【レビュー】ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし [評価・感想] 謎解きに詰まらない初心者向けの2Dゼルダ!


ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし/GBA

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

初心者におすすめの2Dゼルダってないの?

そんな質問をされた場合、ぼくはGBA「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」を推したいです。

謎解きとか、戦闘とか。従来のゼルダで難しいと言われていた部分を徹底的に遊びやすく調整していますからね。

2Dゼルダ熟練者にとっては物足りないところはありますが、やり込み要素は充実しているので、間口は広くて奥深い作品だと思いました。

ここからはそんなGBA「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」の良いと思った点を語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ハイラル王国を舞台にしたアクションアドベンチャーゲーム。
  • グフーの呪いによって石にされてしまったゼルダ姫を救うべく冒険の旅へ出かける。
  • ゲームを進めていくと体を小さくできるようになる。
初リリース日 2004年11月4日
対応ハード GBA
ジャンル アクションアドベンチャー
売上 累計9.3万本/累計23.5万本
推定クリア時間 20~30時間
発売元 任天堂

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良いところ

体の縮小化によって密度が大幅にアップ

本作の謎解き要素で大きな特徴となっているのが、体の縮小化です。

ゲームを進めていくと体を小さくすることができまして、小さい穴に入ることができます。

反面、ちょっとした水たまりや障害物を飛び越えるのが難しくなるので、ダンジョンの奥へ進むには

今は体を小さくするべきか?それとも大きくするべきか?

といったことを考えなければならず、ゼルダらしい謎解きを楽しめます。

このシステムによって見慣れた場所にもたくさんの秘密を隠せている印象で、フィールドの密度を高める役割も果たしていると思いました。

また、小人の視点から見る風景も新鮮で、大きなドングリとか、葉っぱとか。見慣れた物がでっかく描かれた世界を冒険している時はワクワクしました。

行けそうで行けない場所に小さな穴を見かけたら、どうやってあの場所まで行けるのか考えていたな

初心者向けの配慮

「ゼルダの伝説」シリーズはゲーマー向けのイメージが強かったりします。

それ故に苦手意識を持たれている方が多く、本作が発売された当時は人気が低迷していました。

そのためか本作は初心者向けの配慮が充実しているので、ゼルダが苦手な人でも楽しめます。

代表的なのがヒント機能です。相棒のエゼロはとても親切な奴で、例えばレバーを引く操作を教えてくれます。

ゼルダでは当たり前のことではありますが、初心者ですとわからなかったりしますから、めっちゃ親切に感じました。

他にもアイテムの鍵とロックされた扉の距離が近めに調整されていたり、次に行くべき場所がマップに表示されたり。

謎解きや探索に詰まって挫折しないよう徹底されている印象で、初心者でもサクサク進めるようになっています。

当時のゼルダは攻略ルートがほぼ一本道で、開発者が用意した正解を探すようなゲームでした。

それが楽しいとぼくは思っているんですが、正解がわからない時はイライラするので、初心者の壁になっていたりします。あまりにも親切なので、本作はその壁を取っ払うことも目的だったように感じました。

2Dゼルダが大幅にパワーアップ!

本作は正当な形の2DゼルダとしてはGB「ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章/時空の章」以来約3年半ぶりの完全新作です。

対応機種もゲームボーイカラー専用からゲームボーイアドバンスに変更されているため、大きく進化しています。

まず目に入ったのがグラフィック。ファミコン後期レベルだった「ふしぎの木の実」からスーパーファミコン後期レベルまでパワーアップしていて、とても色鮮やかになっています。

グラフィックのテイストもドット絵と言うよりはイラスト調になっていて、「聖剣伝説」シリーズのような温かみを感じました。

その一方で立体的な演出も強化。大きなタルの内部に入って転がすという大掛かりな仕掛けが登場したり、体がグリグリ動く巨大な敵が出現したり。ゲームボーイアドバンスだからこそ実現できたであろう演出も散見されます。

