【レビュー】ヨッシーとフカシギの図鑑 [評価・感想] 子供向けの皮を被った意欲作!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「ヨッシーとフカシギの図鑑」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください!

このゲーム、子供向けと侮ってはいけません!

確かにヨッシーが可愛いですし、簡単なところもありますけどね。

後半になってくると腹黒い要素が散見されますし、大人でも苦戦してしまうようなステージも存在します。

ぼくの場合、最初は「子供向けかな?」と思っていたんですが、ある時から一変。

とあるステージでは何十回もミスをしてしまいましたし、探索では何度も頭を悩ませましたw

という訳で子供向け = 簡単という方程式が当てはまるゲームではありませんし、ちゃんと大人でも惹かれるような要素が存在します。

ただし、最初の数時間は緩い作りなので、途中で離脱してしまう人もいると思いました。

その結果、実際のポテンシャルほど評価されにくい。そんな過小評価されがちなタイプのゲームに感じました。

一体どういうことなのか?本記事では本作の良い点や惜しい点を挙げていき、どんな人におすすめなのか?

逆におすすめできないのはどんな人なのか?このあたりを徹底的に語っていきますので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください!

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このゲームを3行で説明すると?
  • ヨッシーが主人公の2Dアクションアドベンチャーゲーム。
  • 生き物を調査して図鑑に記録していく。
  • ステージに隠された「特別な発見」を見つけるとゴール。
初リリース日 2026年5月21日
対応ハード Switch2
ジャンル 2Dアクション
推定クリア時間 12~18時間(真エンディングクリア)
発売元 任天堂

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長所でも短所でもあるゲームシステム

本作を語るうえで欠かせないのが、ゲームシステムの一新です。

この点については「革新性」という意味では絶賛したいですし、小さいお子さんでも遊びやすくなっていると思います。

ただ一方ではゲーマーの方からすると賛否が分かれると思いました。

具体的に何が変わっているのかと言うと、敵を倒して進むゲームではなく、生き物を観察するゲームになったことです。

ヨッシーのゲームは今までたくさん発売されましたよね?

「ヨッシーのクッキー」や「たまご」などのパズルゲーム。

近年は「Newアイランド」「ウールワールド」「クラフトワールド」など、2Dアクションスタイルのゲームが定着しています。

基本はスタートからゴールを目指す感じだけど、たまごアクションで仕掛けを作動したり、ふんばりジャンプを使ったアスレチックで先へ進むような感じでした。

今作でもその点は継承していますが、大きな変更点が2つあります。

それは、ゴールシステムの変更と、体力制の廃止です。

これまでは左から右へ進めば基本的にはゴールへ向かえましたが、本作では右に向かってもゴールがあるとは限りません。

ではどうすれば良いのか?それは、生き物の秘密を解き明かすことです。

ステージにはいろんな生き物が生息しています。

パンジーさんやプチプチくん、ウンババ。過去作では敵として登場していましたが、今作では観察の対象となり、こちらが干渉することでいろんなリアクションを見せてくれます。

例えばこちらのパンジーさん。

食べると、ちょっと甘い。

背負ってツボミに近付くと、花が咲く。

こんな感じで干渉することで生き物の情報が図鑑に記録されていきます。

面白いのが、発見が次の発見へ繋がっていくところです。

「これをしたらどうなるのか?」
「じゃあ今度は水辺で試したらどうなるんだろう?」

といった感じで、プレイヤーの好奇心がどんどん刺激される作りになっています。

感覚としては、「ヨッシー」のアクションゲームに「図鑑作り」と「観察」を融合したような作品。

もっと分かりやすく言うと、ゲームに隠された小ネタを探す作品でしょうか。

よくYouTubeでゲームの小ネタまとめ動画を見かけますが、あれをゲーム性に落とし込んだような感じですね。

それに合わせて体力周りのシステムも一新され、今作ではアクションゲーム的なペナルティはほとんどありません。

敵に接触しても少し怯むくらい。奈落に落下しても残機が減ることはなく、少し前のところに戻されるくらいで、すぐに再開できます。

この点に関しては長所と短所がハッキリ分かれていると思いました。

ミスをした時のペナルティがほとんどないので、探索をする時のストレスは緩和されています。

ですので本作のシステムとよくマッチしていますが、一方ではアクションゲーム的な駆け引きは薄れていると思いました。

敵の攻撃を回避しながら進んだり、穴だらけの足場をふんばりジャンプで飛び越えたり。そういった楽しさは薄れているので、いわゆる2Dアクションゲームを期待すると物足りなく感じます。

