【レビュー】バイオハザード RE:4 [評価・感想] 傑作の輝きを受け継いだリメイクのお手本!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「バイオハザード RE:4」のレビューをしていきます。

結論から言わせていただきますと、本作は満点に限りなく近いリメイク作です。

原作の「バイオハザード4」は個人的に思い入れのあるタイトルで、初めてプレイした時の衝撃をよく覚えています。

大統領の娘と行動を共にするストーリー、寄生虫を中心とした奥深い設定、爽快感を重視したアクションシューティング、ゲームキューブの限界を超えた映像美。

どの要素も最高で、何周も繰り返しプレイしました。

そのため今回のリメイク作は楽しみにしていた反面、コレジャナイ感を持ってしまう恐れもあると思っていたんですが、実際にプレイしてみたらビックリ!

原作の良かった点を踏襲しながらも現代向けにアレンジしているので、懐かしさと新鮮さの両立に成功しています。

一部「なんであのシーンをカットしてしまうの?」と感じる箇所があったのは確かですが、概ね再現されているので、こんなにも理想的なリメイク作は滅多にありません。

ここからはそんな「バイオハザード RE:4」の良いと思った点から語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 2005年に発売されたサバイバルホラー「バイオハザード4」のリメイク作。
  • グラフィックや操作性などが現代向けにアレンジされている。
  • スコアアタックモード「THE MERCENARIES」は無料DLCとして配信。
初リリース日 2023年3月24日
対応ハード PS5/PS4/Xbox Series/Xbox One
ジャンル TPS
売上 初週17.5万本
推定クリア時間 15~20時間
発売元 カプコン

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良いところ

現代向けに”違和感なく”アレンジされたゲーム体験

本作をプレイして特に驚いたのが、現代向けに”違和感なく”アレンジされたゲーム体験です。

「バイオハザード4」も15年以上前に発売されたゲームなので、いまプレイすると不便に感じることがあります。

銃を構えながら移動することができなかったり、強制的なクイックタイムイベントが発生したり。

リメイク版となる今作はそういった不便な部分を現代向けにアレンジしつつ、バランスが崩れないよう細部に渡って調整が施されています。

具体的に言いますと、現代のアクションシューティング風にアレンジされました。

銃を構えている時は移動できるようになり、敵に見つからずに近付いた場合、「メタルギアソリッド」シリーズなどでお馴染みのステルスキルを発動できる要素が追加。

真正面から挑む以外の選択肢が生まれました。

また、グラフィックやスケールもPS5基準にまで強化。

キャラクターの髪の毛や肌の質感、影の表現などがリアルになり、フィールドも広くなっています。

このように変更点を挙げ出したらキリがありませんが、当時プレイした者としては不思議なくらい違和感がありませんでした。

追加要素にしても異物が混入されたような印象はなく、自然に溶け込んでいます。

これって簡単のようですごく難しいことだと思うんですよ。

例えば銃を構えながら移動ができてしまうようにするとゲームバランスを根本的に見直さないといけません。

ですが、敵の動きを速くするなどの調整をすることでオリジナル版で感じた手応えが残されていて、クリアするまでに数十回もリトライをすることになりました。

ストーリーにしても

  • 3つに分かれた舞台(村・古城・孤島)
  • 大統領の娘であるアシュリーの救出
  • 中盤のアシュリーパート
  • 寄生生物「プラーガ」の駆除
  • ボートに乗って探索する湖エリア
  • 迷路のような古城の中庭

など、核となる部分はしっかりと継承されているので、「そう言えばこんなシーンあったな~」と昔を思い出しながらプレイできました。

その一方でオリジナル版では印象に残らなかったルイスの出番が増加。

主人公であるレオンの良き相棒として活躍するようになったので、より感情移入することができました。

大幅に強化された没入感

没入感はオリジナル版から大幅に強化されています。

グラフィックやサウンド面が強化されているのはもちろん、ゲームプレイを遮るような要素が排除されているので、最後まで高い熱中度を保つことができました。

例えばオリジナル版の場合、仲間からの通信が入ると専用の画面が表示されます(昔の「メタルギアソリッド」みたいな感じ)。

一方、今作ではゲーム画面に通信相手のホログラムが表示され、会話をしながら移動ができるようになりました。

おかげでゲームプレイがぶつ切りにならず、今やりたいことを考えながら会話を聞けるようになったので、昨今のアクションシューティングゲームに近い感覚で楽しむことができます。

音声には日本語が追加。

母国語で楽しめるようになったことから字幕を読まずに会話の内容を理解できるようになったので、この点も没入感の向上に一役買っています。

それにしても、本作に登場するキャラクターは軽口を叩くのが好きですねw

オリジナル版でもその節はありましたが、日本語音声でプレイすると彼らのひょうきんな性格が際立っています。

この点もらしさを感じました。

一見すると怖いゲームに感じる「バイオハザード4」ですが、実はバカゲー的な側面も強くありまして、

  • 常人離れした体力を持ったレオン
  • 大統領の娘なのに時おり大胆な行動を取るアシュリー
  • 変態発言(空耳)をする村人

など、突っ込んだらキリがないほど現実離れした展開が待ち受けています。

本作ではそんな「バイオハザード4」のおバカな一面も尊重されて作られているので、親しみやすさを感じました。

こういうのってリアルになればなるほど排除する傾向にあるので、PS5世代になっても残してきたのは好感が持てます。

エイダ様、めちゃくちゃ美人になっていたな

アクションシューティングとしての楽しさが強化

「バイオハザード4」はアクションシューティングゲームとしての楽しさもピカイチでした。

敵に狙いをつける緊張感、ヘッドショットが決まった時の爽快感。

どれを取っても最高で、クリア後に遊べる「マーセナリーズ」は何回も繰り返し遊んだものですが、今作は楽しさがさらに強化されています。

特に良いと思ったのが、ナイフを使ったパリィアクションの追加です。

今作では敵の攻撃をナイフでパリィすることができまして、あのチェーンソーまで跳ね返すことができます。

判定も優しめで、画面内にボタンアイコンが小さく表示されるので、反射神経が悪いぼくでもバンバン跳ね返すことができました!

