ヨッシーの無限ジャンプバグ」も再現されているぞ!

「2」で衝撃の事実が判明

このように「マリギャラ2」は前作以上に良くできていますが、1つ短所があります。

それは、ストーリーに深みがなくなったことです。

「1」ではクッパにお城ごとさらわれたピーチ姫を救うため、ロゼッタとチコの力を借りて広大な宇宙を冒険していきました。

一見するといつものマリオに感じますが、ロゼッタとチコのバックボーンが詳細に描かれていまして、考察をする楽しさがあったんですよね。

一方の「2」は最低限のストーリーに留まっていまして、ムービーシーンは減少。新キャラも出てきますが、細かい設定などは不明で、イマイチ感情移入できませんでした。

まあアクションゲームとしてはめちゃくちゃ良くできていたので、神ゲーであることは間違いないんですけどね。

どこか物足りなさがあったのも事実で、印象には残りにくいというか。

そんなモヤモヤ感を持っていたんですが、新要素によってある程度は改善されました!

それは、絵本の追加です。

Switch版の「2」ではふたごのチコの物語を楽しめる絵本が追加されました。

名前はマリとルーで、物語は全4章。すぐに読み終えてしまうボリュームですが、この絵本とんでもないことが書かれています!

具体的な話は伏せますけど、「2」で謎だった部分が判明しますし、映画版にも繋がりそうな描写も含まれていて、これを読むことで欠けたピースが一気に繋がります!

何故いまになって絵本を追加するのかと思っていましたけど、そういうことだったのですね!

抽象的な表現が目立っているので分かりにくいところもありますが、分かる人には分かる爆弾が仕込まれているので、マリオファン。ギャラクシーファンは必見です!

ふたごのチコの物語はゲームを進めると1章ずつ追加されます。

最初の章はワールド4の1ステージ目をクリアすると「星船マリオ」の船内で読めるようになり、最終章はゲームクリア後に少しだけ進めると読めるようになります。

「2」ってストーリーを進める動機付けが弱かったんですけど、絵本が追加されたことである程度は改善されたんじゃないかと思います。

原作が発売されてから15年。当時遊んでいた人も忘れている頃だと思いますので、絵本も追加されていますし、改めて遊んでみるのはどうでしょうか?

改良した「1」が遊べる

ここまで「マリギャラ2」について語っていきましたが、実は「1」も細かい部分が変わっています。

「マリギャラ1」は「3Dコレクション」で一度リマスター化されているので、Switchでは二度目の登場です。

いくら「3Dコレクション」が期間限定販売だったとは言え、「またか…」と思いますよね?

確かに基本的なところは一緒ですが、細かい部分が変わっているので、「マリギャラ1」の決定版だと思いました!

まず良いと思ったのが、グラフィックの向上です。

解像度が上がっているのはもちろん、テクスチャも貼り替えているので、地面の模様が綺麗になりました。

試しに「3Dコレクション」版と比べてみました。

左が「3Dコレクション」版で、右が今作の画像ですが、どうでしょうか?今作(右)の方がクッキリ見えますよね?

ムービーシーンにしてもリマスター化されているので、「3Dコレクション」みたいにゲームシーンよりもムービーシーンの方が汚いみたいな逆転現象も抑えられています。

Switch2だと4k解像度でも遊べるようになりますし、2Pの操作がマウス操作に対応しているので、より綺麗で快適な「マリギャラ1」を遊びたい人は今作がおすすめです。

あと嬉しかったのが、テンポの向上です。

「マリギャラ1」って今となってはテンポがやや悪いところがありまして、一度見たムービーでもスキップできませんし、ステージクリアする度に「セーブしますか?」の選択肢が挿入されました。

一方、今作ではその辺りの問題を全て改善。一度見たムービーはスキップできるので、テンポ良くボスと再戦できますし、オートセーブになったので、セーブを確認する画面がなくなりました。