観察して発見する楽しさにしても、序盤は簡単に見つかるので、頭を使うことはそんなにありません。

よって、ゲーム熟練者の方がプレイすると、

なんだこれ?簡単にクリアできるし、ヨッシー無敵じゃん?すぐに飽きそうだなぁ

そんな「ファーストインプレッション」になる可能性が高いです。

ただこのゲーム、やればやるほど奥深いところがあるんですよ。

ぼくは良い年をした大人ですが、そんな者でもある時からハマってしまい、気付けばぶっ通しで遊んでいましたw

ここからはその理由を語っていきます。

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観察とアトラクションの融合

本作でまず感心したのが、観察ゲームとアスレチックゲームを融合していることです。

基本的には各ステージで生き物を観察し、その特徴を理解しながら探索していきます。

ですが、ただ自由に観察するだけではありません。各ステージには「特別な発見」が用意されていて、そこへ辿り着くまでの流れがしっかり作られています。

例えばクモムシを観察するステージがあるとしますよね?

そこではクモムシに乗って左から右へと移動していきます。

その途中にはさまざまな仕掛けが存在していて、落ちずに奥まで進むことでゴールに相当する「特別な発見」を見つけられる。

感覚的には「ヨッシーアイランド」のアスレチックステージに近いです。

つまり本作はシステムこそ大きく変わっていますが、

  • 左から右へ進む楽しさ
  • 仕掛けを突破する気持ちよさ
  • ステージを攻略する達成感

といった歴代ヨッシー作品らしい遊びもちゃんと継承しています。

さらに各章のラストには、クッパJr.やカメックが絡むイベントステージも用意されています。

ここでは生き物を利用した特殊なイベントやボス戦のような展開が発生するので、ゲーム全体にメリハリを与えている印象です。

もちろん本作のヨッシーは無敵なので、緊張感は薄めですけどね。

それでも観察ゲームだけで終わらず、2Dアクションとしても成立するよう導線が作られているのは見事だと思いました。

何よりも感心したのが、過去作で見られたマンネリ感を完全に打破していることです。

実は「ヨッシー」の2Dアクションゲームは過去に何度も発売されました。

「ヨッシーアイランド」から始まって、「ストーリー」「万有引力」「DS」「New」「ウールワールド」「クラフトワールド」。

初期の作品は挑戦的でしたが、近年は「ヨッシーアイランド」の成功体験に囚われていて、「DS」「New」「ウールワールド」と同じようなゲーム性のタイトルが続きました。

そんな中で「クラフトワールド」では奥行き感を追加。工作をモチーフにした仕掛けもユニークでしたが、まだ「ヨッシーアイランド」の名残が強く残っていたんですよね。

そのため昔から「ヨッシー」をずーっと追っている者からすると、マンネリ感は否めませんでした。

でも今回の「フカシギの図鑑」はそんな殻を完全に壊してきた。ぼくはそこに感動しています!

かなり斬新なゲーム性なので、「ヨッシー」ファンはもちろん、ユニークなインディーゲーム好きにも刺さると思いました。

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懐かしの敵と再会できる

これは古参ユーザーの視点になってしまいますが、懐かしの敵キャラクターと再会できるのも大きなポイントです。

今作で観察する生き物の多くは、「ヨッシーアイランド」からの出典だったりします。

「ヨッシーアイランド」といえばスーパーファミコンの名作で、世界中で大ヒットしました。

個人的にも子供の頃に遊んで思い出に残っているんですが、あの作品に登場した敵キャラって、そこまで続投していなかったりします。

パンジーさんはまだしも、ウンババ、プチプチくん、かるがーも、あほーどり、キューちゃん。この辺りの敵キャラはご無沙汰で、記憶の彼方に眠っていました。

今作ではそんな忘れかけていた敵キャラを観察できるので、古参ユーザーとしてはたまりません!

特にプチプチくんをこのタイミングで持ってきたのは狙っていますよねw

まんまるなピンクの体に、赤い足。これはどう見てもカービィにしか見えませんから、本家が有名になったこのタイミングで持ってきたのは、パロディだと思いましたw

あと嬉しかったのが、かるがーも!