当時は3Dゼルダのムードが高まっていたので、「2Dゼルダでもまだこんなことができるのか!?」と驚きましたね。

3Dゼルダ要素の輸入

本作は3Dゼルダである「時のオカリナ」や「風のタクト」で見られた要素を輸入しています。

代表的なのがローリングアクションです。移動中にRボタンを押すとリンクがコロコロ転がって移動速度が少しだけ上がります。

その影響で移動の楽しさがアップしている印象で、歩いている時は3Dゼルダのようにずっとローリングをしていました(おかげでRボタンがw)。

また、BGMも3Dゼルダからいくつか輸入されていまして、「家の中」ではお馴染みの温もりあるメロディが流れます。

ボイスも少しだけ収録されていますし、本作をプレイしているとポケット3Dゼルダを(?)をやっているかのよう。

同時期のGBAソフトとしてみてもクオリティは高く、第一印象はとても良かったです。

やり込み要素が満載

ゼルダといえば寄り道!本作にも寄り道要素がたくさん存在します。

特筆したいのが、「しあわせのカケラ」集めです。

「しあわせのカケラ」は各地に隠されていて、特定の人と「カケラあわせ」をすると一部の地形が変化したり、宝箱が出現したりします。

最初は行けなかったところも「カケラあわせ」をすることで行けるようになるかも!?

GC「ゼルダの伝説 風のタクト」で見られたフィギュア集めが楽しめるのも嬉しいですね。

各地に隠されている「ヒミツのかいがら」を集めることで「くじびき」を行うことができまして、そこでフィギュアが手に入ります。

全部で136種類もあるので、集め甲斐がありますよ~。

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注意点

2Dゼルダ熟練者には簡単すぎる

全体的に難易度が低いので、2Dゼルダ熟練者でしたら”やらされている感”を持ってしまうかもしれません。

謎解きが簡単なのは良いところの項目でも挙げましたが、他にも戦闘の難易度も低めとなっていまして、敵にあたっても受けるダメージのハート4分の1程度。

ボス戦に至っては部屋にハートが隠されたツボが複数設置されており、ビンに妖精を詰め込んでいれば体力が0になっても復活するので、余程のことがない限りはゲームオーバーにはなりません。

2Dゼルダでは毎回100回はゲームオーバーになるぼくでも本作ではならなかったので、難易度の低さが際立っています(ハートのかけらも簡単に見つかるし)。

ただ、フィギュアやしあわせのカケラ集めというやり込み要素があるので、隅々まで探索したら熟練者でもある程度は満足できるのではないでしょうか?

惜しいところ

蛇足な分身

ゲーム終盤で使用できる分身。これを利用することで4人分のパワーを授かることができます。

が、少しの間ボタンを長押ししなければならず、これを使った仕掛けが頻繁に出てくるようになるので面倒に感じてしまいました。

同年に発売されたGC「ゼルダの伝説 4つの剣+」みたいなことをやりたかったんでしょうが、面白い仕掛けではありません。

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ゼルダの伝説 ふしぎのぼうしのレビューまとめ

めちゃくちゃマイルドになった2Dゼルダ。

「ゼルダは謎解きに詰まるから苦手」という方でも楽しめるよう徹底して作られているので、初心者の方にこそプレイしてほしいです。

逆に熟練者ですと物足りなく感じるかもしれませんが、手触り感は素晴らしいので、軽い気持ちでプレイする分には良い作品に感じます。

こんな人には特におススメ。
・ゼルダの伝説初心者。

こんな人にはおススメできない。
・手応えのあるゼルダを求める人

お気に入り度【75/100%】

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24件のコメント

あー、発売日に買ったなーこれ。
当時は発売に合わせてVジャンプの50名限定懸賞で、ゼルダ仕様の金色GBASPがあって欲しすぎてハガキの裏にゼルダ愛綴って応募したもんですよ。

確かに印象に残ってないといえば残ってないなあ…
アイテムは、空飛べたり土掘れたり吸い込んだりとか結構バリエーション豊富だった覚えはあるんですけどね。
グフーたんが可愛くて、姫川明のコミカライズ版も買った思ひ出。