さらに嬉しかったのが、おたすけモードの追加です。

このモードを選択すると体力が倍増するほか、落ちても元の場所に戻してくれたり、水中でもメーターが減らなくなります。

これによって理不尽なステージもストレスなく楽しめるので、ゲーム慣れしている人にも良い機能だと思いました。

「マリギャラ1」って妙に難しいところがありまして、マリオのライフは3ですし、落ちると一発ミスになるんですよね。

チェックポイントが多いので普通のステージだったら丁度良いバランスだとは思いますが、パープルコメット系のステージだけは理不尽に感じました。

というのも、パープルコメット系のステージではパープルコインを死なずに100枚集めないといけないからです。

チェックポイントはないので、仮に90枚くらい集めて死んでも容赦なく最初からやり直さないといけません。

すぐに終わるならまだしも、10分くらいかかるので、ミスした時は萎えてしまいました。

特に「ハニービーキングダムギャラクシー」「サンドアイランドギャラクシー」辺りはうっかり落ちてしまう箇所が多いことから初見クリアが難しく、何度も涙を飲みました。

ところが「おたすけモード」を選択した場合、落ちても1ダメージで済むので、難易度がグッと下がっています。

こちらを選んでもデメリットは特にありませんし、いつでも「オリジナルモード」に変更できるので、理不尽に感じたら選んでみることをおすすめします。

まあデスコメット系のステージとか、足場がなくなる系のステージでは機能しなかったりしますが…w

「1」で追加された要素としてはほかにも、「絵本のページ」があります。

本作では女の子とチコの物語の絵本で楽しめるんですが、続きを描いた続章が追加されました。

こちらは「2」のエンディングを裏付けるような内容かな。詳しくは伏せますけど、ロゼッタたちの設定を掘り下げるような描写があるので、ファンは必見です!

新ページ「続章」はクリア後にちょっとだけ進めると解禁されます。ちょっと頑張ったら見ることができるのでぜひ進めてみてください。

あっ…そうそう、実物の「ロゼッタの絵本」も買いました。

Switch版で追加された続章は収録されていませんが、「1」の絵本が実物となって再現されています。

おまけ的なページはなくて、ゲーム版を忠実に再現した感じですね。

特典としてスマホ用の壁紙が貰えるようになっていますが、+αには期待しないほうが良いです。

個人的には声の仕事をしている身なので、朗読力を鍛えるためにも声に出して何度も読みたいですね。

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惜しいところ

専用メニューがない

本作はコレクションパッケージですが、専用メニュー的なものはありません。

ゲームカードを差し込んだら「1」と「2」のソフトアイコンが表示されて、選択したらタイトル画面に進みます。

「3Dコレクション」の場合、専用のメニュー画面があったので、ちょっと寂しいですね。

まあ「1」と「2」のダウンロード版が単品販売されているので、専用画面を作りにくかったのかもしれませんが…。

せっかく40周年に合わせて発売されたコレクションパッケージなので、もう少し特別感のある仕掛けが欲しかったです。

専用の画面を作るのはもちろん、ギャラリーモードを収録するとか、「3Dコレクション」にあった説明文を付けるとか。何かできたと思うんですよね。

サウンドトラックはどうなってるんだ?

タイトル画面でマイナスボタンを押すと聴けます。

仕様的には「3Dコレクション」と一緒で、BGMを選択して好きなように聴けます。

Switch版で追加された新曲も収録されていますが、いまはニンテンドーミュージックでも聴けるので、有り難みはやや薄いかな。

あと「3Dコレクション」にあった画面オフ再生はできなくなりました。そこまで使わない機能ですけど、なくなってしまったのは残念ですね。

残り人数リセットの仕様がそのまま

原作で見られたマリオの残り人数がリセットする仕様は変わっていません。

「マリギャラ1」と「2」、どちらもセーブしてやめるとマリオの残り人数が4に戻ってしまいます。

「マリギャラ」って1UPキノコが多めに設置されていまして、普通にプレイすると残り人数が2桁に達するんですよね。

よって、大抵は再起動すると残り人数が減ってしまうので、できればセーブできるように変更してほしかったです。

まあ「1」ではピーチ姫からの手紙で5UPできますし、「2」では「でっかでっかギャラクシー」のノコノコを使って無限1UPできますが…w

並行プレイしていると起動する度にリセットされるので、そこは惜しいと思いました。

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スーパーマリオギャラクシー + スーパーマリオギャラクシー2のレビューまとめ

ここまで「スーパーマリオギャラクシー + スーパーマリオギャラクシー2」について語っていきました!

簡単にまとめると、

  • 名作をさらに遊びやすくした良リマスター
  • 新要素によってストーリーに深みが増した!

といった感じです。

「マリギャラ」シリーズは今後も映画版が予定されていまして、さらなる展開が期待できます。

ですので原作をプレイ済の方も本作で改めて予習してみるのはどうでしょうか?

アクションゲームとして楽しめるのはもちろん、新要素によって意外な事実も判明しますので、より世界に浸れると思います。

個人的にも「マリギャラ」シリーズはそこまで周回していなかったので、良いきっかけになりました。

改めて遊んで思いましたけど、こんな凄いゲームが20年近くも前に発売されていたとは!?

本当に3Dマリオって普遍的な魅力があるんだと思いました。

こんな人には特におススメ。
・3Dマリオ好き。
・ザ・スーパーマリオ ギャラクシー ムービーの予習をしたい人。

こんな人にはおススメできない。
・3D酔いが激しい人。

お気に入り度【90/100%】

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