子供をタマゴのように投げることもできるんですが、ブーメランのように戻ってくるので、子供の頃はあの挙動にハマっていましたw

今作ではそんなかるがーもの挙動が再現されていますし、ほかにもいろんな発見が隠されているので、夢中で探しちゃいましたw

ちなみに、図鑑に記録した生き物の名前は自分でつけることもできます。

あくまでも付加価値的なシステムではありますが、あえて公式とは違った名前を付けることでシュールさが生まれるので、ぼくは全キャラ自分で命名しました。

プチプチくんは”カービィもどき”にして、わたげさんは”きゅういんふわふわ”。こんな感じで直感で命名していますが、名前を付けるのって難しい!

1キャラだけならまだしも、図鑑として1つにまとまった際には統一感も必要になってきますから、途中で変えたくなることもありましたw

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手応え抜群のやり込み要素

このように本作は世界観やキャラクターがシステムと綿密に絡んでいます。

そのため「雰囲気重視」「キャラゲー」という印象を持たれる方もいるかも知れませんが、そこは任天堂ゲーム。

やり込みゲーとしても耐えられる作りで、完全クリアを目指そうとしたらかなり大変です。

まず驚いたのが、各ステージのやり込み要素。フルコンプを目指すには各キャラクターの達成率を100%にしたり、スペシャルフラワーを全て集める必要があります。

スペシャルフラワーのコンプはまだしも、各キャラクターの達成率を100%にするのは骨が折れましたw

というのも細かすぎる仕様を見つけないといけないからです。

例えば踏むと合奏する”ぐわぐわどり”。特定の順番で踏むと有名な曲を演奏し、図鑑に記録されます。

それだけならまだしも、

  • 特定の実を食べさせる
  • 岩を投げて演奏する
  • パンジーさんを投げて演奏する

など、ほかの敵や仕掛けと組み合わせたリアクションも調査の対象になるので、100%達成はかなり大変です。

正直面倒なところもありますが、難しい発見が見つかった時のアハ体験は気持ちよく、謎解きゲーの側面があります。

でも、そんなに難しいようだと、子供には厳しそうですよね?

本作ではその辺りも考えられて作られていて、アイテムを使った救済措置も存在します。

「スペシャルフラワー」を使うと調査ツールが追加されて発見を探しやすくなりますし、「コイン」を使うとまだ見つかっていない発見のヒントを解禁できます。

ノーヒントだと難しすぎるので、プレイヤーの気分に合わせて難易度を調整できるのが良いですね!

そしてやり込み要素として注目したいのが、クリア後の要素です。

実は本作、通常エンディング後のコンテンツ量が凄いことになっていて、ビックリするくらいステージが追加されます。

具体的な数は伏せますが、通常エンディング後が本番なんじゃないかと思うくらい牙を剥いてきますw

しかもステージ自体も腹黒いんですよw

巨大化した生き物が大量に登場したり、キスをすることで繁殖する生き物が登場したり。考え方によってはエグいと感じるような生き物が出てきますし、世界観もSFっぽくなっていきますw

最後の最後に挑戦できる章では、クリアすると裏設定的なものが図鑑に書き記されますが、それを読んでいると、近年の「星のカービィ」なんじゃないかと思うくらい設定が凝っていますw

これはさすがに小さいお子さんには理解が困難ですから、ある程度は上の層を想定した要素なんじゃないでしょうかね?

さらに本作、最後の最後に挑戦できる章は難易度がぶっ飛んでいますw

パンジーさんを凶暴な敵に襲われないようゴールまで誘導したり、操作しにくいバネバッタに乗ってゴールを目指したり。クリアまで数十回はミスをすること前提のチャレンジステージになっていますw

あれ?このゲーム無敵じゃなかったっけ?

確かにヨッシー自体は無敵ですが、仕掛けや敵は復活しない仕様なんですよ。

そのため間違った行為をするとメニュー画面から「やりなおし」を選択しないとクリア不可になるので、これらのステージはその仕様を活かした設計になっています。

ですので腕に自信がある方はぜひ挑戦してみてください。

通常エンディングまでは10時間未満で終わりますけど、真エンディングやフルコンプを目指そうとしたら数倍は掛かるので、2Dアクションゲームとしてはかなりのボリュームです。

Switch2専用タイトルになって「価格」や「ボリューム」が気になる方が増えている印象ですが、本作に関しては値段分のボリューム(7,000円~8,000円)はあると思いました。

ていうかこのゲーム、Switch2専用で出す意味あるのか?