この頃のゼルダ熱は本当に凄いですね!
金色GBASPなんてあったのか!?それは欲しい。
金色って高級感があるから憧れますよね。
N64のゴールドコントローラ欲しかったなぁ。
ハガキの裏にどんなゼルダ愛を綴ったのか、現物を見てみたいw

面白い事をやっていた記憶はあるんですが、かなり曖昧で、
今までレビューしてこなかったのもそれが要因なんですよね。
姫川さんのコミックも本作に関してはスルーしてしまった(*_*)

そういえば、姫川明で思い出しましたけど今マンガワンでトワイライトプリンセスの連載してますよ。
時オカとかムジュラの頃の画風で懐かしいです。
まだカカリコ村で2巻なので今までより長期連載というか、最終的に10巻くらいになるんじゃないかな。

そうそう、偶然ながらもトワプリHDに合わせて連載されているんですよね。
ゼルダファンとしてこれは買わずにはいられない!
という訳で雑誌は読んでませんが、コミックは買い続けたいです。

マンガワンはスマホのアプリですよ〜
いわゆるスタミナ制ですが無料で色々読めていいアプリですぜ。
この前はこれでMAJORとかクロサギとか全巻読破して、最近はホイッスル読んでます(∗•ω•∗)

スタミナ制の雑誌とはまた斬新な!笑
さすが視野が広い伯爵さまは色んな事を知ってらっしゃる。
ゲームの合間に全巻読破(しかも長い漫画)するってタダ者じゃねーw

アンバサダーで貰った時にプレイしました、まさかこれがゼルダ25周年本当の締めくくりになろうとは

確かに難易度が低いせいかあまり印象に残りづらいですけどアイテムは魔法のツボとかパッチンロットとかなかなか面白い物がありました、羽マントの弱体化は残念でしたけど。

体が小さくなったりするのはありそうでなかったギミックでしたね、ただ4剣DSiに似たようなアイテムがあったような。

このゲームで締めくくった感じですか。
ゼルダは謎解きに詰まってこそ印象に残るもんだと思っています。
繰り返しプレイしたかったけど、そこまでの意欲がなかった。

過去作品のネタをアレンジしたものも多いから、そう言う意味でも印象に残りにくいです。

これが私の初ゼルダです(笑)
当時はゲームボーイミクロでプレイしてました。確かに簡単ですが、中盤の謎に詰まって、DSのポケモンに手を出して以降やらなくなってしまったので、VCで現在リベンジしてます。
おすすめしてくれてありがとうございます(^^)私はゼルダのキャラの中でエゼロがリンク、ゼルダの次に大好きなキャラクターです。セレクトボタンを押せば、親切にヒントを教えてくれるので、なんで後のシリーズでは出ないんだろうとむしろ“ふしぎ”に思います。なんかこの作品、ゼルダ無双でも取り上げられないし軽く忘れられた作品になっているのは辛いですね。初心者向けと仰るようにこれが面白かったので、今まで「スマブラ」でしか知らないゼルダでしたが、シリーズ全体に興味を持ちましたよ!

このゲームが初のゼルダでしたら問題ないですね。
それでも中盤で詰まっていましたかw
まあ、今だったらそんなに難しくは感じないでしょうからリベンジしてみてください!

エゼロは良いキャラしていたんですけどね。
このキャラも存在感が薄いなぁ。

確かに過小評価されているところはあると思います。出来は悪くないですからね。
GBAってハードは売れていたけど、ソフトはあまり売れていなかったんだよなぁ。

GBAは良くも悪くも「ポケモン」が目立ってるハードでしたからね。
任天堂もDSのヒット作がでるまではポケモン頼みの印象がまだ強かったです(>_<)

