【レビュー】TETRIS EFFECT(テトリスエフェクト) [評価・感想] 脳が優しく包み込まれる新感覚の癒し系テトリス!


テトリス エフェクト/PS4

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2018年11月に発売されたPS4「TETRIS EFFECT(テトリスエフェクト)」のレビューをしていきます。

本作は音やエフェクトに拘った新感覚の「テトリス」ですが、プレイしていると脳が優しく包み込まれる不思議な作品でした!

まずは良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 降ってくるブロックを1ライン揃えていくのが目的の落ち物パズルゲーム。
  • 音とエフェクトによって空間の中でテトリスをしているかのような感覚を味わえる。
  • PSVRや4k/HDRに対応。
初リリース日 2018年11月9日
対応ハード PS4/PSVR
ジャンル アクションRPG
推定クリア時間 5~6時間
売上 初週0.2万本/累計0.3万本
発売元 Enhance, Inc.

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良いところ

リラックス効果がある!

30年以上の歴史を誇る「テトリス」。

普遍的な面白さを持ったパズルゲームですが、みなさんはプレイしている時にどんな印象を持ちますか?

ぼくは・・・

頭を使って気持ち良い!

という印象を持っています。

ところが本作の場合・・・

脳が優しく包み込まれてリラックスできる!

という印象を持ったんです!

従来の「テトリス」は気持ち良いと感じることはあってもリラックス効果はそこまで感じなかったので驚きました。

臨場感を高める優しい音

何故、本作をプレイするとリラックス効果が現れるのか?

要因の1つとして臨場感を高める優しい音が挙げられます。

本作には様々なステージが用意されていますが、ゲーム内のあらゆる音が風景と連動しているんです!

従来の「テトリス」では「カチャカチャ」「ズドンッ」みたいな効果音が主流でした。

ところが本作の場合、そのような効果音を取り入れたステージはほとんどありません。

ステージによってはテトリミノを回転させた時に足音や鳴き声が鳴ることだってありますし、水を掻き分けるかのような音が鳴ることもあります。

一見すると変な感じですが、ステージの風景に合わせた音使いなので不思議なくらい違和感がありませんでした!

それどころかBGMとシンクロしているので、まるでリズムに乗っているかのような感覚を味わえます。

ポイントなのが、静的な音を中心に使っていること。

「ドカーン」「バキッ」みたいな激しい音を使ったステージはほとんど存在せず、「フワフワ」「フルル」みたいな優しい音ばかりを使っています。

それもあって脳が優しく包み込まれたような感覚に陥るんですね。

このように本作は音に力を入れているので、ヘッドフォンを使用してプレイするとより楽しめます。

VRモードによってさらに高まる臨場感!

そして本作最大の特徴は全編PSVRに対応していることです!

PSVRでプレイすると360度映像によって没入感が飛躍的にアップするので本当にゲームの世界に入った感覚を味わえました!

想像してみてください。目の前でテトリミノを遠隔操作して入れ物に詰めていく様子を。

未プレイだと信じられないかもしれませんが、VRモードでプレイするとそんな感覚を味わえるようになります。

ぼくは思わず「リアルテトリスってこんな感じなんだなぁ」と口に出したくなりました。

トランスバイブレーション機能でさらに気持ち良くなる!

トドメはトランスバイブレーション機能!

本作は操作していないコントローラを振動させる機能が用意されています。

この機能を活かして体にコントローラを当ててプレイしてみてください。さらに気持ち良くなりますよ!

試しにぼくは操作していないコントローラを股間に挟みながらプレイしてみました。

すると・・・

超気持ちぃぃぃ~!!!!!

いや、冗談抜きで股間に挟んでプレイすると気持ち良さが倍増するんですよ!

嘘だと思うなら騙されたと思って試してみてください。

ゲームプレイやBGMに合わせてコントローラが震えるので「テトリス」が決まると気持ち良くなってきます♪

※コントローラが変な匂いになっても当ブログは一切責任を持てません。
※股間に挟んで気持ち良くなるのは男子限定かもしれません。

旅をした感覚を味わえる!

本作には全27ステージが用意されています。

凄いのが、いずれもテーマに沿って作られていること。

どのステージも「海」「風」「世界」などのテーマ性を持たせつつ映像や音が構築されているので通してプレイするとまるで旅をしているかのような感覚でした。

「テトリス」で旅?お前は何を言っているんだ?

未プレイの方からそんなツッコミを頂きそうですが、本当に旅をしているかのようなんですよ!