パッと見はSwitch専用でも良い気がします。

ただ大量の生き物が出てくる場面もありますし、それぞれに複雑なプログラムがされていることを考えると、Switch2の性能じゃないと厳しいのかもしれません。

「ぽこ あ ポケモン」もそうでしたが、グラフィック以外のところで性能を活かしている印象で、プレイすればするほどマシンパワーの恩恵を味わえます。

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もう少しゲームプレイに抑揚が欲しい

このように本作は、最後まで遊び込むことで奥深さや手応えを実感できる作品になっています。

ただ、その魅力に辿り着くまでが少し長いんですよね。

序盤から中盤にかけては簡単なステージが続きますし、ヨッシー自身も無敵です。

敵に当たっても少し怯む程度。穴に落ちてもすぐに復活できるので、アクションゲームとしての緊張感はかなり薄めになっています。

そのためゲームに慣れている方ほど「ずっと同じテンションで進んでいるな」と感じる場面があるかもしれません。

実際、本作は全体的に“癒やし”を重視した作りになっています。BGMは落ち着いた雰囲気ですし、ストーリーも大きく感情を揺さぶるタイプではありません。

ステージ構成にしても、

  • 生き物を乗り物のように活用する
  • 生き物の特徴を利用して進む
  • ボス戦風のイベントが発生する

など、個々のアイデアは面白いんですが、展開の繋がりはやや淡白です。

そのため、遊んでいて「次は何が起きるんだろう?」という高揚感よりも、淡々と図鑑を埋めていく感覚が強くなりがちでした。

もちろん、そこが本作らしい魅力でもあります。ゆったりと観察を楽しめますし、長時間プレイしていて疲れにくいんですよね。

ただ個人的には、もう少し早い段階から難易度を上げたり、強烈なイベントを挟んだりしていれば、さらに夢中になれた気がしました。

システム自体は非常に革新的ですし、遊びの発想も素晴らしい。だからこそ、ゲーム全体のテンションにもう少し強弱があれば、さらに印象に残る作品になっていたと思います。

この辺りは「癒やし系として楽しめる」と感じるか、「刺激が足りない」と感じるかで評価が分かれそうですね。

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斬新であるが故の不便さがある

本作はシステムが斬新であるが故に、既存の2Dアクションゲームとして見ると不便に感じるところもあると思いました。

個人的に気になったのが、一度プレイしたステージには発見の情報が常に表示されることです。

これによって攻略の答えが常に表示された状態になるので、初見時の感覚はそのファイルでは二度と味わえなくなっています。

もし初回プレイ時と同じ体験を味わえたい場合、別のアカウントで始めないといけないので、そこはちょっと不便に感じました。

あと一部の生き物には乗ることもできますが、中には操作性に難がある生き物もいると思いました。

特に気になったのがヤマズシンです。

ガボンみたいな見た目をしていて、ヨッシーを食べて吹き飛ばす能力を持っているんですが、向きの切り替えが遅いので、狙ったところに飛ばそうと思った場合、ちょっとストレスに感じました。

道中では発見とかスペシャルフラワーもたくさん隠されているので、この操作性の悪さは気になります。

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ヨッシーとフカシギの図鑑のレビューまとめ

ここまで「ヨッシーとフカシギの図鑑」について語っていきました。

簡単にまとめると

  • 生き物の調査に重点を置いた意欲作!
  • パッと見は子供向けっぽいが、侮れないところがある!

といった印象です。

正直、最初の数時間だけでは本作の魅力は伝わりにくいと思いました。

「簡単すぎる」「子供向けすぎる」と感じて、そのまま離脱してしまう方もいるかもしれません。

ですが、遊び進めるほど生き物同士の関係性や仕掛けが複雑になっていきますし、後半やクリア後になると一気に牙を剥いてきます。

特に図鑑埋めが好きな方、ゲーム内の細かいリアクションを発見するのが好きな方には、かなり刺さる作品だと思いました。

逆に「アクションゲームらしい緊張感が欲しい」「派手な演出やストーリーを楽しみたい」といった方には少し合わないかもしれません。

ただ、観察する楽しさをここまでゲーム性に落とし込んだ作品はかなり珍しいですし、「ヨッシー」シリーズとしても大きな転換点になる作品だと思います。

個人的には「ヨッシーアイランド」の成功体験から脱却して、新しい方向性へ踏み出したことを高く評価したいですね。

パッと見は子供向け。でも実際は、シリーズの常識を壊すほど挑戦的なゲーム。

「ヨッシーとフカシギの図鑑」はそんな感じのゲームです。

こんな人には特におススメ。
・生物の観察好き。
・探索・謎解き好き。

こんな人にはおススメできない。
・緊張感を味わいたい人。
・緩い雰囲気が苦手な人。

お気に入り度【81/100%】

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