PSPでいうモンハン頼みみたいな感じでしたね。
当時の携帯機は据え置き機のおまけで全体的に稼働率が低い印象でした。

自分もあんまり合わなかったですね
正直かけら合わせなんかは怠かった覚えがあります
印象に残ってるのは不思議な木の実でディンとネールが登場していたのに対してフロルは登場していなかったので今作でデザインがわかったことですねw
良いところをあげると小人の世界観は良かったと思います
本の中に家があるとかは結構わくわくしますね

yyさんも合いませんでしたか。
この頃の任天堂タイトルは全体的に難易度が低く、
変に初心者を意識していたところがあったんですよねー。

ふしぎの木の実と同じくカプコン開発で、知恵の章は未発売だったので
本作はその時に入れられなかったものを入れているような気もしました。

小人の世界観は好きですね。
2Dグラフィックながらもピクミンやちびロボ!などに似たワクワク感がありました。

先に漫画を読んでしまったので話しの流れは知っていたりしますが
まだプレイ出来ていない作品です。
神々トラ移植がこの前年にあったりしましたがそちらが難易度高め
だったのでこういった難易度になったのかなと思ったりも
難易度低めで携帯機でお手軽に始められるゼルダもありですね。
今後VC等でプレイする機会があれば良いなと思ってます。

神々のトライフォースの移植版。前年に出ていましたが、難易度の差は天と地ですね。
いくらなんでも極端過ぎるなぁと思いましたw
入門用としてはまあアリですが、セールスからすると効果を感じられません。

ちょうど今遊んでるところです。これの前に遊んだ夢を見る島があんなの面白かったのにおかしいなあ。と思いつつ遊んでいたのですがここを読んで納得しました。丁寧で完成度は高いと思うのですが、それゆえすべての遊びが開発者が用意したレール上にあるように感じてしまうのですね。ソラトロボやモンハンストーリーズもそんな感じでした。上品でお行儀がが良いのは好みですが、もうすこしやんちゃしてほしかったなあ。

そうなんです。上品でお上品だからといって楽しめるとは限らないんですね。
ライトユーザーやゲーム初心者だったらそれで良いんだけど、
ある程度のゲーマーになるとやんちゃしてほしいと思ってしまいます。

ふしぎのシリーズ第3弾(第2弾?)ですね
幻となった勇気の章が遂に遊べるのかと大喜びしたものですが、岡本P(当時)によればCAPCOMゼルダは5本分考えていたそうですから違うのかな?
ネタは前作と同じく互いに影響する二つの世界を行き来することで謎を解いていくタイプ
4剣の要素もあるのでCAPCOMゼルダの集大成という感じですね
何気に幼馴染ゼルダとの出会いが描かれているのもポイントです

ふしぎの木の実に近いものを感じられたので、知恵の章でお蔵入りにしたネタも含まれているのかなぁと思っていました。
確かにカプコンゼルダの集大成的な側面もありましたね。
ゼルダとの出会いは記事で触れませんでしたが、久しぶりに導入部分をプレイして良いなぁって思いました。

kentさんのレビューで本作のゲーム画面を初めて見ましたが、グラフィックはすごく好みです!
…でも低難易度ですか!親切過ぎても確かにちょっとダレてしまうかもですね〜
仁王でボコボコにされた時の癒しとして買ってみようかな(^ q^)

雰囲気は凄く良いんですよ。
ゼルダ熟練者だと低難易度に拍子抜けするかもしれませんね~。
仁王をやったあとだと確かに癒しとなるかもw

kentworldさんも仰られてますが、3Dゼルダの2D化(は?)みたいな感覚が新鮮でした。
それまでの2Dゼルダの枠をちょっとはみ出したような仕掛けが多かったのも印象的ですねー。
主に縦の空間を意識した謎解きとか……

個人的に一番気になったのがストーリーのフラグ関係が微妙にうまくいってないように感じたとこですね。
序盤も序盤で城下町に入れず詰みかけたのは苦い思い出です……

3Dゼルダの2D化という表現に納得出来て嬉しいですw

直近に風のタクトがあったのも大きいのかもしれませんけどね。
3Dゼルダで出来たことを2Dゼルダに輸入してきたからこう感じたんだと思います。

城下町のところはごくごく序盤じゃないですかw
そこは総当たりでいった感があるので気が付きませんでした!