前述の通り本作は空間を意識するように作られていますし、メインとなる「Journey Mode」では全27ステージを順番にプレイすることになりますからね。

ただ、「Journey Mode」をノーマルモードでプレイしたら何度もゲームオーバーになってしまい、途中でやり直すことになってしまいました。

どうやらノーマルモードの難易度は経験者向けに作られているようなので、テンポ良く楽しみたい方はイージーモードがおすすめです。

もしくはゲームオーバーが存在しないモードを選択するのも良いと思います。

個人的にお気に入りのステージは「デザート・ムーン」

このステージは砂漠が舞台となっていて、ラクダの幻影が沢山歩いています。

効果音は砂のザラザラ音中心なので、まるで砂漠を歩いているかのようでした!w

あと、ある程度ラインを消すと空高く飛び上がるので浮遊感も味わえます。

それと「ドルフィンサーフ」も良いですね。

こちらはイルカが泳いでいる海を舞台にしているんですが、上手くいくとイルカが水中から飛び出すんです!

このように本作のステージは多種多様でバラエティに富んでいます。

新システムのゾーンが熱い!

そうはいっても所詮はテトリスでしょ・・・

そんなツッコミが飛んできそうですが、新システムの「ゾーン」によって新たな駆け引きを生み出していました。

「ゾーン」とはゲージを溜めて時間を止めるシステムになります。

時間を止めることでどんなメリットが生まれるのでしょうか?

なんと、危険を回避することが可能なうえ発動中にラインを揃える毎にボーナススコアが入るんです!

上手く使えばピンチだけではなく高スコアも狙えるようになるので、ゲーム性を高める役割を果たしていると思いました。

様々なルールのスコアアタックを楽しめる

本作には「Effect Mode」というモードも収録されています。

こちらのモードでは様々なルールでスコアアタックを楽しめました!

以下、「Effect Mode」でプレイできるルール一覧です。

  • 150ラインクリアを目指していく「マラソン」
  • 3分間のスコアを競う「ウルトラ」
  • 40ラインクリア時のスコアを競う「スプリント」
  • 最高速を超えたテトリスを楽しめる「マスター」
  • ゲームオーバーなしで150ラインをクリアしていく「フリーマラソン」
  • 各ステージをサクッと楽しめる「クイックプレイ」
  • テーマに沿ったステージを連続でプレイする「プレイリスト」
  • 制限時間内にどれだけオールクリアできるのか競う「オールクリア」
  • 制限時間内にどえだけコンボを決められるのか競う「コンボ」
  • 一定のテトリミノを落とすとI型テトリミノが落ちてくる「カウントダウン」
  • 光っているブロックが設置されたラインを消していく「ターゲット」
  • 増殖するダークブロックを浄化する「浄化」
  • ハプニングを乗り越えつつ150ラインクリアを目指していく「ミステリーマラソン」

なんと、13種類もルールが用意されているんです!

しかも「プレイリスト」には「海」「風」「世界」が用意されているので、それらを合わせると15種類になります。

個人的に気に入ったのが「オールクリア」

制限時間内に何回ブロックの全消しできるのかを競うルールなんですが、ステージが固定化されているので意外と簡単なんです。

もちろん、ある程度全消しを続けると難易度が上がるんですけどね。

全消しする爽快感と適度なランダム要素によって他のルールよりもスコアアタックの中毒性が高く感じました。

ユニークだと思ったのが「ミステリーマラソン」

このルールでは一定時間ごとに様々なハプニングが発生します。

そのハプニングが予想以上に凝っているので驚きました。

例えば画面が逆さまになることもあるんですよ!w

逆さまの状態での「テトリス」はさすがに無理があり過ぎましたw

モチベーションを高めてくれるレベル要素とランク要素

ルールが多すぎて何をやったら良いのか分からない。

ここまで多いとそんな意見も出てきそうですが、レベル要素によってモチベーションを維持できるようになっていました。

各モード・ルールをクリアするとその度に経験値を獲得し、一定数溜めるとレベルが上がってアバターなどをアンロック出来ます。

大して珍しい要素ではありませんが、あると嬉しいですね!

また、各モード・ルールをクリアするとスコアだけではなくランクも表示されます。

このランク付けがなかなか厳しく、Bランク以上はなかなか取れません。

なので、各モード・ルールで高ランククリアすることを目標にすると燃えます!

記録したスコアはアップロードされ、世界中のプレイヤーやフレンドと比較することも可能。

さらに世界中のプレイヤーと協力してイベントをクリアしていく期間限定イベントも定期的に開催されます!

このように本作は1人プレイ中心ながらも他プレイヤーと緩い繋がりを楽しめるようになっているんですね。

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惜しいところ

爽快感がない

確かに本作をプレイしていると気持ち良いです。

でも、それって”リラックス”できるという意味で”爽快”ではないんですよね。

個人的には本作をプレイしてリラックス出来た一方で爽快感も欲しくなってきました。

テトリミノをカチャカチャ動かして隙間にドーン!