パリィって上級者向けのアクションという印象で、普段はあまり使おうとしなかったんですが、決まるとめっちゃ気持ち良いですね~!

他にも敵の体から出てきた寄生虫を駆除することができたり、敵に掴まれたときに脱出できたりと、今作のナイフはめっちゃ有能です。

その一方で耐久値の概念が追加され、なくなるとナイフを使った行動ができなくなる(ただし武器商人のところで修理して直せる)ので、ヌルゲーにならないよう上手く調整されています。

このように本作はアクションシューティングゲームとしての楽しさも強化されているので、スコアアタックに特化したミニゲーム「マーセナリーズ」(無料追加コンテンツとして配信中)がめちゃくちゃ面白いです!

特にコンボが途切れないよう敵を倒し続け、パリィアクションで敵の攻撃を弾く駆け引きは非常に熱く、ハイスコアの更新にハマったらあっという間に時間が過ぎてしまいます。

新システムのバーストラッシュも駆け引きを高める要素になっていたよな

さりげなく肉付けされたステージ

ストーリーの舞台となるステージはさりげなく肉付けされています。

屋内が増築されていたり、目的地までの全長が長くなっていたり。

等身大の世界と感じられるよう細部に渡って肉付けされているので、オリジナル版をプレイ済だと「あれ?こんな風だったっけ?」と感じる時があります。

例えば冒頭では民家に入ってガナードと初めて遭遇するんですが、部屋の数が増加して地下が追加されているので、同じようで違う体験を味わえました。

他にも湖エリアがめちゃくちゃ広くなっていたり、祠の謎解きが追加されていたり、トロッコエリアがジェットコースターのような迫力ある体験を味わえるようになっていたり。

単なる焼き直しにならないよう新しい体験を盛り込んでいるので、新鮮味を感じることができました。

個人的にリメイク版は新鮮味を重視しているので、今作の肉付けは良い塩梅です。

クラウザー戦が大幅に強化されているのも良かったな

大幅に強化された寄り道要素

寄り道要素は大幅に強化されています。

オリジナル版でも射的場や青コインの破壊ミッションなど、多少の寄り道はありましたが、今作ではその辺りの要素が大幅に強化。

本編そっちのけて数時間も道草を食ってしまうくらいボリュームアップしています。

まず射的場についてなんですが、新たに数十種類のステージが追加。

ハンドガンやスナイパーライフル、ショットガンなど、色んな武器を使ってのシューティングを楽しめるようになりました。

また、ゲームシステムも一新されていて、特定の条件を満たすことでボーナスタイムが発生するようになっています。

高ランクでクリアするにはボーナスタイムの発生は必要不可欠なので、シューティングゲームとしての奥深さが増しています。

そんな射的場ですが、ご褒美のシステムも強化されていまして、スコアによってトークンが貰えるシステムに変更されました。

トークンはガチャガチャを回すために必要な通貨。

種類や入れた数によって珍しい景品(チャーム)が手に入りやすくなります。

もう1つの寄り道要素である青コインの破壊ミッションはバリエーションが大幅に増加。

オリジナル版では序盤に少し登場するくらいでしたが、今作では中盤以降も追加されたので、探索性が増しています。

また、青コインの破壊以外にもネズミの駆除や強個体の撃破など、サブクエスト的な遊びも増加。

クリアすることで「スピネル」が手に入り、色んなアイテムと交換できるようになったので、攻略の自由度を高める役割も果たしています。

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惜しいところ

レーザー部屋が廃止

オリジナル版の終盤ではレーザー部屋が登場しました。

この部屋ではレオンがレーザーに当たらないようアクロバティックなアクションを見せてくれたので印象に残っていたんですが、残念ながら今作では廃止されています。

さすがにバカゲーの度合いが強すぎると思ったのでしょうか?

終盤の楽しみだったのでちょっと寂しいです。

他にもアシュリーが生足じゃなくなったり、エイダ編が収録されていなかったり(追加コンテンツで配信されないかな?)。

オリジナル版にあった全ての要素を再現している訳ではないので、人にとっては物足りなく感じるかもしれません。

とは言え「RE:3」はもっと大胆にカットされていたので、この程度で済んだのはむしろ凄いことに感じます。

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バイオハザード RE:4のレビューまとめ

傑作の輝きを受け継いたリメイクのお手本!

現代向けにアレンジされていますが、原作の良さはしっかり残されているので、シリーズファンにも新規ユーザーにもおすすめできます。

今作をプレイした後にオリジナル版を改めてプレイしたんですが、リメイク版に慣れてからだとあまりの不便さにビックリしましたし、18年間の重みを改めて実感しました。

PS2からPS5までの進化って人にとっては感じ取りにくいところがあるかもしれませんが、「バイオハザード4」のオリジナル版とリメイク版を遊び比べてみたらひと目でわかりますよ。

こんな人には特におススメ。
・バイオハザード4ファン。
・アクションシューティングゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・暴力的なゲームが苦手な人。

お気に入り度【90/100%】

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