従来の「テトリス」ではこのような爽快感がありましたが、本作で使われている音は静的なのでほとんど感じられません。

対戦モードがない

なんと本作、対戦モードが用意されていません!

「テトリス」のゲームでは常識とも言えるモードをカットするとは驚きました。

どうやら1人プレイにリソースを全振りしてしまったようです。

PS4でプレイできる「テトリス」としては他に「テトリス アルティメット」があるので、「対戦を楽しみたい人はそちらをどうぞ」ってことでしょうか。

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全体のまとめ

新しい形の「テトリス」を提供した作品。

本作を手掛けている水口哲也さんはこれまで「Rez」「ルミネス」などで音と映像を融合させることで生まれる新たな体験を追求していました。

本作ではその時に培ったノウハウをフルに活かした結果「テトリス」の新しい可能性を生み出しています。

「テトリス」と言えば30年以上の歴史を持っていますが、ここに来て新境地を開拓してくるとは思いませんでした!

なので、本作は「テトリス」の先入観を持っている人ほどプレイしてもらいたい作品です。

個人的にはプレイしていてとてもリラックス出来たので現実逃避したい時にまたプレイしたくなりました。

「テトリス」がベースなので立派なパズルゲームなんですが、どこか健康器具のような側面を持った作品に感じます。

脳が優しく包み込まれる新感覚の癒し系テトリス!

こんな人には特におススメ。
・リラックスしたい人。
・テトリス好き。

こんな人にはおススメできない。
・爽快感を求める人。
・対戦したい人。

TETRIS EFFECT(テトリスエフェクト)/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約10時間

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12件のコメント

トランスバイブレーションは試していないのだろうか。

全く内容を理解しないままに予約しているのだが、体験版ではまあ何とも言えない空間でのテトリスと言う感じだな。
TVでは何故か傾けて見ることが出来るようになっていたり謎な仕様に思った。

トランスバイブレーションは製品版の楽しみにとっておきます笑

まっさらな状態で予約して発売日を待つのも良いですよね。

非VRモードだとカメラを回転出来ますが、あれはその場にいる感じを強調させたかったのかな?

いつも思いますが、VRは表現が難しいですね。VRでテトリス?うっ、うーんですね。体験版はダウンロードしたので、試してみようとは思いますが、確かにテトリスで4,500円はどうなの?って感じですね。

そうですね・・・VRソフトのレビューは本当に難しいです!

読者の方がどれだけ付いてこられるのかどうか・・・

テトリスって広まりすぎて安価で楽しめるイメージが強いですもんね。

体験版をプレイしてみました。
VR空間でテトリスというのも不思議な感覚でした。
これほどゴージャスなテトリスは他にはないんじゃないでしょうかw
かなり力の入った作りみたいですし、お値段高めなのも納得かも。

今まで色んなテトリスが発売されてきましたが、ここまでリッチな作品は初ですね!

過去作品と比べて差別化は十分に図られているので期待したいと思います。

テトリスレビューは体験版の再利用なのか、トランスバイブレーションは、いやなんでもない。

逆さテトリスだが本家はGB版でテクニックとして存在している。
あっちは本体をも180度反転の為、ボタンも左右の指の役割が変わるしな。
他にもGBを片手でプレイやら、テトリスの遊びの発想は成るべくして多様になっているのだろうな。

トランスバイブレーションは体験しました!

今から追記したいと思います。ネタをぶっこむので期待していてくださいw

あぁ・・・逆さテトリスはGB版では意図的にできそうですもんねw

なるほど・・・GBの携帯性を活かせばそんな遊び方も出来るのか・・・

最低難易度でも難しく感じたので、テトリスがある程度上手くないと100%楽しむのは難しかったです。音と光の演出を楽しみたいのにテトリスに集中せざるを得ないので、難易度の低い序盤はシンクロする感覚を堪能できましたが、以降はテトリスが邪魔に感じてしまうことがありました。
逆にテトリスに集中したい時はエフェクトがうるさく感じてしまいましたね。
もう少し簡単な難易度を設定して欲しかったです。

改めて難易度調整の難しさを感じますね~。

確かに本作のコンセプトを考えると難易度の高さはやや気になるかも。

特に最終ステージは低難易度にしても難しかったですよねw

まあ、クリア後には演出だけを楽しめるようになりますが。

VRを買ったから テトリスエフェクトをやってみました。
このゲームすごいですね。
絵作りと音が才能の塊。
もっと話題になってもいいのになあ

古い記事にコメントありがとうございます!

エフェクトだけでこれだけの種類を作れるのですね。

確かに埋もれてしまった感じがします・・・